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『Mother's Day 』
ユリア・スメラギla0717

 抜群のスタイルを持つ美女ユリア・スメラギ(la0717)は、出かける準備をしていた。
 と言っても仕事ではなく、母の日の贈り物を買うためだ。
「去年はSALFへ家出して、贈り物どころじゃなかったからね〜……」
 だから今年は家出のお詫びと、ライセンサーになったことを許してくれた感謝の気持ちを込めたプレゼントをしたい。
「母の日と言えば定番のカーネーションに……天然香水でも贈ろうかしら」
 今の時代はネットで何でも注文して送れてしまうが、ユリアはちゃんと実物を見て選ぼうと思っていた。
「実家の苦労を知っている身としては……花は個人商店で買いたいわね」
 とユリアは携帯で近くの個人商店の花屋を検索する。
 ユリアの実家も花屋を営んでおり、それは母の夢だった。
 実現させるために、そしてさせてからも、母がどれだけの苦労をしてきたかユリアは知っている。
 せっかく花を買うのなら同業の人達を少しでも助けたい思いもあって、ネット注文より店に足を運ぶことを選んだ。
 花屋の経営は確かに大変かもしれないが、ユリアの母はそれだけでなく、不動産や株、その他投資事業等で成功している投資家の一面もあった。
 何気にユリアの母はすごいのだ。
 彼女にとっても誇らしい、自慢の母だった。
「あ、良さそうな花屋さんがあるわね。あとは天然香水の専門店、と」
 目的の店の場所を確認し、ユリアは町に繰り出した。

 周囲の視線が自分に注がれているのを意識しながら、颯爽と街を歩くユリア。
 ユリアは自身の美しさに絶対的な自信を持っており、その基本である、持って生まれた容姿や、陽気な性格は母譲りのものだった。
「ママって実は結構な年のはずなのに、今も若々しい美人なのよね……」
 ついつい、母親と同年代くらいの女性を見ると比べてしまう。やはり自分の母親は驚くほど綺麗なのだ、と改めて思う。
 同じ女性として、そこは素直に尊敬する。ユリアもそうありたい。
「ふふ、美貌を維持する秘訣は、ママから教えてもらったしね」
 若いことに驕らず、今の内から若さや美貌を保つ努力をしていれば、ユリアもきっと、母のように美しいまま年を重ねていけるだろう。
 だけど、とユリアは苦笑する。
(パパとのバカップルぶりさえなければ……ね)
 母がいつまでも綺麗であるが故のバカップルなのかもしれないが。
 さすがに年齢を考えるともう少し落ち着いて欲しいというのも、娘としては思ってしまうのだった。

 そうしてユリアは、訪れた花屋でカーネーションに加え、感謝の花言葉を持つピンクのバラやカスミソウを合わせた花束を購入。
 続いて天然香水の店では自分で気に入った香りの物を選び、一緒に実家に送る手配を無事に済ませた。
(喜んでくれるといいわね)
 子供のように喜ぶ母の顔を思い浮かべながら、ユリアの母の日は終わった。


「ふう。今日の討伐は少し大変だったわね〜……」
 SALFの仕事が終わって家で一息ついていると、ユリアの携帯に母から電話がかかって来た。
 ユリアが出るなり花束と香水のお礼を言われ、その弾んだ声の調子からとても喜んでいるだろうことは、すぐに分かった。
 母の日は過ぎたばかりなので、おそらくプレゼントが着いてからすぐに電話をくれたに違いない。
 気に入ってもらえたみたいで、ユリアも嬉しくなる。
「喜んでもらえたなら良かったわ……え、うん、大丈夫よ。恋人もあたしもお互い忙しいけど……、一緒の時間は大切にしてるわ」
 父とラブラブな母はユリアの恋愛事も気になるらしい。それはユリアに幸せになって欲しいという思いの表れなのだろう。
 ひとしきり恋人のことを聞かれた後、やはりユリアのことが心配なのか、体は大丈夫かとか危ないことはするなと言われた。
 それは毎回の定番のやり取りになっている。
 母親としてそれは当然のことだとユリアも分かっているが……、ユリアもこればかりは譲れない。
 今ライセンサーを辞めるわけにはいかないのだ。
「あたし、意外と強いのよ? だから心配しないで。たとえパパやママの所へナイトメアが来ても、絶対にあたしが倒すから。安心して」
 これ以上大切な物をナイトメアに奪わせたりしない。
 だからユリアはライセンサーを辞める気はない。
 母もユリアの言葉の裏にある真剣さを感じ取ったのか、それ以上は強く言わず、再び明るい声で改めてプレゼントのお礼を述べた。
「いいのよ、ママ。そっちこそ何かあったらすぐに連絡してね」
 最後に母は体に気を付けろと言って、電話を切った。彼と仲良くね、と言うのも忘れずに。
「……ごめんね、ママ。でもありがとう」
 わがままを許してくれて。
 通話が終わった携帯の画面を見ながら、ユリアはつぶやくのだった。

(あたしも……ママになって、家庭を持つ日が来るのかしら?)
 ユリアは恋人との将来に思いをはせる。
(今はまだ早いけど、いつかは……)
 それはきっと楽しくて幸せな生活になるはずだ。
「パパとママみたいにバカップルにならないように気を付けないと」
 あまり自信はないけれど。
 想像すると知らず頬が緩む。
 そしてその時は、ユリアにも今の母の気持ちが痛いほど理解できるようになるのだろう。
 それがいつになるのかはまだ分からないが。

 ユリアは母の偉大さを感じながら、感謝の気持ちを捧げるのだった――。


━あとがき━━━━━━━━━━━━━━━━━…・・
ご依頼ありがとうございました!
優しい娘さんですね、ユリアさん。良い母娘関係で素敵です。

ユリアさんのお母様への気持ちなど、色々考えながら書かせていただきました。
イメージとは違っている部分や、どこか気になる所などありましたら、ご遠慮なくリテイクをお申し付けください。

ご満足いただけると良いのですが。
またの機会がありましたら、嬉しいです。
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久遠由純 クリエイターズルームへ
グロリアスドライヴ
2019年05月16日

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