アイドル強化合宿2アジア・オセアニア

種類 シリーズ
担当
芸能 2Lv以上
獣人 2Lv以上
難度 難しい
報酬 5.2万円
参加人数 8人
サポート 0人
期間 09/07〜09/15
前回のリプレイを見る

●本文

●アイドル強化合宿 2
 2人の女性がカフェテリアのテーブルをはさんでお茶を楽しんでいる。
 一人は黒いサマードレスに身を纏った女性。
 サングラスと帽子で顔を隠しているが、抜群のプロポーションが周囲目線を集めている。
 もう一人はGパンにGジャン。黒のタンクトップ。バンドのボーカルといったような雰囲気だ。

 彼女の名前はパパイヤ・パイン。もう一人の女性は安導夏美。
 2人はアイドルとは何なのかという話をしている。

 アイドルというのは複合職である。
 
 アイドルは歌手の様に歌が歌えなければ成らない。
 アイドルはダンサーの様に踊り(振り付け)が踊れなければ成らない。
 アイドルはグラビアモデルの様に可愛く見栄えが良くなければならない。
 アイドルは役者の様に演技が出来なければならない。

 もちろん、本職の人間には遠く及ばないかも知れないが、アイドルはそのいくつかの能力と技能のバランスが取れていて、初めてアイドルと呼ばれる職業と成りうることが出来る。

「先輩のいってる事は間違っていません。でもソレはカリスマとしてのアイドルです。確かにテレビにでて、アイドルとして活躍するにはそれらの能力が不可欠でしょう。でも私たちは獣人です。獣人の本分はナイトウォーカーを倒すことだと思うんです」

 安導夏美がパパイヤ・パインに意見する。
 パインはアイスコーヒーを口に運びながら静かに応える。

「そうね。でも、先立つものが無いと、なかなか大変だと思うわ。それに人脈と経験もね。何でも一人で出来るなんて‥‥私たちは神様じゃないんですから」

 もっともな意見である。
 一人で出来ないからみんなで力を合わせる。
 人それを協力という。

「今は新人を育てる時期‥‥だと私は思ってるの。だから貴方の提案に乗るのよ」
 パパイヤ・パインはそう言って微笑する。

「では、また、胆力を鍛えるために、体力アップを兼ねて無人島で一週間のサバイバル‥‥っという事で宜しいですか?」
 安導夏美がそう言ってパパイヤ・パインの表情を覗き込む。

「そうね。今回は水着持参で浜辺で撮影会を私はメインにしたいと思うわ、貴方は予定通り銃を使うと良いわ」

 そんな訳で第2回アイドル強化合宿の始まりである。
 参加資格は獣人で水着の似合うアイドル(男女問わず)であること。
 無人島で一週間サバイバル。

●今回の参加者

 fa1206 緑川安則(25歳・♂・竜)
 fa1357 結城 紗那(18歳・♀・兎)
 fa1526 フィアリス・クリスト(20歳・♀・狼)
 fa1704 神代タテハ(13歳・♀・猫)
 fa1718 緑川メグミ(24歳・♀・小鳥)
 fa2370 佐々峰 菜月(17歳・♀・パンダ)
 fa2814 月影 愛(15歳・♀・兎)
 fa3671 風宮・閃夏(18歳・♀・虎)

●リプレイ本文

●アイドル強化合宿2
 青く晴れた空、白い雲、南半球に入ってから突き抜けるような暑さ。
 ヨットに乗ってゆらゆらと無人島の浅瀬に着いたのはその日のお昼だった。
「それじゃ第2回無人島合宿始まり始まり〜♪」

 そう言ってパパイヤ・パインが手をパンパンと叩く。
 それに合わせていつもの様にテント・寝袋・鍋と食器が島に持ち込まれる。
 それ以外は殆ど自給自足の一週間が始まる。

 砂浜までは30mほど、ヒザや腰までの水かさの透明な海面をあるいて砂浜へと上陸するコースである。

 なんだか雰囲気がとてもすばらしい南国ムードなのだが、単純に桟橋が古くて腐ってきたので、今回からこういう上陸方法に成ったのは抜群に秘密である。

「よっしゃ! 一番乗り!」
 緑川安則(fa1206)が荷物を持って水に入る。‥‥っが荷物の重さでそこから一歩も動けないご様子。
「一体荷物には何を入れてきたんですか?」
 結城 紗那(fa1357)が緑川安則に質問する。
「銃とか銃とか銃とか銃だ!」
 カバンの中には銃が大量に入っているご様子。
 流石にコレには突っ込みが入る。

 マリンブルーのビキニにハイビスカス柄のパレオの結城紗那はパパイヤ班。
 パパイヤに渡された『防水のスーツケース』を持って海岸へと移動する。
 水に浮くので浮き袋代わりに成っている。

 神代タテハ(fa1704)がそれのお手伝い‥‥っというかスーツケースの上に自分たちの荷物乗せて移動させているけど。

「やれやれ‥‥兄さまにもこまったものですわね」
 右手に銃剣、左手にオートマチック拳銃を装備した緑川メグミ(fa1718)が迷彩服とジャングルブール姿で水に飛び込む。
 彼女も重装備なので兄の荷物を運ぶ手伝いは出来ない。
 半獣化してる彼女だが、食料と酒の重さがプラスされているのでかなりの重さだ。

「‥‥水着着用でどっちの班に入るか事前申告‥‥って言うのは伝えなかったかしら‥‥」
 安導夏美にじろりと目線を送るパパイヤ・パイン。
 しかし、遠回りな行為が全く通じない安導夏美。

「あっ、パイン先輩! 頼んでおいたサブマシンガンと拳銃‥‥持ってきてくれました?」
 安導夏美に言われて奥の積み荷を指さすパイン。
「持ってきたことは持ってきたけど、それ‥‥重いし私も使ったこと無いのよね。もらい物だし‥‥」
 そう言ってパインが荷物を纏める。
 今回も彼女は黒のマイクロビキニ。
 安導夏美は紺のチューブブラとスパッツの水着である。

 そんなこんなで今回も無人島でのバカンス‥‥いや、合宿が始まる。

「今回はみんなが持ち寄った食材を使ってカレーを作ってみましょう!」
 パパイヤ・パインがそう言って巨大な鉄鍋を用意する。
 結城紗那が今回は水組み役。しっかりと水の貼った鉄鍋が、石で作られた竈の上でコトコトと温められていく。

「薪は‥‥これくらいで良いですか?」
 佐々峰 菜月(fa2370)が森から拾ってきた木や小枝を竈の脇に山に積む。
 今回の彼女は、ちょっと大胆に紐ビキニにシースルーの花柄パレオ。
 今回の彼女は大胆路線
「‥‥シュールストレミング入りカレー‥‥」
 紗那が不穏当な事をさらりと言ってのける。

「タテハちゃんに料理の方は任せて、それじゃ少し写真を撮ってみようかしら」
 パパイヤ・パインが佐々峰 菜月を浜辺に連れ出す。
「水着でお色気写真を撮るときのセオリーを教えるわね? 先ずは砂浜にうつぶせか前屈み‥‥上からのアングルは胸を強調させるだけじゃなく、写真を見る人に優越感を与えることが出来るの。それとカメラに対して斜め方向に、太陽の光もやや斜めから受けることで胸に影を‥‥そうすると身体が立体的に写るからイメージがいいのよ‥‥海が光を反射してくれるし‥‥でも、レフ板が有ればそれでも良いんだけどね」
 そう言ってパインが三脚を砂浜に立てて、何枚も写真を撮り始める。


「お米は私が炊きますから‥‥安心してくださいね」
 月影 愛(fa2814)がどっさりと持ち込んだお米の一部を飯ごうで炊き始める。
 米を炊くのも料理をするのもかなりの重労働。
 彼女の今回の水着は超極薄のマイクロビキニ。
 殆ど紐‥‥っと入っても過言ではない。
 胸を隠している布の大きさは、名刺の半分ほどしかない。
 お尻に至っては完全に紐、前も名刺一枚分でかろうじて隠してる程度である。
 むだ毛の処理も完璧‥‥っと言うか完全に脱毛してある様子だ。
「愛ちゃんには後でリップサービスのやり方を教えて上げるわね?」
 パパイヤ・パインの言葉にくすりと笑う愛。
「あら、私おくちでのサービスは得意なんですよ?」
 AV女優兼モデルの彼女のそんな言葉に過敏に反応しているのは緑川安則。
 だが、彼は現在筋肉痛で木陰で休養中である。

「いくら半獣人に成っても物理的に無理な事は無理なんだから‥‥張り切りすぎて身体壊しちゃったらダメよ? 身体は疲れさせて成長させるもので、痛めたら治すのに時間かかるんだから〜」
 安導夏美がそう言って微笑を浮かべている。
 格闘専門の彼女は半獣人でも十二分に人間の常識を凌駕した動きや力‥‥体力を有しているが、逆に射撃やその他の能力に至っては十人並みの力しか持ち合わせていない。
 人並みに楽器が弾けて、人並みの音楽センス。
 だが、発声だけはそこそこ‥‥まずまずの力を持っている。
 彼女がバンドのボーカルとしてアイドルを続けているのはそのためである。

「そうですわ‥‥兄さま。無理は‥‥いけませんわよ‥‥」
 30kgの砂を背負ってフルマラソン‥‥そんな夢を抱いていた緑川メグミも体力が続かず、脱水症状で海に浸かっている。

「2人とも今日は無理しないで‥‥銃と格闘の訓練。それに体力作りを交互にやっていきましょう」
 安導夏美がそう言ってにっこり笑っている。
 右手に『DRACトンプソンM1』サブマシンガンを握りしめ、見た目では緑川メグミと良い勝負である。

「私たちはギャングじゃないのよ‥‥っと言いつつそれ私が貸した銃だけど♪」
 パパイヤ・パインが笑みを浮かべた後に言葉を付け足す。
「一般人に見られないように‥‥携帯に最も適した武器‥‥それが拳銃です。出来ることならショットガンや大型のサブマシンガンではなく、威力の高い拳銃を使って欲しいわね‥‥このような♪」
 そう言って彼女はルビーで作られたオーパーツの拳銃を水着の上から着飾っている。
パワーが足りなくて扱えないので見た目装備に成っているが‥‥。


「力は信念を持つ心に宿る‥‥。なぜならば‥‥、なぜならば‥‥! 我々は心に獣の心を持つアイドルだから!」

 風宮・閃夏(fa3671)が砂煙を上げてガシガシと砂浜を走り回って行く。
 夏美を除けば半獣人状態の彼女は、最も体力と格闘センスの有るアイドルである。


「さて、カレーが出来たよ〜」
 神代タテハに呼ばれてパパイヤ班は夕食である。
 一口食べて顔色が変わる佐々峰菜月。
 全身に汗をびっしょりとかく月影愛。

 一口目は口の中に広がる甘い桃とミカンを混ぜたような味わい。
 それが徐々に味噌と唐辛子を混ぜたような不思議な味に変わって行く
 イカなのか里芋なのか分からないが歯ごたえがあってにちゃにちゃした食感。
 極めつけは食べていると口の中一杯に魚の腐ったような生臭さが広がるのである。

 なんだこのカレーは‥‥。

「シュールストレミングと缶詰のスパゲティと釣った魚が入ってる以外は至ってまともなんだけどな〜やっぱり味音痴なタテハちゃんに味付けの全てを任せたのがいけなかったのかな〜」

 結城紗那がそう言って引きつった顔でカレーを食べている。
 当人のカテはに至っては、『今日は良くできた方』とか言っている。

「まぁ独創性のある斬新な味何じゃないの? 私嫌いじゃないわよ? こういうの」
 一人豪快にカレーを食べ続けるパパイヤ・パイン。
「残したら明日の夕食もカレーですからね!」
 その一言に皆泣きながらカレーを食べ続ける。

 安導夏美班の食事はレトルトとインスタントな物である。
 海岸線に黒いペットボトルが並んでいる。
「うん。スープが温まったよ〜」
 黒いペットボトルは太陽熱を集めて良い温度まで中の液体を温めてくれる。
 ほかほかの暖まったインスタントのオニオンスープ。
 それに固くなったライ麦パンにバター。厚切りのハムを固形燃料で焼いたハムステーキである。

 案外本格的な料理なのでちょっとビックリする緑川兄妹。
 風宮閃夏も缶詰のパンやらを持ち込んでいるが、それはキャンプ後半のお楽しみだ。

「さて、それでは女の子同士で酒盛りでもどうかしら?」
 緑川メグミがそう言ってウィスキーのボトルを開ける。
 実は酒は高エネルギーなので、こういう時のパワー補給には最適なのだ。
「私はビール派だけど、今夜はおつきあいするわ〜」
 辛み上戸で脱ぎ上戸、さらには人の服を脱がす癖がある安導夏美である。
 酒が入った後の大惨事は大変な物であった。
 緑川安則を目隠しして砂に埋めただけであるが‥‥。

●2日目
 パパイヤ班は『原因不明の』腹痛と下痢に全員が襲われると言う大惨事に見舞われながら、それでも転んでもただでは起きないパパイヤ・パインがビデオを回しつつみんなのIVを撮ろうと言う事になった。
 お色気‥‥っというか皆きわどい水着を着ている為にそれはそれは大変である。
「カメラに写ってるときは人でお願いね?」
 ご無体な事を言うパイン。
「それじゃビーチバレーでもしましょうか?」
 また、とんでも無い事を言うタテハ。
 佐々峰菜月の紐ビキニと月影愛のマイクロビキニによる激しいポロリの応酬のビーチバレー。
 しかし、負けた方は昨日のカレーをまた食べさせられるという罰ゲームが有るので真剣だ。

 遠くで銃声が響き渡る中で、激しく人に見せられないお宝映像満載のビデオが出来上がりつつある。

 一方そのころ安導班はガンマニアの2人がシューティングにいそしんでいた。
 後でカレーのお裾分けを貰うというすばらしいパフニングが待ちかまえていることを知らずに‥‥。