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『京にさす一条の月明かり 』
日暮仙寿aa4519)&不知火あけびaa4519hero001)&迫間 央aa1445)&マイヤ 迫間 サーアaa1445hero001

 嵐山といえば時代劇とも縁の深い地だ。
 街のあちこちに観光客向けの貸衣装屋が存在し、店ごとの趣向を打ち出していた。
「いろいろな衣装があるのね。それに、サービスも」
 ほうと息をついたのは青髪の佳人、マイヤ サーア。
「撮影だけじゃなくて、レンタルもできるんだな」
 となりを行く迫間 央が、眼鏡の角度をなおして各店の看板に見入る。
「せっかくだし、マイヤさんと央さんの和装が見たいです!」
 はいっと手を挙げた不知火あけびに、彼女の恋人である日暮仙寿が低く絞った声音で「おい」。
「簡単に勧めるなよ。いろいろ難しいんだから」
 あけびは小首を傾げて仙寿を見上げ。
「えー、似合うと思うけどなぁ」
「俺もそう思う」
 じゃあ、なにが問題?
「観光客用の着物なんて安物だぞ? そんなもんがあのふたりに釣り合うかよ!」
 央がなにか言うのを許さず、仙寿が駆けだした。
「せめて俺が見て悪くない物を選ぶ」
 彼の背中をあきれ顔で見送ったあけびは、そのままの顔を央とマイヤに振り向ける。
「ごめんなさい。いつの間にかマイヤさんたちに和装してもらうことに……」
 マイヤは笑みを左右に振り。
「ワタシももう少しがんばってみようって、そう思っていたところだから」
 央も苦笑をうなずかせて言葉を添えた。
「マイヤがその気なら俺は喜んでつきあうよ」
 果たして。

 紋付き袴で決めた央に手を取られ、マイヤが嵐山を行く。
 仙寿の目利きで選ばれた店が開催していたフェアは「狐の嫁入り」で、央も狐耳のカチューシャをつけていたりする。
 そしてマイヤは――頬に紅の髭を描かれ、眦を同じ紅で吊り上げられた以外はすべて純白で整えられた白無垢をまとっていた。
「ワタシ、おかしくないかしら?」
 綿帽子に隠した面を央へ向けて、マイヤがささやきかけた。
 だって私は日本人じゃないし、着つけるまでにたくさんのタオルを巻かれたし。似合わないのを無理矢理仕立て上げてもらっただけだわ……
「まわり、見てごらん」
 央に促され、視線だけをおずおず左右へ送れば。
 道行く人々は誰もが息を飲み、歩を進めることすら忘れ果てて、呆然とその様を見送るばかり。
「みんなマイヤに見惚れてる。こんなに綺麗な花嫁がいるのかってね。俺は三国一の果報者だな」
「ワタシにそんな――」
 価値なんてない。言いかけたマイヤを強く引き寄せ、腕の内に収めて。
「俺に自分の果報を手放すつもりはない」
 思わずまわりからあがる歓声に気づきもせず、マイヤは央を見つめてとまどい、ためらい、ついにはかすかにうなずいた。
「たとえあなたが手を放したって、しがみついて離れない。そう決めたはずなのに。すぐ迷って惑って、ワタシはワタシをあなたから突き放そうとしてしまうのよ」
「突き放されても3分は我慢するよ」
 先に語った5分をしれっと2分縮め、央はやさしい笑みを返した。

「マイヤさん破壊力高い。もっとちゃんと見たい!」
 花嫁行列の先触れ役としてふたりの前を行くあけびがくぅー、足をぱたぱた踏み鳴らす。
「あとでゆっくり見せてもらえよ」
 火の入っていない提灯を手にあけびと並ぶ仙寿は苦笑した。
「もちろんそうするけどね! ……でも、よかった」
 あけびは自分の提灯を構えなおし、声をひそめて続ける。
「マイヤさん、元気ないみたいだったから」
 眉をひそめ、仙寿は野宮神社で見たマイヤの憂い顔を思い出す。理由は聞いておらずとも、察せられるものはあったから。
「正直、あけびが言わなきゃ央に任せっきりだった」
 あのとき、マイヤにお守りを渡そうと言い出したのはあけびだ。
 仙寿ひとりなら、訳知り顔を突っ込む愚を犯すのではないかということばかりに捕らわれ、動けなかっただろう。
「マイヤさんが抱えてる問題はわかんないけど、でも。私たちの気持ちを伝えることはできるから」
 あけびの誇らしげな顔はともあれ、そういうことなんだろうと仙寿も思う。
 結局は気持ちで、意志だ。
「あけび」
「ん?」
「俺は俺以外の奴におまえの白無垢、見せてやる気ねーから」
「え? え? あ、うん。でも、お祝いに来てくれたみんなには、見てもらいたいし、見てもらわなくちゃだよ?」
「それはそうだけどな!」
 女は気持ち至上主義でリアリスト。そう思い知るロマンシスト男子な仙寿であった。


 夕刻まで嵐山を散策した一同は、渡月橋のたもとにある宿へ着く。
「ようこそおこしやす」
 女将と女中が総出で出迎えてくれたその玄関からすでに和の風情と趣に満ち満ちていて――格式とそれに見合う値段を感じさせた。
 案内された部屋は当然のごとくにふたつ。それぞれが露天風呂つきの離れになっている。庭を通って行き来はできるが、内に入って窓を閉めれば、互いの音が聞こえることもないだろう。
「おもてなしなのか、単なる配慮なのか。家に戻ったら面倒なことになりそうだな、仙寿君」
 荷物を置いてきた央は今、マイヤと共に仙寿の部屋へ訪れている。正確には、仙寿とあけびの部屋にだ。
「いや、とっくに知らせは行ってるはずだから、揉めるんなら出る前に揉めてる」
 茶といっしょに浮ついた気持ちを飲み下し、仙寿はあけびへ流し目を送った。
「揉め事なんてばっちこい!」
 乗り越えるからね、仙寿と。
 あけびの目に映る気概が、仙寿にはなによりうれしい。
「ああ。おまえの師匠もいろいろ乗り越えてるみたいだし、負けてられないな」
 そんなふたりの様に、央とマイヤは視線を交わして薄笑んだ。
「なら、俺たちは仙寿君とあけびさんに負けないようにしないと」
「そうね。とりあえず今夜は勝っておきましょう」
 はい?
 仙寿とあけびが同時にマイヤを見る。
 夜ってまさか、そういうことなのか?
 夜ってそれは、そういうことだよね?
 沈黙が押し詰まり、場の温度をみるみる下げていく……。
「仙寿君、風呂に行こうか。大きい露天もあるんだろ?」
 央の助け船に仙寿は半生最高速度でしがみついた。
「ああ! そうだよな、せっかくだもんな、でかい風呂に行くよな! 男と女で別れてるしな!」
「私、マイヤさんと入りたいっ!  大きいお風呂だもんね! 男子と女子で別れてるしね! 央さんは運転でお疲れなんですからゆっくりしてくださいね!」
 慌ただしく立ち上がるふたりの影から、央はマイヤにアイコンタクト。『ふたりをあんまり煽るなよ』。
 マイヤは涼しげな顔で「今日は特別でしょう? 日常を離れて初めて過ごす、ふたりきりの夜なんだから」。あえて口に出して言ってのけ。
 仙寿とあけびをびくりと竦ませるのだった。

「マイヤは幸せになってほしいんだよ。仙寿君とあけびさんにね」
 露天の湯に顎先まで浸した央が、となりの仙寿へ言った。
「俺たちだって思ってるさ。央とマイヤには誰よりも幸せになってほしいって」
 憮然と言い返すのは、けして央やマイヤへマイナス感情があるからではない。仙寿が憤っているのは、央たちを打ち据える厳しい運命へだ。
 マイヤと俺は、同じ“裏”の業を背負って、強いられるままに生きてきた。だからわかるんだよ。央っていう存在にどれだけ救われたかも、後ろめたく思ってるかも。それに神社のあれだ。
 マイヤも央も、信じられないような辛さを噛み締めて、それでも笑ってる。
「――俺はまだガキだけど。ふたりのためにできることはなんでもするから」
「ああ。本気で頼りにしてるよ」
 この返答は央の本心だった。
 ありがとう、引き戻してくれて。油断すると、全部ひとりで抱え込んでる気になってしまうんだ、俺は。
 俺のとなりにはマイヤがいて、後ろには仙寿君やあけびさん、たくさんの友だちがいてくれるのに。
 戦いも人生も同じだ。ひとりでできることなんてたかが知れてる。連携の結果が勝利に繋がるんだってことを、俺はちゃんと心に据えておかなきゃいけない。
 スイッチングの意図で、湯を両手ですくって顔に叩きつけた。熱めの湯が心地よい刺激を央にくれて、五感を醒ましてくれて――
「これは」
 仙寿を指先で招き、竹を編んだ壁際へ向かった。
「どうした?」
「耳を澄ませ。どうやら噂されてるらしいぞ」

 壁の向こうの女湯では、あけびとマイヤが湯に浸かっているわけだが。
「やばいとしか言い様がない」
 マイヤの生魅力と生魔力にあてられて、得体の知れない傷心に打ちひしがれるあけびである。
「見た目でターゲットに不信感を持たれないように、内側の筋肉と体幹を集中的に鍛えていたら自然にね」
「そのボディはそれだけじゃさすがに……でも、央さんはそこじゃなくてマイヤさんの内面に惹かれたんですよね」
「それはどうかしら」
 大人の余裕でさらりと返したマイヤへ、あけびがずいっと迫る。
「マイヤさんって央さんのどんなところが好きなんですか!?」
 そうよね。話を不自然な流れで央に振ったのはこれよね。
 マイヤは世界の別を問わぬ女子の性――大好物はコイバナ――に頭痛を覚えつつ、あけびを押し戻した。
「央のそばにいるとあたたかいの。彼のぬくもりがワタシに染み入って……すぐに凍りついてしまうこの心を溶かしてくれる。ワタシをワタシでいさせてくれるのは央の熱だわ」
 それはきっと、あけびちゃんも同じなんじゃないかしら?
 添えられた問いに、あけびは朱の差した面をきゅっと引き締めて。
「仙寿は、あったかいより熱いって感じです。でも、剣の稽古に打ち込んでるときは冷めて見えるくらい真剣な目で……出逢ったころはただ冷たい目だったんですけど、今はまっすぐっていうか」
 もじもじと言葉を重ねるあけびに、手で先を促すマイヤ。それこそ滅多にない機会だしね。私だけじゃなくて、“あちら”にも。
「熱いのも冷たいのも、どっちもこれまでいろいろ越えてきた今だからこその目なんだなって思うから」
「そこに惹かれる?」
「なんでも言うこと聞いちゃいたくなるっていうか――ちょっと悔しい気持ちもあるんですけど、正直かなり深刻にかっこいいので!」
 きゃーっと湯を叩くあけび。
 ばっちゃんばっちゃんしぶく湯をするすると回避しつつ、マイヤは壁へ向けて。
「と、いうことらしいわよ仙寿君? 少し強引なリードをしてあげるといいんじゃないかしら」
 壁の向こうですぼどどぼ! なにかが湯を押し割り遠ざかっていく音がして。
 呆然と壁を指差すあけびに、マイヤは苦笑を傾げて肩をすくめてみせた。


 庭の景色を見比べた仙寿のひと声により、夕食は央とマイヤの部屋に集まって取ることとなった。
「気づかれずに盗み聞きするには技が足りなかったわね?」
 十二月の旬を尽くした京懐石を前に、マイヤがちくりと笑みを投げる。
「たまたまだよ、たまたま近かったせいで、少し聞こえかけただけで」
「そういうことだ。別になにもないからな」
 全力でしらばっくれる央と仙寿。
 それをあっさり見逃し、マイヤは真剣な顔で座すあけびに視線を移した。
「あれはいい話じゃなかったわね、ごめんなさい。でも、あなたには聞いておいてほしかったから」

 男どもを追い散らした後、マイヤはあけびに語ったのだ。
『ワタシは多分、子どもを産むことができないのよ』
 それはきっとあけびを打ちのめすだろうとわかってはいた。あけびは身内と定めた相手に、過ぎるほどやさしいから。
 しかし、だからこそ知っておいてほしかった。マイヤが苦しさに惑い、あらぬ嘘をついてしまう前に。
 裏切りたくないの、ワタシをこれほど信じてくれるあなたを。
 我儘だと知りながら、貫いてしまった。そして。
『身重で戦場に出ることにならないのは都合がいいけれどね。央の邪魔だけはしたくないもの』
 あけびはなにも言わず、ただマイヤの手を握り締めた。
 私になにかできるなんて思い上がれないけど、この気持ちだけは伝えたい。央さんの次にマイヤさんのこと大切に思ってる、私の気持ち。

 あけびはかぶりを振って笑み、うなずいた。
「しっかり聞きました。これからも全部聞きます」
「あなただから聞いてほしいことがあるわ。これからもよろしくね」
 笑みを交わすふたりに、仙寿は息をついて。
「いい感じだな」
「ああ」
 短く応えた央が手にしたものは、京の名酒を湛えた徳利である。
「お互い相方には苦労かけてる身だ。今夜くらいはあのいい感じを支えてあげよう」
 こういう気づかいとかはさすが大人だよな。まるで敵わねー。
 仙寿もあけびへ徳利を差し向け。
「特別じゃない酒はいいだろ。いや、今日は特別だけど、酒は普通ってことで」
 央もマイヤも、仙寿とあけびの“特別な酒”についてはすでに知っている。そこで願掛けして酒を断たないところもかわいらしいものだ。
「特別な夜に普通の酒をってわけだ。いいじゃないか、つきあってくれよ」
 言葉を添えた央へ返杯したマイヤもまたうなずいた。
「ワタシもあけびちゃんと飲んでみたいわ。さて、どうなるのかしらね?」
 思わせぶりなセリフに、仙寿がうろたえるのも楽しい。
「マイヤってそういうタイプかよ……」
「相手によるわ。それはあけびちゃんもよね?」
 今度はあけびがうろたえる番だったが、さておき。

「なるほどな。これは燗じゃだめだ」
 ゆっくり口の内で転がした冷や酒を飲み下し、央は眉根を跳ね上げる。
「ええ。香りが飛んでしまうものね」
 両手で支えた杯をくいと傾けていたマイヤも同意した。
「口当たりはやわらかいのに主張がある……さすが京都、お酒も一筋縄じゃいきませんね。仙寿よくやった! 褒めてつかわす!」
 ぱんぽんと仙寿の頭をはたいて、うんうんとうなずくあけび。
 すでに一合徳利は十本以上空いているが、三者の杯は止まらない。むしろ加速している感があった。
「花板におすすめを出してもらった甲斐があったな」
 こちらは未成年ということでひとり飲まずに酌をし続ける仙寿である。
 と、ここでマイヤが思わせぶりな目で央を流し見た。
「央は明日も運転があるんだから、ほどほどにね」
「いやいや、今夜はとことんマイヤにつきあうって決めたしな」
「つきあってくれるなら、余計にもう飲んじゃだめよ」
 低く艶めかせた声音で央の耳をくすぐって、今度は仙寿をちらり。
「仙寿君だって、この後のためにああして備えてるんだから」
「え?」
 予想外のいじりに、仙寿がすくみあがった。あの顔とあの含み、この後って、布団敷いた後ってことだよな!?
「仙寿は若様だけど今日は爺やですから! 姫の監視でいそがしいんですー」
 仙寿をがばっと抱き寄せ、マイヤの視線から奪い返しておいて、あけびは「ね? 仙寿」。
「役どころはなんでもいいけど、自分のこと姫って……盛り過ぎだろ」
 軽口で対抗した仙寿に、思いがけないほど真剣なあけびの顔が迫る。
「今日は、特別だから。ね?」


 なんとなく浮ついた空気の中で酒宴はおしまいになり、ふた組はそれぞれの部屋に別れて落ち着いた。

「綺麗だね」
 月明かりに染められた庭を広縁からのぞみ、あけびは息をつく。
「綺麗だな。……月も、綺麗だ」
 並んで座す仙寿が、絞り出すように言った。
 精いっぱいに粋を気取ったセリフ。
「月が綺麗」の指す意味は、もちろんあけびも心得ていた。その上マイヤの残した言葉も生々しく胸を騒がせて――だから、思わず身を固くして、仙寿の息づかいを探ってしまう。
「まだそのときじゃないってわかってる。待たせてるのは俺のほうなんだしな。でも」
 静かにあけびを抱き寄せ、胸元に指先を沿わせて細いチェーンをたぐる。顔を出したのは、その先にかけられた指輪だ。
「心はもうひとつだから」
 自らの胸元より引き出した指輪を重ね、裏に彫り込まれた染井吉野と八重桜を相咲かせた。
「うん」
 重なる唇。
 あけびはそのぬくもりの内、思う。
 私の心はとっくに仙寿だけのものだからね。
 私の手を引いて連れてって。桜の道の、先の先まで――

 央へその身を重ねたマイヤが、体を起こして髪に飾っていたギアバレッタを示し。
「これはワタシたちの運命を廻す歯車……どう廻すかはあなた次第」
 艶めかしく語りながら、その語尾が、いや、マイヤの体がかすかに震えているのを央は感じ取る。
 マイヤはここまで俺を繋いでも不安なのか。
 央の手がマイヤを強く引き寄せた。
「マイヤは自分の全部で俺に尽くしてくれる。俺は甘えてるよ。ひとつ揺らぐたびに助けてほしい、抱きしめてほしいって。本当は、俺が受け止めてやらなくちゃいけない。それが俺にはできるんだって、マイヤに信じてもらわなきゃいけないのに」
 央はギアバレッタを指先でなぜる。ゆっくりとやさしく、そして強く。
「俺は俺のことが信じられないんだ。マイヤが俺のとなりにいてくれなきゃ、ちゃんと歩けてるのかもわからない。――心を据えて立ち向かう、そう決めたはずなのに」
 先を塞ぐ愚神にも、悲しい運命にも。
 マイヤは央の胸に預けた頬を振り、そこから美しい面を這い上がらせる。
「結局ワタシたちは自分への不信に怯えている。似たもの同士で困ったものよね。でも」
 央の唇をついばみ、マイヤは熱を込めて、ささやいた。
「ワタシは央を信じてる。だから信じて。ワタシがワタシを預けた央のことを」
 央はその熱に同じだけの熱と言葉を返す。
「俺はマイヤを信じてる。世界でただひとり、俺が俺を預けたマイヤを信じてくれ」
 言葉は消え、愛だけが夜闇を染めていった。


「じゃあ帰ろうか」
 名残を引きちぎるように、央がセダンを発車させる。
「これから息をつく暇もなくなるわね。最後の戦いを越えるまで」
 マイヤの言葉にあけびがうなずき、仙寿を見た。
「全部ちゃんと終わらせて進むよ」
「ああ。決戦も宿縁も越えて、先へ行く」
 そして今度は皆で勝利の美酒を。
 言葉ならぬ誓いを交わし、四人は戦いの待つ今日へと目を据える。


━ORDERMADECOM・EVENT・DATA━━━━━━━━━━━━━━━━━…・・

登┃場┃人┃物┃一┃覧┃
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【日暮仙寿(aa4519) / 男性 / 18歳 / 八重桜】
【迫間 央(aa1445) / 男性 / 25歳 / 素戔嗚尊】
【不知火あけび(aa4519hero001) / 女性 / 20歳 / 染井吉野】
【マイヤ サーア(aa1445hero001) / 女性 / 26歳 / 奇稲田姫】
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2019年01月21日

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