魔斬騎士ハガネ2:弐話アジア・オセアニア
種類 |
シリーズ
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担当 |
塩田多弾砲
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芸能 |
2Lv以上
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獣人 |
フリー
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難度 |
やや難
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報酬 |
5.4万円
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参加人数 |
7人
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サポート |
0人
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期間 |
02/26〜03/05
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前回のリプレイを見る
●本文
ここ数日のスケジュールはやたらと過密で、蟹沢も倒れそうなほどだ。
「魔斬騎士HAGANE」についての会議や今後のシリーズ構成や、その他決めることやすべき事があまりに多く、正に寝る暇すら無い。事実、ここ3日間はろくに眠ってはいなかった。3日でとった仮眠の時間は、合計8時間ちょっとくらい。
実際のところ、スケジュールが遅れ気味。この仕事がひと段落しないことには、寝る暇も無ければ疲れる暇も無い。
無理やり身体を動かしつつ、彼は仕事を続けていた。カフェインの塊り、濃い目のコーヒーを何杯飲んだだろう。20杯からは数えていなかった。そういえば、食事も一週間前からろくなものを食べた覚えが無い。
まあいい。それより仕事だ。また今度も、後編が流れておじゃんに‥‥となるくらいならば、過労死した方がよほどましというものだ。
『‥‥魔斬騎士「青銅」とブーヴァン・シー、魔斬騎士「鋼」とペリュトン。それぞれ切り結び、そのまま廃ビル内へと逃げるアザーズ。
青銅が追うものの、そこには今まで拉致し、壁に塗りこんだ、まだ生きている犠牲者たちの姿が。
そして、ペリュトンと合流するブーヴァン・シー。ブーヴァン・シー、犠牲者たちの血を吸い取り、更なるパワーアップした形態に。
二対一。更なる強敵と戦える事に、狂喜する青銅。もはや周囲などお構いなし。
ブーヴァン・シーが犠牲者全員の命を吸い取り、最終形態へと変貌する。それとペリュトンとが協力したために、苦戦する青銅。しかし彼は恐怖どころか愉悦すら覚え、哄笑している。それに恐怖すら感じるアザーズ。
そこにようやく、鋼とIRONがかけつける。逆転し、アザーズを葬る二人の魔斬騎士。しかし、「遊び足りない」と鋼にも切りかかる青銅。
鋼、青銅の剣を弾き飛ばし、IRON職員らも爆弾を起動させかけて、なんとか彼の暴走を止める。
敵以上に恐るべき存在と、青銅=青史を恐ろしく思う鉄也‥‥』
このシナリオも、まだ決定稿というわけではない。むしろアイデアがあるのなら、多少は変更してもいいだろう。その辺り、スタッフやキャストが希望するのなら任せてみたい。
ブーヴァン・シーのビジュアルは、どういうものにするかは前回の話し合いでほぼ決定している。
が、それを実際にどういう形で映像化するまでには至ってない。更に、最終形態はどうするか。話し合いの余地はあるだろう。
ペリュトンもまた、全身を作らないと。造形物とCGで描く事になるだろうが、細かな動きや戦闘においていかな特徴を見せるか。まだまだ決めねばならない事は山ほど残っている。
「演出はどうかな。あの画面の処理の仕方は中々そそるものがあったし、ああいう感じで演出したり画面に特徴を見せたいものだ」
青銅の青みがかかった鎧に、赤く残酷にして凄惨な画面。
忘れてはならない、必殺技もそうだ。鋼の「鋼輝」にあたる技を、青銅ではどうするべきか。
「‥‥のんびり寝てなどいられるか。仕事を処理しないと」
くっ、マジに過労死するかもしれんが、まだその時ではない。根性を出せ自分、この程度屁でもなかろう?
‥‥気がつくと、彼はデスクに突っ伏していた。立ち上がり、床に倒れ、再びよろよろと立ち上がる。
ただでさえ遅れたスケジュール、倒れるならば、それを取り戻してからだ。
疲れきった体を酷使し、彼はスタッフの招集を始めた。
●リプレイ本文
「蟹沢さん、大丈夫ですか?」
目の下にくまを作り、疲労困憊しているとわかる。そんな蟹沢を心配し、雨宮慶(fa3658)は声をかけた。
「心配ないよ、ああ‥‥心配はいらない‥‥」
とはいえ、彼は打ち合わせ中に倒れてしまった。
幸いにも、すぐ近くには医師がいた。ソファに患者を横たえ、彼は看た。
「‥‥で、セクハラ医者さん。どうなの?」
「大丈夫、過労と睡眠不足なだけだな。つーかちゃんと名前で呼んでくれよん」
「はいはい、筋肉フェチドクターさん」
Dr.ノグチ(fa3080)の懇願をわざと無視し、ベルタ・ハート(fa2662)は倒れ眠っている蟹沢の顔を覗き込んだ。
「心配しないでくれ、蟹沢PD。ビーの恋人であるこの俺が、ちゃんとこの作品を完成に導いてみせる。ゆっくり眠ってくれ‥‥(どげしっ)いてっ」
ベルタのカバンの一撃が、ダグラス・ファング(fa4480)の脳天にヒットした。
「はいそこ。どさくさ紛れに現実との共通点ゼロな己の妄想を口走ってるんじゃあないわよ。そういう事を口走る前に、ちっとは周囲の事を考えなさい」
「またまたー、照れなくても‥‥(げしげしっ)‥‥いや、そんなツンデレな照れ隠ししなくても(げしげしげしっ)‥‥‥あー、照れ隠しにしてはちょっと痛いかも(げしげしげしげしっ)」
「痛い? 大丈夫、医者が控えているから、死にそうな目に合ってもオールオッケーよ。ってわけで治療宜しくね。Dr‥‥ええと、なんだっけ? 『セクハラ』は覚えてるんだけど」
「‥‥だからー、ちゃんと名前で呼べっつーの。つか、俺ってこんなイメージ? 俺って『原材料:セクハラ』なキャラなのかよ?」
打ち合わせ、再開。
「あー‥‥それじゃ、監督からは好きなようにやっていい、との事でいいのかな?」
相寺 実(fa5448)が、ADに確認を取る。
「ええ、蟹沢さんと監督から言い付かってまして、相寺さんのやりたいようにやってみて構わない、との事です。それに、提出した演出プラン、なかなかスバらしいと蟹沢さんは言ってましたよ」
「で、今回は僕が変身後‥‥というか、鋼も演じる事になったんだけど‥‥」
不安そうな條本 淳矢(fa1873)に、ADは相槌を打つ。
「正直、前のスーツアクターに続投して欲しかったのですが、決して無理はなさらないでくださいね。むしろ、変身前と後を同じアクターが演じていたほうが、違和感が出にくいですから、可能ならばそういう撮影を行ないたかった‥‥との事ですから」
長瀬 匠(fa5416)も、不安を隠しきれない。
「ま、私の場合は前に引き続き『鋼手輪・口鉄』を全力で演じるだけですけどね。しかし‥‥條本君は大丈夫でしょうか? 着ぐるみを着て演じるのは大変そうですけど」
「技術も自信も、正直言って‥‥『無い』です。ですが、『覚悟』はあります」
長瀬の言葉に、條本は返答した。
「無責任に『できないけどガンバル』とは言いません。ですが、少なくとも後悔させないだけの事は行ないます。作品を作る人、そして、見てくれる人全員に対し、『後悔』させないだけの事を!」
「‥‥アクション!」
地面すれすれのローアングル。軽やかに逃げるブーヴァン・シー。それを追う青銅。
建物の中へと誘われるように、青銅、進んでいく。
同じローアングルで、鋼。断斬を構える。その鎧のきらめきが、都会の喧騒と照明に照らされ、鈍く光る。
対峙している影、それが次第に固まっていく。
口鉄『どうやら、ペリュトンさんのお出ましっぽいぜ。シャイな娘は嫌いじゃあないとは言ったが、前言撤回だ!』
影、モーフィングで空間そのものに滴る液体のよう。それが固まり、ペリュトンの姿に。
剣を構え、斬りつける鋼。しかし、影にとけこみ消えるペリュトン。
鋼「!? どこだ!?」
建物の壁に伸びた影。そこから現れるペリュトン、角で突きかかる。魚眼レンズのような歪んだ画面。その角を剣で受け止める鋼。ペリュトン、再び影の中に。
鋼「ちっ。思った以上に手ごわそうだ」
口鉄『だな。っつーかやっこさんにとって、こいつは有利過ぎだ。時間は夜、周囲は闇。でもって影から実体化したとしても、俺たちゃ襲われるのを防ぐだけで、反撃すらできねーぜ』
離れたところに出現するペリュトン。
ペリュトン『‥‥面白イ、面白スギ! オマエラ! 俺、オマエラ、食ウ!』
鹿の頭と両足、四枚羽根のペリュトンが、中空に舞い哄笑。
画面に大きく『アザーズ ペリュトン』の文字。
廃ビル内。
怪しい照明、所々に影が落ちる。配管、奇怪なオブジェなどのアップ。それと交互にロングの画面。
青銅、内部に踏み込み、一点を見据える。
壁に塗りこまれたように、今までの犠牲者たちが。壁と一体化した蔓にしっかりと絡められ、中には突き刺されたりして血がしたたっている。
その中心にブーヴァン・シー(本体)が。樹木そのものが床と周囲にとけこみ、一体化しているかのよう。
誘い込んだブーヴァン(分身)、振り向き様に変身。まるで葉が変化したような装甲めいたコスチューム。髪の毛は蔓のようにうねっている。
画面に出る文字『アザーズ ブーヴァン・シー』
青銅「‥‥なんだ、これは」
ブーヴァン「パーティ会場さ。にぎやかなほうが好きだろう? 踊るのならば観衆の面前で、たっぷりと見せ付けたい性質でねえ‥‥」
青銅、塗り込められた犠牲者の一人に歩み寄る。腹を貫かれ、血と樹液が滴り落ちていながら、まだ生きている。
犠牲者「た‥‥助けてくれ‥‥」
青銅、斬虐をそいつに突き刺す。事切れる犠牲者。
青銅「なるほど。確かに‥‥にぎやかなのは悪くねえ」
二つのブーヴァン・シーに向かいなおした青銅、そのまま突進する。
鋼vsペリュトンの場。
影から出てきたペリュトンの一撃をかわす鋼。
口鉄『くそっ、これじゃあキリがねえ! 鉄也、どうすんだよ! このまんまじゃあ、やつから一発食らうのも時間の問題だぜ?』
鋼『分かっている! ‥‥大丈夫だ、こいつを倒す『策』ならある』
再び、遠くに姿を現すペリュトン。
ペリュトン『出来タカ? 俺ニ目玉、ト、腸、食ワレル覚悟、出来タカ? 念入リニ食ウ? 念入リ、ニ、ナ?』
鋼「食うつもりか? とんだウスラバカだな。一つ言っておく、死にたくないのなら、逃げる事だ」
ペリュトン『‥‥! オマエ、オレ、バカ、言った。オレ、オマエ、食ワズニ、バラバラ、ゴミ、捨テる!』
ロングでの映像。一人きり、暗闇の中の鋼。その周囲には黒き影が。
アップでの映像。鋼のすぐ後ろに、ペリュトン。振り向くが遅く、ペリュトンの角の突きを食らう。
ペリュトン『食ラエ! 食ラエ食ラエ食ラエェェェェッ!』
が、鋼。ペリュトンの角をそのまましっかりと握る。
鋼「単純な事だ。影に逃げるのなら、逃げられないようにすればいい。こんな具合にな!」
ペリュトンの角をしっかりと握ったまま、断斬を突き刺す。手ごたえあり、ペリュトンが苦痛の呻きを。
鋼「綱輝!」
ペリュトンに突き刺したまま、断斬の刀身を輝かせる鋼。光がペリュトンの身体を貫き、身体の内側から崩壊させていく。
断末魔の悲鳴を上げるペリュトン。鋼、そのままペリュトンを切り裂き、斬り捨てる。
縦に両断されたペリュトン、そのまま果て、消滅する。
口鉄『やったぜ鉄也! 危なかったとこだが、大したもんだ!』
鋼『‥‥行くぜ、まだ戦いは終わっちゃいない。あと一人、いや、二人相手にしないとならないかもしれない』
陰影の激しいブーヴァンの間。
周囲から現れるブーヴァンに翻弄されている青銅。
ブーヴァン(分身)「ほらほら、どうした?パーティにはダンスが付き物だよ。踊れ、魔斬騎士!楽しませてくれるんだろう?」
青銅「生憎だが、ダンスは嫌えだ。ショーの方が好きだ」
ロングの情景。斬虐を構える青銅。真後ろから襲ってくるブーヴァン。が、斬虐の刀身に付いた目玉が動く。
振り向きざまに、ブーヴァン(分身)の胴体を一閃、完全に上下半身を両断。
信じられないように目を見開き、そのまま枯死するかのように茶色くなり、枯れ果てるブーヴァン(分身)。
青銅「解体ショー、または殺戮ショー。踊りなんぞよりずっと面白えぜ、ずっとな」
ブーヴァン(本体)、床と一体化していた根の下半身を、蛸かなにかのようにして動かし、移動し始める。
ブーヴァン「ならば! お前も殺戮し解体し、この私の肥料としてくれる!」
青銅の後ろや真横や頭上、足元から、多くの尖った根や蔓が伸び、絡み付こうとしてくる。が、斬虐の刀身の目玉とのカットバックとともに、それらを振るい切断していく青銅。
青銅「肥料? その前にブッタ斬れろ!」
青銅の身体各所が、不気味に光りだす。
ブーヴァンの頭部にある木の実めいたものが、不意を付くように離れ、青銅へ。
しかし青銅、それを難なく薙ぎ払い、ブーヴァンの本体へと剣を斬りつける。赤いライティングをバックに、斬虐を振りかぶる青銅。
「鋼輝!」
縦に一刀両断されるブーヴァン、断末魔の叫びとともに、茶色く枯死。
枯れ木のように、崩れ落ちるブーヴァン。
青銅「脆い‥‥もろいなあ‥‥物足りねえぜ」
青銅、虜となっている者の一人に近付く。まだ少女、青銅の存在に気づき、畏れたようにおののく。
青銅「怖がることはねえぜ? 俺は優しいんだ、女子供には特にな。だから、一撃で苦しめないように料理してやるぜ」
ゆっくりと斬虐を振りかぶる。目を背ける少女。
鋼「やめろ!」
青銅、鋼の声の方へ顔を向ける。青銅の姿なめ、鋼の姿が画面に。
鋼「お互いアザーズは倒した。任務は終わったはずだ」
青銅、哄笑する。
青銅「いやだね、俺はまだ遊び足りないんだ。それに、バケモノは退治した、ご褒美にこいつらの命を弄ぶ権利くらいはあるだろう?」
鋼「お前‥‥!」
口鉄『如何する鉄也? どうやら奴さんだけじゃなく、奴さんの鋼手輪も同じ趣味の奴みたいだぜ?』
青銅の鋼手輪より、どこか嘲るような含み笑いが。
鋼、剣を構える。
鋼「知れたこと。少なくとも俺の前では、無意味な殺戮は許さない。行くぞ、口鉄!」
青銅、嬉しそうな仕草。
青銅「いいなあ‥‥実に! 実に実に実に良いぜ! このアザーズ、まったく歯ごたえの無いやつらだった、おかげで、中途半端に身体が疼くんだよ‥‥こいつらで遊んじゃだめなら、お前が俺と遊んでくれよなあーーっ!」
同じく剣を構え、突撃する青銅。
切り結ぶ鋼と青銅。が、青銅の剣戟におされ気味の鋼。
鋼視線、青銅の姿が歪んだそれに。
鋼「くっ 止めるんだ青銅! 俺達が戦って何になる?!」
青銅「俺は楽しめる‥‥命の奪い合いってゲームをなあ! 楽しいんだよ‥‥ぞくぞくする! お前、俺の命を奪ってみろよ!」
青銅と鋼の戦いなめ、後方に転がっているブーヴァンの半身が。それが蠢く。
切り結ぶごとに、剣から火花ときらめきが。
互いに互角、剣と剣とが互いに一撃を与え、一撃を受け止める。が、いきなり後ろへと、青銅、切りつける。
青銅「!」
後ろに、半身から身体を再生させた、ブーヴァン・シーが。
青銅「嬉しいぜ、もう死んだかと思ったが、生きててくれたか」
ブーヴァン、もはや人間でなく、人型をした木と蔓の無様な集合体。両腕は尖らせた枝状。しかし、もう先刻の精彩さは感じられない。枯れかけた植物のよう。
両腕の枝で突きかかるブーヴァン。だがそれを剣で受け止め、弾き返す青銅。すでにそちらに夢中になり、鋼の事は目に入ってない。
鋼、その様子を見ている。
口鉄『あの喜び、あの笑い、あの行動。どうやらあの衝動が、魔斬騎士「青銅」の魔斬騎士たる証の様だな』
鋼『なんて、奴だ‥‥!』
青銅、哄笑とともにブーヴァン・シーの首をはね、胴を両断。しかしそれでも、ゆっくりと蠢く。
剣を床に突き刺し、光らせる青銅。
青銅「鋼輝! 苦しみながら、そのまま地獄に落ちな!」
苦しんだような表情を見せ、ブーヴァン、燃え朽ち果てる。向き直る青銅。
青銅「さーて、それじゃあ続きしようぜ? 中途半端はやぱしマズいしな。 そうだろう?」
そこに、かけつけるIRONの職員たち。そして玲子。
玲子「そこまでよ! 青史、それ以上したら、首の爆弾を起動させるわ!」
青銅、面倒くさそうに首を回す。しかし、玲子の方へと歩きだし、止まらない。
玲子「止まりなさい! でないと本当に起動するわ!」
青銅「やってくれよ。せいぜい派手に吹っ飛びたいもんだ」
玲子、スイッチを入れそうになるが、それと同じタイミングで青銅も歩みを止め、変身をといた。
青史「ああ、たまらないぜ。このスリル。誰かが俺を、派手に吹っ飛ばしてくれねえもんか。くっくっく」
IRON職員たち、とりついて拘束する。それを見つつ、鋼も変身を解く。
玲子「ペリュトンの排除、消滅は確認したわ。ブーヴァン・シーに関しても同じく。任務完了よ‥‥鉄也?」
鉄也「青銅‥‥あんな‥‥あんな危険な奴を、仲間として扱わないといけないのか‥‥?」
玲子「あれが、仲間? いいえ、あれは道具よ。だからせいぜい、うまく使って、使えなくなったら捨てるのね。そうでも考えないと‥‥こっちが、どうにかなりそうよ‥‥」
鉄也、拘束具を付けられて運ばれていく青史の後姿を見つつ、複雑そうな表情を浮かべる。
ナレーション「今宵もまた、魔斬騎士の刃がアザーズを討ち取った。しかれども、騎士自身もまた恐ろしき殺戮者。破壊と邪悪な欲望を秘めた彼の者は、ふたたび闇の中へと消える。心せよ、光に生きる者たちよ。魔斬騎士の闇に飲まれぬように」
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