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『二〇二〇年の夏祭り 』
不知火藤忠jc2194)&不知火あけびjc1857)&和紗・S・ルフトハイトjb6970)&砂原・ジェンティアン・竜胆jb7192

 砂原・ジェンティアン・竜胆が急ぎ足で待ち合わせ場所へ向かっていた。
「ふぅ、危ない危ない。でもなんとか間に合いそうかな‥‥」
 『船内』での些事を片づけ、久しぶりの浴衣に袖を通したが、少々着付けに手間取って出発が遅れた。
 だが、もう少し急げば大丈夫そうだ。ジェンティアンは小走りになって、待ち合わせ場所へと駆け込んだ。
「セーフ!」
 滑り込みで時間ぴったり。端末で時計も確認したから間違いない。
 ‥‥が、待っているはずの人物は影もなかった。
「あれ?」
 まさか、置いて行かれたり‥‥。
「しないよね?」
 おーい。



「チカちゃん、私、帯曲がってない?」
「ん‥‥平気」
 リュミエチカの寮の自室で、彼女と不知火あけびが浴衣に着替えていた。
「アケビ、出来た」
「どれどれ‥‥って、チカちゃんそれ、合わせが逆だよ! 一旦ほどいて‥‥」
 あけびがリュミエチカの正面に回って腰紐をほどいていると、奥の方から声が響いた。
「あけびー、まだかー」
「まだー! 姫叔父、勝手に開けたら駄目だよ!」
 叔父の藤忠に向け、あけびは声を張り上げた。一緒に来たのはいいが、リュミエチカの部屋はワンルームだったので、着付けの間彼は浴室に閉じこめられているのだった。

「‥‥よし、これでOKかな!」
 結んだ帯の先をつまんで軽く調整してやって、あけびはひとつ息を吐いた。これで二人とも着付け完了である。
「うん、チカちゃんよく似合ってる‥‥さすが和紗さんだね!」
 赤地に白抜きで大小のマーガレットが描かれたリュミエチカの浴衣は、この後合流予定の和紗が選んだものだった。レトロな風合いだが、金髪のリュミエチカが身につけるとまた違った趣がある。
「アケビのも、カズサが選んだの?」
 桜の花びらを散らした華やかな浴衣を纏ったあけびは問われると、途端にもじもじと身体をよじった。
「えっと‥‥私のは、仙寿様が選んでくれたの」
「センジュサマ」
「わ、私のね、恋人なんだ!」
 言い切ってから耐えきれず顔を背けた。
「アケビ、顔真っ赤」
「い、言わないで‥‥」
「あけびー」
「今はぜっ・たい! 開けちゃ駄目だからね姫叔父ー!」

「全く、俺はいつまでここで閉じこめられてればいいんだ‥‥?」
 結局、あけびの顔の火照りが引くまで今しばらく待機の藤忠であった。

   *

 寮を出て残りのメンバーとの合流場所へ向かう。
「チカ、よく似合ってるぞ」
 やっとまともに浴衣姿を見られた藤忠が、いつものようにリュミエチカの頭を撫でようとして──少し遠慮がちに手を乗せた。今日は浴衣に合わせ、髪も簪でまとめ上げている。
「フジタダも、よく似合ってる」
「お、そうか?」
 こちらも既に浴衣姿。藤忠は少し得意げにポーズを取ってみせた。
「チカちゃんもお世辞を言うことを覚えたか‥‥」
「どういう意味だあけび。今のは本心だろう、俺にはわかる」
 今日もサングラスを外していないリュミエチカは二人のやりとりを一見無表情で眺めていたが、不意に道の向こうに視線をやって声を上げた。
「あ」
「ん?」
 見れば、幼子の手を引いた女性がこちらに向かって歩いてくる。
「和紗さん!」
 あけびが大きく手を振ると、和紗は手を引く先を促し、少しだけ足を早めてこちらへとやってきた。
「お待たせしました」
「全然待ってないですよ! ‥‥でも、あれ?」
 首を傾げるあけび。今日はもう一人一緒のはずだが──。
「ジェンさんは?」
「時間になっても来ないので、置いてきました」
 さらりとばっさり。
「ちょっと待ったー!」
 しかし否定の声が遠くから響いた。
「遅れてないよ! ぎりぎりセーフだったよ! なんで置いてくの!?」
 全力移動(アウルパワー含む)でようやく追いついたジェンティアン、肩で息をしながら猛抗議。
「五分前行動は常識でしょう?」
 抗議棄却。さらに和紗は屈むと連れていた我が子、リヒト(璃人)の肩に手を置いた。
「璃人、こういう大人を手本にしてはダメですよ」
 母の言葉(真顔)を受けた純粋な視線が容赦なくジェンティアンを射抜く!
「やめて! そんな目で見ないで璃人‥‥って、ますますアイツに似てきたね、目」
 深みのある青、そして猫のように細長い瞳孔を持つ瞳は母ではなく、父のそれである。
「顔は小さい頃の和紗にそっくりだけど」
「り、璃人君可愛い!」
 突然声を震わせたのはあけび。
「撫でてもいいかな!?」
 既に撫でている。されるがままのリヒト。
「僕からすると甥っ子のようなものだね‥‥あ、あけびちゃん、次僕ね」
「そろそろ行きましょうか。いい場所が取れなくなってしまいますよ」
 さりげなくもなく和紗がジェンティアンを遮ってリヒトの手を取るのだった。



「皆で夏祭りを回るというと、昔を思い出すな‥‥あの時は和紗は別行動だったか」
「そうですね。俺はボランティアスタッフとして参加していました」
 藤忠と和紗が懐かしんでいると、リュミエチカが口を出した。
「今日は、花火大会」
「確かに、あの時は花火はなかったな‥‥だが夜店も出ているし、似たようなものだぞ」
「そうなの?」
「あっちから花火が上がるから、時間までに戻ってこないとだけどね」
 あけびが示した方角をリュミエチカも見やった。ちらほらと灯りも見えるが、全体的にはまだ静かだ。
「よし、じゃあ夜店をまわろう、おー!」
「おー」
 あけびの号令にリュミエチカが拳を突き上げると、リヒトがまねして手をぴょんと挙げた。
「か、可愛い‥‥!」
 あけびは悶絶した。

「言いそびれちゃってたけど‥‥チカちゃん、あけびちゃん、浴衣似合ってるよ♪」
 並んで歩く後ろ姿にジェンティアンが告げた。
「ありがとうございます! ジェンさんも、ショートが似合ってますね!」
「ばっさり切ってもう三年近いし、さすがに馴染んできたかな‥‥」
 あけびの返答に満足そうに頷く。
「これは、カズサが選んでくれた」
 リュミエチカは浴衣の柄を見せるように腕を広げると、和紗を見た。彼女もまた、薄緑地に萩と桔梗をあしらった浴衣を涼しげに着こなしている。
「アケビのは、セン──」
「チカちゃん、それはいいから!」
 さらに続けようとしたその口をあけびが塞ぐ。
(いや、別にいいのか! いいのか!? あれ、でも──!?)
「もごもご」
 リュミエチカの口を塞いだまま赤面しつつ目をぐるぐるさせるあけびを見て、周りのものは大方の事情を察したりした。

「あっ、綿あめ! 食べよう、チカちゃん!」
 照れ隠しなのか、あけびがリュミエチカを連れ少し離れた屋台へ走っていった。
「ところで‥‥」
 その様子を笑いながら見送って、藤忠がジェンティアンを振り返った。
「会うのは久々だな。そちらは変わりないか?」
「まあね。船の中での生活にも慣れたよ──といってもエンハンブレは相変わらず学園島の沖に停泊してるんだけどね」
 だが、お頭のお供で魔界を訪れたりとそれなりに忙しく、島内に足を運ぶ機会はそれほどないらしい。
「和紗と会うのも久し振りだしねえ」
「そうですね」
 少し疲れたのか、抱っこをせがむリヒトを抱え上げながら和紗は頷いた。
「あいつは元気?」
「ええ。俺も無事学園を卒業したので、今は二人で店をやりつつ合間を見てフリー撃退士としても活動しています」
 子供をあやしながらなんとはなしに語る和紗。
「あけびは一族の当主になることが決まった」
「あけびちゃんが、当主かあ」
 今は屋台で買った顔よりも大きな綿あめに、リュミエチカと二人で両側から齧りついている。
「‥‥ま、実際に継ぐのは大学を卒業してからだがな」
「姫叔父は社長になるんですよ!」
 会話が聞こえたのか、あけびが駆け寄ってきて藤忠の背中を叩く。
「おお、大出世だね、藤忠ちゃん」
「どうかな‥‥俺が当主になる可能性もあったからな」
 咳払いに苦笑を交えて。
「役職は立派だが、要はあけびの補佐が俺の仕事だ。不知火の名をきちんと後世に接いでいくための、な」
 次期当主へと注がれるその視線は優しく、視線の先でちぎった綿あめをリヒトに食べさせようとしているあけびも重苦しさはなかった。二人とも、納得してその将来を受け入れたのだろうということが伺えた。
「おっ、射的の屋台があるな」
 仰ぎ見て、藤忠はからりと言う。
「あの時のリベンジだ。ジェン、勝負といこう」
「勝った方が一品おごりか‥‥よし、璃人見ててねー♪」
 と手を振るジェンティアンと連れ立って屋台へ向けて歩いていった。

   *

「惜しかったなー‥‥最後のあれが倒れてたら私の勝ちだったのに」
 手にした景品を数えながら、あけびは悔しさを露わにした。勝負に乱入してあわよくば、というところまでは行ったものの、ちょっとツキが足らなかった。
 ということで、男二人の勝負の結果は‥‥。
「どうだ、リベンジしたぞ。見てたか、チカ」
「よかったねフジタダ」
 ぱちぱち。
「魔法精度なら高いんだけどね‥‥」
 ジェンティアンは口をとがらせた。
「仕方ない、藤忠ちゃんにはこの僕とっておきのフランクを‥‥」
「謹んで辞退しよう。というかオチが見えているぞなんだその赤色は」
 ジェンティアンが差し出したフランクにたっぷりかかっている(ケチャップではない)赤いソースに藤忠は軽く渋面をして見せた。
「ジェンの激辛好きも相変わらずだな」
「美味しいのに」
 拒否されたフランクに自分でかぶりついて、心外そうなジェンティアン。
「璃人は竜胆兄に近づいてはいけませんよ」
「言い方! 子供に辛いもの厳禁なのはわかるけど言い方!」
 涙目で和紗に抗議。その様子に、あけびがふふっと笑いを漏らした。
「お二人のやりとりがいつも通りで、なんだか安心します」
「安心する」
 リュミエチカも同意。
「僕としてはもうちょっと優しくしてほしいんだけど‥‥」
「おや、あれは」
 スルーしたのか偶然か、和紗は別の場所に視線を向けていた。
「ん‥‥? カクテル・バーの屋台か。珍しいな」
 目を凝らした藤忠が言った。
「ふむ‥‥ちょっと待っていてもらえますか?」
「璃人、こっちおいで。お兄さんが抱っこしてあげるよ」
 我が子をジェンティアンに預け、屋台へ向かっていく和紗。店主といくつか言葉を交わすと、こちらを手招きした。
「カウンターを少しだけ貸してもらえるとのことなので‥‥二十歳になったあけびのために一杯作ろうかと」
「えっ、本当ですか!?」
 和紗の言葉を聞いて、あけびは目を輝かせた。
「前は未成年だったから、アルコール抜きだったんですよね‥‥やっと味わえる!」
 大喜びで席に着くあけびに微笑んで、和紗はカウンターの中に入った。浴衣姿のままとはいえ馴れた仕草はすっかり本職のもので、澱みなく準備を整えて、シェーカーを振る。
「甘口ですが、度数も結構あるので‥‥」
 カクテルグラスに先にソーダ水を注ぎ、そこへシェーカーの中身を加えた。泡を立てながらグラスいっぱいに湛えられた液体は、透き通ったピンク色。
「綺麗な色ですね‥‥! なんて名前のカクテルですか?」
「チェリーブロッサム」
 今日の浴衣の柄だ。
 カクテル・グラスに顔を近づけしっかり鑑賞してから口を付けると、炭酸の泡がアルコールを包み隠すうえ、元々甘口のカクテルなのでとても飲みやすい。
「んー、美味しい!」
 あけびは上機嫌でグラスを空にした。「もう一杯お願いします!」
「おいおい、ほどほどにしておけよ」
 慌てて藤忠が注意した。
「では、もう一杯だけ‥‥花火の前に酔ってしまっては勿体ないですからね」
 二杯目はさらにリキュールの量をこっそり減らして、シェーカーを振る和紗なのだった。



「後十分ほどで打ち上げ開始時刻だね」
 観覧場所に戻ってくると、空はすっかり暗くなっていた。とはいえよく晴れており、星がちらちら見えている。絶好の花火日和だった。
「食べ物もたっぷり買ったし、準備は万端ですね。璃人、座りましょうか」
「‥‥アケビとフジタダは?」
 首を巡らせ、リュミエチカが言った。二人は屋台の方角からこちらに向かってくるところだった。
「肝心なものを買い忘れていてな──ほら、チカ」
 微笑んだ藤忠が差し出したのは、林檎飴。
「やっぱり祭りといえばこれだろう」
「おお」
 リュミエチカは両手を出して受け取ると、早速ひと舐め。「ありがとう、フジタダ」
「‥‥アケビは何買ったの?」
「えっ!? いや、これはちょっと、お土産などを‥‥」
 藤忠と一緒の屋台から戻ってきたあけびは、袋のかかった苺飴をそっと手荷物にしまい込むのだった。

「璃人、焼きそばもいいですがたこ焼きはどうですか。美味しいですよ」
 麺が気に入ったのかそればかり食べるリヒトにたこ焼きを食べさせようと奮闘する和紗。さすがに丸ごと齧らせるわけにはいかないので崩してではあるが。
「そういえば、和紗の作ったたこ焼きも一度食べてみたいと思っていたんだよな」
 その様子を見て藤忠が言った。今日のはふつうの屋台製である。
「でしたら、一度店に来てください。いつでも焼きますよ」
 藤忠に向き直った和紗は懐からMyピックを取り出した(しゃきーん!)。
「そうか‥‥ぜひ伺おう」
 と答えつつ、(もしかして、鉄板のあるところで言えばその場で焼いてもらえたのでは‥‥)などと思ったりする。
「リヒト、べたべた」
 その間に、鼻の穴がソースで埋まりそうになったリヒトの顔をリュミエチカが拭いてやっていた。
 その光景に、藤忠は改めて思う。
「チカも璃人も大きくなったな‥‥」
 二年前には赤子だったリヒトは言わずもがなだが、リュミエチカにしても背丈が伸びているし、体つきもずいぶんと変わった。林檎飴を食べて顔中べたべたにすることもなくなった。
「璃人がいればチカちゃんもお姉さんだね♪」
 ジェンティアンに言われると、恥ずかしいのか少し顔を背けた。
「私だって二十歳だし!」
 アルコールが残っているのか、あけびは上機嫌。
「姫叔父はもう二十六歳──」
「おっとあけび、そこまでだ」
 藤忠が割り込んでこちらへの言及はばっさりカット。
(ナイス藤忠ちゃん!!)
 ジェンティアン(年上)は内心で拍手喝采。
「俺とジェンはもう大人だからな。二年くらいでは変わらないさ」
 アラサー? 知らない言葉ですね‥‥。

「とにかく‥‥チカ」
 藤忠はこほんと咳払い。
「いくつになっても、お前は俺にとってずっと大切な妹分だ。それを忘れるなよ?」
「チカちゃんは私にとっても大事な妹分だから! 何かあれば駆けつけるよ」
 そもそもリュミエチカを妹分三号にしたのも、あの夏祭りの夜だったな──。

 優しく頭を撫でられて、リュミエチカはこっくりと頷いた。


 ぽん、ぽぽんと小さく音が響いた。
「あっ、そろそろかな?」
 あけびの声につられて、皆まだ暗い空を見上げる。
 待つことしばし。
 上空に広がる光の華と──雑音を吹き飛ばすほどのドーンという大きな音が、目の前いっぱいに広がった。
「うわー、大きい!」
 耳の奥がびりびりするのを感じながら、あけびが隣を見ると──。
「ふふっ、チカちゃん、璃人君と同じ顔してる」
 二人して口をあんぐり開けて固まっていた。
「すごいですね。来た甲斐がありました」
 リヒトを膝に抱いた和紗も、全身を震わせる音を感じながら空に見入っていた。
 ジェンティアンはそんな三人が並んでいる姿を後ろから見て、不意に気づく。
「あれ、そういえば‥‥三人の簪、お揃いなんだね」
 浴衣の柄はそれぞれ違うが、頭髪をまとめている簪は皆同じものだった。
「そうなんですよ!」
 あけびが振り返ってにっこりと笑った。リュミエチカは前を見たまま首を縦に。
「今年の夏の、思い出になるかなって──」
 花火は記憶として残り、簪は物として残るだろう。
「あっやっぱり、二人の分も用意した方が良かったですか?」
「気持ちは嬉しいが、俺たちが簪を挿す機会はないからな」
「姫叔父はあるでしょ?」
「挿す機会が! ないからな!」
 お決まりのやりとりにジェンティアンは笑い、目を細めて空をみた。

「あと何度、こんな機会があるのかな──」

 船がいつまであの場所に留まっているかは分からない。いずれは本格的に別世界の住人になる日も来るかも知れない。
 それでなくとも、人の路は分かれゆくものだ。現にあけびと藤忠は──。

「何を言っているんですか、竜胆兄」
 きっぱりと、和紗が言った。
「機会は作れば、いくらでもありますよ。さし当たって次はたこ焼きパーティ、でしょうか」
 色とりどりの光に照らされる彼女の微笑みは穏やかだ。
「俺は久遠ヶ原島でこれからも生きていきます。いつでも、集まれますよ」
 藤忠とあけびも頷いた。
「不知火の里にも、何時でも来てくれ。お前たちなら歓迎する」
「勿論です! 何時でも不知火に遊びに来てくださいね」
 リュミエチカはただ「花火、きれい」とだけ言った。
「そうだね」
 ジェンティアンも微笑んだ。
「ま、僕はお頭のヴァニタスになる予定だから、またこっち来て皆の孫も曾孫も見守ってあげるよ」

 路は分かれても、繋がり続けることは出来る。分かれた路から来たものたちとも、繋がることが出来たのだから。

(皆の未来は幸せであるように、祈ってるよ)
 花火に乗せた誰かの願いは、彼ばかりのものではない。

「花火、きれい」
 もう一度だけ、リュミエチカが言った。皆で空を見上げながら。




━ORDERMADECOM・EVENT・DATA━━━━━━━━━━━━━━━━━…・・

登┃場┃人┃物┃一┃覧┃
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【jc2194/不知火藤忠/男/26/次期社長】
【jc1857/不知火あけび/女/20/次期当主】
【jb6970/和紗・S・ルフトハイト/女/23/現役お母さん】
【jb7192/砂原・ジェンティアン・竜胆/男/27/いつかはヴァニタス?】
【jz0358/リュミエチカ/女/16(外見年齢)/次期大学生】

ラ┃イ┃タ┃ー┃通┃信┃
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お待たせしました! 今からおよそ二年後の夏の出来事をお届けいたします。
‥‥お待たせしたのにまだ未来とはこれいかに(違う)
なお、射的の結果はダイスです。恨みっこなし!
こうしてノベルに出来る機会は最後かもしれませんが、これからも彼らが時には集まって、楽しい日々を過ごせますように祈っています。
イメージに沿う出来になっていましたら幸いです。
イベントノベル(パーティ) -
嶋本圭太郎 クリエイターズルームへ
エリュシオン
2018年08月28日

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