▼作品詳細検索▼  →クリエイター検索


『花と華 』
フラン・アイナットaa4719)&ヘンリー・クラウンaa0636)&CODENAME-Saa5043hero001)&リリア・クラウンaa3674

 昼の間に地面へと染みこんだ夏の熱がじわじわ、19時をまわった今も星空を炙る。――ひと言で言えば、たまらなく暑い。
 しかし人々は皆、汗の滲む笑顔を見合わせ、ひとつところを指して歩いていくのだ。とりどりの提灯が導く、祭の場へと。

「遅くねーか?」
 神社の鳥居下。浴衣の帯から抜き出した懐中時計を見やり、フラン・アイナットは傍らに立つヘンリー・クラウンへ声をかけた。
 するとヘンリーは口の端に笑みを引っかけて。
「待つのも甲斐性だぞ」
 ちなみにふたりがここへ立って三十分ほどになるのだが、待ち人ならぬ見知らぬ女子から幾度となく声をかけられていた。
 従兄弟同士であるふたりは共に小麦色の肌を持ち、エキゾチックな風貌だ。しかもフランは浅葱に染めた浴衣と山鳩の帯、ヘンリーは銀鼠の浴衣と橡の帯という、渋い組み合わせを十二分に着こなしている。せっかくのお祭り、となりを歩いてみたくもなるだろう。そうでなくともフランはアイドルだし。
 こちらに気づいた女子へ愛想よく手を振るフランを引き戻し、ヘンリーはかぶりを振った。
「ひょっとこの面でもかぶせておくんだったな」
「時代おかしくね!? それに顔隠れてたらエ――」
 カカララココロロカラカラ、ふたそろいの下駄が奏でる急ぎ足の合唱が響き。
「お待たせしました〜。リリアさんの着つけに時間がかかっちゃいまして」
「そうだけど! Sだってどっちが会場でしたっけ〜って迷ってたし!」
 フランとヘンリーの待ち人であり、それぞれの妻であるCODENAME-Sとリリア・クラウンが到着した。
「だって私、お祭りとかあんまり来たことないですもん」
 ぷうと膨れたSの額にフランが手ぬぐいをあてがい、化粧崩れしないよう汗を取ってやりながら。
「今夜はいろいろ見て回ろうぜ。思い出いっぱい持って帰んねーとな」
 夫の気づかいと笑顔に、Sはこくり。
 うう、フランかっこいいです。なんだかちょっと悔しいですよ。
「浴衣すごく似合ってます……女の子にいっぱい声かけられたりしたんじゃないですか?」
 意地悪を含めて訊いてしまうSだったが。
「全部断った――言ってくれたのヘンリーだけどな。でもほんと、いい子で待っててよかったぜ。うん、俺の嫁は最高にかわいい」
 言葉は惜しまない。エージェントを辞めるつもりだった彼を支え、このあたたかな場に繋ぎ止めてくれた彼女へ、フラン・アイナットのすべてを尽くしたいから。
 そうでなくとも緋の浴衣に黄蘗の帯を合わせ、華やかにかわいらしく、さらにきゅっと締まったコーディネートで決めたSである。こんなにかわいらしい若奥様姿を讃えずにはいられまい。
 一方、二藍の帯で浴衣の白を飾ったリリアはヘンリーにその艶やかな姿を見せて。
「ヘンリー、ボクはどう? 似合ってる? かわい」
 くるりと一回転しようとして、下駄を踏み外し――
「いつもの服じゃないんだぞ」
 ――石畳に膝をついてしまう寸前、ヘンリーの手が彼女をすくい上げていた。
「ごめん……ありがと」
 ほんのり頬を朱に染めて、リリアはヘンリーの腕に預けていた体を立ちなおらせる。あんまりはしゃいじゃダメだよね。ボクだってもう立派な人妻なんだから。
 が。ヘンリーの手はリリアの手に絡められたまま放れない。
「ヘンリー?」
「つかまってろ。そうすればもう転ばないだろう」
 ヘンリーはつとリリアの耳元へ唇を寄せ。
「俺が転ばせない」
 さりげに男気を見せてくれる夫が愛しくて、リリアは応える代わりにきゅっと手に力を込めた。ボクだってヘンリーのこと離してあげる気、ないんだからね。
「そろそろ行くか! 祭が終わっちまう」
 フランの音頭で、ふた組は人波に乗って鳥居をくぐった。


「人すげーな。エス、大丈夫か?」
 フランは左手に伝わるSの右手が振れていることに気づき、苦笑した。こういうとき隠さねーのはエスらしいよな。
 フラン同様に顔が売れているSは、自分に気づいた一般人へ空いている左手を振るのにいそがしかった。
「はい、今日はデートなんです」
 そんな彼女をちょっと強めに引っぱり寄せて、フランは自分の長身で人目と人波からかばう。
「ほら、ファンサービスもいいけど今日はプライベート優先だろ」
「フラン、もしかして焼き餅です?」
 ずばり指摘されたフランは一度言葉を詰まらせ、頭を掻いた。
「あー、みんなにエスのこと見せびらかしてーのに独り占めしてー。なんかおかしいよな、俺」
 ため息をつく夫の胸へ綺麗に髪を結い上げた頭を預け、Sはかぶりを振った。
 Sがフランを大好きで、フランもSが大好きで。それがわかるから、今すごく幸せで。ふふ、笑みがこぼれてしまう。
 妻の楽しげな様子に気をとりなおしたフランは、あらためて境内に並ぶ屋台を指して。
「なんか気になるのあるか?」
 たこ焼き、金魚すくい、チョコバナナ、水風船……色も香りもとりどりな屋台に歓声をあげたSは、う〜んと考え込んで。
「私、今夜の思い出になるもの欲しいです」
「いきなりかよ。荷物になるぜ?」
 Sはふるふるかぶりを振った。
「今がいいんです。フランと私といっしょにお祭楽しめたら、見るたびにうれしいこといっぱい思い出せるでしょ?」
 なるほど。思い出のよすがにするなら、手に入れるのが祭の最後では意味がないわけだ。
「じゃ、急いで探さねーとな」
 屋台を冷やかしながらふたりは思い出を託す品を探す。
「型抜きって駄菓子屋さんのイメージでした」
「難度高すぎだろ……成功させる気ねーな、あれ」
「赤い金魚かわいいですねー」
「俺に訊かれても、エスのほうがかわいいしか言わねーぞ?」
 ふたりでわいわい言い合いながら歩き、そしてSがふと足を止めたのは、射的屋の前だった。
「あのぬいぐるみ欲しいです!」
 それはSの髪と同じ桃色のリボンを耳に結んだ、フランの瞳と同じ青色のクマ。サイズも控えめで、他の豪華景品とちがって“取らせる”ためのものらしい。
「よし。待ってろ」
 屋台の主人にルールを確かめたフランは、進入禁止ラインになっているテーブルからぐっと上体を乗り出し、さらに腕を伸ばしてコルク銃を構え……ぽん。
「おいーっ! この距離で外れるとか店の都合過ぎねーか!?」
 のけぞるフランをなだめたSが、彼の背に置いた手で支え。
「私がついてますから」
 対するフランは、一度起き上がってそっとSの手を外す。
「ごめん」
 とまどうS。私、なにか嫌われちゃうこと、しちゃいました?
「エスに俺が取ってやりてーんだ」
 男の意地と言ってしまえばそれだけなのかもしれない。でも、妻の期待に応えられる夫でありたいし、Sが誇れるフランでいたいから、そこだけは貫く。
「……私、信じてます」
 フランの想いを察し、一歩下がって息を詰める。
「銃のクセはわかった。あとは弾の機嫌だよな」
 フランはゆっくり狙ってもう一発――また外れ。でも、最後に残しておいた弾は割れも歪みもない新しいコルクだ。“機嫌”は最高のはず。
 果たして。
「えへへ。いっしょにお祭ですよー」
 浴衣の衿元から顔だけのぞかせたぬいぐるみに語りかけ、Sはひまわりみたいな笑みをフランに向けた。
「困ったな。その笑顔に払えるカネ持ち合わせてねーんだけど」
 そんなことを言うフランにまた笑みを見せて、Sは彼の手を引いて踏み出す。
「プライスレスです! ……フランにだけの特別価格ですからね?」
 あーもう! 俺の嫁マジかわい過ぎ!

 こちらはヘンリーとリリアだが……実は早々にフラン・S組から離れていた。わざとじゃなく、リリアの情熱がちょっとだけ強すぎたせいで。
「端っこから端っこまで、ぜーんぶ食べ尽くすよ!」
 真っ先に買い込んだカラフルなレインボー柄の綿飴を手に、彼女は宣言したものだ。
「せめて同じ種類の店は飛ばしてな。フランたちに追いつけなくなる」
 苦笑するヘンリーにリリアは「は〜い!」、元気に応えて。
「でも、ヘンリーのお菓子の参考になるかもだし、いっしょに食べよ?」
 小首を傾げたリリアにうなずいてみせつつ、ヘンリーは彼女に吸い寄せられる男の目を遮った。
 ただでさえリリアは着慣れない浴衣姿。衿元もすでに少しゆるんでいて、やけに色っぽい。言ってしまえば隙だらけだ。
 そういうところを自覚してくれたら……いや、そうじゃないな。リリアはリリアだからいい。守りたいのは俺の勝手だ。
 と。彼の引き結ばれた口にやわらかい甘みが触れた。赤い綿飴――いちご味。
「楽しいとおいしいで頭いっぱいにしよ? お祭ってそういうところでしょ?」
「悪い。……しかしまいったな。全部お見通しじゃ、悪巧みもできない」
 あやまるヘンリーの右手を引いてリリアは急かし。
「できないね〜。だってボク、テレパシー使えるんだよ! ヘンリー限定だけど」
 俺にしか使えない超能力か。でもな。
 ヘンリーはここで隠していた左手を露わす。
「チョコバナナ! 次に食べたいなって思ってた〜」
 わ〜っと盛り上がるリリアに笑みを返し、ヘンリーは胸中でつぶやいた。
 実は俺もテレパシーが使えるんだよ。リリア限定だけど、な。
 ――リリアのお腹のお告げに従い、ふたりは食べ物系の屋台を絨毯爆撃。
「鈴カステラはやっぱり定番だよね〜」
「ああ。手軽に歩きながらつまめるのがいい。生地にフルーツのジャムを混ぜたりして色味と味を変えられると、もっと女子が喜びそうだ」
「焼きとうもろこしってシンプルなのにすっごくおいしい!」
「甘みと塩気は互いに引き立て合うからな。菓子にも塩気のあるバターを使うし」
 そんな食べ歩きの中でリリアが強く主張したのは、りんご飴についてだった。
「りんご飴は最高で至高だよ! ヘンリーも絶対食べるべき! はい、あ〜ん」
 リリアの差し出すりんご飴をかじって、ヘンリーはふむとうなずいた。
 透明な飴でコーティングされた小さなりんごは、見た目もかわいらしくて歯ごたえもいい。そして果実の酸味が飴の甘みと相まって、実にいい味わいを舌に伝えてくれる。
 飴細工に散らすとおもしろいかもな。いっそベリーのタルトにゼラチンじゃなく飴を使ってみるか……素材によってはカラメリゼも悪くない。
 そんなことを考えていると、いきなりリリアがヘンリーの腕に抱きついてきた。
「どうした!?」
 リリアがなにか危険な目に遭ったのか。抱き寄せてかばえば、当のリリアはふくれっ面をヘンリーに向けていて。
「……女の子がいっぱい見てた。ヘンリーの真剣な顔、かっこいいって」
 え? 思い当たることがなさすぎてとまどうヘンリーの胸に、リリアは頭をぐりぐり。
「ヘンリーはもっとちゃんと自分が隙だらけ〜って自覚しといて!」
 そもそも待っててくれてる間もナンパされてたんでしょ? まったくも〜。ぷりぷりと言い募るリリアの頭をなで、ヘンリーは苦笑する。俺がリリアを守ってるつもりだったが、俺もリリアに守られてるんだな。
「すまない。気をつける」
 世界でいちばん大切な妻のぬくもりを腕に感じながら、歩き出した。


 盆踊りが始まって、人の流れが一気に激しくなった。
「エス!?」
 そのただ中に巻き込まれたSの手がフランの手からもぎ離され。
「リリア?」
 傍らにあったはずのリリアはヘンリーの手が伸びるよりも早く流される。
 フランとヘンリーは互いに妻の名を呼びながら人波をかき分けて、かき分けて、かき分けて。
「ヘンリー、エス見てねーか!?」
「フラン、リリアと遭わなかったか!?」
 合流して、互いが空振りに終わったことを知り。
「せっかく合流できた俺らまではぐれちまったらもったいねー。いっしょに探そうぜ!」
「ああ。屋台の前に注意しながら盆踊り会場へ向かうぞ」

 食べ物屋台の前にリリアはいない。
 流れの横の人溜まりにSはいない。
 いや増していく焦りを押し殺し、ヘンリーとフランは左右を分担し、妻の姿を探す。
「……盆踊りにも紛れていないか」
 輪になって踊る人々とまわりでそれを見物する人々、それぞれを確認したヘンリーが重い息をついた。
「人混みんとこじゃねーのかもな。一回鳥居まで戻るか――いや」
 と、なにかを感じたように輪の向こうを見るフラン。
「ああ、この奥だ」
 同じ先を見据えたヘンリーがうなずいた。

「あの〜、私たち連れがいますので、この後お付き合いはできないんです」
 Sが眉を困らせ、リリアをかばいつつ一歩下がる。
 ――人波に流されて盆踊り会場までたどりついたふたりはお互いを発見し、合流に成功した。
 しかし、アイドルと女子バンドのギターボーカルの組み合わせは多くの人目を惹いてしまい、踊りの邪魔にならないよう会場の奥……鎮守の森へ移動。そこでファンだという輩につかまり、握手したりサインしたりしていたのだが。
 不穏な空気を払いたくて、リリアもまたSを守りながら声を張った。
「ボクたちもう行かなくちゃ。ライブでまた会おうね――」
 その手が輩のひとりに掴まれる。
 強く引かれて「わ!」、リリアがつんのめり、その浴衣の袖を握っていたSもまた「きゃ!」、体勢を崩して。
 ふたりは引きずられていく。祭の灯が届かない、森の奥へ……
「理不尽を強行するならもちろん、自分たちが理不尽な目にあう覚悟もできてるんだろうな?」
 白の狐面をかぶった男が、リリアを掴んでいた輩の手を叩き落として蹴り飛ばし。
「好きならなにしてもいいわけじゃねーんだぜ!?」
 おかめ面をかぶった男が振り向いた他の輩の目へ握り込んでいた砂を叩きつけた。
 白狐がリリアを、おかめがSを連れ、奇襲にひるみ、あるいは尻餅をついた輩の間を一気に駆け抜ける。
「ヘンリー!? 来てくれたんだぁ〜」
「リリアのテレパシーが届いたから間に合った。もう心配ないからな」
「フラン、どうして私たちがここにいるってわかったんです?」
「エスのことならなんでもわかる! だって俺ら、繋がってんだからさ。……でもこのお面、ひょっとこより悪いんじゃねーか?」


「今度はフランたちとはぐれたか。つくづく今夜は祟られてるな」
 脱ぎ忘れていたお面を外し、ヘンリーは大きく息をついた。
「それにしても、ここはどこだ? 川なのはわかるんだが……」
 彼とリリアの前には大きな川があって、縁にはかなりの人が溜まっている。口々になにか言い合いながら、一様に上流を見つめて。
「あ」
 気づいたリリアがヘンリーの袖を引き。
「今日、花火が上がるんだよ。みんなそれ待ちなんじゃないかな?」
 目をこらして見れば、確かに向こうで花火師たちが大きな筒のまわりを動き回っているようだ。
「花火か。せっかくだし、俺たちも見てくか」
「うん!」
 人々から離れて下流へ向かい、自販機で飲み物だけ仕入れたふたりは木陰に腰を下ろした。

「リリアさんたち、どこ行っちゃったんでしょうか?」
 神社の拝殿の前に立ったSがきょときょと辺りを見渡した。
「心配ねーって。ヘンリーがついてんだ」
 フランとSは、森から鳥居のほうへ回り、そのままぐるっと拝殿まで逃げてきていた。盆踊りに阻まれているのか、ここまで来る者はおらず、ふたりきりである。
「だったら俺らも休ませてもらおーぜ。ほら」
 逃げる間にちゃっかり仕入れておいたかき氷をSに渡し、並んで座ると。
 どん。
 夜空が低く揺らぎ、見上げたふたりの目にとりどりの光が形作る大輪が映る。

 前のほうで弾ける人々の歓声。応えるように大きく開く鮮やかな火花。
「綺麗だね〜」
 手を叩くリリアの肩を、ヘンリーはやさしく抱きすくめた。
「リリアが無事でよかった」
 無数の火がしだれ落ちる“柳”に照らされた彼の目には、心からの安堵とリリアを危険に晒してしまった後悔とが渦を巻いていて……リリアは胸を締めつけられる。こんなに心配させちゃったんだ、ボク。でもね、ヘンリー。
 リリアの指先が夫の唇を塞ぎ。
「絶対離れないなんて約束できないなって思い知ったけど。ボクがボクを預けるのはヘンリーだけだから――今夜みたいに探しに来て。ボクがどこに飛ばされちゃっても絶対」
「約束する。俺はリリアを絶対に見つけ出す」
 うん。
“牡丹”の銀光輝く夜空の影、約束を込めたふたりの唇が重なった。

 木々の先をかすめて“蜂”の火玉が空を駆け回る。
「なんかにぎやかな花火ってのもあんだな」
 感心するフランのとなり、Sは衿元に潜り込んでいたぬいぐるみの顔を外に出してやった。
「なんだかいろいろありましたけど、終わりよければすべてよしです」
 花火へ潤んだ目を向けるSに、フランはため息をついてみせる。
「頼むからいろいろあんのかんべんしてくれよ。心配すぎてストーカーになっちまう」
 するとSはいたずらっぽく笑み。
「ストーカーになるの、私かもしれませんよ?」
「え、なんで?」
 Sはぬいぐるみの顔を元どおり衿の内へ押し込んで、はてなマークを飛ばすフランの胸にダイブ。
「いつまでも契約者の英雄でいるつもり、ありませんから。そしたら容赦なく追いかけちゃいますから」
 やべぇ。俺の嫁マジ超かわいすぎ……
「じゃ、俺専用ストーカーが二度とさらわれねーようにマーキングしなきゃ」
 花火が途切れ、空が闇を取り戻した瞬間。ふたりは唇を触れ合わせた。


 いくらかの後、ふた組は無事合流し、帰路についた。
「リリアさん、なにかいいことありました?」
「Sもすごくいいことあった顔してるよ?」
 互いに指摘し合うSとリリアの後ろを行くフランとヘンリーもまた顔を見合わせ。
「なー、いいことあったのかよ?」
「さあな。そっちこそあったのか?」
 真実はそれぞれの胸に秘め、四人はそれぞれの想い人と手を繋ぎ、明日へと踏み出していく。


━ORDERMADECOM・EVENT・DATA━━━━━━━━━━━━━━━━━…・・

登┃場┃人┃物┃一┃覧┃
━┛━┛━┛━┛━┛━┛
【フラン・アイナット(aa4719) / 男性 / 22歳 / 共に進む永久の契り】
【CODENAME-S(aa5043hero001) / 女性 / 15歳 / 共に進む永久の契り】
【ヘンリー・クラウン(aa0636) / 男性 / 22歳 / 戦うパティシエ】
【リリア・クラウン(aa3674) / 女性 / 18歳 / 甘いのは正義!】
イベントノベル(パーティ) -
電気石八生 クリエイターズルームへ
リンクブレイブ
2018年08月17日

投票はログイン後にできます。

ログインはこちら












©Frontier Works Inc. All Rights Reserved.