イラストコンバート第二弾 ハイブリッドヘブン スタート!

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『Let's go shopping』
小宮 雅春aa4756)&春月aa4200)&破魔鬼aa4756hero002)&レイオンaa4200hero001)&メリッサ インガルズaa1049hero001)&レミア・フォン・Waa1049hero002



 破魔鬼さん、と声をかけられた破魔鬼(aa4756hero002)はぴょこんと跳ねるように立ち上がった。
「どうしたのね? お散歩なのね?」
「うん、そうだよ。破魔鬼さんの服を買いに行こうと思って。少し遠出だけど大丈夫かな?」
 首を傾げる小宮 雅春(aa4756)に「任せるのね!」と胸を張った破魔鬼。外はまだまだ新しいものが沢山あって、どこまで行っても飽きることがない。
 さあ着替えて、後で脱ぐかもしれないけどコートを着て。外へ出れば冷たい空気が肌を刺す。すっかり冬の気候だが──。
「楽しみなのね、わくわくなのね!」
 るんたるんたと雅春の横を、時には前を駆ける破魔鬼はあちこちで色んなものを見つけては立ち止まり。駆けては立ち止まり。
 こっちだよ、横断歩道を渡るよといった雅春の声掛けもあって無事に遠出を果たした破魔鬼は、大きな建物をキラキラと見上げた。
「ハバキちゃーん!」
「あっはるはるなのね!」
 その建物の前でぶんぶんと大きく手を振っているのは春月(aa4200)だ。そばには待ち合わせていたらしいメリッサ インガルズ(aa1049hero001)とレミア・フォン・W(aa1049hero002)の姿もある。
 元気よく走って勢いのままに春月へ飛びつく破魔鬼。その勢いを殺さず春月はくるくると回って、終いには踊り始めた。
「はるはる、とっても楽しいのね!」
「でしょ! もっと楽しくなるよー!」
 2人がきゃいきゃいと踊り遊び始める傍ら、散歩のペースを崩さずゆっくりやってきた雅春が合流する。
「待たせちゃったかな?」
「ちょうど3人で集まったところよ。破魔鬼ちゃんにはどんな服が似合うかしらって話してたの」
「今日は……私も、がんばって……さがす、ね」
 たどたどしくも気合の入ったレミアに、雅春は「よろしくね」とふんわり笑って。そしてずっとハイテンションではしゃぎ続ける2人を見ると、少しばかり声を張る。
「2人とも、そろそろ行くよ」
「はーい!」
「どこに行くのね?」
 元気の良い返事と不思議そうな声。高々と破魔鬼を持ち上げていた春月が「この中だよ!」とすぐそばの建物を見せる。
「この中には入ったことがないのね! はるはる、レッツゴーなのね!」
 キラキラと目を輝かせた破魔鬼が感じたのは、未知と遭遇する予感。ワクワクで胸を一杯にして、彼女は集まった皆とともに自動ドアをくぐり抜けた。


 そこは初めて訪れる場所だった。他の皆は違うようだけれど、自分は初めて。
 けれど、と破魔鬼は思う。"見たことはない"が"観たことはある"と。
「こういう所はゾンビが出るのね!」
「破魔鬼さん?」
 きょとんとする雅春の傍らで、破魔鬼が持ち出したのは──斧。
「ハバキがいれば安心なのね!」
「破魔鬼さん、ここにゾンビは出てこないんだよ」
 彼女の突拍子ない発言にはもう慣れたもので。のほほんと雅春が告げた言葉に、今度は破魔鬼が目を瞬かせる番だ。
「ゾンビは出ないのね?」
「そう、出ないよ。だから斧はしまおうね」
 わかったのね! と素直に武器を収めた破魔鬼。幸い周りには人も少なく、混乱が起きることもない。
「ここで服を買うのね?」
「そう! ここにはね、いーっぱいお洋服があるんだよ!」
「どんな服を着たいとか、こういう格好をしたいってあるかしら?」
 メリッサの問いに首を大きく傾げた破魔鬼。服を買う、という話を聞かされてはいたものの、ようやく実感が出てきたのだろうか。
 目を瞬かせ、自らの希望を考えるべくうんうん唸る──なんて間もなく。
「強そうなのがいいのね!」
 その言葉を復唱し、顔を見合わせるメリッサと春月。レミアが「つよそうなの……」と呟きながら広い店内を見渡す。
 店内にあるのは殆どが服である。小物なども取り扱っているが、やはり視界に映るのは布が多い。それらはジャンルごとに場所が分かれているようだ。
 まずは子供向けの服を扱っているコーナーへ移る5人。まず春月があっと立ち止まる。
「こういうのはどう? 今だからこそ着られるキャラ物!」
「ハバキ、それ見たことあるのね!」
 キャラクターのプリントされたパーカーに破魔鬼が声を上げて。どうやらプリントされているキャラクターもパーカーの色も複数あるようで、皆それを物色し始めた。
 そんな彼女たちに少し後ろからついていく雅春。自らその輪に入ろうというつもりもなく、見かけた休憩用ベンチによいしょと腰掛ける。
 4人が楽しそうに話し、親睦を深めるのは良いことだし──何より、雅春には彼女たちほどのセンスがない。何なら本日とて何を着ていくべきか困るほどには服がなかった。
 故に、これからのショッピングではちょっとばかり空気と化すかもしれない。荷物持ちはするけれど。
「これで良いのね?」
 早速パーカーを着てみた破魔鬼。レミアがわぁ、と声を上げる。
「……かわいい……ハバキに似合う、ね……」
「ハバキちゃん可愛いー!」
 動きやすくて良いと言うのでカゴへ。雅春が持ってきたそれにパーカーが入った。

「良い服が見つかって良かったね」
「ええ。でもまだ終わらないわよ?」
 次はあっちに行きましょう、とメリッサが歩き始め、一同がそれに続く。
 コーナーを移動する最中、不意に春月の足が止まった。
「あれ? レイオン?」
「……春月? 女子会……というわけではなさそうだね」
 偶然にもばったり遭遇したレイオン(aa4200hero001)が順繰りに一同を──最後に雅春を見る。明らかに彼は保護者枠だった。女子会に保護者というのも変な話だろう。
「ハバキの……服を、えらんで……いるの……」
「強そうなのを選んでもらうのね!」
 ふふん、と胸を張る破魔鬼。春月が「レイオンは?」と問う。
「新しくシャツを買いに来たんだ」
 スーツ姿が多いレイオンは、その分シャツを着る回数も多い。服は着ていれば着ているほど消費されるものだ。
「ああ。あっちの方に紳士服もあるみたいだから、そっちかな?」
 施設案内をちらりと見た雅春は納得の表情。その手に持つカゴと、女性陣のやる気に満ちた表情を見比べる。
「……僕も付いて行っていいかな?」
「えっレイオンも来るの?」
 荷物持ちが雅春だけだと大変だろう? と言うと、女性陣──特にメリッサと春月が雅春を見て確かにと頷く。
 こうして1人増え、コーナーを移った一同は各々で物色し始めた。
「雅春さん見て見て!」
 ボーイッシュなシャツを体に当てさせ、雅春に見せるメリッサ。そこへ春月がジャンパースカートを持ってくる。
「こういうの合わせたら似合いそう!」
「……すごく……似合ってる」
 いいなと呟いたレミア。メリッサが彼女を見れば、その瞳はキラキラと輝いていて。
 服探し、というものが楽しくなってきたらしい。
「レミアも何か探しましょうか?」
「……うんっ!」
 レミアが頷き、じゃあと春月が提案する。
「レミアちゃんとハバキちゃんでお揃い見たい! あっでも小宮家でのお揃いも見たい!」
「あら、いいじゃない。向こうにレミアの好きそうな服がたくさんあるみたいだから、2人のお揃いはそっちで探しましょう」
 ね? と一同は再びベンチに腰掛ける雅春を見て。ちょっとばかりぼんやりしていた彼はなんだろう? というように見返す。
(物凄く見られてるけど……どうかしたのかな?)
 そんな疑問は、後ほどレミアに「……こっち、来てほしい……」と袖を引かれたことにより解決した。

「僕も? 破魔鬼さんのは?」
「選ぶわよ、お揃いで」
 こんなのどうかしら、と大人用の服を体に当てさせるメリッサ。その傍らでは春月とレミアが彼とお揃いになるものを破魔鬼へ当てさせている。
「パンツスタイルも似合う! カッコいい!」
「……ハルツキ、これも……」
 レミアが持ってきた服を受け取り、破魔鬼へ。もはや彼女はなすがままで。
「こっちよりそっちの色が似合うかしら」
「ハバキちゃん、ワンピースにタイツとかも似合いそう!」
「ワンピース……持ってくる?」
「うん! レミアちゃんのセンスに任せたっ」
 熱の上がっていく女性陣。春月などは服を買うことが新鮮なこともあってか、鼻息が若干荒い。彼女たちと破魔鬼を見比べたレイオンと雅春はやんわりと声を出した。

「皆、ちょっと待って」
「何レイオン、今盛り上がってるんだよ!」
「でも破魔鬼さん、頭にハテナが浮かんじゃってる……」
「「「……あ」」」

 はっと破魔鬼を見下ろした女性陣。ぽかーん、とした破魔鬼の頭上にはポポポポンと大量のハテナマークが浮かんでは消えているようである。
 いつもの勢いは何処へやら、すっかりフリーズした破魔鬼にレミアと春月が心配そうな声をかけた。
「ハバキ……?」
「ハバキちゃん、大丈夫?」
「わからない言葉がいっぱいだったのね……」
「ごめんなさいね。……見せていた中に、破魔鬼ちゃんが好きそうな服はあったかしら?」
 メリッサの言葉に破魔鬼は目をパチパチと瞬かせ、皆の持っている服をぐるりと見回す。気になったものはもう1度体に当てて見てやり直し。
「これと、これと、これにするのね!」
 破魔鬼の選んだものと、お揃いになる雅春の分もカゴへ。あとからレミアが破魔鬼へとワンピースを持ってくる。
「……どう、かな……」
「すごい似合う! 優雅な感じ!」
「くるくるするとふわってするのね!」
 レミアちゃんすごい! と春月は大絶賛。この場にいない雅春の第1英雄とも合う服装を、と考えていたのだが、これならピッタリだ。
 すでにここでレイオンが2つ目のカゴを用意。一同はレミアの好きそうな服──ゴスロリと言われるジャンルのコーナーへ移る。
 あまり買いすぎないようにね、と釘をさすレイオンを見て、レミアが不意にぽつりと。
「……もしかして……レイオンも……ほしいの……?」
「……え?」
「なんだそういうことなら言ってくれれば良かったのに! 任せて、レイオンのも雅春さんのも選んじゃうよ!」
 春月が意気揚々とゴシックファッションの棚を探し始める。猪突猛進ガール、脇目は振らない。こうなったらお父さんと呼ぶ人にも、そして雅春の第1英雄にもたくさん服を買ってプレゼントだ!
「大人しいデザインで頼むよ」
 レイオンの言葉が聞き入れられるのかは──わからない。
 そんな最中、メリッサに勧められたレミアは破魔鬼と共にお揃いの衣装を試着。着替え終わると同じ鏡の前に立つ。破魔鬼と一緒に笑えば、鏡の中の2人もにっこり。
「……おそろいだね……」
「でもよく見るとちょっと違うのね! まちがいさがしなのね!」
 ここの装飾が違う、ここはアシンメトリー。破魔鬼はズボンだけれどレミアはスカート。そんな箇所を探して楽しそうな破魔鬼は、鏡に映る棚に似たようなデザインの服を見つけた。
「これもおそろいなのね! ……大きいのね?」
 広げると明らかにサイズが違う。どうやら大人用のようだ。
 あ、とレミアが小さく声をあげ、その大人用衣装を受け取る。持って行ったのは春月の元だ。
「ハルツキ」
「ん、なになに? あ、その服可愛いー!」
「……ありがと。……これ……ハルツキも、着ない……?」
 差し出された服に春月は目を丸くして、もちろん! と満面の笑み。
 試着をして鏡の前で3人お揃いを楽しんだら──さあ、メリッサもとなるわけで。そうなると雅春の第1英雄もとなるわけで?
「女性陣皆でお揃いしようよ!」
 春月の言葉にいいねと賛同して服を探し始める一同。お揃いを着てみた破魔鬼にとってはなんでも戦隊モノになるのか、「何レンジャーなのね?」と聞いたりして。
 自分でも選んでみたら? と言われた破魔鬼は1から服を決めてみる。試着までしてみたそれは、彼女からすれば随分と背伸びをした格好で。
「妖しいオトナのミリョクなのね……」
「なんか違うような?」
 のほほんとした雅春。やっぱり背伸びをして見えるけれど──何はともあれ、もう少し成長すれば似合うようになるかもしれない。
「パンク?! やるわねぇ……」
 破魔鬼の選んだ服に何やら対抗心を燃やしたメリッサは、レミアへ一部お揃いのゴスロリファッションを勧め──あっという間に、時間は過ぎていく。

「こんなもんかな?」
「一先ずレジに行っても良いかもしれないわね」
 2人の会話にカゴを見たレミアは目を丸くする。
 買い物カゴはレイオンと雅春が1つずつ。そのどちらも満杯で、これ以上となるとはみ出さざるを得なくなる。
「いっぱいなのね!」
「そうだね。明日から着ようか」
 破魔鬼がにっこりしながら頷く。毎日取っ替え引っ替え──いや、彼女のことだから1日の中でも気分で着替えたいと言うかもしれない。
「それにしても、いくらくらいになったんだろう?」
 雅春は2つのカゴを見下ろす。渡されるものをカゴに入れるだけだったので、値札などいちいち確認してもいない。
「今から値札を確認するとなると、一苦労だね」
 雅春の視線を追いかけ、レイオンが苦笑を浮かべた。そこへ「大丈夫よ」とメリッサが肩越しに振り返る。
 その手がぴっと取り出したのは──1枚のカード。
「家族カードを貰ってきたの☆」
 その言葉にレイオンとさしもの雅春も一瞬動きが止まる。
 それを渡すのは十中八九、メリッサの誓約者だろう。レイオンは内心冷や汗をかいていた。
(何というものを渡して……!)
 そんな心境は雅春も同じで。メリッサに気持ちだけ受け取る、というと残念そうな顔をされる。
「そう? 私たちで選んだのだし、と思ったのだけれど」
「破魔鬼さんの着るものだからね。選んでもらえるだけでも十分だよ」
 それなら、とメリッサは素直にカードをしまった。雅春もレイオンも、内心ホッとしてしまったのは否めない。
(あれを使うとして……全額使い切るつもりじゃなかった、よね……)
 いやぁまさかまさかそんなことはないだろう。流石に彼女の誓約者だって諌めるはずだ。……多分。

 そんなこんなを経て、2カゴ分の衣類は全て袋に詰められたのだった。




「たっくさん買ったね!」
「つぎは……どうする?」
「そうねぇ」
「どこへ行くのね? 次は何を着るのね?」
 女性陣が楽しそうに話し合う。その表情は満ち足りたものでありながら、まだショッピングをやめる気は見られない。
 もう1度店内を回って見れば、先程は見逃した服があるかもしれない。それに、別の店へ行ってみる、という手もある。
「そろそろティータイムだし、一旦どこかで休憩したいわね」
 メリッサの言葉に女性3人が賛成の声を上げる──より前に賛成と告げたのは、後ろからついてきていた男性2人だ。
 彼女たちが仲良く楽しくしているのは喜ばしいことだし、荷物持ちだって構わないのだが──ここを訪れてからノンストップである。
「すぐ外に喫茶店があるよ」
「座って、飲み物やデザートを食べてのんびりしようか」
「甘いもの……」
 レミアが目を輝かせ、その両脇で破魔鬼と春月が「甘いもの食べる(のね)!」とはしゃぐ。
 そうして喫茶店に入った6人は、テーブル席へ着くと各々の食べたいものや飲みたいものを注文した。
「ここの支払いは僕が出すよ」
「わぁーレイオンさん太っ腹☆ ご馳走様」
 何もしてないからせめてと告げたレイオンにメリッサはにっこり。喜んで紳士の言葉に甘える。
 雅春はそんなレイオンへ、こっそり「僕も少し払うよ」と耳打ちすした。大人だし、男だし。それに雅春も荷物持ちくらいしかしていない。
 そこへ破魔鬼がくいくい、と雅春の腕を引っ張って主張した。
「こみぽち、こみぽち、あれがここにもあるのね」
「あれ……ああ、クリームソーダ」
 破魔鬼に示されたものを見て雅春は自らのコーヒーと共に頼む。レイオンもコーヒーを。メリッサがボリューム満点のパフェを頼んだ様子を見て春月が「それもう1つ!」と声を上げた。
「私は……これ」
 レミアはメニューを指さしてトッピングの乗ったプリンを注文。店員が種類と数を復唱して下がれば、さして休憩する間もなくドリンクが、そしてデザートがやってくる
「あー……落ち着く」
 コーヒーを口に含んで頬を緩ませる雅春。その表情はどことなく疲れていて、実年齢以上に『休日のお父さん』感を出していた。
「アワアワでシュワシュワなのね」
 クリームソーダの気泡をまじまじと見ながら破魔鬼が呟く。その声は以前「他の人がビックリしてしまう」と言われたことを覚えていたのかやや控えめだ。
 その隣でレミアがプリンをスプーンにひと匙。ふるりと揺らせば、スプーンの上に乗ったそれも合わせてぷるんと揺らめく。
「……キレイ……ね」
 艶やかな表面や素敵なトッピングはいつまでも見ていたくなってしまうけれど、それでは食べられない。ほんの少し名残惜し気に口へ含んだレミアは、ふわりと小さく微笑んだ。
 レミアのそんな様子を見て微笑を浮かべたメリッサは、未だ来ないパフェを今か今かと待っている。同じものを頼んだ春月も同様だ。
「まだかな、まだかな」
「春月、焦ってもパフェは来ないよ」
「ふふ。楽しみよね」
 レイオンの言葉に口を尖らせた春月。メリッサがそう口に出せば、視界の端に大きなパフェを2つトレーへ載せた店員が映る。お待たせしました、と2人の前に置かれたのは果物がふんだんに載せられたパフェだ。
「美味しそ〜!」
「あ、ここにゼリーも乗ってるわ。綺麗ねぇ」
 写真映えしそうなパフェに春月とメリッサがパフェを食べる前から感想を言い始める。パフェ用のスプーンを手に取るころには、レミアなどすっかり食べ終わってひと心地ついていた。
「レミア、食べる?」
「ん……じゃあ、ひとくち……」
「あっハバキも欲しいのね!」
 もちろん、とメリッサは2人へひとくちずつ。その甘さにレミアと破魔鬼はそろって頬を抑えてふわりとはにかむ。
 多いと思っていたパフェも、気が付けばあっという間に嵩が減った。アイスを食べ、生クリームを、ゼリーを、コーンフレークを、ムースを──からん、とスプーンが底を擦る音が響く。
「美味しかったわね」
「ね、満腹だよ! あ、食べ終わったし踊りたいな!」
「春月、踊るなら外だよ」
 ここはとてもでないが、春月の踊れるステージのような場所はない──レイオンがそう釘をさせば、「勿論わかってるよ!」と春月が立ち上がる。
「はるはる、ハバキも行くのね!」
「それじゃあ2人が戻ってきたら買い物の続きをしましょうか」
「ん……私は……すこし、休むね……」
 破魔鬼が続いて立ち上がり、メリッサの言葉にレミアが頷く。ふぅと息をついたレミアは、ゆっくりと背もたれへ体重を預けた。
(皆が楽しそうなら、まあ)
 いいか、とレイオンもまた背もたれに身を預けて。微笑みにまだ疲れは滲まないものの、十分疲れている。少しでもここで休めれば良いのだが。
 喫茶店の窓越しに彼は外の駐車場で踊り始める2人を眺め、雅春はそんな光景にくすりと微笑みを浮かべた。

 これからも、破魔鬼さんと仲良くしてもらえると嬉しいな。

 帰りにはそう告げるつもりであったけれど。もちろん、そう告げるけれど。
 彼女たちの様子は、そんな言葉をかけなくても──。

━あとがき━━━━━━━━━━━━━━━━━…・・
 大変お待たせ致しました。
 女性のショッピングは楽しいものですよね。和気あいあいとした様子を感じて頂ければ幸いです。
 イメージと違うなどありましたら、お気軽にお問い合わせください。
 ご発注、ありがとうございました!
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2019年11月22日

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