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『 赤薔薇の女王を飾り護るように 』
天谷悠里ja0115
 
 快楽を追いかけ、あと少し、あと少しだけ手を伸ばせば。そう思った時、両耳に少女たちの甘い声と吐息がかかった。

「ねぇ。こんなに淫蕩な女王に生まれ変わったのに何もしないのはやっぱりいけないわよね」

「ええ。お客様は以前のお嬢様ではないことは明白。妖艶で美しい……そう、こうして浸られている姿さえ魅了する程になられました。今更かとは思いますが」

「「祝福を」」

 鼓膜を揺らす言葉は天谷 悠里(ja0115)に思考を取り戻させる。

「しゅ……?」

 口をついた言葉が黒の少女の掌にふさがれ、自分の熱い息が唇をそっと撫で上げるだけ。

「私たちだけを感じて」

 黒の少女の笑みはどこか妖艶で、先ほどまで鏡の中で自分を愛してくれた赤い女王と重なる。

 少女たちの細い指が肌を滑る。

 その感覚はどこかくすぐったい。

 火照った肌に少し冷たい体温は、しかしそれ以上にゾクゾクとした、焦らされているような感覚に小さく声が漏れる。

『足りない……』

 強い刺激を体は求めている。
 高みに指をかけたままのお預け。
 先程女王から与えられていた快楽よりもずっと優しい刺激。

 少しでも刺激を追えるようにと瞳を閉じ快楽を追いかける。
 そうでもしなければ、体の中で渦を巻き吐き出し口を探す熱でおかしくなってしまいそうだった。

「もっと……」

 ちゅぅっと吸われるような口づけについ命じるような言葉が出る。
 花嫁以外からの愛撫にも罪悪感はもうなくなっていた。

「足りないのですか?」

 白の少女が優しい手で悠里の瞼を押し上げる。

「な……」

 悠里の肌に草木のような文様がうっすら浮かんでいる。

「これが私たちの祝福」

 渦を巻きながら伸びる蔦のような線は彼女たちが滑らせた指の跡。
 ところどころに咲く小さな薔薇は彼女たちの口づけの跡。

 指を取られ導かれるままに線をなぞれば身体に電流が走る。
 先ほど少女たちが触れた時は焦れるような甘い刺激だった。
 それは間違いない。
 だが、

 「っつ!!」

 薔薇の花びらを揺らすようにつついた瞬間、目の前がちかちかするほどの刺激が生まれた。

 今まで味わったことのない強い刺激にすぐに悠里は虜になった。

 少女たちの滑らせる指を追うように自分の肌を撫で、薔薇が咲けば肌に繋ぎ止めるようにつつく。

 不思議なことに少女たちがうっすらとつけたその文様は悠里が触れるとタトゥーのようにくっきりと浮かび上がり素肌に豪奢な装飾を施していく。

 身体にアクセサリーのように、ドレスのように装飾を施していく文様。
 少女の唇が瞼をなぞればアイシャドウのように、指が唇に触れれば口紅のように顔にもメイクを施していく。

 少女たちから与えられる優しい刺激とそれを追いかけるよう自分が与える強い刺激。
 それは焦らしながらも確実に頂上へと悠里を連れていく。

「……」

 言葉にならない喘ぎと全身に落とされる口づけの音。
 自らの手が届かない部分への快楽を求め、少女たちの愛撫に吸い付く肌が温度を上げ艶めいていくのを悠里は感じていた。

 生理的な涙が一筋流れる。
 それまでの人から与えられる刺激とは違う、少し生ぬるい水の感覚に何を連想したのかは分からない。
 だが、それが最後の一押しだった。

 目の前がショートするような感覚とともに弾ける様に解放される欲。

 一気に脱力し膝の上に落ちる腕の感覚さえも心地良く感じながら悠里は鏡に目をやる。

 そこには淫蕩で妖艶な女王が恍惚の表情で悠里を見つめていた。
 生まれたままであってもその姿は妖艶な女王にふさわしい色香に満ちた美しさがある。
 絡む視線に自然に上がる口角から甘い声が漏れた。

「あぁ。美しいわ」


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登┃場┃人┃物┃一┃覧┃
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【 ja0115 / 天谷 悠里 / 女性 / 18歳 / その美を永久に】

ラ┃イ┃タ┃ー┃通┃信┃
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 お久しぶりです。度重なるご依頼ありがとうございます。

 今回は美しい女王としての刻印を施させて頂きました。
 今回はおまけノベルとセットでお楽しみいただけるようになっておりますので、合わせてお読み頂ければと考えております。

 お気に召されましたら幸いですが、もしお気に召さない部分がありましたら何なりとお申し付けください。

 今回はご縁を頂き本当にありがとうございました。
 またお会いできる事を心からお待ちしております。
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龍川 那月 クリエイターズルームへ
エリュシオン
2017年04月10日

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