【映画】戦場の歌姫 2アジア・オセアニア
種類 |
シリーズ
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担当 |
凪
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芸能 |
2Lv以上
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獣人 |
2Lv以上
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難度 |
やや難
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報酬 |
3.7万円
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参加人数 |
6人
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サポート |
0人
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期間 |
12/04〜12/08
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前回のリプレイを見る
●本文
●映画の撮影シーン。
吹き荒ぶ荒野を一台のマシンが土煙を上げて走っていた。
それは人型、身長3.6m マスタースレイブと呼ばれる汎用人型戦闘兵器である。
12.7mm対戦車用ライフルを持って走るそれは、足にローラーブレードを装備しており、時速100キロで荒野を走ることが出来るのだ。
しかも、対オールサイバー用の試作タイプで、サイバーリンクシステムを搭載した優れものだ。
敵のマスタースレイブはオールサイバー専用。脳からの直接リンクで動かすタイプだ。
どうやら敵も戦線にオールサイバーを投入してきたようだ。
マスタースレイブは何かを追いかけている。
追いかけている者‥‥それはレジスタンスの猫耳メイドオールサイバーだ。
「ガトリング! はにゃ〜ん♪」
はにゃ〜ん(名前)の左手はガトリング砲である。
彼女のガトリング砲唸りをあげて火を吹く。
だが、敵のマスタースレイブはそれを回避運動で避けながら走る。
はにゃ〜んの額に汗が流れる。オールサイバーでも汗をかくことは出来るのだ。
「今だ! ぱにゃ〜ん♪」
追いつめられたはにゃ〜んが一気に大きくジャンプする。
その影から別の影が地面すれすれを這う様にしてマスタースレイブへと近づく。
「スライジング! ぱにゃ〜ん♪」
高周波ブレードを握りしめたウサミミバニーオールサイバーが飛び出し、マスタースレイブの左足‥‥足首を切り裂いた。
動力系統の故障で一気に失速し地面をガラガラと転がり、岩に激突するマスタースレイブ。
救難信号を出している。
どうやら別働隊が近くに居るようだ。
●小休止
「ハイ! カーット」
映画監督Bのナポリタン声が響くと、オールサイバー役のはにゃ〜んとぱにゃ〜んがタオルを手に汗を拭う。
「よしよし、迫真の演技、ナイスバトルシーンだったよ。次のシーンでは故障したマスタースレイブを助けに、敵のマスタースレイブ3機と戦車が一台やってくる予定だ。それを派手にぶちこわして貰おう。君たちはそのシーンが取り終わるまで休憩だ」
監督は上機嫌で今まで取れた分のフィルムを編集へと回す。
っという訳で派手に登場して、お色気満載で敵のマスタースレイプ3機と戦車1台を
派手に倒してくれるアイドル役者募集です。
前回同様に役所は元々は兵士だったんだけど、大けがをしていつの間にか勝手に猫耳女の子のオールサイバーにされてしまったという設定のレジスタンス兵士達です。
別に猫耳でもウサミミでも犬耳でもその辺はかまいません。衣装もお任せします。
今回もお色気シーンが多いので服が破れたりするシーンはあると思います。
武器や装備に関しては身体に内蔵されている物か両手で持てる範囲の物に限ります。
そんなわけで今回もアバウトにヨロシクお願いします。
●リプレイ本文
●【映画】戦場の歌姫 2
●映画パート
砂と乾いた大地に覆われた砂漠地帯。
一機の傷ついたマスタースレイブが横たわっている。
救難信号をだし、仲間の到着を待っているようだ。
敵のパイロットもオールサイバー。
戦闘強化型ではなく、情報処理能力とマスタースレイブと直接リンクコネクトし、脳の命令で直接マスタースレイブを動かす新システム‥‥そう『ドラグーンシステム』の為のオールサイバーである。
ジャスティス王朝が極秘裏に開発していた軍事機密。
ソレを回収するために3機のマスタースレイブと一台の戦車がこちらに向かっていた。
さばくの岸壁の上の少女にカメラがクローズアップされてゆく。
小鳥遊真白(fa1170)ジャミング担当。
彼女が目をつぶると、電脳世界のCGが画面を覆い尽くし始める。
突然に敵兵の通信にノイズが混ざり始める。
バーテンダーの服装に7.62mmガス銃を構え敵の出方を窺っている。
無表情のポーカーフェイス、それが彼女のスタンスだ。
「通信障害が出ている‥‥ジャミングか?」
短距離無線機をつかい、チームリーダーの戦車と会話をするマスタースレイブ達。
風間由姫(fa2057)
が鎖帷子に短い着物の衣装を着て、砂煙を上げながら走っている。
片手には刃渡り80cm‥‥忍者刀サイズの高周波ブレードを装備している。レーダーをジャミングしている今、彼女は岩陰を高速度移動し、マスタースレイブに近付いていた。
金田まゆら(fa3464)がそれに合わせる様にして呼応する。
ワンピースのハイレグビキニに手袋、ヘッドギア月のヘルメットスコープを顔と頭に付けたそれが、彼女の戦闘スタンスだ。
左手には9mmサブマシンガンを装備している。
がけに上に大型狙撃砲を用意しているのは不破響夜(fa1236)。
88mm対空砲を地面に向けて、俯角を付けての射撃となる。
肩や肘‥‥ヒザなどに装甲の付いたビキニの衣装、それに長さ3mの巨大な銃を爪付き三脚で地面に固定しての登場である。
カメラが彼女をアップで取り上げる。
「いけるか?」「いくさ」
無言で言葉を交わし、彼女の隣に現れた水無月鈴(fa3502)ががけを下って行く。
ネコミミバニーガールな服装の彼女だが、今回の衣装は胸の谷間がより際だち、お尻もTバック状態に成っている。
「セットアップ‥‥レディ?」
ルージュ・シャトン(fa3605)
がジャミングの中での敵を有視界で目視する。
赤外線視力を使って敵をサーチしてるのである。
通常の人間の300倍の視力だ。
「おけ。派手にぶっ放すよ」
激しく響き渡るドゴンと言う轟音と共に初弾が発射される。
敵マスタースレイブの足下に大きなくぼみが出来る。
「敵だ。散開して当たれ」
敵の通信がこちらの電脳に流れ込んでくる。
砂煙を上げながら斜面を走り降りるルージュ・シャトンに一機のマスタースレイブが轟音をあげて、12.7mmライフルをオートで連射する。
毎分200発の弾が彼女の回りで土煙を上げて着弾する。
彼女のバニーの衣装が瞬く間に削り落ちて行く。
「アンカーナックル!」
金田まゆらの、ワイヤー付きの飛び出す右手がその銃身を掴み引き寄せる。
銃の照準がずれ、何もない岩肌が土煙をあげる。
「高周波ブレード!」
風間由姫が飛び出して、同じマスタースレイブの首を切り落とす。
メインカメラが地面に落ちて、無骨な物質の存在感を物語っている。
排莢。88mm銃の薬莢を捨て、新たな一発を装填する。
「誤差を修正、もう一発どうぞ」
ルージュの言葉に不破が2発目を発射する。
別なマスタースレイブの胴体に着弾し、一気に胴体が凹み、大爆発をあげる。
それと同時に、敵の戦車の60mm砲が不破響夜の銃を襲った。
銃身がくの字にひしゃげて大爆発を起こす。
っと爆風で不破響夜とルージュ・シャトンがはじけ飛ぶ。
命に別状はなさそうだが、衣装がはげ落ちている。
全裸になり、泥だらけに成った2人が映し出される。
っが、胸先や大事な部分にはキチンと泥がかかり、隠されている。
「よくも、私の一張羅を!!」
巨大なハンマーを振り上げる水無月鈴。
彼女の衣装は殆どはげ落ち、完全に全裸に成っている。
胸先までしっかりと映し出され、ハンマーを振り上げると同時にぷるんと揺れる。
ハンマーの後方からバーニア出力が噴射され、それが一気に敵のマスタースレイブの頭に振り下ろされる。
バチバチと言う音を立てて頭がひしゃげ、身体からバチバチと言う火花が散る。
敵の2機目を撃破である。
「戦車はいずこ?」
戦車のイメージ的には足が遅い。
だが、実際の戦車の移動はとても早い。
時速60km以上の高速移動で後方へと退いたそれが、7.62mm複門自動砲を使って攻撃してくる。
セミオートでコンピューター制御の機銃だ。
「逃がしちゃ‥‥ダメ‥‥つかまえ‥‥」
ルージュ・シャトンがそう言って無線を使おうとしたが、ジャミングの中に歌が聞こえていた。
それは戦場には似つかわしくないクリスマスソングだ。
兵士達の電脳に直接届くクリスマスソング。
慰問でゲリラ達の元へと訪れている歌姫『ローレライ』の歌声だ。
「死ぬ前にこんな歌が聴けるのも‥‥悪くない」
ドラグーン搭載機に乗った敵の兵士がタバコを吹かしながら静かにつぶやく。
「敵に奪われるくらいなら‥‥」
彼は自爆スイッチのボタンを押す。
巨大な爆発でマスタースレイブが砕け散る。
「任務失敗、撤収する」
無線機から言葉が流れる。
戦車がUターンして戦場を離れていく。
クリスマスソングの中で別れていく戦士達。
戦いのむなしさのなかで、荒野に雪が降り始めている‥‥。