【将来設計】護衛

■シリーズシナリオ


担当:龍河流

対応レベル:1〜5lv

難易度:やや難

成功報酬:2 G 44 C

参加人数:6人

サポート参加人数:2人

冒険期間:01月21日〜01月28日

リプレイ公開日:2008年02月01日

●オープニング

 その日、日暮れ時に冒険者ギルドにやってきたのは、ハーグリー家のチャールズとリチャードだった。普段は趣向こそ違うが洒落た服装で来る二人が、なぜか地味なマントを羽織って、顔も隠すようにしていた。
「護衛をお願いできますか。期間は‥‥」
「目的地までの往復とその前後を考えて一週間かな。両親の墓参りに行くだけなんだけど」
 でも、依頼のことは内密に、出来るだけ知っている人がいいので、手配をよろしくと、この人々にしては後ろ暗いことでもありそうな雰囲気だ。両親の墓参りにしては、明らかに様子がおかしい。

 その辺りのことを、受付が突っ込んで聞いたところ。
「護衛対象は、長姉のヴィクトリアが中心だけど、多分我々兄弟なら相手構わずになっていると思うから、まとめて五人とも」
 全員教師職のハーグリー家の兄弟姉妹達の長姉ヴィクトリアには、長年懇意にしている男性がいる。彼女が住み込んでいる商家の主がその相手で、種族は同じエルフだ。相手は結婚歴があるが妻に先立たれてすでに三十年。ヴィクトリアと知り合ったのは妻が健在の頃だが、恋仲になったのは死別後十年位してからだから、道ならぬ恋ではない。
 ただ、相手に子供がおらず、年齢もそろそろ百六十に手が届こうとしているところが問題の発端だ。ヴィクトリアがちょうど百歳、人間でいうなら三十代前半だが、二十年来の恋仲、かつ同居が十五年で今まで恵まれないものは望み薄だろう。先妻との間にも、子供はいなかった。
 よって、相手の商売は三人ほどいる甥達が分割して引き継ぐことになっており、すでに商売も甥達が切り盛りする部分が増えている。ヴィクトリアも当人の仕事の範囲で関わることがあるが、経理とは無関係。相手もヴィクトリアに商売を引き継がせるつもりはないと明言していた。これは付随する財産も含めてだ。ヴィクトリアも自分の仕事で十分稼げるので、相手の財産を相続したいとは考えていなかった。
 ただ、長らく結婚に反対していた甥の一人がようやく態度を軟化させたため、今度この二人は正式に結婚をすることになったのだ。今までは相手の屋敷内でのみ妻の扱いを受けていたが、これでヴィクトリアも晴れて商家の奥方である。

 弟妹達もこれで一安心と思っていたところ、突然ヴィクトリアの身辺がきな臭くなった。屋敷を離れた時に限って、物取りに襲われたり、馬車に轢かれそうになったり。
 仕事のことで誰かに逆恨みでもされたかと、相手や弟妹が手を尽くして調べたところ、どうも甥のうちの二人が怪しいと分かってきた。今まで二人の仲に反対していた甥ではなく、ずっとヴィクトリアにも好意的な態度を取っていた二人のほうだ。今までは結婚がありえない話で、正式な妻でないヴィクトリアには財産も行くまいと高を括っていたのが、状況が変わって心変わりしたものらしい。
 ただ、二人のうちのどちらがヴィクトリアに害をなそうとしているのかは、まだ分からない。

 けれども例年この時期には、ハーグリー家の五人兄弟姉妹は揃って両親の墓参りに出かける。片道のんびり馬車で二日ほどのところで、一泊して戻るから五日の旅程だ。ヴィクトリアを狙っている者が、この旅程のいずれかで襲撃をかけてくる可能性があるため、護衛をつけることになったのだった。

●今回の参加者

 eb0744 カグラ・シンヨウ(23歳・♀・クレリック・ハーフエルフ・ノルマン王国)
 eb2782 セシェラム・マーガッヅ(34歳・♂・ファイター・ハーフエルフ・ノルマン王国)
 ec0700 アルトリーゼ・アルスター(22歳・♀・ナイト・人間・イギリス王国)
 ec1051 ウォルター・ガーラント(34歳・♂・レンジャー・人間・ロシア王国)
 ec1983 コンスタンツェ・フォン・ヴィルケ(24歳・♀・クレリック・エルフ・フランク王国)
 ec3063 ジリヤ・フロロヴァ(14歳・♀・ウィザード・ハーフエルフ・ロシア王国)

●サポート参加者

真幌葉 京士郎(ea3190)/ 長渡 昴(ec0199

●リプレイ本文

 ハーグリー家の兄弟姉妹の墓参りに同行するのは、六名の冒険者だ。いずれも顔見知りで、ヴィクトリアも心強いことだろう。
 対する六名も知人の気安さで、口々に祝いの言葉を述べたのだが、
「正しく家庭を営むことは、ジーザス教徒の義務ですし、これで天上の愛へとまた一歩近付かれますのね」
 相変わらずとうとうと一人語りしているコンスタンツェ・フォン・ヴィルケ(ec1983)の背中を眺めつつ、何人かが思っていた。
 婚前同居がものすごく長い人達に、その台詞は大丈夫?
 聞いているヴィクトリアは慣れたものでにこにこと聞いているが、傍らの小間使いの表情は引き攣っている。まったく悪気はないんだがと、ウォルター・ガーラント(ec1051)とセシェラム・マーガッヅ(eb2782)が割って入ろうかどうしようかと悩んでいたら、アルトリーゼ・アルスター(ec0700)がとろけそうな笑顔で尋ねた。
「結婚式はいつの予定なんでしょう?」
「春頃にと思っているのだけれど」
 あらまあ素敵とうっとりしているコンスタンツェとアルトリーゼの心中が、全然別方向のうっとりなのをカグラ・シンヨウ(eb0744)とジリヤ・フロロヴァ(ec3063)も承知している。前者は儀式としての結婚にうっとりで、後者はその後の宴会のご馳走を思い描いてのうっとりだ。
 それは別に害があることではないので、他の四人は放置した。でも、カグラとジリヤは叶うならば、式の日取りだけでも知りたいと申し出た。せっかくのご縁だから、お祝いを言いに参上したいところである。
「ドレスはちょっと‥‥あれだけど」
「白の教義の者がいて邪魔にならなければ」
 いずれにせよ、その時に自分がどうしているのかは予測がつかないものの、お祝い気分は間違いなくある。
 そして、結婚まで滞りなく漕ぎ着けるには、今回の働きがものを言うのだ。
「私達も結構経験を積んできたからな。あまり心配せずとも」
「頼っていただいたからには、全力を尽くします」
 セシェラムとウォルターが言葉を添えると、ヴィクトリアより小間使いのほうが安堵の表情を浮かべた。ヴィクトリアは、案外と肝が座っているようだ。
 この日は使用人達が馬車に積み込む荷物の、中身をおおまかに確認した。大半が宿泊先の知人への土産や商用の品物で、ハーグリー家の人々の荷物はごく一部だ。帰り道は馬車が空くかと思えば、先方から預かる荷物がある予定。
 これらはセシェラムも積み込みを手伝って、どこに何があるのか把握した。ウォルターは御者と語らって、目的地までの道のりを確かめている。御者は二人、長らくヴィクトリアの婚約者宅に勤めている壮年のエルフ男性達だ。馬の扱いに自信はあるが、あいにくと戦うなんて経験は一度もないと、いささか困惑気味だが‥‥
「この子達が暴れないようにしていただければ、それだけで十分ですよ〜」
 彼らの傍らで荷役馬の様子を見ていたアルトリーゼが、鼻面を押し付けられながら口を挟む。いざという時に馬に暴れるかどうかは、安全の分かれ目だ。
 馬車の中にはセシェラムの発案で、突然揺れても中の人々が怪我をしないように柔らかいものを運び入れている。こちらはコンスタンツェが手伝っているのだが、裕福な家らしく膝掛けや背当て枕も品物がよい。それを見ては、一つ一つあれがこれがと始まるので、作業は進んでいるのかどうか。小間使い達は誉められて嬉しそうだ。
 この頃、ジリヤはひいひい言いながら、真幌葉に譲ってもらった馬に乗る練習をしている。どちらかというと、乗せてもらっている感じ。道中の世話は、御者達に習うことになるだろう。
 翌日、直前まで仕事に追われていたらしい弟妹も全員揃って、ヴィクトリアの婚約者にはくれぐれもよろしくと見送られ、二台の馬車と六頭の馬と二頭の驢馬と、実に十三人の人々が出発した。

 例年、両親の命日に合わせてこの時期には揃って出掛けるハーグリー家の兄弟姉妹は、上三人と下二人に分乗して、二台の馬車に乗っていた。ヴィクトリアがいる一台目にアルトリーゼが、二台目にコンスタンツェが同乗している。ジリヤが馬に乗り、カグラ、ウォルター、セシェラムの三人はセブンリーグブーツで移動だ。
ウォルターは時々先行して、周辺の警戒にあたり、残る二人とジリヤは休憩のたびにアルトリーゼとコンスタンツェとは護衛場所の交代をしていた。たまには目線を変えたほうが集中できるのと、話す相手が変わると気分転換になるからだ。ヴィクトリアはじめ、護衛任せのハーグリー家の人々はともかく、御者二人は緊張をほぐせるように配慮するのも大事だ。
 コンスタンツェが馬車の中から外に出ても、御者台の端っこに座らされているのはその配慮と無関係に、驢馬に乗せても落ちるからだ。ジリヤも一日乗っていると疲れそうなので、途中で馬車の中に押し込まれた。職業柄もあろうが、一日歩いてもけろりとしているウォルターとセシェラムはジリヤから嫉妬と羨望のまなざしを受けている。
 もちろん道中も、疑惑の相手である甥二人の情報収集は怠らないし、怪しい相手が移動を歩いていないかや、見通しが悪い場所での警戒、休憩時に何か起きないように交代で馬車の見張りもしたりと、六名は骨身を惜しまず働いた。
 そのおかげか、一日目はまったく何事もなく宿泊を依頼している婚約者の定宿に到着し、御者二人をセシェラムとウォルターが手伝ってお礼の品やら頼まれていた商品を引き渡し、お祝いだからとご馳走を振る舞われた。まあ、立場上ハーグリー家の人々は宿の主と一緒、冒険者六名は御者と同室で別料理なのだが‥‥
「これ、食べるのがもったいないね」
「確かに。綺麗だ」
「わたくし達にもこれほどのお心遣いをいただけるとは、なんてありがたいことでしょう」
 お祝いだから、彼らのための料理の盛り付けも非常に凝った綺麗なものだった。護衛にまでこのもてなしだから、婚約者との信頼関係も相当なものなのだろう。帰り道でも利用する宿なので、これなら安心と誰かが考えているかといえば、
「この肉だが」
「野兎を絞めてから、よく旨味が出るまで置いてありますね。注意しないと傷んでしまうので、ここまで念の入ったことはなかなかしませんよ」
 味の探求に忙しいのがセシェラムで、肉についての解説はウォルター。料理のことはからきしのウォルターだが、猟師であるからして肉のことなら分かる。料理人もこなすセシェラムが、助言を求めて不思議はない。ただし御者や宿の使用人達はこの人達はなんだろうかと思っているようだ。
 そして、皆が綺麗綺麗と見惚れている料理を目で堪能した後、何のためらいもなくもぐもぐと口に運んでいるアルトリーゼは、
「しあさっても、ここでご飯が食べられるんですね」
 と、どこか別の世界でも見ているような表情で呟いていた。その手にしているパンは、すでに三つ目だ。毎度のことと知らない人々は、さぞかし仰天したことだろう。
 夜は御者達が厩舎の隣の小屋に泊り込むというし、宿とはいっても水準は上の下、他の宿泊客も身元は確かで裕福そうな人々ばかり、となれば宿にも警備の者がいるので、ハーグリー家の人々の宿泊部屋の使用人控え室で休めることになった。
「‥‥見張りの順番とか、決めなくてもいいのかな?」
 ジリヤが何か足りないとでも言いたげに首を傾げたが、夜中に不寝番などしていたら、自分達のほうが不審者である。一応寝る位置などは気にしたものの、全員ふかふかのベッドで寝た。
 旅程二日目は、宿泊先が婚約者の先代からの商売仲間という商家で、護衛はここでもやはり使用人扱いだったが、これまた警戒の必要もなかった。道中にも異常はない。
 そして旅程の三日目昼前に、ハーグリー家の両親の墓がある街の、この日の宿泊先に到着してしまったのだった。街外れの墓地までは、ここから歩いてだって一時間も掛からない。馬車で行けば、あっという間だ。

 この段に至り、ジリヤは乾燥された花で作られた花輪を物珍しそうに眺めつつ、
「ゆっくりお墓参りできると良いね。やっぱり悪いことするのは気がとがめたのかな」
 と不届き者の心変わりを願っていて、コンスタンツェとそうだったらいいのにと話し込んでいたが、賛成しそうなカグラがなにやら悩んでいる。
 そして他の三人と、ハーグリー家の男達はまったく気を抜いていなかった。御者達が目的地に到着したので一安心と安堵しているのを見て、ふと気付いたのだ。
「今回通った道の他に、こちらまで来る道はあるのかな?」
「遠回りだけど、あるよ。君らが来てくれたので、道は変更しなかったけれど」
 セシェラムの質問に、リチャードが答えている。今回は誰も提案しなかったが、その気になれば彼らはいつもと違う道を行くことも出来た。その場合、襲撃をするには後を付いて行かねばならず、襲撃場所も予定できない。
 けれども目的は墓参りだ。行く場所は明確で、墓は移動も出来ないのだから、墓地には必ずやってくる。挙げ句にこの街の墓地は教会の敷地と少し離れていて、人気もない絶好の場所だった。
「先行して、様子を見てくる」
「私も行きましょう。もしもの場合には、一度引き返してきましょう」
 ウォルターとアルトリーゼが墓地に向かい、万が一の襲撃に備えて他の四名はハーグリー家の人々に張り付くことになった。
「墓地でなんて許せないけど、確実に狙うなら、そこなのかも」
 聖職にあるカグラも珍しく嫌悪を露わにして言い、コンスタンツェは衝撃で蒼くなっている。ジリヤは口を真一文字に結んで、トナカイコートの袖を握り締めていた。
 しばらくして、ウォルター達が戻って、墓地の周辺にすさんだ感じの男が六名ほどいたと報告した。もちろん墓参りの風情ではない。
「護衛が側を離れるのはありえないことだが」
 セシェラムが断ったとおりだが、わざわざ五人を連れて行く必要はない。露払いは任せておけとばかりに、六名だけで出掛けて行く。宿泊先の主は揉め事の気配は察したろうが、理由は尋ねてこなかった。後々、ヴィクトリアか婚約者から説明があると考えたようだ。
 そうして。
 行き先は白の教会墓地。向かったのは白の聖職者が二人、ナイト、ファイター、レンジャー、ウィザードが一人ずつ。人により経験の差はあるが、もう駆け出しではない。
「神は刹那の祈りにもお答えくださるようになりましたし」
「それはまだだけど、逃がしたら駄目だよね」
 今まで何度かハーグリー家の依頼をこなしてきたが、コンスタンツェとカグラがこれほど足を速めて急ぐところなど、皆初めて見た。それでも現地では、セシェラムとアルトリーゼが前面に立って、後衛守護がウォルターである。
 小一時間後、街の衛視の詰め所ではハーグリー家からの連絡は受けていたものの、普段街の中では見ないような刃物を取り揃えている姿で捕まった六名の男を引き渡されて、慌てることになった。うち一人は、墓地の外れに氷漬けだったので余計に大変だ。他の五人も、冒険者二人に、街の白黒両方の教会からも人が来て、墓地で人を襲おうとした不心得を半日ほど説教されていた。それで改心するほど可愛くもないので、黒の教会が引き続き熱烈指導してくれる予定。
「ちょっとおっかない感じだよね」
 黒の司祭を見てのジリヤの感想に、ジェーンがそうでもないのよと応えていたが。
「両親はイギリス生まれだから白の信徒だけど、私達は黒の信徒なの。それでも受け入れてくれたのだから、心の広い方なのよ」
 これまた複雑そうな話だった。いずれにせよ、不届き者は街のほうで裁いてくれることになっている。依頼人の名前は知らなくても、風体は聞き出したし、目的がハーグリー家の誰でもいいから仕事が出来ないような怪我をさせることだったのを了承した輩ゆえに、処罰も厳しいことだろう。
 ちなみのこの捕り物の様子は、功労者を別室に追いやるわけにはいかないと宿泊先の主が言ったものだから、夕食の席で六人が交互に皆様にお聞かせすることになった。
 カグラ、それでなくても口数が少ないのに、細かい描写など出来ないから無味乾燥な単語の羅列。
 ジリヤ、懸命に語ったが、言葉の選び方に迷ってしまって途中で舌を噛んだ。それからは、語りの戦線離脱だ。
 ウォルター、尋ねられたことに答えるのは上手だが、食事中なので言葉選びにこちらも苦労していた様子。
 アルトリーゼ、ナイトの身分ゆえに華麗な語り口など期待されたが、食事時に彼女に語れというのがそもそも無理だった。
 セシェラム、仕事が料理人の屋台営業だけあり、皆様を満足させる語りは出来た。が、料理に対する質問も多いので、話が進まず。
 コンスタンツェ、時々いかに不届き者に白の教義に基づいた対応をしたのかに話がずれたが、微にいり細にいりの語り口が好評だった。
「そこでジリヤ様が、それは華麗に相手を氷漬けにいたしましたのよ」
 華麗に氷漬けって何? そう皆が思ったとしても、今回は聞いている人が楽しければいいのである。怖がらせても仕方がない。
 とりあえず、不届き者は彼らの敵ではなかったことは、よく伝わったようだ。
 ただ。
「他の方にはよいお話はありませんの?」
 コンスタンツェの質問は、上品に黙殺された。

 念のため、帰り道も警戒は続けていたが再度の襲撃はなく。
 間もなくキエフの街だという頃合になって、エリザベスが郊外の屋敷に寄ってくれと言い出した。前回の依頼で頼まれたペットの絵が出来上がっているので、注文主に引き渡すためだ。
 それと。
「これは、姉と弟妹からの注文なのよ。まだ途中だけれど、出来を確かめてちょうだい」
 屋敷の応接間に掛けるための絵画を制作中だと案内された先には、屋敷を背景に茶会でも催しているような光景が描かれている大きな絵が立てかけてあった。まだ下書きの段階だが、いる人々が六名で。
「うわー、ドレスじゃなくて良かったよ」
 ジリヤが心底ほっとしたように口にしたけれど、この場にいる冒険者達の姿だった。確かに彼女は女の子だと分かるように描かれていたが、男装だ。思っていたより長い付き合いになったので、記念に一枚、絵を掛けることにしたのだとか。結婚式の頃には出来上がる予定らしい。
 端にミキとミニがいるのが、皆の笑いを誘った。