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『わたあめの様に甘えたい気分』
花邑 咲aa2346



 何時もよりおかしい、と浴衣姿の圓 冥人(az0039)は思う。

「あらら〜こけてしまう所でしたねー」

 同じく浴衣なのだが、鼻緒が切れて倒れそうになった花邑 咲(aa2346)は冥人に抱き付く様に体を預けていた。

 危機感が無く、何時もは『お姉さん』という印象が強い彼女からソレは抜けていた。

『ずるい……直してるから、まって』

 少し不服そうに草履の鼻緒を直しているのは弩 静華(az0039hero001)だ。

『咲君もたまにはうっかりな部分があるんだよ』

 と、言いながら微笑ましく見守るのは真神 壱夜(az0039hero002)なのだが、自分のポジションを取られてちょっと複雑な気持ちの様子。

「まったく、夏祭りに呼ばれて来てみれば、ちょっとはしゃぎすぎじゃないかな?」

「えー、皆さんと夏祭り楽しめるのが嬉しいだけですー」

 鼻緒を付け終わるまでに冥人は、咲を隣に座らせて凍らせたパイナップルを食べる。

「何か見たことのない食べ物が多いですよねー」

 かき氷を落としたり、たこ焼が爪楊枝から逃げ出したり等があった為に咲は、電球の形をした容器にストローが付いたヤツに入ってる飲み物を飲んでいた。

「きっと、中に小さなタコが入ってたかもしれないですよ?」

『え、うん……柔らかかったからですね』

 たこ焼に関しての話を咲は答えると、壱夜はどう答えたら良いのか分からない感じに言う。

「小さい光るイカが居れば、小さいタコも居ても不思議じゃないですよー」

 テレビで観たのだろうか? 親指と人差し指を少し離して咲は説明をする。

『ん〜、食友、言ってた。咲くん、たまーに、こーなるって』

 草履の鼻緒を直した静華は、咲の足元に草履を置きながら言う。

「ありがとう、静華さん。ほら〜お祭りを楽しみましょうよ〜」

「はいはい。元気なお嬢さんだこと」

 立ち上がると咲は、屋台を指しながら冥人達に笑顔で言った。



『どの屋台にするのですか?』

「型抜きってヤツをやってみたいですー」

 咲の希望により、型抜きをするもののふあふあな彼女は完成したのを見せようと、駆け寄ろうとして割ってしまう。

「うーん、知っていたけど……あそこまでとは思わなかったよ」

 その様子を眺めていた冥人が低く唸っていると、割れたモノを静華が器用に修復してあげていた。

『あーあ、僕も歩いている間は冥人に支えてもらいたいよ』

 壱夜は、何も無い場所でコケる咲に冥人が手を取って歩く姿を羨ましそうな声を上げた。

「仕方がないよ。今日は気が緩んでいるみたいだからね」

 と、冥人が壱夜と話していると。

「あ! 冥人さん、射的しましょうー。銃を扱えるからちょっと自身があるのです」

 咲は嬉しそうに冥人の浴衣の裾を引く。

『でっかーい、お菓子、取る』

 両手に持っていた食べ物を平らげると、静華は大きな箱に入ったお菓子を取る為に駆け出した。

「はいはい、早くしないと静華に全部取られるよ」

「大丈夫ですよーわたしが欲しいのはくまのぬいぐるみです」

 冥人が笑っていると、咲は明らかに取れなさそうなくまのぬいぐるみを指した。

『取れるのでしょうか?』

「やってみないと分からないですね〜」

 壱夜は訝しげな表情で言うと、咲は玩具の銃に玉を詰めていた。

 まぁ、予想の事は起きるワケで。

 中々詰めれない玉を押し込んでいたら、ポンと軽快な音と共に玉が飛び出して彼女の額にヒット。

「ひゃっ!」

 反射的に目を閉じ、当たった感触に驚きの声を咲は声を上げた。

「大丈夫?」

「はい、痛くない素材で良かったですー」

 冥人が額に視線を向けると、咲は笑顔のまま答えた。

『何か、嫌な予感しかしない……』

 玉を詰め、玩具の銃を構える咲を見て壱夜はため息を吐いた。

 予想は大当り。

 テレビで観たバラエティ番組の『仕込み?』と疑う位に、玩具の銃から射出された玉1つで屋台のテントが倒れた。

 ミラクルなんて、言ってしまえば面白いだろう。

 だけれども、周りの人々はただ唖然と見てたり、スマホで写真撮ってたり、手がつけられない状況だ。

 幸いにも、咲は側に居た冥人によってテントの下敷きにならずに済んだが、不幸にも店主と静華はテントの下敷きになってしまわれた。

『まぁ、機具が古くて倒れたって事だったし……貰えて良かったですね』

 壱夜は冥人が抱えているテディベアに視線を向けると、咲に言った。

「びっくりしましたが、何かクジに当たったみたいな感覚で良かったですー。静華さんも、良かったですねー」

 と、咲は嬉しそうに言うと、被害者2である静華が抱えてる大きな箱に入ったお菓子を見た。

『棚からぼた餅、咲君、凄い』

 静華のお菓子は、きっと熱い鉄板の上で氷が溶けるより早く食べてしまうであろう、と冥人と壱夜は苦笑した。

「ふふ、静華さんも凄いです。今度、お菓子を作ってお茶を飲みましょう〜」

『やった、お菓子ー、食友も、呼んで?』

「ええ、もちろん。きっと喜びますよー」

 咲と静華が楽しく談笑する。

『咲君、ふあふあ』

「ふわふわ? わたしがですかー?」

 静華の言葉に咲は首を傾げた。

『ん、と……わたあめ、みたいな、ふあふあ咲君』

 どう言い表せば良いのか迷っていた静華は、視界に入ったわたあめ屋を指しながら言った。

「そうだね。今日の咲はわたあめふあふあ日和」

「どーゆう事ですかー?」

 静華や冥人の言葉にピンと来ない咲は、首を傾げていると冥人がピンク色のわたあめを差し出した。

 甘い香りに咲は思わず口にすると、口の中がふあふあな感触に埋められた。

 優しい甘さにふあふあしながら、咲は楽しい夏祭りを四人で楽しんだのであった。



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登┃場┃人┃物┃一┃覧┃
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【aa2346/花邑 咲/女/20/優しき鎮魂の灯火】



ラ┃イ┃タ┃ー┃通┃信┃

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この度ノミネート発注ありがとうございます。

ちょっと、コミカル成分が少な目にして楽しげな感じに書かせて頂きました。

お任せ多めでしたので、夏祭りのイラストをイメージして書いてみました。

ふあふあな咲さんを書くのは楽しかったです!

少しでも楽しんでいただけたら幸いです。
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2018年10月11日

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