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『リインフォース対超重螺旋スピニオン 』
夕凪 沙良ka5139)&仁川 リアka3483)&超重螺旋スピニオン(魔導アーマー「ヘイムダル」)ka3483unit002)&リインフォース(R7エクスシア)ka5139unit002

●Get ready...

 その日、要塞都市『ノアーラ・クンタウ』からほど近い荒野には、小雪がちらついていた。
 砂利と小石の大地には時折大きな岩が転がっているばかりで、見渡す限り荒涼とした眺めが広がっている。

 突如そこへ、けたたましいエンジン音と砂塵を巻き上げ、3台の大型魔導トラックが乗り込んできた。内2台に連結されたトレーラーには、人型を模した鋼鉄の機体が。残りの1台には、かけられた幌の中、計器や魔導カメラの類が満載されている。
 停車したトラックから、軽やかに飛び降りる2つの人影。
 夕凪 沙良(ka5139)と仁川 リア(ka3483)だった。
 銀糸の髪に降りかかる雪を払い、辺りを見回す沙良。

「……確かにこの辺りなら、誰にも迷惑かけずに済みそうですね」

 リアはつば広帽をかぶり直し、

「そうだね。生き物も居なさそうだし、気にせず存分に戦り合える、ね?」

 少し悪戯っぽく口角を上げた。その笑みに、沙良も不敵な笑みを閃かせると、リアが差し出した拳に軽く拳をかち合わせ、各々愛機の許へ向かう。


 ふたりは今日、ソサエティからの特別な依頼を受けこの場所に来ていた。
 内容は『魔導型CAM及び魔導アーマーを用いた模擬戦闘』。
 ソサエティからハンターへ貸与された機体は、個人に合わせカスタマイズする事が許可されている。即ち、元々同じ機体でも持ち主によって、外観ばかりでなく機体性能に大きな違いがあるという事だ。
 いまやハンター達の活躍の場は紅界のみに留まらず、今後ますます過酷な戦場へ赴く機会も増えるだろう。それに比例し、CAMや魔導アーマーでの出撃要請も増加が見込まれている。そこでソサエティはカタログスペックではなく、実際に稼働中の機体がどれほどの性能なのか、またハンターがどのような運用をし、戦闘に用いているのか――その調査のための模擬戦闘を実施するに至ったのだ。


『それにしてもさ、』

 沙良がリインフォースのコクピットに身を滑り込ませるが早いか、通信機からリアのご機嫌な声が聞こえてくる。

『ソサエティもたまには気前の良い依頼を出すよね。「模擬戦闘により傷ついた機体の修理費は全額ソサエティ持ち、使用した銃弾・破損した武具の類は完全補償」だなんてさ』
「そうですね。大勢のハンターから申し込みが殺到したと聞きます」

 通信に応じながらも、沙良は慣れた様子で起動準備を行っていく。シートに身を沈めると、元々のR7エクスシアにはない複数のレバーをひとつひとつ握り、感触や遊びを確かめる。その手つきは淀みなく、彼女が操縦手として場数を踏んできている事を窺わせた。
 それもそのはず。蒼界出身の沙良はこの紅き世界に転移する前、連合軍でCAM操縦手を担っていたのだ。特別対応班の若きCAMパイロットとして経験を積んできた彼女は、より細微な動きを可能にすべく、貸与されたR7エクスシアに大きな改造を行っていた。
 操作を簡易にするためのコマンド入力式操縦システムを、あえて取り払ったのだ。代わりに己の手脚の感覚で繰ることができるグリップレバーやペダルを増設。その分操作は容易でないものの、これによって元々操縦手であった沙良にとってはより感覚的に駆動させることが可能となり、結果として運動性・機動性ともに向上させることに成功している。
 魔導エンジンにマテリアルが流れ込むと、エネルギーバイパスを通し巨大な鋼の四肢隅々に行き渡る。それは人の身の血液に似て。眠りから醒めた愛機がたてる僅かな振動と、それに重なる恋人の声を、沙良は心地よく感じていた。

『本当に運が良かったよ、こうしてふたり揃って受けられたんだ』
「運、でしょうか。私としては、リアさんの“特異”な改造を施したヘイムダルを、ソサエティが計測したがった為だと思いましたが」

 言うと、通信機越しに微かな笑い声。沙良の脳裏に、薄い苦笑を浮かべるリアの口許が過ぎった。

『言うねぇ。沙良のエクスシアこそ尋常じゃない改造の仕方してるじゃないか。……まあ、何にせよ。僕達自慢の機体にソサエティが興味を持ってくれたのならお目が高い。期待には応えないとね』

 次の瞬間、隣のトラックのトレーラーが大きく揺れた。作業員達が機体を降ろすのを待つ事もなく、リアがヘイムダルを操り、トレーラーから飛び降りたのだ。次いで重々しい地響きを立て、漆黒の機体が荒野に降り立つ。
 漆黒の機体の中、何より見る者の目を引くのは、アシンメトリーな両腕部。
 超重量のアーマードリル「轟旋」を携えた右腕は、装備したドリルで正面から敵を穿つ事をコンセプトに改造されたため、重厚な装甲を備えた腕部そのものがドリルと一体化した武器のように見える。
 対して左腕は、右腕では不可能な細かな作業をこなすべく、可能な限り装甲を削られ華奢な造りとなっていた。それが左右非対称な腕部の理由だ。一見アンバランスなようでいて、きちんと様々な状況下で活動できるよう計算されている。尻尾状のスタビライザーで機体のバランスを補うヘイムダルがベースだからこそ可能なカスタムとも言えるかもしれない。
 ――『超重螺旋スピニオン』。
 鋼の円錐螺旋《ドリル》ありきでカスタマイズされた、リアの嗜好と志向が詰まった愛機だ。
 バイパスを奔るマテリアルが、マットな黒のボディのそこかしこを金の光で彩る。振り向いたスピニオンの顔に、待ちきれない子供のような顔をしたリアが重なった。

『沙良も早くおいで』
「――ええ」

 その様子にクスリと微笑み、沙良もレバーを繰り自らトレーラーから飛び降りる。
 リアの黒いスピニオンに対し、沙良のリインフォースのベースカラーは白。六枚羽根を模した装甲を背負い、高貴な紫色に縁取られた機体は、さながら鋼鉄の天使の如く。
 2機が距離をあけ相対すると、運搬してきた魔導トラックは再びエンジンを吹かし、安全圏まで退避する。残ったのは計器を積んだ1台だ。
 通信機から、派遣されてきた技師の声が響く。

『ではこれより、模擬戦闘を行って頂きます。事前に説明した通り、どちらかの機体が戦闘不能となった時点で決着とします。あくまで調査が目的ですので、勝敗は報酬に一切影響を与えません……――』

 オフィスでさんざ聞いた説明だ。沙良とリアは軽く頷きながら応答を返す。
 計測トラックの幌が取り払われ、満載された計器類が露わになった。それから、リアルブルーの連合軍より流入したものらしい、カメラを搭載したドローンが数機、空へ放たれる。

『カメラがあんなに沢山! 気合入ってるなぁ』

 はしゃいだようなリアの声。向けられた無数のレンズを前に、よりやる気を引き出されたようで。
 一方の沙良は、静かに呼吸を整え、開始の刻を待つ。
 静かではあるが、とある理由から、彼女の方も密かに気合を滾らせていた。呼吸で上下する胸に合わせ、足許まで伸びた白銀の髪が細かに波打つ。

『それでは始めましょう。――Get ready, Get set...GO!!』



●GO!!
「折角のソサエティのお膳立てだ、全力で行くよ! ――超重螺旋スピニオン、発進!」
「こちらもそのつもりです。――行きましょう、リインフォース!」

 電波を通じふたりの声が重なった。
 同時、2機が動く! スピニオンの頑強な脚が大地を蹴り、リインフォースのアクティブスラスターが稼働。両者ともに急接近。降りかかる小雪を、圧倒的な鋼の質量で跳ね除け迫る。
 最初に仕掛けたのは沙良だった。リインフォースが握るのは通称「クトゥグア」。火を司るという旧支配者の異名を持つ、漆黒の銃身全体に紅色の文様が彫られた大口径オートマチック。トリガーを引けば、荒々しく燃え盛る炎の幻影を纏った弾丸が、一直線にスピニオンへ飛ぶ!

「……成程。その弾丸、生ける炎の如し、か。でも!」

 肩部を狙った一撃を、リアはすかさずマテリアルドリルを掲げ、受ける。ドリルの名を冠してはいるが、円形のシールドにマテリアル発信装置を付けたものだ。元々の盾としての防御性能も充分に有している。シールドの表に炎の塊と化した弾丸が衝突し、火の粉が散った。それでも機体に衝撃が及んだが、特殊コーティング「クレーディト」で強化されたスピニオンは、塗装に小さな傷が入った程度で受けきる。

「流石に硬いですね」

 頑強さではスピニオンが勝るが、射程と機動力ではリインフォースに分がある。沙良が一気に距離を詰めてくると、リアは接近戦になることを予測し「轟旋」の刃を回転させて備えた。――しかし。

「何!?」

 沙良のリインフォースはスピニオンと接触間際、わずかに重心を外へずらし、真横をすり抜け様再び「クトゥグア」を発砲。リアの鋭敏な視覚がそれを捉え、咄嗟にマテリアルドリルで受ける事ができたが、反撃を与える間もなくリインフォースは「轟旋」の射程の外へ。リインフォースは舞うように身体を反転させると、スピニオンの周囲を高速で旋回し始めた。
 スラスターから噴出されたマテリアルが足許の小石を弾き飛ばし、大量の砂塵を巻き上げる。たちまち2機の周りに砂煙が立ち込めた。

「やってくれるね」
「…………」

 リア、砂塵の中に目を凝らす。リインフォースのおおよその位置ならば、音とレーダーで感知できる。けれど厚い砂煙の向こうで、銃口がどこに向けられているかまでは分からない。
 だが相手の仔細が知れないのは沙良も同じだ。試作レーダー「ロータス・クイーン」、VRHMD「ヴァイトゼーエン」と、操縦手である沙良をサポートする装置は備えているが、自ら巻き起こす砂嵐の中では十全に機能を活かせない。
 だからこそ。
 互いに、覚醒者として、操縦手として培ってきた勘や経験則で、相手がどう出るかを探る。相手は互いに『大切な人』と公言している恋人でもある。今何を考え、次にどう仕掛けてくるか――
 砂塵の向こうのスピニオンの動きを予測し、リインフォースは立て続けにトリガーを引く。リアは無理に包囲を突破しようとせず、じっと弾丸の雨に耐えていた。軌道の予測できぬ弾道ではあるが、このスピニオンは「装甲で敵の攻撃を正面から受け、そのままドリルで貫く」というコンセプトの元にカスタムした機体だ。それを可能にすべく相手の攻撃に耐えられるだけの装甲は備えている。受けきれるだけの自負もある。沙良の次なる一手を予測し、飛び来る銃弾の数をカウントしていた。

(……10、……11。来る!)

 11発目の弾丸が飛来した方へ機体を向けた途端、砂塵を切り裂き沙良のリインフォースが突っ込んできた!
 日出ずる国の雷神の名を持つ斬機刀「建御雷」が、スピニオン脚部の連結部を狙い鋭く突き出される。
 だがしかし、リアはこの特攻を読んでいた。「クトゥグア」の装填数は11。リロードのタイミングで何か仕掛けてくるだろうと踏んでいたのだ。

「させない! 穿ち貫け、『ドリルラリアット』――!」
「!」

 スピニオンのテールスタビライザーが激しく左右に振られ、その反動でもってスピニオンは「建御雷」の突きを回避。そのまま高速で回転する「轟旋」を叩き込む!
 回転の力を得た鋼鉄の円錐螺旋は、リインフォースの鋼の装甲を捩じ切り、穿ち、貫かんと獰猛な唸りを上げる。鋭利な先端一点に集約された爆発的な力。沙良は強引にスラスターを起動し回避を試みたが、ドリルが胴部を掠めた。途端、ドリルの強烈な横回転に引き込まれ、機体が僅かに傾ぐ。リアは見逃さず更に一歩踏み込み、リインフォースを地に叩きつけた!

「くっ……!」

 仰向けになったリインフォースへ追撃の一手が振り下ろされたが、沙良は巧みなシフト操作で機体を横転させる。一瞬の後、「轟旋」が荒野に突き立てられ、激しい砂塵を巻き上げた。スピニオンが地にめり込んだ先端を引き抜く間に後退し、再び大きく距離を取る。

「まだまだ、行きますよ」

 沙良はマテリアルライフル「セークールス」に持ち替え、気を吐いた。
 けれどリアはそんな沙良の様子に、小さな違和感を覚えた。

「どうしたんだい? いつもより気合いが入っているというか、気迫が違うというか……リインフォースに乗ると、やっぱり元軍属CAM操縦手の血が騒ぐのかな?」
「……それもありますが」

 沙良はそこまで言って言葉を濁した。

 沙良は以前、こんな事を考えた事があった。
 リアはとある武門の名家の出であるが、その事には決して驕らず、自らの力は人との繋がりによって掴み取った物、『繋がりの力』であると認識している。好敵手がいて、共に闘う仲間がいて、彼らと共に歩んできた道のり、託された想いなどの全てが、自分の力になっているのだと。
 では、沙良は? そういった意味での彼の力足り得ているのだろうか、と。
 恋人として傍で支える事はできても、近しい距離であるからこそ、好敵手にはなりえない。沙良には沙良のやり方で、沙良にしか出来ないサポートの仕方がある。それは理解している。けれど、リアの力になれないのは少し――寂しい。

 けれど、今日この場ならば。
 模擬戦闘という、依頼の性質上、相対する立場であれば。
 元連合軍のCAM操縦手として、魔導CAMを繰る腕には自信がある。
 今日この時は、リアの好敵手足り得るのではないか――リアの力になれるのではないか。
 この依頼を受けた時から、沙良はずっとそんな思いを抱いていたのだ。
 リアが『気迫が違う』と感じたのもそれが原因だった。

 それを素直に伝えようか、沙良は束の間逡巡した。
 彼女の出した答えは――

 マテリアルライフルを握るリインフォースの右腕が、スピニオンに向け掲げられる。ほの光る銃口が胸部――リアが乗ったコクピットがある位置――を指した。

「私に勝てたら教えてあげます。今は存分に技を揮える稀有な機会を、目一杯楽しみましょう」

 沙良の口調は穏やかだが、リアは彼女の唇が好戦的な笑みを点しているだろう事を察した。上空を旋回するドローンへ一瞬目をやると、不敵に口の端をつり上げ「轟旋」を掲げて応じる。

「そうしよう。……さあ、来なよ! どんな銃撃もドリルで受け止めてみせる!」
「いつまでも受けきれると思わないでください!」

 沙良、再びスラスターを駆使し距離を詰める。真っ向から仕掛けると見せかけ、翼型推進装甲「荒鷹」のブースターも駆使し不規則な軌道で側面後方へ回り込む。「クトゥグア」よりも高い精度と威力を誇るマテリアルライフルから、実体を持たぬマテリアル光弾が発射された! 光弾はスピニオンの右肘部に着弾。けれどスピニオン、揺らがない。マテリアルドリルを構え、

「遠距離攻撃ができるのはリインフォースだけじゃないよ! 迸れ、『螺旋砲』!」

 ジェネレーターに接続されたマテリアルドリルから光線が迸る! 軽量型スペルランチャーから放出されたビームが、背後へ回り込もうとしていたリインフォースの脚部を貫いた。

「……ッ!」

 途端、リインフォースの速度ががくんと落ちる。何とか膝などの関節部は避けたはずだが、強烈な威力に異常が生じたらしい。鳴り響く警告アラームを切り、スピニオンへ向き直る。今度はリインフォースの機動力を奪ったスピニオンが迫って来ていた。後退しきれないと悟り、沙良は躊躇わずトリガーを引く。狙いは先程と同じ右肘部。ぐんぐん迫りくるスピニオン。怯まず、続けてトリガーを引き続けた。

「もらった! 『ドリルラリアット』――!」

 リアの咆哮が響く。だが次の瞬間、激しい火花が散ったかと思うと、スピニオンの機体が傾いだ。

「!」

 見れば、たった今右肘に被弾した光弾によって、右肘から先――超重量ドリルと、それを支えるための頑強に強化した腕とが、ごとりと音を立てて地に落ちる。一点集中で狙い続けた光弾が、ついにスピニオンの厚い装甲を破ったのだ!

「行きます……!」

 沙良、再び斬機刀にスイッチし前へ出る! リインフォースの脚が縺れたが、倒れ込む勢いと機体重量をそのまま乗せた切っ先をスピニオンへ。
 だが。

「スピニオンのドリルは、ひとつじゃない!」

 リア、瞬時に左腕のマテリアルドリルへ光の円錐螺旋を現す。そして伸し掛かってくるリインフォースと自らの機体の間にねじ込んだ!
 刹那、斬機刀の切っ先がスピニオンの背に生え、リインフォースの背からは煌めく突端が突き出した。
 互いのコクピットに響くアラーム。そして――

『そこまで。以上をもちまして模擬戦終了といたします。お疲れ様でした』

 折り重なって停止した2機、そして激しい戦いを繰り広げた沙良とリアを労うように、技師の声が告げた。



●That's the game.
「お互い派手にやったなぁ」

 愛機から降りたあと。技師から温かいコーヒーの入ったカップをふたつ受け取ったリアは、トレーラーへ積み込まれていくスピニオンとリインフォースを見上げ、溜息。
 自慢の右腕を失ったスピニオンを見れば、元通り戻ると分かっていても若干ヘコむ。けれど銃弾の大方を受けたマテリアルドリルのシールド部は、もっと無残にぼこぼこヘコんでいた。
 リインフォースは特に背部のダメージが激しく、六枚翼を模した装甲の一部が破損していた。

「おっと」

 カップに雪が入るのを見たリア、感傷を断ち切り沙良の許へ向かう。
 覚醒状態を解いた彼女も、やはり機体を仰ぎ、しんみりとした風情で佇んでいた。。

「はい。あったかい珈琲貰ってきたよ」
「ありがとうございます」

 振り向き微笑む沙良の吐息が白い。一緒になって、受け取ったカップの水面にふぅっと息を吹きかけてから、ゆっくりとほろ苦い液体を喉へ流し込む。ようやく人心地ついていると、沙良がぽつりと呟いた。

「今日の私は、リアさんの好敵手足り得たでしょうか……」
「ん? そういえばさっき、『勝ったら教えてあげる』って言われたけど、引き分けだねぇ。でも気になるな、教えてよ」
「ふふ。どうしましょうか」
「えー! そりゃあ勝てはしなかったけど負けなかったしっ。気になるなぁ!」
「ふふ、さて……」

 戦闘中の凛々しさはどこへやら、少年のようにだだをこねるリアに、沙良は瑠璃色の目をふわりと細めた。





登┃場┃人┃物┃一┃覧┃
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【ka5139 / 夕凪 沙良 / 女性 / 18歳 / 紅瞳の狙撃手】
 unit【ka5139unit002 / リインフォース / R7エクスシア】
【ka3483 / 仁川 リア / 男性 / 16歳 / 大地の救済者】
 unit【ka3483unit002 / 超重螺旋スピニオン / 魔導アーマー「ヘイムダル」】


ラ┃イ┃タ┃ー┃通┃信┃
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元連合軍CAM操縦手の沙良さんと、カスタムから並々ならぬドリル愛が感じられるリアさんの、
模擬戦のお話をお届けします。
CAM及び魔導アーマー、実はシナリオでも扱った事がなく初描写でしたが、楽しく書かせて頂きました。
実際の戦闘判定とは異なる描写もありますが、ノベルならではの演出ということでご容赦ください。
おふたりとも初めてお預かりするPCさんでしたので、マイページでの呟きや相談卓での口調などを
参考にさせて頂きましたが、イメージと違う等ありましたらお気軽にリテイクをお申し付けください。
お届けまでに大変お時間頂戴してしまい申し訳ありませんでした。少しでも楽しんでいただけましたら幸いです。

この度はご用命下さりありがとうございました!
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2018年01月26日

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