【悪魔の門】 門の内 邪はまさに闊歩せり

■シリーズシナリオ


担当:Urodora

対応レベル:6〜10lv

難易度:やや難

成功報酬:4 G 56 C

参加人数:8人

サポート参加人数:5人

冒険期間:02月13日〜02月20日

リプレイ公開日:2007年02月20日

●オープニング

●悪魔の門

 始めの地獄に扉は二つ 門の向こうに眠りし棺
 壁に眠った悪鬼の模造 羽ばたく群れが蘇る

 堕ちた死人は闇の帳で 輝き失い地に縛られる
 有象無象の生の陰り 死してなお 苦は永久に続くだろう

「しっかし昔の奴らというのは『敵がいます 気をつけてね♪』を、長ったらしく説明するのが趣味なのかね」 

 今日は赤いリボンで後ろ髪を纏め、ファンシーな原色眼帯をつけた流浪の女学者ことリュミエールは、資料を眺めつつぶつくさ呟いている。
 彼女は最近の研究対象である遺跡、悪魔の門について調べている。今現在分かったことはそれほど多くないが、抜粋しておこう。
 
 悪魔の門は数階にまたがる地下迷宮である。
 内部には主にアンデッドを中心とするモンスターが徘徊している。
 今のところ探索できる地下一階の内部構造は大きく二つのブロックに別れていて、二つのブロックの先にそれぞれ門と呼ばれるものが存在する。
 門の向こうに何があるかは不明だが、守護者ではないか? というのが今のところの予測だ。
 そして、その守護者を打ち倒すなどすると、階段を出現させる鍵や仕掛けが現れるらしい。 一階の場合、門は左右二つあり、ある一定の時間内、単独でもぎりぎり可能な時間らしいが、その間に仕掛けを両方動かさないかぎり門は開かない。
 内部にはそれなりの宝も眠っているようだが、罠が無いとも限らない。

「ま、ぼやいても仕方ない。探索隊を結成するのは決定事項、待ってやがれ愚者の騎士!」

 部屋から飛び出し、ギルドへ駆け出す彼女であった。


捕捉説明欄
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●目的

 悪魔の門と呼ばれる遺跡の地下迷宮探索です。

●場所

 徒歩で一日半程度の村の近くにあります。
 地下は結構広い玄室なのでたいていの魔法は使用できます。

●用意したほうが良いもの

 遺跡・地下迷宮探索ですので、それに応じたものを用意しましょう。
 中はそれほど寒くないので防寒着はそれなりで大丈夫。
 テント・食料・灯りは補充できないため必携かも。

●関連事項

 このシナリオは「少年冒険隊」とリンクしています。
 今回、両方成立した場合、あちらのメンバーと合流して別れたところから始まります。
 悪魔の門の地下一階は門を開くために二組いたほうが便利なため、右と左どちらかを個々に
 担当することになります。こちらの担当は左です。
 こちらだけ成立した場合は多少苦しくなりますが、分割するなり速攻でなんとかしましょう。
 少年冒険隊のメンバーとは入口で合流したことになります。

●その他

 村でバレンタインパーティーがあるようです。探索後遊びにいってみては?

 ※登場人物
 
 ○リュミエール・テッセン

 眼帯とポニーテールがトレードマークの女学者さん。
 研究以外のことは全てガサツにこなす、ずれたレデーです。
 今回は村まで同行するようです。言語分野については最強さんなので、分からない壁画や文字
 などを記述して帰ってくると分析してくれます。
 
 ○少年冒険隊

 悪魔の門のある村に住むポップでキュートな仲間たち。詳しいことはあちらを刮目してみよデス。 

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●今回の参加者

 ea2970 シシルフィアリス・ウィゼア(20歳・♀・ウィザード・エルフ・ロシア王国)
 eb5076 シャリオラ・ハイアット(27歳・♀・クレリック・人間・ビザンチン帝国)
 eb5604 皇 茗花(25歳・♀・神聖騎士・ハーフエルフ・華仙教大国)
 eb5763 ジュラ・オ・コネル(23歳・♀・ファイター・ハーフエルフ・ロシア王国)
 eb5856 アーデルハイト・シュトラウス(22歳・♀・神聖騎士・人間・ノルマン王国)
 eb6853 エリヴィラ・アルトゥール(18歳・♀・ファイター・ハーフエルフ・ロシア王国)
 eb7876 マクシーム・ボスホロフ(39歳・♂・レンジャー・人間・ロシア王国)
 eb8684 イルコフスキー・ネフコス(36歳・♂・クレリック・パラ・ロシア王国)

●サポート参加者

アド・フィックス(eb1085)/ 緋宇美 桜(eb3064)/ エレイン・ラ・ファイエット(eb5299)/ サシャ・ラ・ファイエット(eb5300)/ ミッシェル・バリアルド(eb7814

●リプレイ本文

●出発前

 シシルフィアリス・ウィゼア(ea2970)ことシシルは、同行しているリュミエールに疑問な点をいくつか聞いていた。
 彼女がこの遺跡へ足を運ぶのもこれで三度目、それはシャリオラ・ハイアット(eb5076)、エリヴィラ・アルトゥール(eb6853)、イルコフスキー・ネフコス(eb8684)も同じである。
 いや、シャリオラは四度目?
 ちなみに、もはや日常的にまるごとシリーズを着込んで冒険へ赴くジュラ・オ・コネル(eb5763)は、今回まるごとを着込むのを探索中は控えたらしい。そして顔色一つ変えないクールな表情の下で、内心悩んでるいたりもする乙女のアーデルハイト・シュトラウス(eb5856)も二度目である。
 ひとまず新人さんはまた後で紹介するとして、リュミエールの答えを聞こう。
「やっぱ、こういう時の守護者はガーゴイルに限るよ! 食べ物要らないし生物だと遺跡の門番は色々大変だろうしさ、がおーって10匹くらい居るんじゃない」
 リュミエールは、いつもお気楽受け答えをするので緊張感は無い。けれど、10匹も動く石像がいると、かなり大変な気もする。
「愚者の騎士については何か?」
 そのシシルの問いに
「知らない、俺。愚者嫌い」
「・・・・」
「ってね。愚者は分からないけれど、門について概略をもうちょっと説明するから少し聞きなよ」
 知っての通り地下一階は二つの門がある。
 確か前に調査にいったさいに、みつけた黒い壁? あれが多分門のようだ。その門の近くに仕掛けがあったはず。それを左右両方動かさないと門は開かないらしい。門の内に何があるかは行ってみないと分からない。ただ愚者の騎士と呼ばれる奴が先に進んだのなら、もしかして守護者を退治してたりもするかもしれない。そんなに世の中上手く行くわけは無いだろうけれど。
 守護者としては、やはりガーゴイルが順当な線だと推測される。名前が悪魔の門ということで、各種デビルが封印されていることも考えられるが、行ってみないとなんとも言えない。
 地下二階の入り口はどうやら地下一階の入り口付近にある石碑? そこに仕掛けがあるらしい。
「ってことらしいな、俺は村でのんびり読書だから、みんな頑張ってくれ」

 こうして、そろそろ馴染みとなりつつある。あの遺跡へ向かうこととなった。

●門の前

 パラで白クレリックのイルコフスキーは、その少年たちと縁が深い。最近少し忘れていたが、彼は歳のわりに童顔だ。門の前で運命に仕掛けられていたかのように、少年たちと出会ったパーティー。ほとんどの者は彼らと顔見知りである。
「イルイルー」
「やあ、久しぶりだね。元気だった? おいらは元気だよ」
「ボク元気」
「ね、アレク君。自分達だけで勝手に行動しちゃ駄目だよ、他の皆と一緒に助けあって進んでね」
「分かった。ほらニーナも」
「わかったデス。気をつけるデス」
 ちっちゃな女の子と赤毛の少年がイルコフスキーを見ると駆け寄ってきた、微笑んで返す彼。イルコフスキーはイルイルと呼ばれている、その呼称を本人がどう思っているかは分からないが。
 パーティーと合流した三人の少年たち。
 赤毛の少年、名をアレク。その横にちっちゃなエルフの魔法使いはニーナ、さらにちょっとひねた感じのハーフエルフ少年をジル、三人合わせて少年冒険隊。今回彼らは悪魔の門の探索を手伝うこととなったようだ。
 それを見たレンジャーでハーフエルフのマクシーム・ボスホロフ(eb7876)は軽く口笛を吹いた。誰が呼んだかその名を下町、それについてあまり詳しい突っ込みはいらない。
(子供に探索ね、大丈夫なのだろうか)
マクシームは内心そう思ったが、引率のパーティーがいるのを見て納得したようだ。
 さて、もう一人の新人さんは僧兵のハーフエルフ皇茗花(eb5604)は、なぜか分からないがジュラを見つめている。
(確かあれは、まるごと・・・・。別にうらやましくない、ないって)
 ・・・・ジュラをお手本にするのは危険だ。彼女も昔は自己主張をしない普通の大人しい女の子だった。もう遠い昔の話、今では色々立派になった。
「アレク君、頑張ってね。ジル君たちも、くれぐれも気をつけて。あんまり無茶だけはしちゃだめだよ?」
「うん、エリヴィラお姉ちゃん。そういえば、今日は一人なの?」
 声をかけたエリヴィラにアレクはにこやかに返す。
「え、一人って」
「ほら、いつもいっしょの」
「あの鈍感男なら私の祈りによって、今回から追放。これぞ神の思し召し」
 ニヤニヤ笑いで登場したシャリオラは、なぜか嬉しそうである。
「な、何シャリオラさん!」
「あら、寂しい? フフフ」
 人の不幸を喜んでると、そのうちに人生落とし穴に落ちちゃうから気をつけてね。
「そうなんだぁ、じゃかわりにボクと握手。行ってきます!」
 手を振って去っていく少年たち。
 こうして、交差した道は一瞬だったが、定められた歯車はまた一つ進んだ。


●休息

 浮かぶ光。
 暗闇は灯火に照らし出される。
「いったい、誰がこんな迷宮を作ったのだろうな、ご苦労なことで」
 思い浮かんだ疑問、マクシームは誰と無く聞いた。
「さあ、分からないな。何の目的でこのような仕掛の遺跡を作ったか、気になる。先に進む程に疑問が深まるな」
 リュミエールから受け取った地図用の羊皮紙を開きつつ茗花は言う。しかし、メモを必要とするほど複雑な道は無いようだ。
「あ、今のところ単純明快な造りだから、ここ」
 普通にメイフェに照らし出されたジュラがそれとなく呟いた。
 相変わらず迷宮内部をうろうろしているアンデッド。彼らはそれと一戦を交わした。
 白クレリックであるイルコフスキーや僧兵の茗花の助力もあり楽勝ムードではあったが そして、今、彼らは例の門と思しきものの前にやって来ていた。
「それしても遅いですね」
 シシルが仕掛けらしきもの触りつつ言った。
「あっちに何かあったのかな?」
 エリヴィラの問いにシャリオラは
「ま、駄目なら駄目で今日はもう休みましょう」
「そうしよっか・・・・あたしお腹すいたかも」
「ついに私の出番のようだな」
 その言葉を聞いて、なんだか嬉しそうに調理用具を準備するマクシーム。イメージと少し違う気もするがマイ調理セットも持参のようだ。
「マクシームさん料理できるの?」
 疑問に思ったイルコフスキーがなんとなく聞いた。
「ああ、そんなに上手ではないが」
「凄いんだね。おいらはそういうのが苦手かも」
「じゃあたしも手伝いまーす」
 と言うことでエリヴィラとマクシームが適当に調理しはじめた。どんな料理なのか想像してはいけない。木の実の蒸し焼きやら干し肉のスープなどのような気がするが、ここは美味しそうな料理を想像しよう。
 そんな中で一人、じっと灯りを見つめている女がいた。
「あら、アーデルさん辛気くさいですね」
「人の名前を勝手に短くしないで欲しいわね」
 シャリオラが珍しくアーデルハイトをいじっている、多分とあるカップルの邪魔できたので、機嫌が良いのだろう。
「まあ、色々面倒だから。で、どうしたんですか? らしく無い空気ですよ」
「らしさね。何なのかしら、私らしさって・・・・」
「さあ、自分で分からないのに、他人が分かるわけないですよ。強いて言うなら、あなたに必要なのは」
「何?」
「たまには、あの人達みたいに単純やらバカげたことをすることかも」
 くしゅん、ジュラとエリヴィラ。それと自己申告しなさいがくしゃみをした。
「そう。考えておくわ」
「簡単には変われないですけどね。私も、そしてあなたも」
 いつもとちょっと雰囲気が違う感じでシャリオラはそう言うと、エリヴィラをからかうために戻っていった。
「変わること・・・・私には無理ね」
 そう、小手先の技と言われようとも、体格や体力に恵まれているわけでなし、今までやってきたスタイルを貫くしか道ない。もっと速く、もっと正確に、もっと繊細に大胆に、例え通じないとしてもそれしか残ってはいない。だから、アーデルハイトは剣を握った。 勝ち負けよりも、それがきっと私の生き方なら・・・・それで良い。
「ご飯まだかしら」
 彼女もまた、皆が集う場所へと進んで行った。 


●邪はまさに闊歩せり

『始めの地獄に扉は二つ 門の向こうに眠りし棺
 壁に眠った悪鬼の模造 羽ばたく群れが蘇る』

 今扉は開いた。その先にあったものがなんであれ。

 奥にあるのは、祭壇のように見えた。
 捧げられた何かは暗闇の中、判別はできないが、両脇左右の壁に居並ぶ彫像はどう見ても普通ではない。マクシームの隠密行動による感覚では、今のところ生物のような気配は他にはない。
 いまさら、立ち止まっていたところでどうにもならない。彼らは進み、それを取るしかなかった、道は行き止まり、帰る扉も消えてしまったのだから。
 そして当然のように、奴らは動いた。
 羽ばたく悪鬼は数度来襲する。
 両翼から現れた石の魔物に挟み撃ちにされた彼らは苦戦を強いられることとなる。
 シシル・イルコフスキー・シャリオラの魔法を攻撃塔として茗花が結界と回復補助で防ぎつつ円陣を組み応戦、撃破よりもなんとか耐えることを当初の目的とした。敵の数は8体ほど、この数が相手では勢いだけで攻撃しても消耗戦になるのは必死だろう。
 数度にわたる交戦、双方ともお互いゆずらないが、魔法攻撃によって、勢いは少しずつ彼らに向いてくる。シシルの水と氷、二つの攻撃魔法の効果は特に大きく、彼らはついに攻勢に出ることする。
 マクシームは残っていた矢を全て打ちつくすと剣を構えて防御に回る。アーデルハイトの引きつけとジュラのサポートによって、エリヴィラの強力な一撃が石像を砕き始めた。 そして、どれくらいたったのだろうか、静寂が戻った。
「これが鍵?」
 石屑と石片の中でシシルが手にしたのは、祭壇にあった銀色の鍵だ。
 そんな、シリアスなムードを破ったのは
「お、おたからー!!」
 喜び勇んで、祭壇の近くにあった宝箱に駆け寄ったジュラ。そんな彼女へ向けてプスリと毒針が飛んだ。
「う、ついに僕のまるごと人生もここまでか・・・・」
「・・・・私が罠を調べてから行けば良いものを」
 マクシームの言葉はもっともだが、普通宝箱を開けるときに罠が発動するもの。たいていの冒険者はそう思っているもので、前に立っただけで毒針とはかなりエグイ罠だ。
 まあ、ジュラは毒消しも持ってきているようだし、問題はなさそうだが。
 他に罠らしい罠もないので、マクシームが鍵を開けると宝石とリングが入っていた。とりあえず依頼人であるリュミエールに見せる必要がある。
 イルコフスキーの主張を聞きつつも、ジュラはみつけた物は僕の物、そんな風に思っているのかもしれない。
 結局、そこで行き止まりだったため、祭壇を調べたあと彼らはそこから出る。守護者を倒したことによって開いた扉だったが、出た瞬間また閉じた。
「そういえば、おいら思ったんだけど」
 イルコフスキーが、思ったこと口にする。
「どうしたイルコフ殿」
 茗花がそれを聞いて答えた。
「二つの門って、中で繋がっているわけではないんだね?」
「そういわれると・・・・ただ」
「ただ?」
「あちら側が門の中に入らなかったのかも知れない」
「そうだよね、危険だものね。それならいいんだ」
 イルコフスキーは無意識に胸の十字架に手をやると、彼らの無事を祈るのだった。

●悪魔の門

 玄室 連なる 扉 永遠 牢獄
 開く 現れ 姿 見せる
 奥 深き闇 門番 知 力
 悪魔 立つ
 
「私では、これが限界です」
 二階への階段は、地下一階の入り口付近に巧妙に隠された石碑、その二を示す場所を調べると扉が現れた。鍵を開き進み、二階にたどり着いた彼らの前に巨大な扉が立ちふさがった。
 上の文字は扉に記してあった古代魔法語をシシルが読解した結果が上だ。
 扉は巨大で重い、全員の力を持ってしても開けるので精一杯だ。先に見える暗闇へこのまま進むことも可能だが、疲労や消耗していることを考慮して今回は退却することにした。
「けど、愚者の騎士? 今回居なかったね」
「そうですね、彼らに目的があるのなら。すでに先に進んでいるのかも」
 遺跡から出たエリヴィラに冷たい風が吹きつける、答えたシシルは幾分疲れたような顔しつつ、道を進んで行った。
 二階の門は堕ちた煉獄への入口・・・・。だが、それはまた別の話である。

 ※リュミエール−Files

 今回手に入れたリングは「ブラッドリング」一点だ。次回探索参加者で必要と思う者に配布する。その旨を申告してくれ。場合によってはお金に換えても配分も可。好きなほうを話し合って選ぶように、宝石は今回功労者全員にお金として均等に配布した。鍵は預かっておくよ。

 以上


●パーティー

 では、気分を変えて今日のハイライト感覚のパーティー中継。
 なぜハイライトなのかは、聞かないで。
 
 シシルは少年冒険隊にポプリつきのメッセージ羊皮紙? を贈った。やはり女の子、ニーナが特に喜んでいたようだ。ジルの影が薄いが特に他意は無い。ついでにエリヴィラにも「エリたんガンバ」的な内容プレゼントしたらしい、それを見てエリヴィラは少し寂しげに笑った。
 シャリオラは大暴走した。
「はいはい、寂しそうな顔したって何も出てきませんよ。こういう時は食べる! 飲む!」
「そ、そうだね」
 と、ハイテンションでエリヴィラに料理を勧めたり
「ほーら、スマイルスマイル。え? 酔ってなんかいませんよぉ」
「ゃぁぅめなさぃ」
 次に、アーデルハイトのほっぺたでもみょーんと引っ張っるなど、何がそんなに嬉しいのかは本人に聞いて欲しい。
 この中では大人しめの茗花は、普通にパーティーを楽しんでいるようだ。彼女の故国ではこのような祭りはない。お菓子を一生懸命食べていたようだが、あまり食べ過ぎると・・・・かも、女の子だしね。
 マクシームおぢさんは、格好つけて隅っこほうで哀愁を漂わせ
「オレは猟人だ、一人のほうが落ち着く」
 と誘われても、気取っちゃいました。せっかくのおねーさんたちもそそくさと去っていくのを見て、内心
(やってしまった、チャンスを・・・・)
 後悔先に立たずだよ、下町さん。
 そしてあまり視線を向けたくないのがいる。言わなくてもいいけどあの人ね。
「ジュ、ジュラさん」
 驚愕のイルコフスキーと冒険隊、ニーナは喜んでいるけど。
「・・・・ちょっと羨ましいかも」
 エリヴィラは、意外と茶目っ気があるのかもしれない。
「美少女剣士フルムーン仮面登場! 楽しいパーティーに対する暴動行為は、たとえタロン神が許しても、このフルムーン仮面が許しません」
 美少女ってのは脚色の気もしないでもない。その存在自体がすでに暴動行為だと思うのだけど、そこのとこどうなの?
 ってなところ、このあたりお後はよろしいようで。

 続