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『ふたりは猫耳魔法少女 』
猫柳 千佳aa3177hero001)&猫野・宮子ja0024


 この世に悪が在る限り、正義の声が二人を呼ぶ。
 天が裁けぬその悪を、魔法の力(物理)で始末する。

 これは――二人の猫耳魔法少女、『マジカル♪チカ』と『マジカル♪みゃーこ』の、戦いの物語――。

 ***

 さて、その魔法少女にも日常は存在する。
 普段は和服を身に纏い、和風喫茶で店員のアルバイトをしている猫柳 千佳(aa3177hero001)。
 その実態は世に蔓延る、悪を葬る正義の猫耳魔法少女なのだ――!
 しかして、その実年齢はお酒が飲めるお年頃……「少女にゃ!」……あ、はい。何でもありません。

 …………陽が落ち、喫茶店が閉店時間となり、千佳が店を閉める準備をしていると――
「きゃああああ!! 助けてぇぇぇぇ!! 魔物よぉぉぉぉ!!!!」
 どこかから響く悲鳴。
「む、乙女の悲鳴が聞こえたにゃ! 魔法少女の出番にゃね♪」
 千佳は急いで店の扉に施錠し、シャッターを下ろすと、現場へと駆ける――。


 今日も今日とて一般人の悲鳴を聞き付け、ビルを駆け上がり、屋上へ出る千佳。
 そこではやはり――異形の魔物に襲われそうになっているOLの姿があった。
 ……そこで千佳はスマホを取り出し、猫の肉球マークのアプリアイコンをタップする。
「変身! にゃ!」
 千佳がスマホを天に掲げると――スマホから目映い光が放たれ、千佳の全身を包み込む。
 すると千佳が着ていた和服が弾け(以下変身バンク)。
 …………光が収束すると、黄色を基調としたフリルたっぷりのミニスカ衣装に身を包んだ猫耳魔法少女がその場に立っていた!
「この世に魔法少女ある限り、悪の栄えた試しなし! 『猫耳魔法少女マジカル♪チカ』参上にゃ♪」
 決めポーズを取る『猫耳魔法少女マジカル♪チカ』。

「ええい、また邪魔しに現れおったか猫耳魔法少女め! もう少しでこの女を俺のカキターレ(何のことでしょうね?)に出来たと言うのに!!」
 異形の魔物は憤慨した様子。
「そんなことは絶対に許さないにゃ!! OLさん! 今の内に逃げて!」
「あっはいっ! ありがとう! 『猫耳魔法少女マジカル♪チカ』!!」
 OLは嬉しそうな表情を浮かべ、その場から立ち去って行った。
「さあ覚悟するにゃ! 悪の組織『デビルシェパード』が放った魔物さん!! 召喚! メインクーン・クロー!!」
 マジカル♪チカが叫ぶと、チカの両手にゴツくてデカイ猫の手型ナックルが装着された。

 ***

 その一方で――。

「きゃああああ!! 助けてぇぇぇぇ!! 魔物よぉぉぉぉ!!!!」
「……ん、何か悲鳴が聞こえたね。これは魔法少女の出番かな?」
 千佳がお店を閉めている頃、学校帰りだった猫野・宮子(ja0024)も女性の悲鳴を聞き付けた。
 そしてやはり、千佳と同じように件のビルを駆け上がり、屋上に到着。

 ***

 そして現在――。
「もうやってるね。それならこっちも変身!」
 制服のスカートからスマホを取り出し、猫の肉球マークのアプリアイコンを人差し指でタップ。
 宮子がスマホを天に掲げると、目映い光が彼女の身体を包み込む。
 そして宮子が着用していた制服が弾け(以下変身バンク)。
 …………光が収束すると、赤色を基調としたフリルたっぷりのミニスカ衣装に身を包んだ猫耳魔法少女がその場に立っていた!
「『猫耳魔法少女マジカル♪みゃーこ』参上にゃ♪」
 招き猫のようなポーズを取る『猫耳魔法少女マジカル♪みゃーこ』。――ちなみにこちらは最初から両手に肉球を模したグローブが装着されていた。


「みゃーこも来たんだね。今日も協力していくにゃ♪」
「チカには負けないにゃよ♪」
 一瞬見つめ合い、互いにウィンクする『猫耳魔法少女マジカル♪チカ』と『猫耳魔法少女マジカル♪みゃーこ』。
「二人に増えおったか! しゃらくさい! 纏めて(ピー)してやるわ!!」
 異形の魔物はそのように叫び、咆哮する。
「「そんなことはさせないにゃ!!」」

 ***

 異形の魔物と、二人の猫耳魔法少女は一進一退の攻防――近接格闘戦を繰り広げる。
 二人の猫耳魔法少女は善戦しているものの…………異形の魔物のパワーは凄まじかった。
 魔物が目にも留まらぬ連続パンチを繰り出すと、二人の猫耳魔法少女は避け切れず、弾き止されてしまう。しかも衣装がビリビリになって肌色が露出!

「どうした? そんなものか? その程度ならお前ら二人を俺のカキターレにしてやるぞ。グワッハッハッハッ!!」
 異形の魔物は下品な笑い声を上げる。
「くっ、なかなかやるにゃ……」
「このままでは負けてしまうかもしれないにゃ……」
 猫耳魔法少女二人が諦めかけたそのとき――

「がんばれ!! 負けるな!! 『猫耳魔法少女マジカル♪チカ』!! 『猫耳魔法少女マジカル♪みゃーこ』!!!! 二人の力を見せてやれ!!」
 いつの間にか周りを取り囲んでいた二人の、大勢のファン達(ちなみにみゃーこのほうが多いらしい)と、野次馬たちの声援が二人を包み込む。
 それを聞いた二人は肉球同士で手を繋ぎ、立ち上がる。

「「どんなに苦戦しようと、皆の応援ある限り、魔法少女は負けないにゃ! 『必殺、マジカル♪ナックル』にゃー!!」」
 二人は声をハモらせつつ、魔物へ突進! 二人の合わせ技・必殺の『マジカル♪ナックル』を叩き込む!!
「馬鹿な……どこにそんな力が……グワアアアア!!!!」
 必殺技を受けた異形の魔物は断末魔と共に爆発四散。
 ――それを背に、衣装の状態(ビリビリ@肌露出大)も忘れて二人の猫耳魔法少女は並んで決めポーズ♪

 そしてファンと野次馬たちの好奇の視線を受け、衣装の状態に気が付いた二人は顔を真っ赤にして、お互い別の方向へ去って行くのだった……。


 翌日の午後――お茶の時間も半分以上過ぎた頃――。
「やっほー千佳さん来たよー」
「あ、宮子ちゃんいらっしゃい」
 和風喫茶にて再会する二人。だが二人はお互いが猫耳魔法少女であることは知らないらしい。
 ちなみに宮子はこの和風喫茶の常連客であった。
「ご注文は何にする?」
「宇治抹茶ラテ一つ!」
 二人は微笑み合いながら、そんな風にやり取り。

 ……和やかな日常が過ぎていく……。
 だが忘れてはならない。このような平和な日常は二人の猫耳魔法少女によって守られていることを!


 to be continued

(以下、エンディングのダンスと次回予告)

━ORDERMADECOM・EVENT・DATA━━━━━━━━━━━━━━━━━…・・

登┃場┃人┃物┃一┃覧┃
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【aa3177hero001/猫柳 千佳/女/外見年齢:16/むしろ世界が私の服】
【ja0024/猫野・宮子/女/14/無念の褌大名】

ラ┃イ┃タ┃ー┃通┃信┃
━┛━┛━┛━┛━┛━┛

大変お待たせしました。遅れてしまいまして申し訳ございません。

日曜朝風味でお届けしましたが……気に入っていただければ幸いです。
この度はご発注ありがとうございました。
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2018年07月31日

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