新・謎の温泉教団の温泉宿6

■シリーズシナリオ


担当:

対応レベル:フリーlv

難易度:やや難

成功報酬:0 G 85 C

参加人数:5人

サポート参加人数:-人

冒険期間:09月09日〜09月15日

リプレイ公開日:2007年09月18日

●オープニング

●新・謎の温泉教団の温泉宿6
 近江にも少し遅い夏が来た!

ジャパン各地に3000を超える温泉地。
ジャパンと温泉は切っても切れない間柄にある。
人々はそんな温泉に浸かって、温泉力を蓄え、病気やケガをいやしてきた。
人はそれを湯治と呼ぶ。

 ここに一つのカルト(宗教的な愛好者による熱狂的)な集団がある。
 その名を『謎の温泉教団』という。

 謎の温泉教団は、八百万の神を信仰する宗教団体である。
 温泉には神が宿り住んでおり、温泉に入ることが神様の恩恵を授かることを教義としている団体である。
 温泉に入るための礼儀作法には厳しいが、それ以外はおおむねざっくばらんである。
 彼らは温泉寺に住み、檀家の者達おも温泉へといざなう。
 温泉寺の裏はもちろん露天温泉である。温泉に入り身体を癒し、心を癒し、平和に生きていこうと言うのが彼らの考え方である。
 現在露天風呂(岩風呂)を掘り広げ、沢山の信者やお客さんに対応するために増築している。

 石灯籠の明かりの中でのんびりと温泉に入るのが彼ら流のやり方だ。
 温泉脇には屋台が数軒並んでいる。甘酒や蜜柑酒、よく冷えた瓜、馬肉のすき焼きや新鮮な果物なども売られている。

 夏の味覚の美味しいお刺身を看板に、甘酒を片手に塩煎餅を楽しむ人達、近江名物のソバ粉で作ったソバ団子に甘美の声を上げる者達、鯨肉のステーキ丼を笑顔で頬張る人達。近江自慢の近江牛の鋤焼きを頬張り、満面の笑みをあげる物達、謎の温泉教団の温泉宿は温泉を楽しみながら竹のせせらぎと食欲を満喫する人達でいっぱいであった。
 無論温泉と女体を楽しむ者達も多い。
 うら若き乙女によるマッサージのサービスを堪能することも出来るサービスも好評をきしている。

 近江の御家老浅井長政様のお言葉を受け、近隣の村人達の憩いの場と成る温泉街を作るために、日夜奮闘している。

 さて、定番のマンネリ序章は置いて置いて、夏のかき入れ時を迎えた。

「っと言うわけで近江もこれから夏真っ盛り! 夏服を作りましょう!」
 時期が一ヶ月ほど遅れてしまったが、温泉教団も夏の新装開店である
 健全な、そうとても健全なお色気を売りにしているのである。

 っと言うわけで夏のイベントを行ってお客さんを呼びたいので何か考えてきてくれ‥‥っと言うのが今回の依頼である。

1.夏っぽい衣装
2.夏っぽい食べ物
3.夏っぽいサービスである。

皆さん張り切って考えて貰いたい!


別件。
 予算と浅井長政様の許可を得て、大きな土地を頂いた温泉教団は大きな温泉郷を作る為に努力しなければならない。

 さて、ここで冒険者にお願いなのだが、しばらく温泉宿に遊びに来て、どんな施設を作りどんなサービスを増やせば良いのか、色々調べて欲しいのだ。

 そんなわけで温泉教団のみんなに力を貸して、温泉郷を作って欲しい。
 これは壮大な宿造りシュミレーションゲームである(マテ

●今回の参加者

 ea0299 鳳 刹那(36歳・♀・武道家・人間・華仙教大国)
 ea0547 野村 小鳥(27歳・♀・武道家・人間・華仙教大国)
 ea5209 神山 明人(39歳・♂・忍者・人間・ジャパン)
 ec2719 トゥ(36歳・♀・チュプオンカミクル・パラ・蝦夷)
 ec2738 メリア・イシュタル(20歳・♀・ファイター・人間・エジプト)

●リプレイ本文

●新・謎の温泉教団の温泉宿6
「いらっしゃい。お待ちしておりました」
 彩花に歓迎されて謎の温泉教団の温泉宿に入る冒険者5名。
 上り階段がキツイが、庶民が温泉の湯に肩まで入れる近江の施設はここだけである。
 近江が予算援助をしてここを温泉郷にしたいと考えているのが良く分かる。

「皆さんの長年の努力のおかげで施設も大分整って、知名度も大分上がってきてるんですよ〜。もう少しで、もう少しで私の桃源郷‥‥いえ、みんなで楽しめる温泉郷が出来るんですよ」
 ちょっと本音が混じったトークだったが、そんな5人は客室に案内される。
 初参加が2名ほどいるので、流石にこの温泉宿の規模と大きさにビックリさせられる。

 そこで軽く説明しておこう
 温泉教団の温泉宿は山の切り立った部分を切り崩して平地を作った物である。
 もともとは神社仏閣が有った物を取り壊し温泉宿を建てたのである。
 近江の森には杉は少ないため、檜、樫の木、栗の木、等が使われている。
 大きく地図分布を見ると、縦4つ横4つのマップの、右下の4つダケを使っており、他の部分は平地として整地はされているが、全く手を入れてない様子である。
 この2*2のフロアの左下に我々が止まっている温泉宿がある。
 3階建ての建物だが、雪が降ると一階が埋まるので要注意である。
 調理場、従業員の住まい、物置等は一階に集中しており、2階が客間と成っている。
 客間から内庭‥‥北側を望むと大きな中庭に池が有るように見える。
 実はこれは山から引いた温泉かけ流しの露天風呂で男女混浴、縦100m横100m程の大きさで、深さは場所に寄って50cm〜1m程である。
 中央に島があり島に上がって休むことも出来るし、小舟を浮かべて温泉の上を漂う事も出来る。
 また、最近の雨や雪に負けないように、大きな番傘をあちこちに設置し、雪や雨が降っても露天風呂を楽しめるように改造してある。

「当店自慢の露天風呂でございます。肩まで浸かるお湯です。戸棚湯ではございません。‥‥えーと、温泉教団の温泉は、混浴露天風呂に成っております。温泉には神様が宿り、温泉に入ることで、神様の恩恵を受けるのです。‥‥神様の前ではみんな裸。男女平等なのですよ‥‥ウチはお風呂に入るときは手ぬぐいの類の持ち込みやフンドシなどの衣服はご遠慮願っております。温泉の神様の前では誰もが一糸まとわぬ平等な姿‥‥それがもっとうとされておりますので」

 当時のお風呂‥‥っと言うと蒸し風呂や戸棚風呂が多い。
 戸棚風呂と言うのは今で言う足湯の様なもので、足だけをお湯につけるのだ。
 全身が入れるほどのお湯を沸かすのは贅沢だし、そんなお風呂を各家庭で持つのも贅沢である。
 そこで庶民は神社仏閣でお風呂に入れて貰ったり、銭湯を利用したりする。
 その銭湯だって蒸し風呂や戸棚風呂が多い。
 温泉を引いて身体全身をお湯につけることが出来る‥‥泳ぐことが出来ると言うのはこれ以上の贅沢は無いと言うことである。

「彩花姉さんから説明が無かったけど、温泉は入る場所でお湯の温度が違うから気をつけてね? お湯を取り込んでる北側は熱く、南側は温くなって居るんだよ〜」
 野村小鳥(ea0547)がそう言って、彩花の説明に補足を付けた。
「あと、個人でお入りに成りたい人の為に西側に個別のお風呂を新設したんですよ。畳2枚分のお風呂を4つ。お湯はやや温めで、お風呂とお風呂の間は屏風で仕切ってあるので、一人でのんびり入りたい人。カップルで入って愛を深めたい人等には評判なんです」
 彩花がそう言ってにっこり微笑んだ。
「それなら私は彩花さんと入りたいな」
 小鳥の言葉に鳳刹那(ea0299)が目を光らせる。
「その時は私も‥‥是非私も一緒に!」
 鳳刹那がそう言って彩花の襟元を掴んでぶんぶんと振り回す。

 しばらくしてお茶‥‥そして先ずは衣装の話から入る。

「さてさて、夏っぽいものと言いますがどんな物が良いでしょうねぇ? 衣装は普通でさえ薄絹ですから、そうなると改良するのは布面積になりますね。‥‥となると、お祭りとかで着る法被とかどうでしょう? それで下は絞め込み姿にすれば、お客さんも目の保養になるでしょうし」
 鳳刹那が立案する。

「夏っぽい衣装:温泉教団の衣装を更に生地を薄めにし、上下に分け丈を両方とも短くしたものを作ってきて見てはどうでしょう? 今までのでも十分に夏っぽい気がしますけどもぉー。更に涼しくするとしたらこんな感じでしょうかぁ・・・?・・・って、よく考えたらこれかなり恥ずかしいですぅ。色々見えそうですしぃ」
 野村小鳥も立案する。

 立案した2人が不意に温泉に目線を送ると、神山明人(ea5209)がのんびり温泉を泳いでいるのが見えた。
「そうですなぁ、お二人の意見を取り入れて、今使ってる従業員の湯浴み着をもう少しHにしてみるというのもいいですなぁ」
 彩花がそう言って温泉に目線を送る。
 神山明人がのんびり温泉を泳いでいる。
 本当なら温泉に入る服を考えると言う手もあるのだが、温泉教団では温泉に入る時は全裸であるためそれらはNGである。
 ジャパンには火薬がないので花火‥‥っと言う訳にもいかないしね。

「そうだ、西瓜(スイカ)なんてどうかな?」
 トゥ(ec2719)がそう言って彩花に質問する。
「西瓜‥‥ですか、確かにこの時期には旬であると聞きましたが‥‥でもあれってもの凄く値が張りますよ? そりゃもう瓜の何十倍も‥‥」
 そう言ってトゥに耳打ちする彩花。
 トゥはその値段に目を丸く見開く。
 とても庶民が口にする値段じゃない‥‥スイカ割りなんてもってのほかである。

「あたしは女性用マッサージを強化した方が良いんじゃないかなと思います。どんなマッサージなのかみせて貰えますか?」
 メリア・イシュタル(ec2738)の言葉ににっこり微笑む彩花。
「良いですよ。それじゃみんなで温泉の方に行きましょうか?」
 そう言って皆は温泉の方へと移動する。

 軽く温泉で汗を流してから、彩花が小鳥をマッサージ台の上に案内する。
「先ずは軽く‥‥全身の力を抜くように‥‥」
 全裸うつぶせで寝転がる野村小鳥の身体を彩花が優しく撫でるようにマッサージをする。
「あっ‥‥あっあっ‥‥あうん」
 小鳥が甘い吐息をもらす。
 続いて彩花の両手がするりと小鳥の胸へと滑り込む。
 そして小鳥の胸をマッサージする。
「あふぅ‥‥声が‥‥漏れちゃう」
 小鳥が身体をクネさせながら甘いと息をもらす。
「たまにはこうして人に見られながらのマッシャージも良いでしょう?」
 そう言って彩花の右手が小鳥の両足のスキマに滑り込んでいく。
 小鳥の身体が熟した桃のように赤く染まり、甘い声を上げる。

 ‥‥所要時間5分彼女はあまりの気持ちよさに意識を保つことが出来ず、そのまま意識を失ってしまう。

 見ていた他のみんなも赤面して様子を窺っている。
「さぁ、続きを楽しみましょうか‥‥」
 結局参加者4人がサービスを受けることになり、15分もすると女の子達は既に全員ぐったりしている。
「力仕事お願いしようかしら? 彼女たちをお部屋まで運んでくれない?」
 浴衣を着せられた4人ではあるが、それを神山明人と彩花で部屋に運ぶこととなる。
 そんなわけで今回の改造打ち合わせはここまでのようだ。

 なお、打たせ湯を作ろうと言う案が出ていたので、温泉教団でしばらく会議の上、設置することに成りました。