【アスタリアの竜神】竜の巣
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■シリーズシナリオ
担当:紅白達磨
対応レベル:8〜14lv
難易度:普通
成功報酬:4 G 98 C
参加人数:9人
サポート参加人数:-人
冒険期間:08月17日〜08月22日
リプレイ公開日:2008年08月22日
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●オープニング
カオスの地に入る手段は、大きく三つある。一つはフロートシップか船によってアスタリア山脈を越えるか、海上から侵入すること。これが最も安全な方法であり、その成功度を考慮しても唯一現実可能な方法でもある。
残る二つの手段を達成した者は現在のところ確認されていない。可能性はないわけではないのだが、少なくとも公式の記録に残された者は全くのゼロ。試みた全ての者たちが行方不明、つまり未生還という記録のみが残っている。
その無謀かつ自殺行為とも取れる手段とは以下の二つ。
『アスタリア山脈の中央部、標高2000m以上の『竜の巣(ドラゴン・ネスト)』と呼ばれる危険地帯にあるだろう抜け道の通過』
『スコット領最南端リュクルゴス砦から西に数十キロ、カオスの地への玄関口として知られる『太古の森』を抜けること』
アスタリア山脈とはアプト大陸中央に聳える大陸最大の山岳地帯で中央部は標高2000mを超える山々から成る。カオスの地とメイを隔てるこの山脈はメイにとってカオスの地に対する天然の防壁であると同時に、未だ開発の手が伸びぬ未開の地でもあった。資源が乏しく、地形の複雑さと環境の厳しさから人が住むのに適さないというのが要因とも言えるが、一番の原因はその中央部であろう。
『竜の巣(ドラゴン・ネスト)』
名の通り、多数の竜たちの姿が確認されている危険地帯で魔物でさえその圧倒的な存在の前に避けるほど。竜信仰というものがアトランティスに有ることからも判るように、ドラゴンはこの世界では畏敬と畏怖の対象物。神という概念がないこの世界の代替物である。巨大な爪は鋼さえも切り裂き、全身を守る鱗はあらゆる攻撃を無効化する。翼は天を覆うほどで口から吐き出される炎はゴーレムすらも灰塵と化す。人智を遥かに凌ぐ力と存在、それがドラゴン。中央部は一種の聖域とされてきた。ある者は竜殺しの称号を得るために、ある者はその御姿を一目見ようと、ある者は頂上を目指して、過去数百年の間、様々な人々が目的を持って中央部に入っていった。‥‥そしてその全てのものたちがこの世から消えていったのだった。
ここ数年は恐獣や魔物が数多く出没するため中央部を目指すものはいなくなっていた。『侵入=死』。こんな異常な方程式が成立するような場所に、好き好んで入るような物好きは元々多くは無い。ましてや今はバの侵攻の真っ最中。命が幾ら有っても足りないだろう。
だが、現在メイは一つの脅威にさらされている。
先にも述べたバの侵攻。それに伴い、スコット領南部に多数の魔物が侵略してきている。被害のほとんどがスコット領南部の西方、つまりアスタリア山脈の近接地で発生しているという事実は、魔物たちが山脈を越えてきたということを指す。西方都市メラートには土地を失った領民たちで溢れかえっており、西方騎馬隊が魔物の対処に当たっているが、根本的な解決には至っていない。
この事態を憂慮した西方責任者アナトリア・ベグルベキは魔物たちが利用しているであろう抜け道を探し出し、そこを塞ぐこと、そのために、現地住民である山岳民リュブリャナに協力を仰ぐことを提案する。
かくして冒険ギルドへある依頼が舞い降りた。
内容は『アスタリア山脈中央部『竜の巣』に向かい現地山岳民リュブリャナの集落を見つけ出すこと』である。
依頼の注意事項
・山脈中央部付近までフロートシップで移動し途中からグライダーで中央部入り口まで送り届けるので、移動手段については心配しないでよい。帰りも同様のため、最終日までには入り口に戻っておくこと。
・山脈はむき出しの岩肌がほとんどで木などはほとんど無い。標高2000m以上は急勾配で凹凸の激しい道のりが続き、空気が薄いため運動能力も落ちる。体力のない者は十分注意されたし。
・標高2000m地点の岩や木などに赤い布が設置されてあるが、その先が竜の生息域であるという目印である。山岳民リュブリャナも赤い布の先にいるとの情報あり。
・リュブリャナと接触した前例はほとんどなく、集落がどこにあるかも不明。竜を強く信仰しているとの情報だけが判明しているが、その他の詳細も一切判っていない。
・標高2000m以上で活動する時は、細心の注意を払うこと。物音を立てすぎると興奮した竜が攻撃してくる可能性も捨てきれない。
●最注意事項
・情報によると頂上には上位竜が住んでいるとのことだが、絶対に近づかないこと。死にます。
●リプレイ本文
●山岳民へのお土産
メイディアのギルドに集合した一同。
フロートシップでメラートまで発つのを数時間後に控えた彼らはとある商店に赴いていた。
「随分買うんだねぇ。そんなに沢山の塩、どうするつもりだい?」
店に入ってくるなり、9人中6人が大量の塩の購入を申し出たのだ。異常と思わないほうがおかしい。
「へっ、ちょいと土産によ」
カウンターに肩肘をついて応答するのは巴渓(ea0167)。ずいっと身を乗り出したまま勘定を支払うと、引き返し様に岩塩を掴み取る。
「お土産?」
「ええ、アスタリア山脈の方々に」
アルトリア・ペンドラゴン(ec4205)の言葉、店主が間の抜けた声を出した。だがそれもそのはず。あんな秘境に行く物好きなどこの国中に何人いるかも判らない。
「ドラゴン様と再び会えると思うと嬉しいです」
イリア・アドミナル(ea2564)の表情は嬉々として先ほどから笑みは絶えない。危険な依頼ではあるが、竜と会えるという嬉しさの方がどうやら勝っているらしい。エル・カルデア(eb8542)もまた同じような心境だ。
「私も楽しみの感が拭えませんね‥‥。ふふ、この記録を後に、アスタリア探索記として発表しましょう」
モンスターに関して強い関心があるエルだ。危険な場所とはいえ、ドラゴンの他にも特異な魔物がいないとも限らない。
「この世界では神と言われるドラゴン殿の住処ですか、さすがに緊張せざる得ないです。竜の長の一人の虹の竜様には、お会いした事がありますが、この山の長もその方に匹敵する方なのでしょうか。もし長殿に出会えたら、太陽の剣を宿す、力の紋章の事も尋ねたい」
ファング・ダイモス(ea7482)はレインボードラゴンと対面したことがある数少ない人物だ。アスタリア山脈の頂上付近にも、かなりの上位竜が住んでいるとの情報がある。
「‥‥おい」
「言うな、私とてやりすぎたと思っておるのだ」
巴の言葉に背中を向け続けるのはアマツ・オオトリ(ea1842)。巴同様岩塩を、それと天界でいう『スポーツドリンク』に似たものを作るために材料を買い込んだのだが、いざ確認してみればその量の多いこと。
「‥‥少々買いすぎたようだな」
「少々か、これ?」
「‥‥ぐっ」
1Gあれば10個も買える岩塩だが、重さが半端ではない。さすがにこれは多すぎるということで、登山の負担になる分の塩は国の担当者の方に預けることになった。今後、再びアスタリア山脈で活動することが必要に応じて返してくれるとのことらしい。
●竜の巣へ
国から貰った地図を手に、一行はアスタリア山脈の麓に降下、すぐに登山を開始した。
スニア・ロランド(ea5929)の手には羊皮紙が握られている。竜の巣の入り口までの地図はあるとのことだが、それから先は存在しないと聞いた。だからこそ、作ることに意義がある。彼女は竜の巣の地図を作成する気だ。
「(貢ぎ物とみなして私達を侮るようになる展開もまずいですが、施しと受け取り私達に怒りを抱く展開もまずい。‥‥人付き合いというのは実に難しいです)」
探索対象は未知の山岳民の集落。情報もないため迂闊な真似は出来ない。
ファングを先頭として一行は山の中を進んでいくが、さすがに大陸の中でも随一の難所というだけはある。 登山開始からものの数時間で体力の欠ける魔法使い三人が息を荒げ始めたが、巴、アマツたちが彼らの荷物を代わりに持ってくれたおかげで、疲労は最小限に抑えられていた。
竜の巣までの道中、キングベア(大熊)の付近を通ることになったのだが、土御門のテレスコープがそれを逸早く発見、モンスターに対して膨大な知識を持つエルの助言の元、戦闘を回避することが出来た。キングベアは獰猛だが、縄張り意識が非常に強い。言うなれば、縄張りにさえ入らなければ攻撃してくることはほとんどないのだ。サーベルタイガーのように戦闘を避けられない魔物とも遭遇したものの、そこは別の者たちが協力して撃退。さしたる障害に出会うこともなく竜の巣入り口まで到達する。
登山は順調に進み、このままのペースを保てるかに見えた。
しかし、竜の巣に入って間も無く一行はその場に立ち竦むこととなる。
「‥‥、おっ、のわっ!!??」
「だ、大丈夫ですか!?」
「あ、ああ、だ、だいじょ、ぶ、だ」
悶絶しかけの巴が無理矢理な笑みをアルトリアに返すが、それがやせ我慢だということは誰にも明らかだ。
「困りましたね、さすがにこれは俺でも登れそうにはありません‥‥」
腰に手を当てたファングが視線を上げた。
目算で約50m。赤い布を超えていよいよ竜の巣に突入した冒険者たちの前に現れたのは巨大な岩壁だった。ほとんど垂直な絶壁で手足を使い登るにしても、並みの技量ではどうにもならない。巴が果敢に挑戦してみたが、結果はご存知の通りだ。
「はぁ‥‥はぁ‥‥」
「大丈夫ですか? 土御門さん」
口では大丈夫との返事が返ってきたもの、土御門焔(ec4427)の頬には大粒の汗が伝っていた。急勾配の坂、しかも足場の悪い岩場をずっと歩きっぱなしなのだ。彼女同様、エルとイリアも荒い息を吐いている。
「一度休憩するか、さすがに歩きっぱなしだからな」
トール・ウッド(ea1919)の号令を合図に、魔法使い三人が倒れこむようにその場に腰を落とした。持参の栄養ドリンクで喉を潤している間に、残りの者たちが別の道がないか周辺を探索していく。
「でけぇなぁ。これは素手で登るのは無理だろ」
「‥‥最初に誰かが登らなければ、これも役には立ちませんね」
用意していたロープをスニアが悔しげに握り締める。
その後も周辺を探索した一行だったが、疲労具合ともうすぐ夜ということもあり、とりあえず今日はここまで。開けた場所で休むことになった。
●竜の壁
もうすぐ依頼の三日目が終わろうとしている。
赤い空は終わり、天空には群青色の空が広がると共に眩いばかりの星たちが、その煌きを余すことなく放っていた。高山ゆえに、いつもより数段に星の輝きを感じられる。
竜に察知される危険性があるため、焚き火はしていない。頂上付近から降りてくる寒風が身に当てられるものの、竜に食われるよりは百倍ましだ。
魔法使いたちは先に床につき、他の者たちが見張りを行っていた。魔法使い組にはきつ過ぎるほどの難所だ。ぐっすりと熟睡しており、少々のことでは目も覚めないだろう。
今日の見張りはトール、スニア、巴。昨日見張りをしたファングとアマツはテントの中で身を休めている。
竜の巣に入ったのは一日目の夕方。それから一日半が経過したが、ほとんど先には進めていない。
ここにいる冒険者たちは何れもそれなりの実力がある者たちばかり。巨大熊だろうが、サーベルタイガーだろうが、ドラゴンでもない限り大抵の魔物なら撃退出来ることは間違いない。しかし、相手が山となれば話は別。力任せに破壊するわけにも、魔法で吹き飛ばすわけにもいかない。冒険者たちの長所を活かした連係プレイが重要となる。一行の中で抜きん出た実力を持つファングでも、自力でこの岩壁を登りきるのはさすがに不可能だということは実証済みである。
西に東に、岩壁以外に道がないか探してみたのだが、結局それらしきものは一切ない。先に進めたかと思えば、また岩壁が邪魔をして結局後戻り。しかも竜の生息地ということも慎重に行動せざるを得ないため、予想を遥かに上回る時間が経過していた。
「空でも飛べればもう少し楽なんだろうけどな」
トールのぼやきに返すのは巴。
「へっ‥‥まだまだ、富士のお山にゃなお低いってか」
自嘲気味に空を見上げる巴が飲み込んだのは特性の栄養ドリンク。凍えるような寒さに打たれながら、口の中に蜂蜜の甘さが広がっていく。
「この分じゃ頂上付近はもっとすげぇんだろうなぁ」
「山の峰から全域が確認できれば一番楽なのですが‥‥」
竜の巣に入ってからはほとんど先に進めていない。この岩壁を前に立ち往生の状態だ。まるで先に進むのを阻んでいるようにさえ感じてくる。
向こう側に連なる壁を改めて認めて、スニアが大きく息を吐いた。降下前にフロートシップから地形を確認した時、頂上への行く手を阻むように壁のように連なる巨大な岩壁が見えたが、目に入っているこの岩壁がまさにそれだろう。これを超えなければ、おそらく先には進めない。
「あの壁を越えないと先には進めそうにはありませんね」
「そういっても、今の俺たちでは越えることはできん。何とか先に進める道を探すしかねぇだと。地図があるんだから、半日もあれば麓に帰れる。明日まで捜索して、明後日の朝にでも帰路につけば‥‥」
「―――――――――――――――――――――――――!!!!!!!」
言葉を遮られた巴が思わず腰を上げた。テントの中にいた者たちも慌てて外へと出てくる。
「今のは‥‥?」
「竜の‥‥咆哮ですね」
そう言ってファングが岩壁の上、更にその奥にあるであろう頂上を垣間見た。
魂を震わせる凄まじい咆哮。先ほどのものは、もしかしたら竜にとっては気紛れの一声なのかもしれない。
赤子が寝返りをうつような何気ない行動。それに等しいものでさえも、こんなにも人間の心を震わせる。
今までドラゴンと遭遇していなかった冒険者たちだが、ここがあの『竜の巣』なのだと、そう実感するには十分過ぎるものであった。
●遭遇
西か東か。
翌朝、立ち塞がる岩壁を前に一行は壁に沿って東へと進んでいた。というのも、探索を開始する際、土御門が『竜の巣』周辺に住む現地山岳民リュブリャナの集落に関して占っていたのだが、その時『東』という結果が出ていたから。占いはただの占いに過ぎず、余程の者でなければ効果は望めない。魔法とは異なるものだ。だが、それが功を為したのかは定かではないが、岩壁を抉るように下方へと流れる川を発見。川の流れに逆らう形で上を目指し、何とか岩壁の上に出ることに成功した。
それから歩くこと数分、ごつごつとした大岩の転がる坂道、片方を崖に臨まれた場所を歩いているとアマツが足を止めた。
「何だ?」
崖の下、軽く100mはある崖の底に白っぽい何が落ちている。
釣られて下を覗き込んだエルの顔が、一瞬青ざめたものへと変わった。
「‥‥‥‥恐獣の、骨ですね。しかも大型の」
「げっ‥‥マジかよ」
骨格の大きさからして恐らくアロサウルスのもの。単に落ちたとも考えられるが‥‥。
「竜の餌になったのかもしれませんね。そちらの景色だけ異様に開けていますし」
岩だらけで凹凸の激しい道だが、一箇所だけ何かの戦いの跡だろうか、血痕や巨大な何かが暴れた跡が残されている。岩の砕け方や地盤の抉り取られ方から見ても、人間の仕業ではない。
頭ではわかっていたものの、竜の凄まじさを目の当たりにして生唾を飲み込んだエルだったが、不意に顔を上げた。
「気をつけてください、何が私たちを包囲しています」
バイブレーションセンサーを施行して注意を促す。
「ドラゴンか? それとも恐獣か?」
自分で言っているとはいえ、やや投げやりな思いを含めたトールがノーマルソードを掴み取った。
「いえ‥‥‥これは人です」
現れたのはそれとほぼ同時、気配と足音を消して岩陰に潜んでいた男たちが一斉に弓矢を構えて現れた。腕や胴に染料で赤い文様が描かれており、腰や首を覆う簡易な衣装の他には武器しか身につけていない。尤も、その矛先はこちらに向けられているわけだが。
「お初にお目にかかります。陰陽師の土御門焔と申します。突然貴方がたの領域に押し掛けてきた無礼をお許し下さい」
この者たちが山岳民リュブリャナに違いないと土御門がテレパシーを施行した。
「土御門殿、やつらは何と?」
「‥‥駄目です。返答がありません」
「私たちに敵意はない! 弓を収めてくれまいか!?」
説得を試みたアマツが一歩を踏み出したが、その瞬間、足元へと問答無用に矢が突き刺さった。威嚇にしては少々乱暴すぎるやり方だ。
「‥‥お土産をどうこうというレベルではありませんね。折角持ってきたのですが」
再度スニアが交渉を試みるが、返事は皆無。寧ろ返されたのは、引き伸ばされる弦の音。どうやら土産はお断りということらしい。
「お願いです、話を‥‥」
「黙れ! 我らの聖域を侵しおって!」
「待てっ!」
数十人の戦士たちの中の一人、一際屈強な肉体を誇る男が同胞たちに静止の声をかけた。
「アアザム、なぜ止める!?」
「こいつらは魔物たちのことでここまで来たらしい。我らを害する気はないといっている」
「嘘をついているかもしれない!」
「その時は俺が責任を取る。一先ず弓を下げろ」
彼がリーダーなのだろう。渋々といった感じではあるものの、戦士たちは構えを解いた。
「あの方が‥‥お話を聞いて下さるそうです」
一人ひとりにテレパシー行っていった土御門。ほとんどの者たちが敵意しか示さない中、たった一人、アアザムと呼ばれたあの人物だけがこちらの話に耳を傾けてくれたのだ。
まずは、とスニアとアマツが友好の証として持参した塩を手渡そうとしたが、アアザムと呼ばれた男はそれを押し返した。
「それは受け取れない。我らはまだ貴様たちを完全に信用したわけではない。‥‥詳しい話を聞かせてもらおう」
「‥‥かしこまりました、こちらへ」
その後、冒険者たちはアアザムとの交渉を開始。あくまで協力ではなく、こちらに敵意がないということを示すものだ。
事情を説明すると、男性は意外にも友好的な姿勢を示してくれた。聞くところによればリュブリャナの集落でも恐獣や魔物による被害が発生しており、現在の事態にどう対処すればよいか考えあぐねていたとのことだった。
時間も残されていない現状ではそれ以上の探索は不可能であり、後日、ある場所で双方の代表者による会合が行う約束を取り付けることには成功する。
リュブリャナの集落を見つけることは叶わなかったが、結果的に次へと繋がることに成功した一行。
こうして依頼は終了となった。