新ギルフォード戦隊5『暗殺計画』
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■シリーズシナリオ
担当:紅茶えす
対応レベル:7〜11lv
難易度:やや難
成功報酬:4 G 55 C
参加人数:8人
サポート参加人数:2人
冒険期間:05月10日〜05月16日
リプレイ公開日:2005年05月13日
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●オープニング
キャメロットから南西二日ほどの所にギルフォードという街がある。
街の周辺には農耕や狩猟を中心とした小さな村が点在しており、森林地帯が多い。
領主である紅茶男爵の方針で、森林開拓や街道の整備に力を入れているのが特徴のひとつである。
道を作るのに必要な物のひとつが『石』だ。
カブト山賊団インセクターの秘密アジトにて。
「まさか余の片腕、ノコギリーまでもが倒されるとはな‥‥。ここまで戦力を失うとは、ギルレンジャーZめ。やはり余が自ら相手をするか‥‥?」
「ギルレンジャーZは私達の予想を遙かに越える存在でしたわ。ヘラクレス様の実力は私が誰よりも信じています、しかし、万一のことがあったら私は‥‥」
「うむ。確実にヤツらを抹殺せねばならん。‥‥だが切り札はまだ残っている。サソリ怪人スコーピーはいるか!」
「‥‥ここに」
物陰から音もなく現れた男は、血のように赤い装束に身を包んでいた。
採石場。そこは様々な用途に使われる石を削りだすギルフォード重要地点のひとつ。
『切り立った崖』のような外観の採石場では、今日も多く人足達が働いていた。
そして、再び悪の魔手が伸びる‥‥。
「余こそ、栄光あるカブト山賊団インセクター首領ヘラクレスである!」
黒光りする鎧、立派な角の付いた兜。そして手にしているのはハルバード。山賊にしておくには惜しいほど、王者の風格を備えた男が、大勢の覆面戦闘員テシターを引き連れて現れた!
ヘラクレスが片手をあげる‥‥!
「「「ゴキーッ!」」」
テシター達が次々とバク転をしながら人足達へと襲いかかり、あっと言う間に採石場は占領されてしまったのである。
「さあ、ギルレンジャーZに助けを求めるが良い! 貴様達の希望の光を摘み取ってくれよう! そしてその暁には、貴様達も余の国に迎え入れる事を約束しようぞ! フハハハハッ!」
逃げていく人足達へ、傲慢極まりない言葉を吐くヘラクレスであった。
ここは冒険者ギルド。
冒険者達が仕事の斡旋を求めて集う場所である。
「諸君、事件だ!」
いつもと違う口調で冒険者ギルドのおやっさんが依頼書のひとつを見せる。
『ギルレンジャーZ宛
再び、採石場がヘラクレスと名乗る輩と、覆面をしたヤツらに占領されてしまったのです!
ヘラクレスは、自らカブト山賊団インセクター首領と名乗っていました!
ヘラクレスを打倒し、採石場を取り戻して下さい!
ギルフォード採石場責任者ロック』
「ついに悪の首領が現れたようだ! 首領を倒せば、この戦いにも終止符が打たれるに違いない! だが、何か嫌な予感がする‥‥。くれぐれも気を付けてくれ。健闘を祈る!」
今回も、やけにノリノリで冒険者達を送り出す冒険者ギルドのおやっさんだが、その言葉には、言いしれぬ不安が隠されていた‥‥。
再び悪の手に落ちた採石場を取り戻すことが出来るのだろうか!?
●リプレイ本文
「首領の登場ですか、辛い戦いになりそうです」
そう言ったのは神聖騎士エリス・ローエル(ea3468)。
「彼奴を倒せばインセクターは瓦解するであろう。皆、油断せず臨むぞ」
言葉とは裏腹に、言いしれぬ不安を感じている浪人の尾花満(ea5322)。
「クインビーの言葉から、もう二、三人怪人が出て来てもおかしくはないと思っていたが」
「どうも腑に落ちねえ、クワガタの奴は自分の事を片腕と言ってやがった。ならもう片方の腕が出てねえのに、いきなり首領ってねえだろ?」
ナイトのアリアス・サーレク(ea2699)、志士の閃我絶狼(ea3991)も、何かを感じ取っているようだ。
「何の策も無く現れるとは思えん、何かあると考えるべきだろうな」
注意を促す志士の琥龍蒼羅(ea1442)。
「いずれにせよ、首領ヘラクレスを倒せば総てが終わる、全身全霊を持って打ち倒すのみ!」
アリアスが宣言する。そう、これはインセクターを倒す好機なのだ!
オイゲン、ティッチらに見送られ、冒険者達は出動した。
詰め所へと到着し、採石場へと赴く冒険者達。
「これをお預けしておきますの」
バックパックのポーション類を仲間に預けておく志士の神薙理雄(ea0263)。
「皆さん、わたくしは人足さん達のお加減を見てから行きます」
そう言って、仲間達を送り出すエリスであった。
背を向けて崖の上に立つ複数の影!
「悪を倒せよ、倒せよ悪を! 魔斬の閃剣ギルパンサー参上!」
エクセレントマスカレード+パラのマントの姿で、腕を組みして登場の絶狼!
「‥‥今回も剣じゃないのは気にするな」
小声で付け加えつつ、軍配片手にビシッとポーズ!
「夜闇より、人々を守る月光の盾。銀の月盾ギルフェンリル!! 闇を払い黎明を導く為、ここに見参!」
ジャイアントソードを一回転させて地面に突き刺すアリアス!
その上に手を翳し、『オーラシールド』『オーラエリベイション』『オーラパワー』を発動させる新ポーズ!
「罪無き民を苦しめる蛮行、このギルタイガーが喉元より絶ってくれん!」
ポーズを決め、抜刀する尾花!
「黒翼の風ギルレイヴン!」
名乗りと同時に、太刀を地面に突き立てておく蒼羅!
「助っ人の『返り咲きの紫電華・ギルバイオレット』も居ますのね。意表をついて今回は普通に登場ですの」
『ライトニングアーマー』を纏い、輝く姿で登場の理雄!
そして最後は、駿馬の被り物を着けたファイターのヲーク・シン(ea5984)が、
「愛・戦士ギルスタリオン! 馬だ、馬だぞ! うははは!」
天晴れ扇子を『んばっ!』と開く!
「「「ゴキキキッ」」」
またテシター達にウケてる。オチがついたところで!
『我らギルフォード戦隊! ギルレンジャーZ!』
声を合わせて叫び、両手で『G→Z』の文字を作るキメポーズ!
「フハハハハッ! 余がインセクター首領ヘラクレスである!」
全く動じた様子もなく名乗り返すヘラクレス!
「余の首が欲しいか? ならば向かってくるが良い」
そう言って、片手を上げると、
「「「ゴキーッ!」」」
テシター達がバク転をしつつ、包囲を狭めてくる!
先頭を切ってテシター達の真ん中に飛び込むギルフェンリル=アリアス!
「シュヴァードウォルフェ‥‥見掛け倒しでないということを俺に見せてみろ!」
剣に呼びかけると、円軌道の太刀筋で薙ぎ払う!
ギルタイガー=尾花も続き、刀の峰と蹴りによる『スタンアタック』で薙ぎ倒していく!
「重力反転! ギルグラビティー!!」
ギルパンサー=絶狼の『ローリンググラビティー』で浮き上がり、地面名叩きつけられるテシター達!
それに連携して刀で切り伏せていくギルレイヴン=蒼羅!
「さあ、次は何方が一緒に踊ってくださいますの?」
輪舞を踊る様に、次々とテシターを相手取っていくギルバイオレット=理雄!
ギルスタリオン=ヲークも、おどけているようで見事に立ち回っている!
テシターが減った所で、一気にヘラクレスへと突っ込むギルフェンリル=アリアス!
「まて、無闇に突っ込むな、仮にも首領が無策で出てくるはずが無い」
ギルパンサー=絶狼の制止も間に合わない! ギルタイガー=尾花と共に後を追うが‥‥!
突如、出現した刃に貫かれるギルフェンリル=アリアス!
「まず一人‥‥」
その刃はレイピアによる『ポイントアタック』だったのだ!
どうやら、息を潜め、潜伏していたようだ。
「なるほど、お前さんがクワガタと並ぶもう片腕って所か?」
ギルパンサー=絶狼が牽制しつつ、負傷したギルフェンリル=アリアスを下がらせる。
「申し遅れました、私はサソリ怪人スコーピー。暗殺しか能のない小物に御座います‥‥」
笑いを押し殺し、癪に障る話し方をするスコーピー。
「よくやったぞ、スコーピー」
手を叩くヘラクレス。
そこへ!
「そこまでです!」
矢がスコーピーの足元に突き刺さる!
「悪逆非道を討ち倒す! 蒼き隼、ギルファルコン!」
『オーラエリベイション』を発動させ、登場したのはナイトのクロノ・ストール(ea2634)!
「正義は遅れて登場するもの、ギルフェニックス参上です!」
ヘビーボウを置き、ワスプ・レイピアを構えるエリス!
『G→Z』ポーズを決める二人!
「我が友よ、聖なる槍よ! 我が魂の輝きと一つになりて悪を討たん!」
更に『オーラパワー』を聖者の槍へ付与するギルファルコン=クロノ!
そう、彼が遅れてきたのは、この槍を使いこなすための特訓をしていたからなのだ!
「皆さん決して膝を突いてはなりません」
負傷したギルフェンリル=アリアスの元へと向かうギルフェニックス=エリス!
「フッ‥‥武器が変われど我が技の冴えに一点の曇り無し! 疾走れ、蒼空を駆ける風の衝撃よ! ファルコン・インパルス!」
そして、二人の行く手を阻もうとするテシター達を『ソードボンバー』で一気に薙ぎ払うギルファルコン=クロノ!
「これは‥‥毒を使うとは卑怯ですね‥‥」
駆けつけたギルフェニックス=エリスがみると、ギルフェンリル=アリアスの傷口は毒によって変色していた。鉱物毒と見て、膝枕をして『アンチドート』と『リカバー』を掛ける姿に、
「いやぁ、若者はよろしいですなぁ、初々しくて」
なぜかテシターに混ざって爺くさい事言っているギルスタリオン=ヲークであった。
「遅れてすまない、少し手間取ってな‥‥」
同じく合流するギルファルコン=クロノ。
「暗殺者相手に卑怯とは褒め言葉ですな‥‥!」
そう言うスコーピーを『ウインドスラッシュ』で牽制するギルレイヴン=蒼羅!
そして、ヘラクレスと斬り結ぶギルタイガー=尾花!
「惜しいな‥‥それほどの豪腕、何故人を苦しめる為に振るう?」
「愚問だな。貴様は考えたことは無いのか? 最も強いのは誰かと。そして、最強こそ王者に相応しいのだと!」
ギルタイガー=尾花を押し返すヘラクレス!
「ダーキング、ビ・ケイダー、そしてヘラクレス‥‥幾多の実力者がこの採石場に固執するその理由‥‥『聖杯』だな?」
「『聖杯』か。存在すら怪しい代物よ」
カマをかけるギルファルコン=クロノに、言い放つヘラクレス。
「だが、イギリス統治に役立つ物ならば、いずれ余が手にする事になるであろうな」
更に大胆不敵な事を宣う!
しかし、ヘラクレスと戦おうにもスコーピーによって、阻止されてしまう!
体勢を立て直した冒険者達は、目標をスコーピーに切り替えた。
「チッ、仕留め損なうとは‥‥余計な真似を!」
回復役のギルフェニックス=エリスに狙いを定めるスコーピーだが、
「行きますの‥‥雷華闇閃・飛影!!」
鬼神ノ小柄を投擲すると見せかけ、一気に飛び込むギルバイオレット=理雄!
霞刀で突きを放つ『フェイントアタック』!
「さあ、お覚悟を」
逆に、ギルフェニックス=エリスの『コアギュレイト』がスコーピーを捉えた!
「この刀‥‥、見掛け倒しではない」
日本刀を捨て、突き立てておいた太刀に手を掛けるギルレイヴン=蒼羅!
「チャージング・ファルコン・ピアッシング!」
ギルファルコン=クロノの『チャージング』!
「終わりだ‥‥ギル‥‥スクライダー!!」
ギルパンサー=絶狼の『ブレイクアウト』からの『スマッシュEX』!
「あなたを主の元に送ります」
ギルフェニックス=エリスのワスプ・レイピア!
「薄明に沈みし月の如く‥‥、降月」
ギルレイヴン=蒼羅の太刀から繰り出される『スマッシュ』!
冒険者達の連続攻撃を受け、スコーピーの断末魔が響く!
全員がスコーピー撃破に気を取られた瞬間だった。
「決着をつける! その大将首、取らせてもらうぞ!」
ギルフェンリル=アリアスがヘラクレスへと猛然と仕掛ける!
「小賢しいわッ!」
ヘラクレスの槍がギルフェンリル=アリアスを貫く!
しかし、狙いはここにあったのだ!
乾坤一擲の『カウンターアタック』!
血しぶきが舞う。
だが、それをものともせず、ギルフェンリル=アリアスを貫いた槍で振り払うヘラクレス!
宙を舞う彼の身体は、そのまま崖から転落する!
『ギルフェンリル!!』
すぐにでも救出に向かいたいが、まだヘラクレスが残っているのだ。油断はできない。
「残るはあなただけですが続けられますか?」
わずかに震える声で問うギルフェニックス=エリス。
「フン‥‥余に手傷を負わせるとは見上げたものだ。だが当初の目的通り、貴様らの戦力を削ることはできたようだな。決着は次回としようぞ! フハハハハッ!」
マントを翻し、撤退するヘラクレス。
「追撃は‥‥此方の疲弊も大きいか‥‥断念せざるを得まい‥‥」
構えを解くギルファルコン=クロノ。優先すべきはギルフェンリル=アリアスの救出である。
こうして悪は去り、採石場に平和が戻った。
崖下へと転落したギルフェンリル=アリアスを捜索する冒険者達。
しかし、
「今日も勝利を掴むことが出来ましたね‥‥」
溜息をつき、ヘビーボウを回収するギルフェニックス=エリス。
彼を発見する事は出来なかったのだ。
「世の中に悪の栄えたことはなし。その言葉、我々が裏付ける!」
彼に誓うように宣言するギルタイガー=尾花。
まだ死体が発見されたわけではない。彼はポーション類を携行していたはずだ。冒険者達は、わずかな希望を信じる事にしたのだ。
果たしてギルフェンリル=アリアスは無事なのか!?
頑張れ負けるなギルレンジャーZ!
ギルフォード戦隊に栄光あれ!
‥‥後日、ギルフェンリル=アリアスのギルドへの生還が風の噂で流れたという。