Nights―最後の聖戦・後アジア・オセアニア

種類 シリーズ
担当 香月ショウコ
芸能 3Lv以上
獣人 1Lv以上
難度 やや難
報酬 9.9万円
参加人数 10人
サポート 0人
期間 07/26〜07/30
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●本文

●闇夜駆けるU・B・N
 彼らが一体何者なのか、知る者はいない。
 いや、正確には‥‥誰も「知っている」とは答えない。
 Ultimate Bandit Nights 。彼らは『最高』の盗賊団。

 彼らの仕事の稼ぎは『最高』。
 彼らの民衆への還元率も『最高』。
 彼らの失敗の数も『最高』。
 そして何より、仲間達が『最高』。

 弱きを助け強気を挫く盗賊団Nights。この番組は、彼らの『最高』の物語を伝える特撮番組である。

●『Nights』の世界
 文明レベルは蒸気機関が開発された直後ほど。その世界には凶悪な怪物どもが闊歩し、人々の生活を脅かしていた。
 怪物の脅威から身を守るため、人々は高く強固な城壁を造り巡らすことを思いついた。突破されぬ城壁に囲まれた幾つもの集落は、規模の大きなものは『国』、小さなものは『街』と呼ばれ、それぞれに独立し、また相互協力を行いつつ生きている。

 多数存在する『街』の中でもかなり大きい部類に入る街『アルテイス』。そこに、治安を取り締まるはずの騎士警察を手玉に取り、犯罪を繰り返す盗賊団がやってきた。『Nights』。裕福な商人や貴族のみをターゲットとし、奪った金品を貧しい人々へ分け与える、義賊を名乗る集団である。

●出演に当たって
 出演者には以下注意点各種を踏まえてテンプレートを埋め、番組の登場人物を設定してほしい。
 出演者は『一般人』選択時以外は、半獣化しての撮影となる。

【能力】4つのパラメータに合計15ポイントを1〜10の範囲で振り分けてください。
 体力:筋力、持久力など。敵を蹴り飛ばしたり、高くジャンプしたり。
 技量:手先の器用さ。狙いすました突きや、鍵開けなど。
 速度:足の速さ、身の軽さ。受身の巧さもここ。
 知識:知識の量。不測の事態に対応する力や小さな情報から答えを見つける力。

【特殊】習得している特殊能力を1つ記載してください。
 特殊能力は、『出演者の獣人種族が』習得できる特殊能力から1つを選んでください。
 この時、自身が習得していない能力を選んでも構いません。
 番組の登場人物はその獣人能力のようなイメージの特殊能力を、番組中で行使します。
 威力や効果、使用回数については、獣人能力のデータを参照してください。

※『一般人』の選択について
 キャラ名・能力は通常通りに記入し、【特殊】の欄には『一般人』(カッコ不要)としてください。
 一般人とは、獣人ではない通常の人間の姿をした、特定勢力に加わっていない者を指します。一般人は特殊能力を使用出来ません。

<キャラクターテンプレート>
キャラ名:
能力:体力・技量・速度・知識/特殊
備考:

※皆さんが演じるのは原則として盗賊団ナイツの一員若しくは一般人です。その他は選択できません。

●最後の聖戦?
 レッドスピネル陥落により、分断されたナイツ。捕まった面々は、しかし隙を見つけて状況を外の仲間に伝える。
 パルミラドの軍は、アルテイスとの中間地点約半日の位置から動きは無し。彼らの真意が分からない以上襲ってこないと楽観視は出来ず、だが一先ずは保留できる案件となった。
 エステルは無事救出した。だが、今度はマーテルが捕らわれてしまった。パルミラド防衛委員長テルバドへの人質という意味では、エステルが捕らえられている状況と大差無い。
 これからのナイツの目標は、仲間達の奪還。それを果たし、そして、可能ならば特捜1課を叩き潰したい。二度と同じような事件が起きぬよう。
 1課は捕らえたナイツのメンバーとマーテルを、レッドスピネル店内に監禁している。その監禁に投入されている人員は40名ほど。店内全てを掌握していると、特捜2課のクレイトンが伝えてくれた。彼ら2課はナイツが入手しばら撒いた1課の悪事の情報を武器に1課を追及し、マーテルを餌に使った1課の開戦工作を妨害にかかる。
 事態が大きく動く中‥‥ナイツの戦いの行方は!?

●今回の参加者

 fa1420 神楽坂 紫翠(25歳・♂・鴉)
 fa2340 河田 柾也(28歳・♂・熊)
 fa2341 桐尾 人志(25歳・♂・トカゲ)
 fa2539 マリアーノ・ファリアス(11歳・♂・猿)
 fa2832 ウォンサマー淳平(15歳・♂・猫)
 fa3369 桜 美琴(30歳・♀・猫)
 fa4909 葉月 珪(22歳・♀・猫)
 fa4946 二郎丸・慎吾(33歳・♂・猿)
 fa5241 (20歳・♂・蝙蝠)
 fa5508 アイリス・エリオット(20歳・♀・猫)

●リプレイ本文

●OPキャストロール
シオン‥‥神楽坂 紫翠(fa1420)
ディアナ‥‥桜 美琴(fa3369)
カルロス‥‥マリアーノ・ファリアス(fa2539)
リッツ‥‥ウォンサマー淳平(fa2832)
ナーマ‥‥葉月 珪(fa4909)
シュカ‥‥アイリス・エリオット(fa5508)
テスタ‥‥欅(fa5241)
フーリィ‥‥二郎丸・慎吾(fa4946)
エド‥‥桐尾 人志(fa2341)
チャールズ‥‥河田 柾也(fa2340)

●最高の奪還作戦
「いくらリッツ様の紹介でも、顔すら見せられないお方には‥‥お引取りくださいませ」
 リッツの銀色の会員証を手にやって来た、顔を隠した人物を、チャールズはそう言って追い返した。追い返すとは言っても、しっかり地上の出入り口までエスコートし、深く礼をして、次はリッツ様や誰かと共に、顔を見せいらっしゃいませと手を握って見送る。
 その追い返した人物が遠く消えるのを見送ってから、地下を見下ろして、ひとつ溜め息をつく。
「いつまで彼らの活動は続くのですかね‥‥街の空気は悪くなる一方ですよ」


 地下の特別貴賓室では、普段より1割減のお客と、新参の騎士警察特捜1課の関係者数人が、酒に料理に世間話に商談と各々の目的を果たしていた。
 その中で大人しく、豪華で量の少ない料理を食べているフーリィは、普通に食事をしている振りをしながらも、周囲の人々の動きや聞こえてくる会話のキャッチに力を入れていた。
(「今のところ、逃がしたエステルの方をどうこうって話はねェのか。ま、逃げられそうもない妹の方がいりゃ充分か。あとはナイツの残りの動きをこいつらがどこまで把握してるかだが‥‥今はまだ探してる段階か」)
 まったく、ナイツも元気なこった。そう心の中で呟いて、料理を口に運ぶ。フーリィ自身はオッズの高い賭けは嫌いじゃない。勝機があるならば。
(「勝機は‥‥まぁある。あとは、お約束がちゃんと履行されるかどうかだな、お嬢様?」)

 ・ ・ ・

「向こうは40人ですってよ。諦める?」
「冗談! その程度、俺達にどうにか出来ないはず無いだろ!」
「この人数でこのメンツ。やり方次第でどうにかなるんじゃないか?」
 シュカが言った言葉にリッツとテスタが続けて反論し、カルロスがそーだそーだと賛成する。その様子を見て、シュカは笑って「まあ当然よね」と。
 そんな感じでリッツが急遽用意した普段は誰も住んでいない家に集まった、1課の検挙を逃れたナイツの面々は、そこで仲間とアジト紅棘の奪還作戦を話し合っていた。その話し合いも既に佳境、あとは必要な物や人を確認したうえでそれらの確保を行うことと、もうひとつ大事な未決定事項。
「こういう大仕事には、最高な作戦名があるもんだろ!?」
 そういうリッツに、昼間にしては珍しくディアナがシュバッと手を上げ。
「『火事場de救済☆大作戦』」
「悪ぃ、俺最近紅棘行ってなかったから窓の位置忘れちまった」
「テスタ、何事も無かったかのように話題変えないでよ」
「店長さん、もしかしてまだ寝てる? あ、寝言だ寝言」
「失礼ね、カルロス。今回はさすがに起きてるわよ! 多分」
「多分なのね‥‥」
 シュカが溜め息と共にガックリ肩を落とす。
 仲間や自分たちの命のかかった作戦前。だが、ガチガチに力が入っていてはうまくいくものも転んでしまう。大声で笑いあうナイツ。彼らは、そのことを分かっているがゆえに笑うのか。
「さて。それじゃ、俺は変装用の服とか、発火筒を集めて来るぜ。‥‥傭兵は、要るかな?」
「そうそう使える人材がいるかは分からないけど、探すだけは探してみるのがいいんじゃない?」
「予告カードばら撒きの方は、人手の心配いらないぜ。俺の情報網を使えば、大抵の一般家庭にはお届け出来るからな」
「カードを撒いて来る際は、噂話もお忘れなく。カード単品では弱いですが、噂話で市民の興味が融合すれば、強い誘因になりますわ」
「じゃあ、俺もばら撒き組みか? あんまり顔も知られてないだろうから、通行人に紛れて紅棘の外側も見物してくる」
「大事な仲間と街の未来がかかってるからね。絶対やってみせるわ」
 リッツが、ディアナが、カルロスが、ナーマが、テスタが、シュカが、それぞれに部屋を出て行く。作戦は動き始めた。

『本日、一課から『紅棘』と囚われの市民を頂きます』

 ・ ・ ・

 ナイツが仲間達の奪還のための準備を始めたその頃、紅棘では。シオン達に1課が仲間の居所を吐かせようと取調べを行っていたが、シオンの軽い受け流しやノアののほほんさに疲れ果て、尋問第1弾を諦めていた。
 諦めたので、別の仕事をやってしまう。それは記事の発注。ガトリンが連絡を入れて呼び出したアルテイス・トリビューン社の新聞記者、エドは、紅棘にやって来るなり目を丸くした。ナイツ逮捕の記事を書けと言われて来たのに、パルミラドへの宣戦布告を肯定する記事を書けという突然の命令、否、脅迫。しかもナイツはパルミラドのスパイだったとしろと見せられたナイツの面々は。
「この人達‥‥本当にナイツ、ですか?」
 紅棘経営補佐のシオンと、窓際一人チェスのノア。何とも妙な取り合わせだ。
 そして、彼らに加え、紅棘の店長や店員らもナイツだとガトリンは言うのだから、エドの腰も抜けそうになる。
「‥‥ってことは、まさか」

●大騒ぎの大作戦
 静かな店内に、木炭鉛筆が紙の上を滑る音だけが小さく響く。ガトリンの言う内容の記事を書くことは出来ない。ジャーナリストとして、真実をあるがままに読み手へ伝えたい。
 ペンは剣よりも強し。しかし、剣に弱みも握られていては、勝てるものも勝てない。エドは一家の稼ぎ頭だが、床に伏す母親をはじめ家族を養っていくのは少し苦しい。そこに大きな報酬をちらつかされては‥‥
(「くそっ‥‥俺、なんか情けねぇ‥‥シオンさん達、何か言ってくださいよ‥‥」)
 店の扉が開く。入ってきたのはフーリィという、1課が雇っている男。その男と共に扉から入って来る外の喧騒。いつもより少し騒がしい、人の声。

「で、報酬はどのタイミングで貰えんのかな? お外が騒がしくなってるようだが、あれはおたくらの演出かい?」
 ここで報酬を渡すというガトリンの呼び出しにやって来たフーリィは、外の様子をかいつまんでガトリンに話す。
「密造酒なんて、全然市民の味方じゃないです!」
 外の市民は紅棘の窓を開けて罵声を浴びせかけたり、暴動直前にまでなっていた。入口を守る1課の男はそれらを抑えはするものの、力尽くの対応は裏目に出るためにとることが出来ない。
 だが、1課が改めて火をつけずとも。既に存在していた種火は、ほんの少しの風が吹いただけで大きく燃え上がった。
 正義を取り戻せー、という誰ともない声を皮切りに、大勢の市民が店内へなだれ込んだ。何人かがその押し戻しを手伝いに行ったあたりで。
 2階でガラスが割れる音。そして「ナイツ参上!」の声。同時に市民の中から1課員を取り押さえようとする者も出てきて。ガトリンは急ぎ指示を出す。
「公務妨害だ、多少手荒な手段を使って構わん!」
「後が面倒になる、住人に怪我をさせるな!」
 ガトリンの命令が発せられた直後、別の場所からガトリンの声で全く別の命令が降りる。混乱する1課員。ある者は市民への手出しをやめ、ある者は手を出して顔に雑巾を見舞われる。市民たちの突入で物や罵声の飛び交う店内では、ふいに飛んできた何かが直撃してぶっ倒れる者も。
「ナイツの仕業か‥‥フーリィ、お前への報酬は後回しだ、今はこれでも食っておけ」
 ヴン、と振るわれるガトリンのサーベル。しかしフーリィはそれを予め知っていたかのようにひらりとかわし、床の木を砕いて轢弾を放つ。
「そんなところだろうと思ってたよ。俺を切るタイミングを見誤ったな、ガトリンさんよ」

 どこかで火がつけられたのか、煙が焚かれているだけか、店内に煙が漂い始める。窓の多くが開いている分立ち込める速度は遅いが、視界を徐々に白く染めていく。
「大丈夫?」
 シュカとナーマがシオン達の居所へ到達し、彼らを戒める縄を解く。その傍ではリッツが、自分達に気づいた1課員を殴り倒す。
「ナーマ、あなたそれ解くところ間違えてるわよ?」
「はい?」
「まったく、きつめに縛られていたせいで、痕つきましたよ。倍にしてお返ししますよ? ククク」
 髪のはらりと解けたシオンが立ち上がり、向かって来る1課員を見据える。
「『跳べ』」
 シオンの念が込められた言葉に従わされその場でジャンプする1課員。その滞空中に、片手で後ろへ強く押してやる。体勢を崩して落下し、後頭部を打つ1課員。
「‥‥まあ、頼もしい仲間が増えたということで。‥‥あら、あそこで気絶してらっしゃるのは。リッツさん、揉みくちゃにされて怪我をされたり、シオンさんに連れて行かれると可哀相な事になりそうですから一緒に救出しておきましょう」
 当のシオンはやっぱり一人二人の1課員を虐めては笑っている。それをとりあえず置いといて、ナーマはリッツを呼んで、倒れているエドを運び出す。リッツは去り際、シオンに指示を飛ばす。
「シオン、明かりを!」

「上だ! 上にナイツがいるぞ!!」
 その声に1課員の数名が2階へ上がっていくが、既にそこには誰もいない。そこにいたディアナは現在1階で1課員を蹴り倒しては壁や天井を走り回り、混乱の火に油を樽で注いでいる。
 店内の灯が落ちる。夕暮れ時、外は徐々に暗くなっていく中で、カルロスは1課員を装って大騒ぎをして混乱を誘う。
「それじゃ、そろそろ逃げ時かな? ‥‥逃げ時かしら?」
 正体を見破られぬよう女装して突入していたカルロス。もう今さら口調気をつけなくても大丈夫。
「テスタさん、先に行っててください。俺‥‥私、最後に一発かまして‥‥」
「いい、分かった、意味は伝わったからもういいぞ」
 市民に完全に紛れて裏で煙を焚いたり指揮系統を乱したり暗躍していたテスタは、最後に一声ガトリンの声で「全員、敬礼!」と残して姿を消す。シオンが落とした明かり、それが撤退の合図だった。
「じゃあ、さっさと逃げますか。ちょっとひどい、善良な市民に何するんですかぁっ!?」
 ポケットから取り出した紐をブンと振るい1課員を撃退するシュカ。偽装のための口調は彼女の容姿には合ったものだったが、いつもの彼女を知る者にとっては違和感ありまくり。
「ディアナ店長、あとよろしくお願いします」
 言って、カルロスとシュカはディアナから少し離れた所に別々に立ち、眠りの香りを放つ。至る所でばたばたと倒れ、眠る1課員と市民達。
「さあ! ナイツ撤退するわよっ!! 全員、店の正面出入口から北の新アジトへ撤退!!」
 1人2人をまた蹴り倒してから、大声をあげて正面出入口から外へ出て行くディアナ。それの追従するものは数人の1課員しかおらず。他のナイツは既に裏口から脱出を終えたあと。


 大騒ぎは原因となっていた勢力の1つが消え、残りの2つが疲労と睡眠でその勢いを失うと自然に沈静化した。ガトリンは急ぎ隊を再編成しナイツを追跡しようとするが、市民の反発の声に思うように進まず、駆けつけたクレイトン達2課によって今回の騒ぎについて事情を聞かれることとなり、断念せざるを得なくなった。

 そういえば、あの男はどこに行ったのか。
「さーて、あとは報酬を貰うだけかな?」

 あともう一人。大騒ぎの最中ずっと寝てた人。
「‥‥あ、あれ? ここは家?」
 頭を軽く振って、ふと気付く。手元に自分の描いた絵。そしてカード。
『ナイツ参上☆これからも紅棘を御贔屓に♪宝は寝て待て!』
 窓を開ける。外には久しぶりにいい風が吹いていた。
 絵とカードを共に細かく破り、それをエドは風に舞わせた。
 花びらのようだった。

●最後の聖戦・了
――アルテイス・トリビューン社の今日の夕刊より
『騎士警察特捜1課の悪事は、これにとどまらなかった。詳細については特捜2課をはじめ騎士警察内部での取調べが行われている最中で分からないが、密造酒事件や今回の騒ぎは、ほんの氷山の一角であると考えられる。
 ここまでされると流石に筆者は書かざるを得ない。ナイツはこの街の淀んだ空気に、清浄な風を送り込む存在なのでは、と。目に見えるものばかりが事実とは限らない。目に見えない真実が存在することもある。読者と筆者の期待に彼等が応え続けるかは、彼等のみが知るだろうが』


 自宅にて、エドの書いたその新聞記事を読んで、リッツは笑った。ナイツはこれからどうなるのだろう。リッツにとってナイツは良くも悪くも”遊び場”だった。大暴れし過ぎたから、自分は暫く大人しくなければとは思う。だが、自分にはナイツを押すことも止めることも出来ない。
 あの後、1課は2課の追及ですっかり動きが見えなくなった。パルミラドの軍は結局止まった場所で軍事演習だけをして、帰っていった。マーテルは向こうへ帰り、テルバドを説得してまた遊びに来ると言っていた。
 ナイツは。

 ・ ・ ・

「皆さんお疲れでしたー」
 ナイツの面々は、2課関連の施設に潜んでいた。さすがに紅棘には戻れない。シオンは別の街への移動も考えているようで。
 フーリィは報酬として、エステルからのほっぺにちゅーを受け取って帰っていった。何やら、一緒に牢にいた時の密約らしく。ナーマがチャールズから受け取ったメッセージカードで、地下は危険なこと、フーリィは味方らしいことが書かれていて、リッツが傭兵を探す折、密かに少し接触していた。大所帯は苦手という彼は、必要な時呼んでと去った。

 アルテイス中に正体がはっきりばれてしまったナイツ。さて、これからどうしよう?