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『要塞都市の誘惑 』
キヅカ・リクka0038

 その日、キヅカ・リク(ka0038)は要塞都市ノアーラ・クンタウにいた。
 数日間の泊まり込みの依頼で、宿も用意されており、待遇がとてもいい。
 依頼内容は体力仕事であり、大変だが、食事に風呂付きで文句はない。食事も美味しい。
 今は夜。夕方に食事をし、風呂に入って汗を流して一息ついていたが。
「腹減ったなぁ」
 味は美味しかったが。肉体労働のせいか、物足りなかった。
 今泊まっている宿は飲食店が近く、耳をすませば、飲み屋街の賑やかさが聞こえてくる。
「うーん、うーん」
 明日も早いし、さっさと寝て早めに起きて朝ごはんを沢山食べる……という選択肢もあったりするのだ。

 その数分後のリクは飲み屋街を歩いていた。
 酒を飲むよりもごはんが食べたい。
 何処かにいい店はないかとリクが物色していると、背後から肩を叩かれた。
「お兄さん、一人? 店を探してるのかい?」
 ドワーフの男がリクに話しかけてきた。
「夜食を食べたいなって……」
「なるほど、いい店を知ってるよ。どんな店がいい?」
 距離が近い……とリクが考えていると、男はリクの肩に腕を回し、店へと連れて行こうとする。
「軽く食べられるところなら、どこでも」
「ええ? こんなに格好いいんだから、娘さん達に人気出るよ?」
 最初から気づいていたが、この男は客引きだ。
 逃げようとリクが思案していると、客引きの男の足が止まった。
「なーにしてるのよー?」
 特徴から見てドワーフだろう美少女と妙齢の美女二人組が客引きの男を引き留めていた。
「あ! 姫さん達!」
「困ってる子をこれ以上困らすとどうなるかわかってるわよね?」
 にーっこり笑う美少女の様子に客引きは顔色を変えて即座に逃げてしまう。
 どうやら助けてもらったようだとリクが認識していると、二人はリクをじっと見つめている。
「あなた、ハンター?」
 美女が尋ねると、リクは素直に返事をした。
「やっぱり。リアルブルーの転移者?」
「そう」
 リクの返事に二人は顔を見合わせる。
「私達、ドワーフ工房の技師なの」
「ドワーフ工房なら聞いたことがあるよ」
 その工房の名前は聞いたことがある。辺境ドワーフを取りまとめる某ドワーフ王が管轄している工房だが、実際はドワーフ王の娘と帝国から派遣された管理官で取りまとめられている集団。
「そうなの、私はカペラ。こっちは……」
「フォニケよ」
 美少女がカペラで美女はフォニケと名乗った。
 リクも名を名乗ると、二人は「ああ! あの砲台!」と手を打つ。
 その反応にリクは複雑そうな顔をした。
「ともあれ、これも何かの縁よね」
 ふふと笑むフォニケはどうやら飲んでいる模様。酒精の効果なのだろうか、どこか艶っぽくリクの顔を覗き込む。
「え……?」
「折角だし、一緒にどお?」
 カペラが小首を傾げる。
「え……」
 どこへ? 何を? 問うこともできず、リクは二人に連れられてしまった。

 連れられた先でリクは固まってしまう。
「だめだよ……これは……」
 こんな時間なのに……と続いてもその誘惑にはリクもテンションが上がってしまい、葛藤が薄れていく。
「若いんだから、大丈夫よ」
 うふふ、とフォニケが笑う。
 今、彼等の目の前にあるのは薄切りベーコンにポテトを撒いて焼き、その上に溶けるタイプのチーズを散らして焙った料理があった。
 溶けたチーズが雫となってゆっくりと皿の上に糸を引きながら落ちていく。
「温かいうちに食べなきゃね」
 たしかに、溶けたチーズは温かいうちに食べるのが旨い。
「こんな夜に食べたら太るし……胃もたれとか……」
「今受けている依頼、肉体労働でしょ? しっかり食べなきゃ」
 カペラが薦めているのは鹿肉のソテーだ。ソースは胡椒が効いたガーリックソース。更に鴨肉と玉ねぎのアヒージョも出てくる。
 アヒージョのお供には軽くトーストしたパンは必須。
「ほらほら! お肉食べるわよ!」
 手早く三人分取り分けたフォニケは早速自分の分を頬張った。
「いただきます」
 勢いに負けたリクはこうなったら仕方ないと食べだす。
 加熱で出たベーコンの旨味を吸ったポテトはしっとりしていた。チーズは思ったよりあっさりしている。
「美味い。ベーコンとチーズは合うね」
「でしょう! 鹿肉のソテーも美味しいわよ」
 勧められるままにリクは食べていく。
 遅めの夜に食べる脂と肉と乳製品は何でこんなに美味しいのだろうか。
「そういえば、ドワーフ工房はどんな仕事をしてるの?」
 ふと、思い出したようにリクが尋ねる。
「金属や鉱石の加工が主な仕事よ」
「ふうん」
 パンにアヒージョオイルを吸わせつつ、リクが相槌を打つ。
 どうしてもカペラの父親のイメージが強いようで、意外とまともな工房だったんだなあと、リクはパンを咀嚼しつつ、感想を持った。
「タイミングがあれば、来てね」
「そうするよ」
 帰る前に一度は行けそうかも……と考えつつ、リクはカペラの誘いに頷く。


━ORDERMADECOM・EVENT・DATA━━━━━━━━━━━━━━━━━…・・

登┃場┃人┃物┃一┃覧┃
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【ka0038/キヅカ・リク/男性/20歳/機導師】
ゲストNPC:酔っ払いのドワーフ工房技師

ラ┃イ┃タ┃ー┃通┃信┃
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ご発注ありがとうございました。
鷹羽柊架です。
今回は夜のイケナイ誘惑と戦うリク君のワンシーンとなりました。
明日もたくさん働くから、きっとゼロカロリーです。
おまかせノベル -
鷹羽柊架 クリエイターズルームへ
ファナティックブラッド
2018年11月30日

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