ヒカル! 負けない心アジア・オセアニア
種類 |
シリーズ
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担当 |
緑野まりも
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芸能 |
3Lv以上
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獣人 |
1Lv以上
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難度 |
普通
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報酬 |
7.9万円
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参加人数 |
8人
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サポート |
1人
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期間 |
04/02〜04/06
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前回のリプレイを見る
●本文
ついに、黒幕と対決する私達。でも、黒幕の力はとても強く、しかもコピー達が守っていて、私はピンチになってしまう。でも、仲間達のがんばり、そしてカトリの言葉によって、私は立ち上がる力を貰った。奴の野望は必ず私が打ち砕く! いくよ、第四の魔法!!
〜声優募集〜
アニメ『光の中のヒカル!!』では、劇中のキャラクターの声を演じてくれる方を募集しています。得意な役柄、演じたい役柄の希望と共にご応募ください。審査のうえ、ご依頼させていただきます。振るってのご応募お待ちしております。
〜世界設定〜
写し身の鏡 神様候補が自分の姿をこの鏡に映すと、姿形をそっくりに写した自分の複製を作ることが出来る。作れる複製はほぼ無限、姿形と能力は同じだが、魔法だけは1ランク下がる(第四魔法が使える場合、使える魔法は第三魔法まで)。複製が持っている無色のパワーストーンを奪えば消える。また鏡を割るか、本体のパワーストーンを奪えば全ての複製が消える。かつて、500年前に行われた神様決定戦で使われた、異世界の魔法の道具の一つ。過去の戦いでは、このような異世界の魔法の道具を持ち込み可だったが、今回の戦いでは不可となっている。
グーテン社 世界的に有名なドイツの玩具会社。本社はドイツだが、日本にも会社を持っている。元々はヌイグルミで有名になった会社で、愛らしい動物のヌイグルミは全世界にファンも多い。現在世界中で大々的に売り出しているのは、何故か蜘蛛のヌイグルミ。
グーテン・ジャパン本社ビル 光流の街から電車で一時間程度行った所にある都会の一等地に立つグーテン・ジャパン本社のビル。地上50階、地下5階で1、2階はヌイグルミの展示場になっており、様々なヌイグルミが飾られている。
〜次話あらすじ〜
謎の人物からのメールにより、ついに敵の本拠地であるビルを突き止めた光流達。仲間と共に本拠地へと乗り込んだ光流は、敵のコピー達や罠を潜り抜け、ついにビルの最上階で敵の神様候補と対決する。
光流と仲間達は、敵の本体と写し身の鏡破壊の二手に分かれ戦った。敵の本体は光流達より上位の魔法を使い、その圧倒的な力に苦戦を強いられる。写し身の鏡も、大量のコピー達に守られ、破壊することが難しかった。
やがて敵の猛攻に傷つき、絶体絶命のピンチに陥る光流達。しかし、そこに現れる助っ人。そして、仲間達のがんばりでついに破壊される写し身の鏡。そして、光流は力を振り絞って、第四の魔法を唱えるのだった‥‥。
〜登場人物〜
蛍崎光流(CV:牧村ユミ) 本編の主人公。運動神経抜群の中学二年生の少女。明るく元気で、ちょっと勝気な性格。偶然異世界人カトリと出会い、神様決定戦のパートナーに選ばれる。愛称はヒカル。
異世界人カトリ(CV:南方雄治) 本編のもう1人の主人公。異世界より神様決定戦に参加する、神様候補として現代世界に現れた。
謎の神様候補 写し身の鏡を用いて、世界中に自分の複製をばら撒いた神様候補。その目的は、邪魔な神様候補達駆逐すること。魔法の力とは別に、一般人を操り自分の思うがままに動かすという能力を持っている。本体は固有のパートナーを持っているが、複製達はその力を使って、一般人を自分の都合のいいパートナーにしている。また、複製達に指示を出すため、数人の神様候補を自分の部下に加えている。本体は第四魔法まで使用可能、複製は第三魔法まで使える。
ライバル達 神様候補とそのパートナー達。様々な願いを持って戦いに参加し、光流やカトリと対決していく。また、何かのきっかけで仲間になったりする。
学校の友人 光流の学校の友人達。神様決定戦のことは知らないが、事件に巻き込まれたり、場合によってはパートナーに選ばれていく。
その他 光流の両親、学校の先生など
〜備考〜
パートナーの変身はいわゆる魔女っ子物などの服装の変化といったイメージ。また、異世界人はパートナーが変身すると、本来の姿(ヌイグルミ)に戻る。変化するのは服装のみで、その人を知っている者にはもちろん気づかれる。
アニメ的ご都合主義で、バトルによって街や人に被害が出ても、一般人が事件について騒ぎたつことはない。魔法でいつのまにかバトルのことを忘れてしまうという設定。ただし、関係者はその限りではない。
今回、光流とその協力者達は、第四魔法(属性+単語3つ)に覚醒する。物語の重要部分で使用し、物語を盛り上げる予定。光流達の第四魔法は『レイテ』の強化版『ゼウン・レイテ』。『ゼウン』は魔法の強化版を示す言葉として統一し、『ゼウン』級といった表現をする。
蛍崎光流役には現在売り出し中のアイドル声優牧村ユミ氏を、カトリ役にはイケメン声優南方雄治氏を起用します。
●リプレイ本文
「此処まで辿り着けた事は褒めてあげるわ。でもこんな時間に子供だけでうろついているのは感心できないわね」
ビル最上階。豪華なシャンデリア、美しい調度品など、まるで西洋の屋敷のような雰囲気の部屋の奥。美しいブロンドの女性が光流達を嘲笑うかのように呟いた。
「いいわ、見てるだけでは退屈しそうになったし、私が相手をしてあげる。シュバルツ‥‥」
「しかたありませんね‥‥ここまで来れた事は褒めてあげますが、戦う相手を間違えましたね」
ゼラフィーネが優雅に手を振るうと、部屋の隅に控えていた銀髪の青年が姿を現す。美しい顔立ちに、冷酷そうな表情を浮かべ、光流達を一瞥するとその姿は銀の蜘蛛へと変わる。そして、シュバルツの出した糸に包まれたゼラフィーネは、きらびやかな魔法のドレス姿に変身した。
「茜‥‥あれ‥‥写し身の鏡‥‥」
「あれが‥‥うん、わかった。ヒカル! アノ男はヒカルに任せたで! ウチは鏡を!」
茜の肩を叩くレベッカ、その視線の先には美しい装飾を施された大きな姿見の鏡。しかし、鏡の周囲にはそれを守るように多くのシュバルツコピー達が姿を現している。
「一人では大変でしょう。私も手伝うわ」
「ありすちゃん! ありすちゃんと一緒なら、百人力や!」
「鏡とコピーは私達に任せて。ヒカルはシュバルツを」
「うんわかった! 二人とも、絶対負けないでね!」
「あら、私の相手は貴女だけ? 甘く見ないで貰いたいものね!!」
光流達は頷きあい、それぞれの相手へと向かう。ゼラフィーネは、余裕の笑みを浮かべながらスティックを振るうのだった。
「きゃあ!」
「ヒカル!」
戦いが始まってすぐ、シュバルツ達は圧倒的な力で光流達を苦しめた。コピーと比べて、シュバルツ達の力は段違いだったのだ。
「なら、これで! リフ・ライテ!」
「あら、姿を消しても無駄よ。ラズ・ウェブ」
「くぅ、糸に囲まれて下手に動けない‥‥」
光の屈折で姿を消す光流だったが、周囲を刃の糸で囲まれ身動きが取れなくなってしまう。
「つまらないわね。ウェブ」
「あっ‥‥」
そして、銀の糸が光流を捉え、身体を拘束し、光流はピンチに陥ってしまった。
「子供のお遊びもここでおしまい、じゃあね‥‥」
光流絶体絶命。ゼラフィーネが止めの魔法を唱えようとしたそのとき‥‥。
「ハイ・ウインジェ!」
「っ!! これは拘束魔法!」
「ボルテ!」
「きゃっ! あ‥‥糸が‥‥」
「どうやら、まだネズミがいたようですね」
突然ゼラフィーネを拘束する強い旋風。そして、眩い雷光が光流を拘束していた糸をかき消す。冷静に呟くシュバルツの視線の先、そこに二人の人影があった。
「ヒカルくん、だいじょうぶ!?」
「ヒカルちゃん! 助けに来ました!」
「風祭くんと‥‥すばるちゃん!?」
そこにいた二人は、パステルグリーンの衣装を纏った千尋と、すばるであった。すばるは、鍔広の可愛らしい帽子と銀のエプロンドレスのような衣装を纏い、その肩に光る鳥を乗せている。
「風祭くんはともかく、な、なんで、すばるちゃんまで!? それにいま魔法を‥‥」
「はい、ヒカルちゃんを助けたいと思っていたところに、このブリッツさんが来てくださって。それでわたしもパートナーになりました」
「話はあとで! ヒカルくん、遅くなったけど僕も手伝うよ! 一緒にシュバルツを倒そう!」
「う、うん!」
駆け寄ってくる二人の姿に勇気付けられた光流。しかし、ゼラフィーネは風の拘束を難なく打ち破り、余裕の表情を見せるのだった。
「今度は、少しは楽しませてくれますのかしら?」
「コン・シャド!」
「邪魔よ! グラビガ!」
茜はコピー達の影に触れ動きを操り同士討ちさせ、ありすは巨大な重力場で周囲を薙ぎ払う。
「次から次へと、きりが無い! レベッカ、ええ手ないん?」
「私にそんなこと聞かれてもわかんないわよ!」
「泣き言言わない! ほら、次くるわよ!」
しかし、鏡から生まれ続けるコピーが行く手を阻み、茜達は写し身の鏡を攻撃することができなかった。
『ズ・ウェブ』
「あぶない! グラビ! グラビ! グラビ!!」
「いたた! レベッカ! なんでウチには直接攻撃する魔法がないんや!」
「わたしそういうのにがてなんだも〜ん。闇で狙いを外しても、数撃てば当たるのねぇ」
そして、一度に十数発の糸の刃が襲い掛かる。ありすが素早く重力を操り魔法を落とすが、迎撃し損ねた数発を受けてはダメージを受けていく。徐々に追い詰められていく二人。
「あかん、囲まれた‥‥」
「ふふ‥‥とっておきの呪文をプレゼントしてあげましょうよ、ミュウ」
ついには囲まれてしまう茜とありす、しかしありすは不敵な笑みを浮かべ、パートナーのミュウに頷いた。
「ゼウン・グラビガン!」
ありすが呪文を唱えると、空間に歪みの様なものが生じ、そこから鎧姿の魔人のような姿が現れる。それは超重力場の塊のような存在だった、やがて魔人の胸元がゆっくりと開き‥‥。
「ギルティ!」
開いた胸の中は光さえ吸い込む闇のような超重力場、ありすの掛け声と共にその空間はコピー達を吸い込み消滅させてしまった。
「なんちゅう威力や、まるでブラックホールやね」
コピー達を一掃してしまったありすの魔法に驚きつつ、急いで鏡へと駆け寄る茜達。
「あかん! これ硬すぎ!」
「グラビ! うそ、私の魔法でも壊れないなんて」
しかし、写し身の鏡は簡単には壊れない。魔法の道具というだけあって、普通の力では壊すことができないのだ。
「ちょっとどいてて‥‥」
「レベッカ?」
「こんな物が有るから!」
「あ、壊れた!? ど、どうやったん?」
「ちょっとね‥‥さて私達の役目は終わったよ。あとは‥‥」
だが、その写し身の鏡に、レベッカがいらただしげに呟き一閃すると音もなく割れ崩れ去った。驚く茜達だったが、レベッカは意味ありげに苦笑を浮かべるだけだった。
「さっきまでの威勢はどうしたのかしら? ズ・ウェブ!」
「コン・ボルテ!」
「ウイン!」
ゼラフィーネと対決する光流達。しかし、三人がかりでも苦戦をしいられていた。すばるが雷球を変幻自在に飛ばし、千尋が的確に魔法の弱所を突くが、単純に威力だけみればゼラフィーネが勝っていたのだった。しかし‥‥。
「ゼラフィー! 鏡が‥‥破壊されました」
「なんですって! 私の‥‥大事な玩具をよくも! お遊びはもうやめよ、消えなさい! ゼウン・ゴラズ・ウェブ!」
茜達がついに写し身の鏡を破壊した。だが、それに怒ったゼラフィーネが自らの最強魔法を光流達に放つ。糸が巨大な槍のような形に収束し、光流達を襲う。
「ヒカルちゃん危ない! ネト・ボルテ! だめ、防ぎきれませんわ! きゃあ!!」
すばるが慌てて雷の網を紡ぐが、糸の槍はその網を打ち破り、三人を吹き飛ばす。三人はかろうじて堪えるが、ダメージは大きくフラフラになってしまう。
「止めよ。ゼウン・ゴラズ・ウェブ!」
「だめ‥‥させない! 第四の魔法ゼウン・レイテオン!」
再び襲い来る糸の槍、光流は守りたい思いを込めて第四の魔法を唱える。光の竜が現れ、光線のブレスを吐き放つ。
「この状況で、第四魔法に目覚めたというのですか。ですが所詮は目覚めたばかりの魔法、既にその域まで達している私には通用しません!」
しかし、槍はそのブレスさえも切り貫こうとする。光流は悔しさに表情を歪める。
「ヒカルちゃん! 諦めてはダメですわ。一人でだめなら二人で! ゼウン・ボルテオン!」
「そうだ、君の願いはこれくらいで折れるものなのか!? 二人でだめなら、三人で! ゼウン・ウインデイン!」
そんな光流を励ますように、すばると千尋も立ち上がり魔法を唱える。雷の巨鳥、竜巻のグリフォンがそれぞれブレスを放ち、三つの力が一つに集まる。
「そんな! 三つの属性が合わさった!?」
「ゼラフィー!!」
三つのブレスの力に、ついに糸の槍は消滅する。驚愕の表情を浮かべるゼラフィーネ。そして、魔法が当たる寸前、シュバルツが人の姿になりゼラフィーネを庇うように覆いかぶさった。
「シュバルツ! そんな‥‥何故!?」
「何故でしょうね‥‥初めは貴女を道具として使うことしか考えていなかったのに、気付けばこうやって守ってしまっている」
爆発のあと、傷ついたシュバルツの姿にゼラフィーネが悲しげな表情で問いただす。シュバルツはパワーストーンを失い消え行く中で、自嘲気味に笑みを浮かべる。
「貴方を失ったら、また私は、退屈な毎日に逆戻り‥‥」
「貴女は強い人だ‥‥だから、私がいなくても大丈夫‥‥」
ゼラフィーネの頬に一筋の涙。それをシュバルツは指で拭って優しく微笑んだ。
「カトリ君‥‥パートナーは大事な親友であり、この世界で得た家族‥‥その意味が分かった気がします」
「シュバルツ‥‥」
「短い間でしたが、貴女に出会えて嬉しく思います‥‥ゼラフィーネ‥‥」
そう残し、シュバルツは消えていった。その表情はいままでになく、とても穏やかな表情であった。
●キャスト
蛍崎光流
牧村ユミ
カトリ
南方雄治
風祭千尋
七瀬七海(fa3599)
戎橋茜
十六夜 勇加理(fa3426)
レベッカ
結(fa2724)
本田すばる
豊田そあら(fa3863)
夢村ありす
式部さやか(fa5629)
シュバルツ
水鏡・シメイ(fa0509)
ゼラフィーネ
葉月 珪(fa4909)
光の鳥ブリッツ
夕波綾佳