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『望んだ未来 』
餅 望月aa0843)&百薬aa0843hero001

 あの日、愚神と成った少女達と戦う事になった。
 そう、その戦いが無ければ永遠に出会わなかったであろうーーあの不幸な少女に。
 山羊を思わせる角を頭に生やした少女『サンドリオン』 が、イギリスで依頼を終わらせた餅 望月(aa0843)と百薬(aa0843hero001)の二人の前に再び現れた。
 だが、望月達が知っているサンドリオンは死に、花を統べる女王が消滅するのと同時に存在も消えた。
 だから“彼女”は似ているけど“別人”というワケだ。
「『あ、あーっ!』」
 それでも、会いたいと願っていた望月と百薬は声を揃えて叫んだ。
『え? え? 誰?』
 初対面であるハズのサンドリオンは、声を上げる望月と百薬の顔を交互に見ながら困惑した表情で首を傾げた。
「サンドリオン、だよね?」
 望月は確認する様に聞くと、距離はあるものの少女はこくりと頷いた。
『貴女は、誰?』
「あたしは、餅 望月だよ。こっちは百薬……会えて、良かったぁぁぁ!」
 戸惑うサンドリオンの胸に望月は涙で頬を濡らしながら抱き着いた。
 そんな事があって、月日は流れて早一ヶ月が経った。
『望月、百薬、お待たせ』
 まだ肌寒い中、サンドリオンは白いワンピースの裾を靡かせながら駆け寄った。
「大丈夫! 寝坊したから時間通り」
 望月は明るく言うと、百薬が『えっ!?』と驚きの顔で隣に視線を向けた。
『何を言っているの。楽しみ過ぎて朝方の5時に起きて、遠足前の小学生みたいにソワソワしてたよね?』
「何で知ってるの!? て、そう言う百薬も起きてたって事だよね」
 百薬の言葉に驚きつつも、望月はハッとした表情になると口元を吊り上げてニヤニヤと笑みを浮かべながら言い返した。
『ち、違うよ。望月が寝坊しないように早く起きただけだよ』
「本当に?」
『本当に』
 百薬の言葉に望月は少し怪しいと思いながらも言うと、ハッキリと返事が返って来た。
 しかし、そんな些細な事よりも今日はサンドリオンとお出かけをする事に集中する。
『うん、仲良さそうで良いなぁ』
 サンドリオンが笑みを浮かべながら言うと、二人は思わず笑みになると笑いながら頷いた。
『雪とか言ってたけど、絶好の雪まつり日和だよね』
 百薬は一面白銀の世界の北海道の地を見回した。
『私、日本は初めてなので楽しみです』
「そうか、別の世界から最近来たもんね」
 嬉しそうに言うサンドリオンを見て、望月はハッとした表情で言った。
 消えてしまう前に契約をして、望月の英雄となったサンドリオン。
『うん、ゆき……まつり? ってのも、百薬が説明してくれたけど、ゆきがどーんでばーん? だとか?』
『うんうん』
 サンドリオンが百薬が言った説明を口にすると、うんうんと当の本人は嬉しそうに頷いた。
「違うよ!」
 二人の間に割って入ると望月は叫んだ。
「雪の像や氷の像がたーくさん並んでいるお祭りで、今年はきぼうさだって作られているほどなんだよ!」
『わー初耳』
 望月が説明し直すと、百薬がさほど驚いた様子を見せずに言った。
 お祭りも楽しみなのは確かだけれども、それ以上にサンドリオンと何処かに出掛ける事が一番楽しい。
『まぁ、夜には雪の像を使ってプロジェクションマッピングとかしているんですね』
「え? 何それ?」
 サンドリオンの言葉に望月は思わず聞き返すと、百薬は胸を張って『きっとマップの何かプロジェクトなんだよ!』と言う。
『違いますよ。雪の像が動いているように見える凄い技術です。今は舞台の背景に使われたり、色々な場所で使われていますよ』
 思わず笑い声を漏らしながらサンドリオンは説明をする。
「じゃ、夜まで遊んで」
『それを一緒に見てから帰ろうね!』
 望月と百薬が交互に言うと、ね! と声をハモらせながらサンドリオンを見つめた。
『うん、そうですね。楽しみましょう』
 ここ一ヶ月でよく笑うようになったサンドリオンを見て、望月と百薬は頑張った甲斐があるなーと思いながら雪まつり会場を歩きだした。
「寒いし、スープか何か飲もうよ」
『あ、良いです。コーンを栽培していると聞いていたので、ほっかいどーのコーンスープを飲んでみたいです』
 望月が提案すると、サンドリオンは笑顔で頷く。
『あのお店! 絶対に美味しいよ』
 百薬がとある出店を指しながら言った。
「あぁ、パンフレットに美味しいとか書かれてたもんね」
 ぱらりとパンフレットを捲りながら望月は呟く。
『はいはい、二人が選んでくれるたのなら何でも良いです。楽しいと、何を口にしても美味しいから』
 と、二人に言うとサンドリオンがニッコリと笑顔になる。
 騒がしくも楽しい日常は、本当にあっという間に時が進んでもう夜になっていた。
「何か、お祭りに行っただけなのに色々と満たされた一日って感じだったよね」
 ライティングされた夜の雪像や氷の彫刻を眺めながら望月が笑顔で言った。
『うん、今まで二人だったから……』
 百薬が隣に座っているサンドリオンを見上げた。
『わ、私? ふふ、二人が明るく接してくれなければ……中身が抜けたままだったかもしれない。だから、この出会いは運命だと感じる』
 パンフレットで恥ずかしがる顔を隠しつつ、望月と百薬に向かって言った。
「次はさ……平和になった時に、また行こうね!」
 3人で約束すると、寒い北海道から何となく旅行気分で取った旅館へと向かった。
 まだまだ、3人の物語は始まったばかりだ。

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登┃場┃人┃物┃一┃覧┃
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【aa0843/餅 望月/女/19】
【aa0843hero001/百薬/女/18】

ラ┃イ┃タ┃ー┃通┃信┃
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この度、ノミネート発注をしていただきありがとうございます。
公式では出来ないとの事のなので、せめてノベルだけでも望んだ未来になればと思い書かせていただきました。
少しでも楽しいと思っていただけますと幸いです。
本当にありがとうございました。
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2019年01月21日

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