【ワラウモノ】白地図を歩む者達に、栄光を

■シリーズシナリオ


担当:MOB

対応レベル:7〜13lv

難易度:難しい

成功報酬:6 G 38 C

参加人数:10人

サポート参加人数:2人

冒険期間:12月30日〜01月08日

リプレイ公開日:2006年01月08日

●オープニング

始まりは、何だったのだろう?
運命の歯車は、いつ廻りだしたのか?
時の流れの遥かな底から
その答えを拾い上げるのは、
今となっては不可能に近い‥‥

「‥‥‥何やってんだアイツ?」
「何でも、記録係を辞めて吟遊詩人になるとかどうとか」
 先程の詩は、とある記録係が試しに歌っていたものだ。その様子を横目で見ながら、冒険者ギルドのギルド員は談笑に花を咲かせる。どうやら、記録係が一人、現在の仕事を辞めてバードを目指す‥‥いや、彼の経歴は確か‥。そうだ、バードに戻るというのが正しいのだろう。


 ―――とある酒場。
「‥そうなんですか?」
「ああ、だから今日はちっと無理に呼び止めさせて貰った。悪ぃな」
「いえ‥。そうですか、今の仕事が終わったらノルマンを離れる予定なのですか‥」
「ま、何も一生会えなくなるわけじゃないさ。気が向いたらフラっと帰ってくるだろうし」
 赤い衣を纏った筋肉質の女、それに対峙しているのは青い衣を纏った優男。最初に同じ依頼を受けた仲で、いざという時に取る行動が似通っているらしく、数度同じ依頼を受けては、その度に良く仕事をこなしていた。
 だが、今は赤い衣を纏った‥グラケルミィ・ワーズには、誰よりも近くに立つ者が居た。
「彼女には、その事は伝えたのですか?」
「いや、まださ。今度の依頼の帰りにでも言おうと思ってる」
 出会いがあれば、別れもまたしかり。ただ、それでも、ユアン・エトワードは、少し寂しくなるな‥と思った。


 ―――同時刻、遺跡内部。
「ヒ‥イヒ、イヒヒヒヒ‥♪」
 自分の腕をさすりながら、デビルが自身の目前にある肉体に話しかける。その肉体は、既に冷え切っていて‥言ってしまえば只の死体なのだが、このデビルは死体をアンデッド化して操る術を持っていた。‥但し、同時にそれ以外は数種類の魔法を持つだけで、彼自身の戦闘能力は下の下であった。
「きっと、私を殺しに来るんでしょうねぇ‥?」
 彼の目前にある肉体は、赤い髪を二つに結い、同じく赤い瞳を持っていて、何より人ともエルフとも違う耳の形が特徴だった。その冷たい肉体を、デビルはそっと抱きかかえ、大きく口元を歪ませながらきつく抱きしめる。
 トランスフォーム‥。対象の個体を、別の個体へと作りかえるデビルの魔法。
 そんな異様な行動をしているデビルの傍らには、継ぎ接ぎに修理されたアンデッドと、大剣を抱えたアンデッド、そして‥槍を携えた青年のアンデッドの姿があった。少し離れた位置には、可愛らしく着飾られた女性の姿も見える。
「あと約半月‥。ここに乗り込んでくるなら捕らえて、逝くまでをじっくり観させてもらいますよ‥♪ ヒ‥ウヒ、イヒヒヒヒ‥!」


 ―――数日後、リッド卿の館。
「すまない、雪のおかげで少し予定が遅れてしまった」
 集まった冒険者達に対して、グリアス・ウガストが説明を始める。依頼内容は至極単純だった。遺跡へと乗り込み、デビルの退治‥そして場合によっては魔法陣の破壊。ただそれだけである。
「道中のアンデッドどもは完全に退治が終わっているので、遺跡までは問題なく進めるだろう。ただ‥リッド様から是非の願いがある」
 リッド卿からの願い。その言葉に、冒険者達は次の言葉が予想出来た。分かりやすい願いだ‥リッド卿が愛した女性の体を取り戻し、再び元の墓へと戻し弔う事。
「‥デビルの話は聞いている。お前達の中には、この依頼の成否に命が懸かっている者も居ると聞いた。どうしても無理なようならば、その時は仕方ない。諦めてもらっても構わない」

●今回の参加者

 ea5934 イレイズ・アーレイノース(70歳・♂・神聖騎士・人間・神聖ローマ帝国)
 ea6282 クレー・ブラト(33歳・♂・神聖騎士・人間・神聖ローマ帝国)
 ea6632 シエル・サーロット(35歳・♀・ナイト・人間・ビザンチン帝国)
 ea8029 レオン・バーナード(25歳・♂・ファイター・人間・ノルマン王国)
 ea8218 深螺 藤咲(34歳・♀・志士・人間・ジャパン)
 ea8417 石動 悠一郎(35歳・♂・浪人・人間・ジャパン)
 ea8594 ルメリア・アドミナル(38歳・♀・ウィザード・エルフ・ビザンチン帝国)
 ea8600 カルヴァン・マーベリック(38歳・♂・ゴーレムニスト・エルフ・ビザンチン帝国)
 eb0754 フォーリィ・クライト(21歳・♀・ファイター・ハーフエルフ・ノルマン王国)
 eb0763 セシル・クライト(21歳・♂・ファイター・ハーフエルフ・ノルマン王国)

●サポート参加者

ピリル・メリクール(ea7976)/ 神楽 香(ea8104

●リプレイ本文

●嘲笑うもの
「いやぁ? 皆さん来ると思ってましたので、どう出迎えたものかと、一生懸命考えてましたよ♪」
 魔法陣のある大広間。所々瓦礫が散らばっているが、それも障害物と考えるほどの大きさはなく、何も動きを阻害するものがない‥。どうやら、デビルはここを冒険者達を迎え撃つ場にしたようだ。
「貴方の悪意に屈しません、その報い此処で受けなさい」
 以前にここに踏み込んだ時とは違い、今は地より怪しく光を放つ魔法陣。その先に居る影を見据え、深螺 藤咲(ea8218)はGパニッシャー+1インセクトスレイヤーを構える。
(「やはり、解読は難しいでしょうか‥?」)
 魔法陣の様子を見ながら、ルメリア・アドミナル(ea8594)頭の中の知識を次から次へと巡らせる。だが、目の前に広がる魔法陣は、そう解読出来るようなものではないと思い知らされた。
「デビルをイレイズする、それこそ我が使命、覚悟せよ」
 イレイズ・アーレイノース(ea5934)は、余裕のつもりなのか背を向けたまま話す相手に対し宣言する。
「あっはっは♪ 使命! 使命! 居るんですよねぇ、そういうの。もっとイカしたセリフを言って欲しいものです」
 心底愉快そうに笑う相手。だが、先程から気になっているがどうやら相手は正体を晒した状態のようだ。
(「わざわざ何故だ‥?」)
 理由は、相手が振り返った時に判明した。彼の腕の中に一つの体を抱えていたのだ。
「さてと、こっちはさっさとあんたとの文字通りの腐‥!?」
 ツーテールに結ばれた赤い髪、ソフトレザーアーマーの上にレザーマントを羽織り、両手で一本の剣を持っている‥まあ、流石に本物が持っているような魔法の武器ではないだろうが。
 デビルはその肉体の首を曲げ、自分に向かせると口づけをする。そして、その姿を小さな塊に変えると、そのまま流れ込むようにその肉体の中へと入り込んでいく。何とも言い様の無い光景が、目の前で繰り広げられた。
「ね、義姉さんの体‥って、え? えーっ!?」
 当然と言えば当然だが、セシル・クライト(eb0763)が冒険者の中で一番驚きを隠せないでいた。まあ、あんな光景を見せられた冒険者達は、全員が全員あっけに取られたが。そして、当事者のフォーリィ・クライト(eb0754)の方はと言うと‥
「こ、の、変態‥! 今すぐぶっ潰してやるわ!」
「お、落ち着けフォーリィ殿! 呪いのせいでお主は‥」
「んじゃあ、さっさとあいつをあたしの体から引き摺りだして!」
 完全にぶちキレているようだった。諌めた石動 悠一郎(ea8417)が後に語るには、鬼が居た‥との事。


●腐肉の従者、腐肉の鎧
 地面を押し上げ、アンデット化した死体が現れる。そのどれもが、冒険者達にとっては見覚えのある姿だった。一体は、以前此処に来た時に出会ったルドナス・ワーズ。もう一体は、リッド卿が愛した女性。残りの二体は‥。
「ユアンさん!? そんな、まさか‥」
「もう一人は、デガンツさん‥なのか!?」
 シエル・サーロット(ea6632)とレオン・バーナード(ea8029)が驚きの声を上げる。
「お知り合いなのですか‥?」
 その手にチャクラムを生み出したカルヴァン・マーベリック(ea8600)の質問に、無言で頷く二人。他にも、彼等二人を知っている冒険者達は嫌でもその光景に一瞬気を取られてしまう。直ぐに思いなおし、フォーリィの姿をしたものと同じように、何かの魔法で行われている事に気づいたのと同時、相手は常識外の速度で冒険者達に突っ込んできた。
「くっ! 相変わらず、非常識な身体能力をしておるな!」
 蒼き衣を纏ったアンデッドの突撃を、寸での所でリュートベイルで穂先をズラして凌ぐ悠一郎。冒険者達も馬鹿ではない、戦闘の準備は整えてはいたのだが‥立て続けに相手が晒した手札の処理に追われていたのだ。その上‥
「この‥卑怯な!」
「あぁん♪ そいつは褒め言葉ね♪」
「あたしの格好して、変な言葉使うな!」
 反撃の刃が、狙った相手とは違う相手に食い込む。狙った相手の手には、可愛らしく着飾っている女性の姿があった。相手は、リッド卿の恋人のアンデッドを文字通り盾にして仕掛けて来ているのだ。
「た、盾がっ!」
 クレイモアの一撃を受け止めたミドルシールドが、割れて使い物にならなくなる。
「流石、グラキさんのお師匠さんだな!」
 レオンが、悠一郎から借り受けた聖剣「アルマス」デビルスレイヤーによって斬りかかるが、がっしりと受け止められて、弾き返される。本物のデガンツは肉体の衰えが出てきていたが、このアンデッドにはそれがない。
「強い‥」
 セシルと共に手数で攻めて、相手の反撃の目を奪う藤咲だったが、相手に有効打を与えれない。
「く‥。こちらの考えを読んでいるとでも‥?」
 しかし、複数の相手を巻き込む事を狙うルメリアは、中々狙いを絞らせてもらえずにいた。というよりも、自分の位置と相手の位置、その間に必ず味方が入るように相手が動いているのだ。どうやら、前回の‥つまり、ここに至るまでの戦いで、デビルに自分達の戦い方を知られてしまっているようだ。
「ほんと、ムカつくわね‥」
 呪いのせいで満足に体が動かないため、後方から支援を試みているフォーリィも、ソニックブームの射線が通らない。

「ブラックホーリー! ‥効かない!? そんなバカな!」
「レジストマジックや、イレイズはん! はや下がりなや!」
 慌てて下がるイレイズだったが、一歩間に合わずにデガンツの姿をしたアンデッドから強烈な一撃を受ける。幸い、咄嗟にライトシールドで身を守れたので、怪我は負ってはいないのだが‥。
「それに、見たやろ‥あいつは憑依しとるんやなくて、死体に埋まっとるんや」
 もし、レジストマジックがなくても、本体が見えない位置に居るため、どう頑張っても『魔法の対象として狙う』事が出来ないのだ。それを考えると、相手が埋まっている体がリッド卿の恋人でないのは幸いかもしれない。
「カルヴァン殿、援護を!」
 二人が盾を壊され、このままでは一気に押し切られかねないと判断した悠一朗は、決断をする。
(「我、武の理を持て斬を飛ばす‥」)
「分かりました。では!」
 チャクラムが、ユアンの姿をしたアンデッドに向けて飛ぶ。
「‥飛斬!」
 それが戻ってくる時には、悠一郎は相手の攻撃を受けながらも、本来なら届かぬ場所へと真空の刃が撃ち込んでいた。
「こ、こいつ‥!」
 手を押さえて引き下がるフォーリィの姿をしたアンデッド。そう、リッド卿の恋人のアンデッドを掴んでいた手に、相手も細心の注意を払っていた場所に、その刃が届いていた。
(「今が好機!」)
 しかし、リッド卿の恋人のアンデッドもまた、相手のコントロール下にある。動いて本体の所に戻ろうとした所を、戦闘が始まって以来始めて崩れた相手の陣形を、ルメリアは見逃さなかった。
「雷精よ、閃光なりて敵を滅ぼせ」
 閃光が敵味方の間を縫って駆け抜けた。
「ちょっとの間、堪忍やで!」
 それまでに蓄積されたダメージから、リッド卿の恋人のアンデッドが地に崩れた所に、呪いのせいで、不恰好な動きではあったが、クレー・ブラト(ea6282)が地に敷かれている石畳ごとワスプ・レイピア+1で貫き、地に縫い付けた。


●ワラウモノ
「こっちの、付与してもらっといて悪いが‥」
 駆け出す背を見送りながら、少しだけ不安を覚えたシエルだったが、すぐにその考えを振り払う。今の彼女が、そんな事をするはずがない。敵に向かって大上段に斧を構えた彼女は、仲間に呼びかけた。
(「今のまんまじゃ、相手に攻撃が届かねぇ‥」)
「レオン、相手の武器をぶっ壊すぞ!」
「え、でも相手の動きが速くて‥」
「こっちに向かってくる時に、こっちもぶつけてやるんだよ!」
 相手の剣を受け止めて防御するのではなく、相手の剣に真っ向から全力で斬り返すというのだ。その言葉通りに、振り下ろされるクレイモアに対して、全力でウォーアックスをぶつけ返すグラケルミィ。
「‥へっ、やっぱり壊れちまったか」
 魔法の武器でもない、ただの得物にはその負荷は大きすぎた。だが、相手の得物にとってもそれは同じ事。
「おっしゃ! そうなっちゃ、こっちの攻撃はもう止められないな!」
 今度は、弾き返されるどころか深く相手を斬り裂くレオンの攻撃。やはり、シエルが皆に付与したオーラパワーの効果は大きい。相手に刃が届き始めれば、一気に流れは変わっていった。

「本体以外は、デビルじゃなくてアンデッドですからね」
 燃えてゆく死体を見ながら、セシルは満足げに呟いた。油をひっかけた相手を、上手く誘導して藤咲が仕掛けたファイヤートラップを踏ませたのだ。これで、残っているのは‥
「お主だけでござるな」
 悠一郎の言葉通り、デビルが埋まっているアンデッドのみ。
「やれやれ、苦労させてもらったものです」
 手元に戻ってきたチャクラムを受け止め、構えるカルヴァン。
「これで、ケリをつけさせてもらいますわ」
「そういう事。さっさとその体から出てくれないかしら? 不快だから」
 シエルも、フォーリィも、冒険者全員が相手に詰め寄っていく。
「あはは‥。チェックメイト‥ってやつですかねぇ」
 観念したのか、逃げる素振りもみせないデビル。そして、ゆっくりと死体の中から出てくると、元の姿に体を戻して、フォーリィの前へと進んでくる。そして‥‥‥笑った。とても、とても愉快そうに。
「貴女に殺してもら」
「あたしを呪った事をあの世に後悔しながらいきなさい!」
 相手の言葉を待たずに振り下ろされた刃。だが、それを受けて崩れ落ちながらデビルは更に笑った。
「イイ‥、実にイイ‥。やはり貴女は魅力的だ、ちゃあみんぐ‥です‥‥よ」
 デビルの姿が消えていく。デビルの死体はこの世に残らないのだ。
「しっかし、なんなのだこいつは‥?」
 デビルの中には、こんな奴も居るのだろうか? 好意(と呼べばいいのだろうか?)を寄せられたフォーリィにとっては、はっきりいって災難である。デビルの姿が完全に消えるのと同時、今まで戦っていたアンデッドは、リッド卿の恋人の遺体を除いて何処の誰とも分からない姿に戻っていた。


●終わらない詩を謡おう
「あ〜‥にしても、疲れたわ。これで家に入れてもらえるやろーけど、さ」
 なんでも、クレーはデビルに呪われているせいで家に入れてもらえなかったそうな。
「せーのっ! ‥っと、ほら、折角だから、皆の名前書いちゃおうぜ!」
 そんなクレーを横目に、魔法陣の中央にフィッシュフラッグを突き立てて、この依頼に参加した冒険者の名前を書く事を提案するレオン。これで魔法陣の破壊も終わり、後はリッド卿の恋人の遺体を持ち帰るだけ。
「いいのか? 勝手にそんな事をして」
「あんまり良くないと思いますけど‥」
 困惑の表情を浮かべる悠一郎や藤咲をよそに、既にレオンは旗を突き刺してしまっている。
「別に、そんなに悩まなくてよろしいのでは?」
「魔法陣がこうなってしまっては、もう探索する場所も残っていないですしね」
 ルメリアの言う事も尤もだ。ここは彼等が制覇した地、その証ぐらいは残したって構わないだろう。
「うん。首筋の所の刻印はすっかり消えてるよ、義姉さん」
「よかったー。しっかし、あんなのに好かれるなんて。もう二度と勘弁して欲しいわ」
 冒険者達は皆、どこかしらに怪我を負っているような状態だが、達成感からだろうか、不思議とあまり痛みは感じない。そして、その怪我もドレスタットに戻るまでにはメタボリズムとリカバーによって全て治っていた。

「何か、お話があるようですけれど‥」
 少し切り出しにくそうに、シエルがグラケルミィに尋ねる。遺跡に来るまでの道中で、この依頼が終わったら伝えたい事があると、グラケルミィは言っていた。悪い話では無いと思うが、それでも少し不安を覚える。
「ああ‥実はな、今回の事で探索隊は活動がかなり小さくなりそうって聞いてな」
 やはり、リッド卿の力は大きかったらしい。
「ちょっとアテの無い旅なるが、似たような事をやってるトコを探そうと思ってな。‥ついて来てくれるか?」
 探索隊として活動している所を探すつもりらしい。ドレスタットは無理だろう、ノルマンを出る事になるかもしれない。
「私の答えは、最初から決まっていますわ」
 グラケルミィの手を取るシエルの瞳には、強い意志がこめられていた。


 ―――吟遊詩人は謡う。
 これで、この物語は幕を閉じる。
 けれど、物語は終わっても人生は続く。
 だから、私は謡うのだ。
 書に残されぬ、彼等の物語を。
 それは、月に照らされる道ではなく、
 太陽に照らされる輝かしき道。
 足跡だらけの道を歩む事を拒み、
 困難に立ち向かい、開拓する事を選ぶ、
 白地図を歩む者達に、栄光を。

 この世界に生きる命がある限り、この詩を謡い続けよう。