謎の温泉教団の温泉宿 近江編3
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■シリーズシナリオ
担当:凪
対応レベル:フリーlv
難易度:やや難
成功報酬:0 G 85 C
参加人数:11人
サポート参加人数:-人
冒険期間:11月01日〜11月07日
リプレイ公開日:2005年11月09日
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●オープニング
●謎の温泉教団の温泉宿 近江編3
謎の温泉教団は、八百万の神を信仰する宗教団体である。
温泉には神が宿り住んでおり、温泉に入ることが神様の恩恵を授かることを教義としている団体である。
温泉に入るための礼儀作法には厳しいがそれ以外はおおむねざっくばらんである。
彼らは温泉寺に住み、檀家の者達おも温泉へといざなう。
温泉寺の裏はもちろん露天温泉である。温泉に入り身体を癒し、心を癒し、平和に生きてい
こうと言うのが彼らの考え方である。
現在露天風呂(岩風呂)を掘り広げ、沢山の信者やお客さんに対応するために増築している。
石灯籠の明かりの中でのんびりと温泉に入るのが彼ら流のやり方だ。
温泉脇には屋台が数軒並んでいる。甘酒や蜜柑酒、よく冷えた瓜、馬肉のすき焼きや新鮮な果物なども売られている。
夏の味覚の鮒寿司を看板に、甘酒を片手に塩煎餅を楽しむ人達、近江名物のソバ粉で作ったソバ団子に甘美の声を上げる者達、鯨肉のステーキ丼を笑顔で頬張る人達。近江自慢の近江牛の鋤焼き頬張り満面の笑みをあげる物達、謎の温泉教団の温泉宿は温泉を楽しみながら竹のせせらぎと食欲を満喫する人達でいっぱいであった。
無論温泉と女体を楽しむ者達も多い。
うら若き乙女によるマッサージのサービスを堪能することも出来るサービスも好評をきしている。
「新装開店〜♪ うぇるかむ温泉教団〜♪」
先の宣伝と地道な経営で2ヶ月。温泉教団も村に受け入れられ、お客もそこそこ入る様になった。
全ての施設が稼働していると言う訳ではないが、本館が完成し、大浴場の露天風呂も特大サイズで利用出来る。
露天風呂を囲むようにして屋台も並び、空きの味覚を満喫させている。
現在、竹林の向こうに別館を建てることが計画させている。
中央に露天風呂を作り、それを囲むように南側に本館。東側に川。西側に竹林があり、竹林の西側に別館を造る予定なのである。静かを好む客の為にである。
「では、新たに建設される別館をどのような外装・内装にするか決めたいと思います。今回は前回活躍してくださった冒険者さん達に、実際温泉を楽しんで貰いつつ、どんな物が良いかを協議してもらうことにしました」
温泉に入り、料理を食べ、サービスを受けて、お金が貰える。
すばらしい企画が冒険者を待っていた。
冒険者の皆さんは宴会を楽しみながら、別館のデザインを考えるのである。
謎の温泉教団は、八百万の神を信仰する宗教団体である。
温泉には神が宿り住んでおり、温泉に入ることが神様の恩恵を授かることを教義としている団体である。
温泉に入るための礼儀作法には厳しいがそれ以外はおおむねざっくばらんである。
彼らは温泉寺に住み、檀家の者達おも温泉へといざなう。
温泉寺の裏はもちろん露天温泉である。温泉に入り身体を癒し、心を癒し、平和に生きてい
こうと言うのが彼らの考え方である。
現在露天風呂(岩風呂)を掘り広げ、沢山の信者やお客さんに対応するために増築している。
石灯籠の明かりの中でのんびりと温泉に入るのが彼ら流のやり方だ。
温泉脇には屋台が数軒並んでいる。甘酒や蜜柑酒、よく冷えた瓜、馬肉のすき焼きや新鮮な果物なども売られている。
夏の味覚の鮒寿司を看板に、甘酒を片手に塩煎餅を楽しむ人達、近江名物のソバ粉で作ったソバ団子に甘美の声を上げる者達、鯨肉のステーキ丼を笑顔で頬張る人達。近江自慢の近江牛の鋤焼き頬張り満面の笑みをあげる物達、謎の温泉教団の温泉宿は温泉を楽しみながら竹のせせらぎと食欲を満喫する人達でいっぱいであった。
無論温泉と女体を楽しむ者達も多い。
うら若き乙女によるマッサージのサービスを堪能することも出来るサービスも好評をきしている。
「新装開店〜♪ うぇるかむ温泉教団〜♪」
先の宣伝と地道な経営で2ヶ月。温泉教団も村に受け入れられ、お客もそこそこ入る様になった。
全ての施設が稼働していると言う訳ではないが、本館が完成し、大浴場の露天風呂も特大サイズで利用出来る。
露天風呂を囲むようにして屋台も並び、空きの味覚を満喫させている。
現在、竹林の向こうに別館を建てることが計画させている。
中央に露天風呂を作り、それを囲むように南側に本館。東側に川。西側に竹林があり、竹林の西側に別館を造る予定なのである。静かを好む客の為にである。
「では、新たに建設される別館をどのような外装・内装にするか決めたいと思います。今回は前回活躍してくださった冒険者さん達に、実際温泉を楽しんで貰いつつ、どんな物が良いかを協議してもらうことにしました」
温泉に入り、料理を食べ、サービスを受けて、お金が貰える。
すばらしい企画が冒険者を待っていた。
冒険者の皆さんは宴会を楽しみながら、別館のデザインを考えるのである。
●リプレイ本文
●謎の温泉教団の温泉宿 近江編3
人間は常に娯楽を求めている。
娯楽が無いと死んでしまう、数少ない種族である。
人間には適応能力がある。
どんなに楽しい生活にも慣れてしまうと楽しさは半減してしまうもの。
人間には常に新たな娯楽が必要なのである。
そう、人はパンのみでは生きられないのだ。
謎の温泉教団の温泉宿は、人々に憩いと娯楽を与えるために日夜働き続ける。
発展と繁栄を目指して、歩み続ける。
「静かな温泉でゆっくりくつろぐのも良い物ですよね〜」
コユキ・クロサワ(ea0196)がそう言って、ゆるりと、露天風呂を楽しんでいた。
ここに有る温泉はここに一つ、中央に小島が浮かぶ、この中庭露天風呂だけである。
彼女はこのお風呂を時間制度にして、貸し切りにしてはどうかと考えていた。
誰かに気兼ねせずにお湯に入れるのでは‥‥っと。
それはとても贅沢な事だが‥‥、とてもそれでは人数をさばききれない。
いつでもお湯に入れなければ湯治の客も困ってしまう。
そこで、貸し切りようの温泉を別に作ってはどうか‥‥っと言う考えに達していた。
人の考える事は似たような物で、目的が異なっても手段がともなう場合がある。
鳳刹那(ea0299)が行き着いた場所もそこである。
そことは詰まり‥‥家族風呂を作ろうと言う物である。
壁に囲まれている閉鎖された空間であり、恋人同士が2人きりの時間を楽しめる個室風呂‥‥それが彼女の考える物である。
「ここのお湯はかけ流しだし、湯量はわからないけど、上手くお湯を引けば、何とかなるんじゃないかしら? コレは‥‥売れると思うんだけどぁ」
大浴場の中で静かに口ずさむ鳳刹那。まぁひとえに、逢い引き用の個室が欲しいだけなのであるが。
さて、おさらいを兼ねて、ここでこの、温泉宿の地図を思い出してみよう。
ここの土地は縦400m、横400mの正方形の平地である。
分かり易く縦横100mの四角形が縦横4つ並んでいると思って貰いたい。
そして、その全てが整地されているわけではない。
現在使用されているのはその4×4の16のマス目のウチの、四分の一。
右下にある4つの土地だけである。
狭いように感じるが、100m平方で3000坪以上あるのでお間違えの無いように。
さて、この4つのマス目の左下。ここに本館がある。
山道を昇ってくるとマズここの敷地に当たり、左手に古びた合掌作りの民家をみつつ、正面に本館である。
お客さんは本館にある、大小20の客室に泊まる事になる。
従業員の寝泊まりする場所も、料理を作る場所も、倉庫も全て本館にある。
その上のマス目に当たるスペースが露天風呂。流石に直系100mの巨大な風呂が有るわけではなく、池の様にだ円型に作られている。今もなお掘って繋げてを繰り返しながら、この一帯を全て温泉にするべくがんばって工事を進めているが、既に入る場所によってお湯の温度が違うという難問題にぶつかっており、頭を抱えている。
この温泉フロアの左手のフロアが新たに開拓し、別館を造ろうとしている場所である。
平地ではあるが、石や岩が転がっていたり、フロア部分の右側に竹林が存在し、露天風呂から壁に成って隔離された土地と成っている。
この隔離された部分を利用して、別館を建築使用としているのである。
まぁ難しく考えなければ、大きな露天風呂の南側に本館を、西側に別館を、温泉を囲む様にして施設を建てようとしているのである。
ちなみに屋台村は温泉の北側にある。
全裸で食事したり歩き回る為、明かりの届かない場所を選んでいる。
「思ったんだけど、屋根も天井も壁も柱も無い、開放的な宿を作ったら良いんじゃないかな?」
温泉にのんびりと浸かりながら、野村小鳥(ea0547)が奉丈遮那(ea0758)に語りかける。
月明かりだけの夜である。
お互いが男女であっても相手の裸を見れる訳ではない。
うっすらと月に照らし出されるシルエットだけである。
それがまた粋な雰囲気を醸し出していると言えば、そう取れる事もあるが、Hっぽさはない。
「それって床しかないのか?」
奉丈遮那が小鳥の言葉に質問する。
小鳥もそうなんだろうと半信半疑で首を縦に振る。
成るほど、確かに斬新だ。斬新だが、それは『野ざらし』と言うのではないだろうか?
現在、屋台村がその様な状況だ。屋台の回りに木の長いすが用意され、皆それに腰掛けて、屋台で買った物を頬張るのである。まぁ寝れば確実に風邪を引くと思うが。
●新登場 御家老様現る。
「彩花ねぇさん。やっぱり博打場を作りましょう。別に丁半博打と言いません。賭け事が出来る様な遊技場を作るんです。それを目当てにお客さんが来てくれるかも知れませんよ?」
場面変わって、本館の一室。お大臣様がお泊まりする最も高級な部屋の一室で、御藤美衣(ea1151)と山王牙(ea1774)がこの宿の女将の彩花に意見する。
山王牙は御藤美衣につきあわされているだけだが。
彩花の隣には現在接客中の若侍と若い女性の侍が居る。立派な着物に身を包んでいるので、金持ちなのか、偉いのかだろうと予想される。密会なのか、逢い引きなのか分からないが若い2人のお忍び温泉旅である。
「まぁ、町奉行とかお偉いさんの許可は必要だと思いますけどね」
そう言って、美衣が苦笑を浮かべる。
「博打の許可は‥‥どうなんでしょう? 神楽坂様」
彩花がそう言って声をかけた女性。
現在大津町奉行の職についている、神楽坂紫苑を名乗る女性である。
大津城と坂下城の城主で、結構偉いみたい。
謎の温泉教団の視察も兼ねて温泉に遊びに来ているようだ。若い侍連れてお忍びで。
「特例として認めてもわらわはかまわないと思いますが‥‥わらわの一存で決めてしまって良いのでしょうか? 浅井様」
そう言って隣の若武者に話を振る神楽坂紫苑。
浅井様と呼ばれた人物。彼の名は浅井長政。
平織虎長より直轄地の近江の管理を任されている侍(志士?)で、近江の家老職を勤め、小谷城の城主をしている人物である。
平たく言えば、今近江で一番偉い人である。
「かまわぬのではないか? ここは鋼鉄山猫隊の警備管理地域でもあるし、そなたに任せるよ。そなたの管理し易いように都合を付けてくれ、それよりも問題なのは‥‥謎の温泉教団の名前よな‥‥看板にでかでかと『謎の温泉教団』と張り出して居るのは、都合が悪くないのだろうか? その辺をもう少し掘り下げて考えてみてはどうかな?」
そう言って浅井長政が神楽坂紫苑を通して彩花に話をする。
そう言われて彩花は深々と頭を下げると、美衣に対して言葉を返す。
「えーと、許可は大丈夫そうだから、取りあえず何を作るか考えて頂戴。必要な土地の大きさと予算を考えなきゃ行けないから」
そう言って彩花が引きつった笑みを浮かべながら、美衣を見つめた。
「あれ? ひょっとして2人とも偉い人? 有名人?」
そう言って美衣が2人の客人を指さす。
「まぁ有名人と言えば有名人かな‥‥しかし、私もお二人は知っているよ。確かお隣の男性は‥‥山王牙殿ではなかったかな? 彼の名声は私の耳にも十分に届いているからね。
もちろん美衣くん。キミの名前くらいも聞こえてきているよ、京都の中でもかなりの実力者であるとか‥‥」
そう言って浅井長政が笑みを浮かべて2人に語りかける。
「さて、それじゃ私は温泉を楽しんでくるよ」
そう言って美衣が温泉を楽しむべく席を立つ。
「では、私は宴会を楽しませて頂きますので、これで」
そう言って山王牙が席を立つ。
「温泉に行くならわらわも案内してくれぬ? 丁度これからひと湯楽しもうかと思って折った所ゆえ」
そう言って神楽坂紫苑が美衣について出て行く。
「では‥‥私も湯を楽しませて貰うとしましょうか。‥‥これこれ、私を置いていかないように」
そう言って2人の後を浅井長政がついてゆく。
彩花は、まるで台風が通り過ぎた後の様に、どっと汗を流した。
●湯にて
「美衣ちゃん‥‥ちゃんと接待してくれているかしら‥‥心配だわ‥‥」
彩花がそう言って湯に身体を沈めている。
結局あの2人は美衣が案内すると言うことで連れて行ってしまった。
美衣はあの2人がどれほど偉い人なのか全く理解して折らずに‥‥。
「彩花‥‥ねぇさん‥‥元気‥‥だして‥‥ボクが‥‥慰めて上げる‥‥」
そう言って彩花に肩を寄せるのは如月妖乱(ea2948)。
彼女は彩花に酒を勧める。
「あら、ありがとう。優しいのね。うれしいわぁ」
そう言って如月妖乱の酒を煽る彩花。酒を呑んで忘れたいことも有るのだ。
如月妖乱はハイペースに酒を勧め続ける。
「みんなの意見を纏めると、竹で統一感の溢れる内装‥‥それに戸棚風呂完備‥‥この戸棚風呂の広さを1坪づつにして‥‥これをいくつか作って、間を暖簾と屏風で区切って小部屋の風呂として使えるようにするんだ。そうすれば結構良いんじゃないかな?」
神山明人(ea5209)が工事の大工と図面を見ながら相談する。
竹林を窓の外に静かな個室風呂をいくつか用意‥‥悪くない話である。
「分かりました。一応その様に話を進めておきましょう」
大工の棟梁が神山明人に返事を返す。
「あぁ、ヨロシク頼む。俺も出来る限り力を貸すから」
そう言って彼は力仕事を買って出た。
「今回はもてなされるだけでいいのか‥‥。労働の対価でもなく、ただでいいとは‥‥なんとなく落ち着かんな‥‥。はっ!?、私って貧乏性だったのか!? そんなはずはない! さぁ、思いっきり楽しんでくつろいでやるぞぉ!」
ぶつぶつと何か独り言を話ながら、高町恭華(eb0494)が温泉の湯気の中から現れる。
十分に湯に浸かっていたのか、その身体は紅色に色をつけ、ほこほこの湯気を上げている。
彼女は一糸まとわぬ姿の中で、温泉屋台で厚揚げうどんを注文すると、左手に丼を、右手に箸を持って、立ったままでそれをズルズルと啜っていた。
江戸風の醤油の味付けのうどんはこの近辺ではなかなか食べられない。
彼女は江戸の味を思い出すために、ココに来てはコレを迷わず注文することにしている。
「大胆な娘さんだな」
湯気の向こうに一人の男性を見つけることが出来る。
男は腰に手ぬぐいを巻いて、長いすに横たわって、高町恭華の裸体を見つめている。
明け方近くの最も暗い時間帯であるから、屋台提灯の力を借りても、殆どその姿を見ることは出来ない。お互いに男性と女性で有ることを認識するにとどまっている。
「あっ山王さん。丁度今料理が出来上がったところですよ。味見してみますか?」
山本佳澄(eb1528)が山王牙に試作の料理を勧める。
彼女は別館の意見を述べた後、宴会の為の料理の試食や案を出していた。
京都に居て江戸の料理が味わえる謎の温泉教団の温泉宿は有る意味利用価値があるのだ。
「あぁ頂くきましょう。所であなたは温泉には行かないのですか?」
山王の言葉に山本が答える。
「もちろん楽しませて貰います‥‥人気が減った後ゆっくりとね」
そう言って笑みを浮かべる山本。山王もそれに釣られて笑みを浮かべながら、山芋汁を啜る事にした。
「彩花ねぇさん、良い飲みっぷりですね」
初登場の木下椛(eb2868)が取りあえず、早く友達を増やすべく、彩花に語りかける。
しかし、彩花は、妖乱の術中に填り、すっかり酔っぱらっている。
妖乱は酒を自らの口に含むと、口移しで彩花に酒を呑ましている。
彼女の背中に手を回し、優しく抱きつくようにして、その度に彩花は受け身の状態で酒を受ける。
目はうつろで、すっかり良い感じに夢見心地である。
「そう言えば彩花さんはマッサージが得意とか‥‥。一度お願いしてみたかったんですが‥‥、無理かしら?」
木下椛がそう言うと、妖乱が彩花に目線を移す。彩花は目を丸くしたが、直ぐにその意味を理解し、木下椛を手招きした。
「相手をしてくれる‥‥らしいよ?」
妖乱に言われるままに、木下椛が彩花の膝の上に座る。
彼女に背中に、彩花の大きな胸の感触が当たる‥‥。
彩花はするりと両手を木下椛の前に滑り込ませると、いつもの様にマッサージを始めた。
「えぇ!? マッサージってこういう‥‥」
木下椛がそこまで言うと、言葉を飲み込み、唇を噛み締める。
背中を走り抜けて行く桃色の歓喜に堪え忍ばなければ成らなかったからだ。
「彩花さん‥‥それが終わったら‥‥次は私が‥‥彩花さんを‥‥」
妖乱がそう言うと、彩花は静かに首を縦に振った。
初体験のマッサージに木下椛の意識は五分と持たなかった。
東の空に日が昇り、温泉郷にも太陽の光が差し込む。
逢魔の刻とは逆に暗闇だった場所が日が差し込むことによって明るく照らし出される。
もやの晴れる中で、高町恭華がそのまぶしさに両手をあげ、どんぶりと右手で、目に差し込む太陽を光を覆い隠す。
っが、その行為は長いすに座っていた男に、彼女の一糸まとわぬ姿をマジマジと見せつける行為に他ならない。
「‥‥胸大きいのだな?」
男は、朝日に照らされた高町恭華の身体をマジマジと見つめる。
「あぁ‥‥」
彼女は、そんな身体を隠すこともなく、またうどんを啜り混む。
「あっ、いたいた、浅井のおっちゃん。だめだよ。急に居なくなっちゃ」
そう言って湯気の向こうから、彼女は現れた。御藤美衣である。
「そろそろ宴会の準備が出来てるから、本館の方にもどってこいってさ。ほら、こっちこっち。恭華さんも戻っておいでよ」
そう言って2人を呼ぶ、御藤美衣。
朝日に照らし出されながら、3人は豪華伊勢エビ料理の待つ本館の宴会場へ急ぐのであった。