【蠢動する悪意】 現出・聖者の行進

■シリーズシナリオ


担当:熊野BAKIN

対応レベル:6〜10lv

難易度:普通

成功報酬:7 G 44 C

参加人数:4人

サポート参加人数:-人

冒険期間:04月15日〜04月30日

リプレイ公開日:2009年04月23日

●オープニング

●グロスター
 その町はキャメロットの西方約200kmに位置し、陸路と水路に恵まれた交通の要所として発展してきた。古の城跡の他、修道院や大聖堂など文化的な一面も持つ歴史ある町である。
 冒険者達が見たのは自警団と司教達の対立。そして見えざる悪意が蠢く予感・・・・

●???????
「どうする・・・・どうすれば良い?」
 男は真っ暗な部屋で独白のように呟いた。まるでその空間には自分1人しかいないように、だが。
「心配しなくて良い、貴方は良く耐えた」
「耐えたからどうだというのだ!?」
 男はもう1つの声を遮るように叫ぶ。元はといえばこの男・・・・いや、本当に男なのか? フードの奥から聞こえる声は限りなく中性的で、立ち居振る舞いや言葉使いで「男」だと認識しているに過ぎない。そもそも人間なのか?
 そこで男は考えるのを止めた。唯でさえ許されざる目論見を抱き、あまつさえそれが人外からの甘言だったとすれば・・・・男の心は罪の意識に耐えられなくなるから。
「時間が貴方の味方になる、この町の住人が貴方の望みを助けてくれる」
 顔は見えなくても男にはその光景が見えた。その声の主は・・・・笑っている。
 嘲る様に、愉しむ様に。

●澱む空気
「一ヶ月もマリエータ司祭が姿を見せないなんて・・・・」
「他の司祭様や神父様に尋ねてもはぐらかされるばかりだ」
「もしかしてご病気?」
「心労かもしれねぇなぁ・・・・」

●自警団詰め所
「まずいな・・・・」
 自警団長・オリバーはこの一ヶ月でだいぶ増えた白髪髭を撫でながら呟く。マリエータ司祭に対する謀議の件は住人には伏せていた。グロスターは交通の要所であるだけに、不穏な噂はあっという間に各地に広がり暗い影を落とすだろう。何より愛するこの町が疑念と憎悪で埋まる事だけは避けたかった。
「すんません・・・・俺があん時、現場に踏み込んでいればこんな事には」
「こんな大それた事を企む奴らだ。お前が飛び込んでっても返り討ちに会ってたさ」
 ・・・・どう贔屓目に見ても、落ち込む新米団員を更にへこませただけのよーに見えなくもないが。団長は立ち上がると団員に指示を飛ばす。
「一先ずマリエータ司教には適当な修道院に移って頂く。そこで住民とお会い頂いてこれ以上の憶測を抑えるんだ」
 「了解」「修道院には俺が行きます」「詰め所に近い場所が良いだろう」慌しく動き出す団員達。
「団長、聖堂への連絡はどうします?」
「・・・・」
 本来なら大聖堂にお戻りいただくのが最良なのだが、疑念が払拭でき無い以上でき無い相談だった。
「オールスン神父にお越し頂くよう伝えてくれ」
 オリバーは1人の神父の名を口にした。その人物はまさにマリエータ司祭の手足となって働き、親に忠孝を尽くす子の様に司祭に仕えてきた人だった。
 「・・・・いいんですか? まだ誰が首謀者なのか」目星すら付いていない今、司祭の腹心といえど信用して良いのか?
「さすが団長。あの神父さんが司祭様を裏切るなんてありえねーっスよね!」
 室内にこもる暗い空気を若い覇気が蹴散らした。自警団が半ば強制的にマリエータ司祭を「保護」してからも、オールスン神父は自警団と聖堂側の橋渡しを勤めてくれていた。彼ならば信頼できる。
「司祭様には俺から直接お伝えする。後の段取りは頼んだぞ」
「了解!」

 事態はマーシ大聖堂・・・・否、マリエータ司祭を中心として、動き出した。

●依頼人・オールスン神父
「・・・・と言うわけで」
 一通り現状を語り終えたオールスン神父は一息ついてから本題を切り出した。
「マリエータ司祭様が自警団の詰め所から修道院にお移り頂くまで、その間の護衛をお願いしたいのです」
 修道院に入ってさえしまえば、出入りする人間のチェックはさほど難しいことではない。司祭への面会も自警団員か信頼できる人物の立会えば良い。問題は・・・・
「この移動中が相手にとっても好機、と言うわけですね」
「はい。出来るだけ詰め所に近い修道院を選んだのですが、それでも直線距離で200mはあります」
 神父は一枚の羊皮紙を開いた。グロスターの略図のようだが、2箇所丸く囲われた部分がある。
 「ここが詰め所です」片方の丸を指差すと、神父の指が羊皮紙に描かれた道をなぞる。もう一方の丸の付近で指を止め。
「ここの曲がり角を曲がって坂を上ると・・・・」
 受け付け担当の反応を待ってから目的地に指を移動させる。
「修道院に到着、です」
 イメージを頭の中で組み立てる。移動はほぼ一本道。神父の説明では大通りと言うほどではないが、それなりに道幅もある。最期に1度だけ右折、緩やかな坂道を登りきればゴール。
「依頼内容は承知しました。すぐに人員を募ります・・・・あの、少々聞きづらいのですが」
「何でしょう?」
 仕事を斡旋する側としては、少しでも詳しい状況を入手しておきたい。だがこれを聞くのは歴戦の受付嬢でも躊躇われたが・・・・
「その、他の司祭様はいかが、ですか?」
 微妙なニュアンスを察して、依頼人の表情が明らかに曇った。それもそのはず、事もあろうに大聖堂の司祭2人が最も有力な容疑者と言うのは・・・・あまりにも酷な話だ。
「今の所、特には。お2人ともマリエータ司祭とは別の分野で、大聖堂を支えてらっしゃる方々ですから・・・・」 
「・・・・失礼をお許し下さい」
 立ち上がり非礼を詫びる受付嬢に微笑みかけると、オールスン神父はギルドを後にした。依頼人を見送ると担当は中空を見上げ呟く。
「それにしても一ヶ月も尻尾を出さずにいられるなんて。余程肝が据わっているのか、それとも・・・・」
 後の台詞は誰にも聞かれぬよう、密やかに。「その人物も誰かの人形・・・・?」

●司祭マリエータ
「・・・・お話はわかりました。それが聖堂のため、引いては町の為になるなら従いましょう」
 平素は慈母の微笑と慈愛の心で信者に、町の住人に、旅人に安らぎをもたらす司祭の顔は、今は心労で痩せこけ病人と変わりが無いほどにやつれていた、しかし。その慈しみの眼差しだけは変る事無く輝いている。
 団長はその眼差しに救われる反面、司祭を軟禁している罪の意識に胸が痛んだ。
 「感謝いたします」足早に部屋を出ようとしたオリバーに司祭が問いかける。
「1つだけ聞かせて下さい。これは・・・・この様な事をなさったのは、私だからですか?」
 体中の血が凍りついた。あまりにも重い問い掛け。これがマリエータと言う人望厚き司祭ではなく、酒場の女将や花売りの娘だったら・・・・果たして自分は、全てを投げ捨てる覚悟までして守ろうとしたか?
 彼は、自警団団長オリバー・グレイは。司祭の視線を真正面で受け止め、はっきりと応えた。
「例え貴女が誰であろうと守ったでしょう。それが私の役目であり、私の生き方です」
 司祭もまたオリバーの視線を真っ直ぐに受け止めると。
「貴方を信じます、この先どの様な結末を迎えようとも。だから・・・・」
「・・・・」 
「それ以上自分を責めないで下さい」
 その一言で。泣く子も黙る自警団長がまるで糸の切れた操り人形のように崩れ落ちた。責任、不安、苦悩、疑念・・・・ありとあらゆる負の感情が流れ出していく。
「・・・・祈らせてください」
 震える声をかみ締めながら、ようやく言えた一言だった。

●今回の参加者

 eb5297 クリスティアン・クリスティン(34歳・♂・クレリック・人間・イギリス王国)
 ec2813 サリ(28歳・♀・チュプオンカミクル・パラ・蝦夷)
 ec4154 元 馬祖(37歳・♀・ウィザード・パラ・華仙教大国)
 ec5570 ソペリエ・メハイエ(38歳・♀・神聖騎士・ジャイアント・イギリス王国)

●リプレイ本文

●夜半過ぎ
 交易都市・グロスターも眠りにつく時間。自警団の詰め所から強面の−一部の方々には失礼−一団が出てきた。およそ12、3人といったところ。その中には4名の冒険者と、マーシ大聖堂の司祭・マリエータ・オーガストも含まれていた。

●事前調査・大聖堂
「悪魔の気配は無し、か」
 クリスティアン・クリスティン(eb5297)は出てきたばかりの大聖堂を振り返って見た。残念ながらブロウトン司祭は職務の多忙、グレイス司祭は体調不良を理由に面会は適わなかったが他の神父から話を聞くことは出来た。

 人の良さそうな神父の話では司祭長不在の理由は、最有力候補のマリエータ司祭が就任を拒んでいるのが原因らしい。
「拒まれているのは何か理由が?」
「司祭長に就任されることで、信者から遠くなる事を嫌われたのでは無いでしょうか」
 要職に付けば自ずと職務や儀式に時間を取られる。少しでも信者との時間を持ちたい・・・・それがマリエータ司祭の望みなのだろう。

●事前調査・修道院
「身元の確認は難しいですね」
 修道士は申し訳なさそうに答えた。修道院に限らず教会等では、旅人や行く当てのない人に部屋を提供している場合がある。修道士だけならまだしも、そういった人々の素性を調べるのは難しい。
「そうですか・・・・」
 さりげなく指輪に目を落とす、反応は無し。サリ(ec2813)は、ソペリエ・メハイエ(ec5570)と視線を交し席を立った。彼女の指輪−龍晶球−は広い範囲で悪魔の存在を感知できる。方向までは限定でき無いが、この付近に悪魔のは気配はない。
「では道順の確認をしながら戻りましょうか」
「はい。やれることはやっておきましょう」
 唯一視界が確保できなくなる、右折地点などは特に注意したい場所だ。確か、元馬祖(ec4154)が先行しているはずだ。パラとジャイアントのコンビは仲間の下へと向かった。

●聖者の行進
 隊列は中央に司祭を置き冒険者がこれを囲む、その前後を自警団員で固める形になった。道幅は5m弱といったところ。あまり考えたくない話だが立ち回りをする余裕は充分にある。
「オールスン神父の姿が見えないようですが」
 サリは既に顔見知りのオリバーに声をかけた。
「神父には待機して貰っています・・・・あー」
「動かれると気取られる、ですか?」
 図星。団長は苦笑交じりで認めた。

 ランタンの明かりが届かない先、馬祖は人の目では捉えられない「熱」を見ていた。日中確認した建物と建物の隙間やちょっとした窪みなど、人が隠れられそうな場所を念入りに確認していく。生きている以上は体温を隠すことは難しい。あくまでも相手が人間であれば、の話だが。
「馬祖の姉さん、そろそろ階段の入り口っす」
「キイル、姉さんは止めろって」
 先輩団員の突っ込みに新米は「すんません」頭をかきながら詫びた。もっともパラで童顔な彼女は年下に見られることが多く、どちらかと言うと新鮮な感じだ。
「こっちは大丈夫だよ、何か感じる?」
「こちらも大丈夫」
 慎重に曲がり角の熱源を確認した後、馬祖はクリスティアンに目を向けた。彼はディテクトアンデッドの魔法で別の相手に備えていた。

 階段を登りきれば修道院はもう目の前。だがこのチャンスを見逃すほど甘い相手なのか? 聖者の行進は今、試練の階段を登り始めた・・・・

●襲撃者と修道士と
 長い石段を半ばまで登った時。
「誰か・・・・来る」
 馬祖の目が人間大の熱を持ったモノを捕らえた。数は・・・・10人以上、いやその倍はいるか? 程なく団員が掲げたランタンに修道士姿の人達が照らし出された。
「修道院の者か? こんな時間に何をしている」
 オリバーが誰何の声をかけるが返答は無い。沈黙と同時に殺気とは異質の、重苦しい嫌な空気が場に満ちる。
「司祭様を返せ・・・・」
 沈黙を破ったのは、修道士の誰かが上げた呟きだった。
「皆、司祭様をお救いするんだ!」
 呟きは瞬く間に叫びとなり、叫びは行動となって現れた。ある者は隊列をこじ開けようと、ある者は素手で自警団員に飛び掛った。
 想定外の事態に自警団は浮き足立つ、が・・・・すぐさま檄が飛ぶ。
「慌てるな! 協力して押し戻せ。冒険者達は司祭様と下がってくれ」
 団長の一声で冷静さが戻った。一旦頭が冷えると襲撃者が戦い慣れしていない事がわかる。
「やべ、やりすぎちまった・・・・こりゃマジもんの修道士だな」
 1発入れただけで気を失った襲撃者を見下ろし、キイルは呟いた。とは言え階段の下で倍近い数に対処するのは、けして楽な仕事ではなかった。

 司祭を騒ぎから遠ざけた後。サリは龍晶球に魔力を注ぎ込んだ。
 −ぽぅ−宝石に淡い光がともる。
「気をつけて、デビルがいます」
「もしかしてあの中に?」
 ソペリエはブロッケンシールドを構え司祭の前に出ようとするが、クリスティアンがすぐに否定する。
「僕には感じられないから、それは無いよ」
 そうしている間にも龍晶球は光を強くし続ける。それは悪魔の足音の様に・・・・

●悪意の主
 修道士と自警団では鍛え方が違う。襲撃者は徐々に制圧されて−当身、たまに殴り倒されて−行く。だが背後から迫る気配に冒険者の緊張は徐々に高まっていた。
「登ってくる・・・・2人」
 熱を見る馬祖の目が一足早く追跡者を捉え、そして光が辛うじて届く距離に人影が見えた。
「止まりなさい!」
 盾を押し出し、さらに体を使って司祭を背後に隠してソペリエは静止を命じる・・・・が。息を切らして立ち止まった人物を見て、思わず声を上げた。
「オールスン神父?」
 その人物は従者を従えたオールスン神父だったのだ。ソペリエは半身を捻ってサリの手元に目を向ける。龍晶球は先ほどにまして、強く輝いている。まるでこの輝きが届く範囲に悪魔がいると叫んでいるようだ。
「神父が何故ここに?」
 騎士の影から出ようとする司祭をクリスティアンが止める。神父が悪魔だとは言えない、だが悪魔でないとも断言できないのだ。
 −ぜーはぁーぜー・・・・−何とか声を出そうとするが、呼吸が荒く声が出ない。
 どうする、どうすれば良い? 数秒の長い沈黙を破ったのは・・・・クリスティアン。無造作に数段降りる。
「神父さんは人間だ」
 断言した。足りなかったのは数歩だけ。その数歩を自ら縮め、神父をディテクトアンデッドの探査範囲に納めたのだ。神父が人間ならば残るは1人。全員の視線が従者に集まった。

 ・・・・っくっくっ。男の口か笑い声が漏れた。「何かおかしい事でも?」 馬祖が羊守防の構えを崩さぬまま問いただす。
 「失礼」男は詫びると顔を上げた。薄暗く距離があるので顔は良く見えないがこれだけはわかった。
 笑っている。
「あっさり見破られた。やはり冒険者は侮れないですねぇ」
 心底楽しそうに、男は語りだした。
「離れてください神父」
 ソペリエはストームレインの柄に手をかけ、男をけん制する。
「彼に用はないのでどうぞご自由に」
 気がつけば背後の騒ぎは治まっていた。場を支配した禍々しい気配に、自警団も修道士も争うのを忘れ立ち尽くしているのだろう。
「貴方が黒幕?」
 馬祖は相手の一挙一動を見逃すまいと厳しい視線とともに言葉を投げつける。
「黒幕・・・・ありきたりな表現ですが、そんなところかな」
 人を食ったデビルだ。
 「最初はもっとスマートに行くつもりだったんですが、色々と邪魔が入りましてね」わざとらしい溜め息一つ。男は芝居がかった仕草で一同を見渡し・・・・「コアギュレイト!」 クリスティアンが束縛の魔法を放つが効果は現れない。
「野暮だねぇ」
 口元を嘲笑でゆがめデビルは術者を睨みつける。視線が外れた瞬間、ソペリエが走る! 悪魔斬りの刃で男の胸元をなぎ払う、が。既に男の姿はそこに無い。背後に飛んだか、右か? 左か? 否・・・・上だ。男は中に縫い止められたように浮かんでいたのだ。
「血の気が多い人達だ。これでゆっくり話ができ・・・・なっ!?」
 距離を取ったはずのデビルが驚愕の声をあげた。ジャイアントの後に誰かがいるのはわかっていた。だが何をしていたかまではわからなかったし、気にもしていなかった。
 「そう・・・・次は見下ろしたくなりますよね」サリの呟きとともに放たれた矢が、男の左目を射抜く。
 −ごあぁぁっ!− 獣の咆哮が夜の静寂を引き裂く。
「司祭を殺せぇ!」
 怒声とともに下された命令を受け、2人の修道士が自警団をすり抜け走った。隠し持っていた短剣を振りかざし司祭に襲い掛かる。
 馬祖は片方の進路に割り込み、十二形意拳羊の奥義・羊守防を持って刺客の刃を受け流した。しかしもう1人は・・・・盾も弓も魔法も間に合わない。悪魔の目的は達成されたかに見えた。
「うわぁぁぁ!」
 間一髪、オールスン神父とキイルが文字通り体ごと刺客にぶつかる! 男が振り回す短剣で傷を負いながらも2人がかりで押し倒した。

 胸を撫で下ろす冒険者に悪魔の声が投げつけられた。
「本当に邪魔ばかり入る」
 既にそこに人間の姿は無く。白鳥の羽を持った隻眼の獅子が憎悪の眼差しで人間を見下ろしていた。
「あれは・・・・ヴァブラ」
 クリスティアンは悪魔の名を口にした。それは人に英知を授け、その力を悪事に使わせる悪魔の名。
 「この目の借り、安くは無いぞ」見上げる人間達の前で翼持つ獅子の姿が薄れていく。
「楽しみに待っていろ。何、そう遠い日では無いだろう・・・・」
 そして夜の闇に溶けた。龍晶球の反応も程なく消えた。

 冒険者は追わない、いや追えなかった。ここであの悪魔と戦えば、司祭はもとより自警団と修道士まで巻き込まれる。例えヴァブラを倒せたとしても、もっと大きな代償を払うことになったかも知れなかった。
 だが冒険者の胸は新たな決意で満たされていた。待っていろ、と悪魔は言った。
 だが待つのは私達ではない・・・・お前の方だ。