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『月が無い夜に 』
火蛾魅 塵aa5095)&風深 禅aa2310)&ネイ=カースドaa2271hero001)&犬尉 善戎狼aa5610)&鬼子母 焔織aa2439)&エリズバーク・ウェンジェンスaa5611hero001

第一章 裏側はひどく傷ついている。

 それは落陽の長、月奏が入院した日ごろまでさかのぼる。
 ラグ・ストーカーとの抗争。全貌がつかめない敵と戦ったために一人の仲間が負傷した。
 幸い日常には影響のない傷。休めば回復する傷だった。
 ただそれは体の方は……だ。
 残念なことに心が砕かれてしまった。
 月奏は涙しながら暁メンバーに警告する。
 この件から手を引けと。
 でなければこれ以上の犠牲が出る。
 その言葉は実際正しいのだろう。
 今後も負傷者が出る……そのことは『ネイ=カースド(aa2271hero001@WTZEROHERO)』も良く理解できていた。
 このままではいけない。このままでは。
 その事実を突きつけられた相棒は肩を落として廊下を歩いていく。
 とぼとぼと、情けない限りである。
 その背中をネイは笑った。
 だが仕方ないのだ。彼は隊長だ。今後の事。今この現状。自分の過去、向き合わなければならないことは山のようにあった。
 その山のような情報量に彼は今、押しつぶされそうになっている。
 月奏という女性から送られた情報。
 それはラグストーカーの組織図。
 その図を見てぽつりとネイがつぶやいた言葉が彼に大きなプレッシャーをかけてしまったらしい。
「このままでは、あいつらは勝てない」
 何故?
 そんな表情をして彼は振り返ったが、その答えは冷静になって考えてみれば明らかだった。
 嘲笑う者は背後に政財界の大物など強力な支援者を持つ。また元落陽のメンバーで彼らに寝返った異能者も。
 メインで動いている中核構成員だけではないのだ。
 根は太く多岐にわたる。
 世界は彼ら『悪』を許容している。
 であれば【暁】は許容された悪に対してどう立ち向かえばいい。
 それがわからない。
 彼らが居る限り【暁】はいずれ孤立し殺される。
 せめて今。日の当たる場所にでて、影を恐れ決して近づかない。そうしたなら命だけは守られるかもしれない。
 しかし。
 それは相棒に死んで過ごせと言っているようなものだ。
 彼の中ではまだ、憎悪や復讐が心の支えなのだから。
 だが。ラグストーカーと今後渡り合っていくためには、その闇と対峙する必要がある。
 容赦なく見つけ次第殺す。敵は殺す。
 そんな強い意志。
 けれど。月奏は告げる。
 【暁】に優しい彼らに人殺しは頼めないと。涙し語る。
「私デハ……力不足ですカ?」
 そう『鬼子母 焔織(aa2439@WTZERO)』が病院の廊下。暗がりからネイに問いかける。
 焔織の顔には闇がかかっていて表情は読み取れない。
「当たり前だ……。暁本隊でも歯が立つか怪しい」
 告げるネイの言葉は的を射ている。そう焔織は思った。
 何せ敵はたった一人の先兵で戦闘組織を壊滅に追い込めるのだ。
 自分一人でどうにかなるはずがない。
「それニ。私モ……」
 焔織は小さくつげる。考え方を改め始めている。
 昔の様な残虐性は見せられない。
 そう暗に示す。昔ほど力になれないかもしれない。
 自分は弱くなってしまったのかもしれない。そう焔織が項垂れてしまうとネイは溜息をついた。
「…………仕方ない」
 ネイが頷いた。するとポケットから携帯電話を取り出してコールする。
「専門家に頼むとするか」
「専門家?」
 焔織は首をひねった。しかしその人物は三コールで電話に出たため焔織の質問に答えられることはなかった。
「今から会いたい」
 次の瞬間。焔織の背後の扉が蹴るように開かれ。風体の悪い男が姿を現す。
 彼は『火蛾魅 塵(aa5095@WTZERO)』
「おう、報酬は……はずめよ?」
 驚く焔織にネイは告げた。
「こノ人はヴィランだ」
 そんな焔織に突き刺すように告げる。
「違う、俺の生まれ変わりだ」

   *    *

 神代の時代。
 人々を虐げる悪意の神と祈りによって誕生した双頭の炎鳥がいた。
 二柱は争い相打ちとなり双頭の炎鳥は頭一つを引き裂かる。
 悪意の神は無数の欠片となりあらゆる世界へ散らばり。
 争いが起こると弱小の欠片となって現れ【神】を目指す。
 双頭の炎鳥は『焔の鳥』『憤怒の蛇』の二人の人間として顕現することになる。
 それが●×△と○×◆。そして●■×……。。
 家族も愛する者も喪い己の『心』つまり寿命や記憶や人間性をも失う。
 たとえばそう。
 塵の力の代償。自身を燃やすような莫大な熱量の原因は%&&&%%%。
 それすなわち、神の力の一端。
 ただ、人の身に再構築されて神の力はさぞ熱かろう。
 死せる瞳の者は二人を見ていた。
 遠くから、近くから。
 その炎の輝きが弱くなり。
 今にも消えかけるその時を待つ。

   *   *

「というわけだ」
 ネイと塵。そして焔織は適当に病人が入っていない病室を見つけるとその中に入って話をした。
「あ? 意味わかんね。とりあえず殺せってか?」
 塵が椅子を足で手繰り寄せそれに腿をひっかける。
「どうしてモ、この方ヲ頼るのですカ?」
 焔織が不服そうな表情を見せた。
「まずターゲットはこの男。ラグストーカーの資金源である賭博。風俗を仕切ってるヤクザ組織だ。潰せ」
「おいおい、ヴィラン認定はまだだぜ」
 そう塵が資料を放り投げ風に舞わせて告げた。
「極限状態になればリンクするだろう。殺せ」
「早マラないで欲シイ。まだ私ハ一緒に仕事ヲすると言ったわけでは。それに報酬……」
 どれくらい吹っかけられるか分かったものではない。そう言おうとした焔織だが、塵の言葉に遮られる。
「金と女と煙草と。それから」
「いい、あいつの食費が減るだけだ」
 ネイはその交渉を二つ返事で受けてしまう。
 焔織はここにいない彼のために涙を流す。
「俺が殺してやる、全部。全部な」
 その言葉に不安を覚える焔織。
「他のメンバーはお前が集めろ……いいよな?」
 その言葉に焔織は頷く。
 作戦開始は明後日。
 それを聞くと塵は立ち上がる。
「ああ、忘れていたな」
 ネイは塵の背中に問いかける。
「何処まで知ってる」
 その問いかけに塵は反射的に答えた。
「だいたい、ぜぇんぶ」
 何のやり取りか分からない焔織は目を白黒させながら塵を見送る。

第二章 夜のうちに敵を刈れ

 焔織が指定した待ち合わせ場所は波止場。
 ここは今から迫る敵勢力の縄張りの範囲外だった。
 そこに闇にまぎれる街灯と共に人が集まってくる。
 たとえば『犬尉 善戎狼(aa5610@WTZERO)』
 コードネームは黒犬。凄腕の兵隊。戦争家業を経験しており白兵戦、軍団戦に優れる。
「ああ、会エテよかった」
 そう焔織が手を差し出すと犬尉は力強く握り返す。
「他のメンバーは?」
 そう犬尉があたりを見渡すと一人男が歩み寄り。
 闇に潜んだ女性はそっけなく視線を一度向けただけだった。
 犬尉は感じる。彼女が焔織の言っていた少々困ったチームメンバーかと。
「アア、実ハもう一人イてですね」
 その言葉をよそに『風深 禅(aa2310@WTZERO)』が握手を求めた。
「いやぁ、会えて心強いですよ。お近づきのしるしに最中いかがです?」
 犬尉は変な奴だと思いながら犬尉は禅をみた。最中は断った。
「甘いものは苦手でな」
 告げるとあたりを見渡す犬尉。
「そういや、大将が居ねえみたいなだな」
 大将とは暁部隊の大将だ。依頼を受ける際に顔合わせをするのは珍しいことではない。今日も犬尉はいると思ってきた。だが姿は見えない。
「メンバーを迎エニ行ってます」
「一人増えるのか?」
 乾はメンバーは五人と聞いていたが、この場に入る女性、自分、焔織、最中の人。そして暁のリーダーではないのかと確認をとる。
「違うんです。彼は」
 その時倉庫の大扉が開いた。
 錆びた金属音を鳴らせて
 そこには月を背に立つネイ。そして引きずられてきた塵が見えた。
 それを見た瞬間。犬尉は顔をしかめる。
 あの女以上に腐った卵の様な匂いがする。
 そう思ったのだ。
「賭博にふけってやがったぞ」
 そうネイは塵を放るようにメンバーの前に突き飛ばす。
「今カラ襲撃スるヤクザのですか?」
 焔織は信じられないとため息をついて点を見あげた。
「おう、勝ったら儲けもの。負けたら負けた分を襲撃して分捕り返せばいい。負けない勝負だ。だろう?」
 告げて塵は自分の名前を高らかに告げる。
「火蛾魅 塵だ、よろしくたぁ言わねぇ。それより背中に気をつけな。気に入らなけりゃ撃つ」
 そんな塵に冷ややかな視線を向ける『エリズバーク・ウェンジェンス(aa5611hero001@WTZEROHERO)』
「おい、チームになれねぇなら抜けるぞ、戦場じゃ命取りだ」
 告げた犬尉。
「チョット待ってくだサイ、あなたガ抜けルト困ル」
「知るか、命とられる事態になりかねん」
 そんな時だった。ネイが開いた倉庫の大扉がさらに大きく開いた。
 そして月に照らされる無数のシルエット。
 その人影は銃を構え一斉に撃ってきた。
 あわてて身を隠す一行。幸い大型の掘削機械があったのでその陰に全員が隠れた。
「いやぁ、囲まれてるみたいですね」
 告げる禅は撃ち抜かれた外套を脱ぎ捨てて。小刀を抜いた。
「誰が連れてきたの?」
 エリズバークが静かに問いかける。
 全員が顔を見合わせて首を振る中、一人悪びれもせず耳の穴をほじりながら告げる人物がいる。
「ああ、俺がTELっといた」
「ナンテことを!!」
 焔織が掘削機を叩く。
「イカサマの種が知りたきゃここにきなってな」
「あなたはバカですか!」
「まぁまぁ」
 そうなだめるのは禅。
「いいじゃないですか。戦力を分散。各個撃破できたと思えば」
 告げる禅の言葉にすでに犬尉とエリズバークは装備を整え終えた。
「この程度の数と敵だぞ。負けるわけねぇだろが。もし負けるようなら殺しなんて無理だ。帰ってあったかい布団でねんねしな。お前らがクソザコじゃねぇってとこ見せて見ろよ」
 告げると塵は弾の嵐が収まったタイミングで同時に走り出す。
 走りながら敵の隊列めがけ赤い蝶を飛ばした。
 それは空中で爆発し、黒づくめの男たちを吹き飛ばす、阿鼻叫喚の声が聞える。
 その矢先である。爆炎を切り裂いて突っ込んでくるシルエット。
 サイバーな装備とローラースケートの様なブーツで機動力を確保した、どう見ても少年少女の背丈を持つ軍勢。
 Dというナンバーを額のアイカバーに刻んだ少年兵たちが突っ込んできた。
 その兵たちを見て。焔織は拳を握りしめる。 
 怒気を孕んだ声で焔織はさけんだ。
「殺しは許しません!!」
 その言葉を皮切りに動く犬尉とエリズバーク。
「気が向いたらな」
 その言葉に反論しようとした焔織の言葉を弾丸斉射の音が切り裂いた。
 エリズバーグの飽和射撃、武器を複製した弾幕でまずはまとまっている少年兵たちの数を減らした。
「少年兵6。ヤクザリンカー12。負傷者4」
 犬尉は双眼鏡で敵陣を素早く把握すると。まずは戸惑いのふちに追い込まれたヤクザ達に突貫した。
「博打と、はったりでのし上がってきた奴らには。現場仕込みは少しきついぞ」
 犬尉は一人の背後をとると首を締め上げナイフを当てる。
 全員が銃口を向ける中、そいつを放し尻を蹴って二人にぶつける。
 側面の敵へと素早く発砲、膝を打ち抜き右の敵には駆け寄りざまのブロウで脳震盪を狙った。
 背後からの射撃を転がって回避。
 地面すれすれの姿勢をとりながら射撃してきた一名を撃った。
(残り10)
 犬尉は跳ねるように起き上がると波止場の鉄骨の背後に飛び込み隠れる。
 犬尉に気をとられていたヤクザ達を背後からエリスバーグが襲った。
「さて、ラグストーカーを倒す前に、生意気な子供に教育を施さなければなりませんね」
 弾丸の嵐で悲鳴が連鎖する。ウェポンズレインで逃げ場なく彼らを囲み凶悪な笑みをエリスバークは浮かべた。
 そんなエリスバークの元に少年兵が走る。
 その脳天に狙いを定め銃を構えるエリズバーク。
 だがその前に焔織が立ちはだかり背中で制した。
「殺しはダメでス」
 振るわれた剣を上半身を後ろに倒して回避。
 そのままバク天で着地。刺突を回避。
 後ろに回った少年兵がすれ違いざまに発砲するが。剣を持つ少年兵の背後に回るように陣取って回避。
 そのまま焔織は少年兵の膝を崩して肩をとって抵抗する力を利用して振り回す。
 遠心力で少年の体が地を離れるとそのまま投げた。
「ナウマク・サンマンダ・バザラダン・カン!」
 地面に転がる子供たちの背に手を当てると起き上がれないようにし、焔織は何やら耳打ちで話を始める。
「私ハ君タチの様ナ子供たチを助けてきました。信じテくださイ」
「ああ。鬼子母さんこの子たち任せてもらえませんかね? 何せ迷える子羊あと四人もいるんで」
 その言葉に頷くと焔織は残る少年兵めがけて走っていく。
「とりあえず最中食べてください、話はそれから」
 そう子供たちを手なずける禅。その姿を見て犬尉は少しだけ微笑む。
 しかし。
「おいおい。誰も殺してねぇじゃねぇか」
 塵が歩いてくる。その背には紅蓮を背負っており。その炎はヤクザに飛び火してその体を燃やし尽くす。
「あづううううい」
「あああああ! しぬ!」
「たすけて」
 そう海に飛び込むが一向に鎮火されないヤクザ達の炎。
「あたりめぇだろ」
 それを見て塵はケラケラと笑う。
「霊力の炎が普通の水できえっかよ。俺ちゃんの憎しみとおんなじだ」
 最後の方はぼそりとつぶやいているだけで犬尉の耳には届かなかった。
「おまえ……殺せんのか?」
 そう塵に冷えた視線で見つめられても、動じない犬尉。かわりに何かを蹴るようなジェスチャーをする。
 それにしたがって塵は足元の死体を蹴り起こす。
 するとその眉間は見事に貫かれていた。
「死んだことを悟らせないのは、戦場で生き残るコツだ」
「ほう、そりゃ頼もしいじゃねぇか旦那」
 その背後で再び降り注ぐ銃弾。
「つまりませんわね」
 そうエリスバークは倉庫の奥から外を目指して歩きはじめる。
 血でぬれた床を踏んで。こちらに歩み寄ってくる。
「おい、魔女、お前は誰か殺したのかよ。紅孩児は叫んでるだけで使いもんになんねぇしよ。この先やって行けるか不安だわ。お前もだ、最中!」
 そう塵が振り返りざまに告げると禅は告げる。
「殺す必要がなかったんで」
「あ? 必要じゃねぇならコロサネェのか?」
「え? 何かおかしなこと言ってます?」
 続けて禅は告げる。
「ただ、殺す必要があるなら殺しますよ。別に殺しても殺さなくてもどちらでも変わらないと。思いますが、この状況なら」
「あなたこそ、実力として劣っているのではなくて? 殺したがるのは怖いからじゃ」
 そう告げたエリズバーグの顔面に獄炎の弾丸が撃ち込まれた。
 だがその炎はエリズバークの顔に傷一つつけられない。
 代わりにコンマ一秒の反射で塵に弾丸をみまうエリズバーク。
 それをネイは超反射能力でよけた。
「おい。てめぇ」
 殺気立つ塵。
「この程度を避けられない雑魚であれば組む必要もないでしょう?」
 そう、鼻と鼻が突きそうな距離でエリズバークにメンチをきる塵。
「何してんのか、わかってんのか。あ?」
「あなたが強いか試しただけでしてよ」
「ちげーよ、なに俺ちゃんの攻撃防いでんだよ? 殺すぞ」
 ああ、これでしょうか?
 そう告げるとエリズバークは挑発するように霊力のバリアを解除する。
「私が何の用意もせずに、この場に座っていたと思いまして?」
 事前に悪意あるものに対抗するため仕掛けを施していたのだ。
「まずはどっちが上かはっきりさせといたほうがよさ気だなぁ。魔女」
「ふふふ、それは試すまでもないんじゃなくて?」
 その時、ズイッと目の前に出される最中。
「はい、戦いの痕でお腹が減ったでしょう?」
 告げる禅は二人の口に最中を突っ込んだ。
 エリズバークはもしゃもしゃそれを食べる。
 この状況で悪意なく食べ物出すとか正気でしょうか……?
 そんな風に思いながら。
「彼ラをH.O.P.E.で保護します」
 そう告げたのは焔織。
 見れば背後に大人しく固まった少年兵たちがいた。
 かつて保護したD製の少年兵の名前をあげたら信じてくれたのだ。彼に逢いたいと少年少女たちは言っていた。
「あま……」
 その光景にげんなりしたように塵は肩を落とした。
「ころさねぇのかよ。あめぇ、それで今後やっていけると思ってんのか?」
「矜持ヤ理念。思想を持タヌものハ単なる狂犬。あなたと同ジダ」
「だから負ける。お前らはよぉ」
 塵は焔織を見下して告げた。
 そんな状況にも関わらず犬尉は構わず口を挟んだ。
「話にならんな。それより報酬の話をしよう。こんな奴と組まされるからにはリスクが跳ね上がる。報酬は倍にしてもらおうか」
「あなたモ。また勝手ナ」
 戸惑う焔織。
「んな状況だから俺ちゃんを『悪』を必要としたんだろ? その時点でお前ら負けてんだよ」
 告げて塵は全員を見渡し言い放つ。
「合格だ、実力はともかく、お前等全員こき使ってやるからよ。光栄に思え」
「実力をあなたの身で確かめていただいても良いのですよ」
 告げるエリズバークは引き金に指をかける。
 その時である。
「沈まれ」
 ネイが告げた。
 ネイは例の工場機器の上に陣取り、一人震える男を小脇に抱えていた。
「なんと鮫組ボスから重大なお知らせだ」
 鮫組とはこれから攻め入るはずのヤクザ組織その通称である。
 その組織のボスがここにいるということでいよいよ状況は混とんとしてきたが。
 まだ、甘い。
 状況はさらに混乱を深める。
「ラグストーカーから抜けたい。あいつらやばい」
 全員がそのあまりの言葉に呆けてるとネイはいう。
「費用はこいつもちだ。お前らは鮫組を解放するためにまずラグストーカーの資金収拾メンバーを殺してもらう。報酬は吹っかけ放題だぞ」



━ORDERMADECOM・EVENT・DATA━━━━━━━━━━━━━━━━━…・・

登┃場┃人┃物┃一┃覧┃
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『火蛾魅 塵(aa5095@WTZERO)』
『風深 禅(aa2310@WTZERO)』
『ネイ=カースド( aa2271hero001@WTZEROHERO)』
『犬尉 善戎狼(aa5610@WTZERO)』
『鬼子母 焔織( aa2439@WTZERO)』
『エリズバーク・ウェンジェンス(aa5611hero001@WTZEROHERO)』


ラ┃イ┃タ┃ー┃通┃信┃
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いつもお世話になっております。鳴海でございます。
パーティーノベル発注ありがとうございました。
今回は顔合わせと試運転と言った感じでしょうか。
皆さんのキャラクターの立ち回りが想定通りなら嬉しい限りです。
それではまたよろしくお願いします。鳴海でしたありがとうございました。
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2018年07月02日

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