Live×Live! 実験編5アジア・オセアニア

種類 シリーズ
担当 玲梛夜
芸能 3Lv以上
獣人 1Lv以上
難度 難しい
報酬 2.6万円
参加人数 8人
サポート 0人
期間 09/04〜09/08
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●本文

「今回はリハーサルだぞ、おー! 今までスタジオでやってきたけど会場でするぞ、おー!!」
「おー!!」
「おー」
「声小さいそこ!!」
 テンション高めの蓮をはいはいといなす落ち着いてる組。
 最初にするのはファックスをメンバーに流すこと。
「届け、僕らのファックス」
「そりゃ届くわな」
 遊ばず、練習しましょう。

●会場でリハーサル
 スタジオ練習もがっつり終り、いよいよ会場に進出です。
 今回は曲の並びも決定予定。
 一日四公演、自分たちの体力回復時間も考えていく。
 花道はメインで一本、そこから枝分かれして小道のように走る。
(ライヴハウスをブロックごとにわける役割も兼用している小道は左右それぞれ三本ずつ予定)
 あと衣装についてはグッズ着用が、いいかなぁと渋谷個人が思ってたり。
 色違い、もしくは模様ば微妙にバージョン違いなTシャツ作って着用!
 まぁこれは皆の意見きいてからだから考えておいてね!
 てことで、会場に集合!

●決定事項
 曲決定!
『Crimson Moon』
『rock on』
『Smile』
『Pulsate』

 場所決定。
 とあるライヴハウスで回数重ねて。
 一日4公演の二日連続。
 鬼スケジュール。
 酸素にスポーツドリンク、喉飴等準備。
 生音のみ。
 花道は有り。みんなとの距離は近く。
 逆光バーンで登場もいいかも。
 予算都合つけばグッズも。

●今回の参加者

 fa1376 ラシア・エルミナール(17歳・♀・蝙蝠)
 fa2837 明石 丹(26歳・♂・狼)
 fa3461 美日郷 司(27歳・♂・蝙蝠)
 fa3861 蓮 圭都(22歳・♀・猫)
 fa4028 佐武 真人(32歳・♂・一角獣)
 fa4980 橘川 円(27歳・♀・鴉)
 fa5241 (20歳・♂・蝙蝠)
 fa5470 榛原 瑛(26歳・♂・猫)

●リプレイ本文

●集合
「はよー」
「おっはー!」
 今日はリハーサル。ライヴハウス前に集合する面々。
 久しぶり、とハイタッチで挨拶し合うのは蓮 圭都(fa3861)と潤。
 そのまま圭都はおいちゃんもー、と佐武 真人(fa4028)にもそれを求める。
「大詰めね、頑張りましょう」
「出てくるの久々だ、イメージちゃんと掴んでおかないと本番で泣けそうだ」
 休憩用の幕の内弁当準備もばっちりの橘川 円(fa4980)。
 そして本番のために余念ないラシア・エルミナール(fa1376)。
「そうですね、今日は一通り通すみたいだし‥‥」
「最後の調整だ、頑張ろう」
 美日郷 司(fa3461)の荷物もちを欅(fa5241)は手伝う。
「感慨深いな、いよいよだ」
 榛原 瑛(fa5470)は煙草をしまいつつ、楽しげで。
「嬉しいこともあるしね。蓮君、ラシアさん、僕で3ボーカル! 今日初合わせだから頑張らなきゃいけないけど、その分ライヴがいいものになるね」
 明石 丹(fa2837)はそう言ってにこにこと笑顔だ。
「おーう! 頑張ろうね! んでは皆気になる、ライヴハウスへご招待! トワとかはもう中でごたごたしてるから」
 ライヴハウスの入口を入り、ホールの扉前へ。
 そこを開けると、薄暗い、これから音を奏でる場所。

●ライヴハウスでごったまぜ
「花道」
 ライヴハウスの入口から舞台へ延びる花道。
「ここから登場ってのいいかなーって。舞台に続いてるから」
 花道を通って中へ。
 会場を見渡しながら入っていく。
 小さめの、会場だ。
「お、きたきた。楽器はほぼ準備してあるぞ」
「久しぶりだな」
 先に来ていたメンバーと合流。
 最初にするのは、まだ決まっていない曲の順番決定。
 舞台の端に座ったりなどして話始める。
 で、それをまとめた結果。
「ラストか最初に『Pulsate』でまずわかれるね」
「一日4公演なら3曲ローテはどうだろうか?」
 司の言葉に丹は頷いて、言葉を次ぐ。
「通したい気持ちは勿論あるけど『やりたい』の他に『できるかどうか』も見ないといけないからね」
「最後は緩やかに〆るってのがいいと思うんだよね。スタートダッシュ、テンションを乗せていってって感じかな」
「私としてはアレンジしてきた順で、最後二曲は入れ替えてもいいんだけど、最後にテク見せて終わりたい気もするのよね」
 それぞれの意見を出し合い、最終的に落ち着いた形。
 三曲ローテーション。
「最後を『Pulsate』と『Smile』で入れ替えっこ。んでもってさ、せっかくだから『Crimson Moon』と『rock on』も日替わりいいかなーと。ま、その分大変になるけどライヴきてくれる皆は楽しいだろうし!」
「まぁ緩急つけてって感じか。あと、衣装だったか」
「皆揃いのTシャツで」
 と、言ったところで蓮は言葉を止める。
 それぞれの表情をみれば、それでと言っているから話す必要はない。
「デザインはロゴ入れて色違いって感じで」
「そうだね、色違いで個性もちょっとずつでそう」
「オリジナルTシャツだな」
「皆でサインいれてっていうのも良さそうよ」
 Tシャツはデザイン云々、この場でささっと決めて、色のみ人数分さまざまな色であわせ、できてからだれがどの色を、ということになった。
 そして、リハーサル開始。

●Crimson Moon
「じゃー、まずアレンジした順番で一通り、そこそこ納得いくまでやってみよ。おさらいもかねて」
 それぞれの位置を確認することからまず始まる。
「高音引っ張っていくの、よろしくねラシアさん」
「うん、低音はこっちががっつりやるから勢いよくね」
 ヴォーカル三人組、一曲目はラシアの声を引き立たせることを、一番に置く。
 こちらはヴァイオリンの欅と司。
「ハモリよりもオクターヴの方がよさそうですね。俺が司さんのオクターヴ下、やります」
「主張しながら絡み合うというか‥‥高音で耽美っぽくと言うか‥‥そんな感じで調整しよう」
 弾けるものがいれば、ということになっていたヴァイオリンも、無事加わることに。
 そしてベースとギター隊。
「JKJK!」
「コーラスとベースでJKJK!」
「賑やかね、見てるだけでも楽しいわ」
 音を軽くだしてはしゃぐ圭都と潤を円は笑顔で見守る。
「ドラムはおっけ。まぁ合せる回数、たりなきゃ付き合うし気にせずにな」
 最初にツインドラムとして演奏するのは瑛とトワ。真人はピアノの方へと降りる。
 ドラムスティックのカウントも、二つ。
 そして音が流れ出す。
 低音と高音、しっかりと主張しながら、絡み合っていく。

「 零れ落ちる赤い闇 狂気の目覚める身体
  獣と人を結ぶ鎖が断ち切れる 」

 一番上がりきる高音、ラシアの声に丹と蓮の声、そしてコーラス。
 ドラムのリズムにベースとギターの刻む音。
 そこへヴァイオリンの音が響く。
 一曲通し、あそこはああだこうだと一通りの手直しを入れて、再度。
 完成度は、上がっていく。

●rock on
「『らしさ』なんて事 気にしない
  今にとらわれちゃもったいない
  なりたい未来は 選んで変えていけ 」

 ヴォーカルだけのミディアムスローから溜めた後に、始まる曲。
 ユニゾンを重ねてパワフルに、そして花道の小道へとでて煽りにでる。
 キーボードを弾く司と欅。
 ドラムは一歩引いた音を響かせる。
「ん、溜めのところとリズム変るところをタイミングもっと気をつけなきゃな」
「揃ってるけど、本番ずれたらきてくれる皆にはすぐわかっちゃうからなー」
 ドラム隊は繰り返しのタイミング合わせ。
 楽器の音は多彩に、グリッサンドなどはいりきらきらと、賑やかに響いく。
 その中に、和楽器、三味線の音。
 その音は真人が練習を重ねて生み出す。
「ん、今音ずれたな‥‥まあ飲み込めれば本番にはマシな音が出るだろう」
「真人君がんばって!!」
「真人さーん、余裕あれば動きもちょっと確認したいからきてー!」
 圭都が手ふりふり、動きの確認もしっかりと。
 それぞれ見せ場をしっかりつくっていく。
「ヴォーカルは始終動きっぱなしになるね。揃って煽りに出て」
「うん、大きく動いて行こうか。圭都嬢たちも前でてくるから、僕らは小道で色々ね」
「おっけー」

●Smile
 ヴァイオリンの音、ふたつ。そしてその下にヴィオラの音。
 さびしげな音が響く。

「 今になって気づいたよ
  こんなにも大事だなんて
  ずっとわがまま言って
  傷つけ続けてゴメン
  きみの笑顔 もう曇らせないから 」

 高低をうまく繋ぎ合せ、音には深みが増す。
 司と円が華やかに、時折近づいては、離れていく音を生む。
 そして欅がオクターヴ下で響かせる音、さらに他の楽器の音も重なる。
 歌声はハモりとユニゾンを掛け合うように、優しくずらして、動きは少なく、小さくまとまっていく。
 
「いいね、『Smile』いいね。ぱっと賑やかな曲をさっきまでやってたからってのもあるけど、雰囲気かわっていい」
「そうだね、しっとりって感じかな」
「ヴァイオリン、ヴィオラ隊の音の響きがまたいい感じ」
「でしたね」
 まだ詰めるところは多少あるが、それはそれ。
 なかなかいい音を出していた三人はこの調子なら本番もうまくいくと思う。
「チューニングはガッチリ、しないとな‥‥」
「俺の耳でしっかり聞いて、チューニングしますよ」
 チューナー並の耳を持つ欅に、円と司は頼りにしているというのだった。

●Pulsate
 一番、賑やかになりそうな曲。
 疾走感、鼓動を響かせていく。
 トリプルギター、ツインベース、ツインドラムを音の柱として持つ曲だ。
「トリプルギター三人目、やらせてもらいます」
「思いっきりやってこうな」
 欅とギターの二人、さくさくと話を合わせて全員で一度あわせていく。
「ドラムはビートしっかりで、ばしばしね」
「細かいリズムもだな。きっちり合わせていこうな」
 にっと瑛は笑って言う。
「おっし、一回合わせようかー」

「 光を飛び越し
  アクセル踏む
  全てが闇雲に流れても
  鼓動だけは離れない 」

 ドンと大きく前に押し出す音に、ユニゾン。
 重なる声はしっかりと前へ前へと響く。
 ピアノの音に合わせてトランペットの音もアクセントとして華やかに。
 それぞれの役割をしっかり果たしていけば、それで成り立っていく。

「 音もない熱が
  降りつもり つもり
  ハヤく ハヤく急かすように
  心音に変わる 」

 最後の一音まで出し切って、ホールがシン、とする。
 観客がいたなら、声が返ってくるはずだが今はリハーサル中。
 本番を、想像すれば少し胸が熱くなるような感覚。

●リハーサル終わり
 最後に納得のいく形で通して終わり、ホールで少し遅い食事をとる。
「圭都、これを持って帰れ‥‥約束の『釜炊きご飯』だ」
 圭都に渡されたクーラーボックスには小分けされたご飯がたくさん。
 そして食事しつつも、話はライヴに向く。
「演出は、明暗もう少しつけてもいいと思うよ。あと足してもカラーくらいが僕は好きかな」
「やりすぎても駄目だし」
「あ、はいはい! 『Smile』は間接でもっと柔らかくがいいわ。あと花道通るときはスポットで」
「それ基本」
「そう基本」
 圭都の言葉に潤が続けて頷きあいっこ。
「そうだ、『Crimson Moon』で男二人背中合わせにお客さんに視線なげる感じでどう、蓮君?」
「ちょ、流し目の帝王明石丹と一緒になんて、そんな、する!」
「じゃあしようね」
 流し目の練習、とそこではうっかりみるとはきゅーん、な練習開始。
「シブママがママじゃないわ」
「え、何、僕の流し目にあてられてみる?」
「あーあ、蓮さん悪乗りはじまったー」
 と、おおはしゃぎの反対側。
 舞台上ではエスコート大会が始まっていた。
「てことで、1、2、3、どれがいい」
「曲前だと皆でわーってなりそうだよなぁ。曲中は、テンションのあがった人に捕まると帰れない予感があるから3で」
「よし、ラストに揃って花道へ。来てくれてありがとーみたいな感じかね」
「手ぇ振りながら」
 はいばんざーい、で手を交差させつつふってみたり。
 賑やかな様子をラシアはとり下ろしたばかりのMDから流れる曲を聴く。
「あ、微妙にずれてるな‥‥もうちょっと歌い込みが必要、と」
「ラシアさん、熱心だわ‥‥私も、もうちょっと」
 不安な部分は早めに解消。
 一人始めればまた一人二人、それにつられていく。
「そこもっと音ギュイーっと上げてって良さそうだな」
「そうですか? 高速リフとか」
「あわせておかしくなかったしやっていいと思う。バランスもとれていたし」
 『Puldate』ギター隊、隅っこでギター抱えて音も出しつつ、欅たちは盛りあがる。
「‥‥とうさんは元気ですか」
「ここでもそれですか」
「いやぁ、渋谷がよく言うから」
 よく言われてるらしいですよ。
「あっれ、みんないつの間にか練習体制じゃん!」
「皆やる気だね、もう一回やる?」
 丹がそう言えば、もちろんという雰囲気だ。
「じゃあ登場からね。ライトとかの演出はすぐ用意は無理だけどできるとこまででやるとして、曲は一日目4公演目の順番で」
 それぞれ楽器をステージ上にセット。
 そして、一度ホールの外へとです。
「通し、今日のラスト、いってみよ!」
 扉をあけて、スポットライト受けながら、舞台へ。
 リハーサル重ねて、本番の日は迫ってくる。