▼作品詳細検索▼  →クリエイター検索


『想像未来日誌』
華倫la0118)&陸道 空la0077

 ――20XX年、ナイトメアや他敵対勢力との争いが完全に終結――。

 放浪者が『元の世界』へ帰還する術も確立された、またあるかもしれない未来のお話……。

 ***

 ……広い草原……緑が溢れるそこ……。
 華倫(la0118)と陸道 空(la0077)の『放浪者の恋人同士』である二人は、並んで風に吹かれながら立っていた……。

 ……しばし二人は佇んでいたが……華倫は愛しい人の顔を見上げ、ゆっくりと口を開く……。

「…………空様、空様は……元の世界へ、その……戻られるのですか…………?」

 恐る恐る華倫は尋ねる。

 ――そう、『放浪者』である二人……ひいては放浪者全員に『帰るべき世界』があるのだ――。

「…………。俺は、帰らない。……華倫は、帰るのか?」
「わたくし……わたくしは…………」

 華倫は言葉を濁す。
 自分の肉体は未だ完全にこの世界に順応したわけではない。
 この世界の空気自体、自分にとっては毒ですらあるのだ――。
 そして元の世界での本来の役割のこともずっと気がかりであった…………。

 …………華倫はウサミミをへんにょりとさせ、俯いてしまう…………。

 ――その力のない手を、空は両手でぎゅっと握った。彼は華倫の瞳を見つめて、力強い口調で言う。

「俺が元の世界に戻らないのは、華倫と出会い、結ばれたこの世界が好きだからだ。本来は交わるはずのなかった異世界同士が繋がって、俺達は出会った。その縁を大切にしたい」

 空は華倫の身体を自分へ引き寄せ、ぎゅっと抱き締める。

「華倫……どこへも行かないでくれ……ずっと俺の傍に居てくれ……。俺は華倫が居なきゃ…………ダメなんだ…………」
「空様…………」

 その言葉に華倫は、自分の心臓がとくんと高鳴るのを感じる。そして彼に身体を預け、もっと強い力で、ぎゅ〜〜〜〜っと抱き締め返した。

「わかりましたわ……空様……。わたくしはどこへも行きません。ずっと、あなたのお傍に居ります。……いえ、居させてくださいませ……」

 口元に笑みを浮かべ、愛しい……愛しくて仕方のない人の、逞しい肉体に顔を埋める……。

 二人はそのまま愛を確かめ合うように何度も熱い口付けと抱擁を交わし…………しばらくした後…………。

 夕暮れの草原で、二人は並んで座る。華倫は愛しい人の肩へ身体を完全に預けていた。

「なあ、華倫」
「いかがされました?」
「華倫…………俺達…………本当の意味で一緒になろう」
「……………………!!!!」

 華倫のウサミミがピーン!
 それはまさしく――『彼からのプロポーズ』。

「心より喜んで、お受けいたします。…………絶対に、離さないでくださいまし、ね?」

 自分は今、これまで生きてきた中で、最上級の笑顔を浮かべているのだと、はっきりと自覚した華倫だった。

 二人はまた、抱擁を交わし、深い口付けを何度も何度も繰り返した――。

 ……。
 …………。
 ……………………。
 …………………………………………。

 大分時間が過ぎ、辺りは暗く、空には無数の星々が瞬いている――。

「空様空様、子どもは何人欲しいですか? 野球チーム……、いえ……いえいえ、サッカーチームが作れるくらいですか??」
「ははは。それは…………華倫が望むならいくらでも」
「うふふふふふふふふふふ。それでは、これからはあのような無粋な物は一切、まったく、必要ありませんわね!! 家に帰りましたら一斉に処分ですわ!!!!」

 ふんす!! と華倫は鼻息を大いに荒げてやる気まんまんの様子。

「うふふふふふふふふふふ、うふふふふふふふふふふ♪ あのような無粋な物でわたくし達の愛が遮られるのは、実はずっと、ずぅ〜〜〜〜〜〜っと我慢ならなかったのです!!!! これからは存分に、空様をくださいましね!!!! 約束ですよ!!!!」
「あはは…………そうだな、そうしよう。もう…………戦う必要は無いから、その必要もないな」

 若干暴走気味の華倫の様子を、空は微苦笑して見つめる。
 …………果たして、完全に発情してしまったこのウサギを、自分は鎮めることが出来るのかと…………、若干の不安を抱きつつも…………。
 だが空自身も…………今は…………自分の想いを、自分の想いの全てを受け止めてくれた華倫のことが…………ひたすらに愛しくて愛しくて仕方が無かった。
 暴走する姿ですら愛おしくてたまらない。空はまた、隣りで激しい妄想を繰り広げている華倫のグラマーで柔らかな女性らしい肢体を寄せ、抱き締める…………。

「うふ、うふふふ、空様ぁ♪ 空様ぁ♪」
「愛してる、愛しているよ、華倫…………」

 またも抱き締めながらの熱い口付け。
 幼子のように自分へ甘えてくる華倫への愛しさが溢れ出て止まらない…………。

 ――それから、帰宅した二人は心行くまで愛し合い、空は完全☆発情した華倫に枯れるまで搾り取られる日々をしばらく過ごすことになる――。

 こうして二人は完全な形で結ばれ…………暖かな家庭を築き…………華倫の望むままにたくさん、本当にたくさんの子を生し…………子孫は大いに繁栄した。

 それはもう…………、一族で大国家を牛耳れるほどだったとかなんとか?

━あとがき━━━━━━━━━━━━━━━━━…・・
お待たせいたしました。
華倫さんと空さんのご発注でしたので、お二人の未来想像図を書いてみました(※あくまで私の妄想です)。
楽しんでいただければ幸いです。

この度はご発注ありがとうございました。
おまかせノベル -
とりる クリエイターズルームへ
グロリアスドライヴ
2020年06月01日

投票はログイン後にできます。

ログインはこちら












©Frontier Works Inc. All Rights Reserved.