CAT’S 06南北アメリカ

種類 シリーズEX
担当 ゆうきつかさ
芸能 2Lv以上
獣人 2Lv以上
難度 難しい
報酬 3.9万円
参加人数 8人
サポート 0人
期間 02/16〜02/20
前回のリプレイを見る

●本文

<募集内容>
 キャットファイトの出来る女性レスラーを募集しています。

<参加資格>
 女性のみ参加する事が出来ます。
 間違って男性が参加した場合はセコンドなどに限ってOKします。

<詳しい内容>
 正統派プロレスではなく、ショープロレスです。
 試合の勝敗は実力ではなく、その場のノリで決まります。
 基本的にはベビーフェイス(正義)とヒール(悪)の戦いになるため、自分がどちらのチームに所属するかを選んだ上で、試合に参加してください。
 試合は全部で4試合(タッグマッチがある場合は別扱い)。
 対戦相手を選んだ上で一試合だけ参加してください。
 複数の試合に参加した場合は、こちらで適当に割り振られてしまうため、望むような試合は出来なくなります。
 また健康的なお色気を前面に押し出しているため、あまりにも卑猥すぎた場合はオーナーのワイズマン・ウォルター・エルマン(通称:WWE)から試合の中止を宣言されます。

<選択可能な試合一覧>
・追い剥ぎマッチ
 対戦相手の服を脱がして水着姿にする事が出来たら勝利です。
 専用のコスチュームを着て試合に参加してください。

・ローションマッチ
 全身にローションを塗りたくった上で試合をします。
 リング上にもローションが塗られているため、とても技が掛けにくくなっています。

・キャラクターマッチ
 レスラーのキャラクター性を強調した試合運びが可能となっており、架空の設定などを持ち込んで対戦相手と試合します。

・ガチンコマッチ
 ストーリー重視の試合になります。
 筋書きなどを決めた上で、魅せるプロレスを心掛けておきましょう。

・タッグマッチ
 今回から新しく導入されたジャンルです。
 所属の同じ者同士が組んで試合をします。

<テンプレート>
所属:
リングネーム:
試合形式:
対戦相手:
登場シーン:
登場時の台詞:
コスチューム:
アピールポイント:
得意技:
苦手技:
決め台詞:

<説明>
所属:ベビーフェイス側(正義)かヒール側(悪)のどちらを選んでください。
リングネーム:未記入の場合はPC名になります。
試合形式:追い剥ぎマッチ、ローションマッチ、コスチュームマッチ、ガチンコマッチのうち、どれかひとつを選んでください。
対戦相手:対戦相手の名前とPCIDを記入してください。
登場シーン:登場の仕方を教えてください。
登場時の台詞:キャラクターの口調でお願いします。
コスチューム:コスチュームの説明をお願いします。
アピールポイント:一番アピールしたいポイントは?
得意技:得意な技を教えてください。
苦手技:苦手な技を教えてください。
決め台詞:勝利した場合の決め台詞。

●今回の参加者

 fa0383 ダイナマイト・アスカ(16歳・♀・竜)
 fa0936 霧夜マイナ(17歳・♀・蝙蝠)
 fa1126 MIDOH(21歳・♀・小鳥)
 fa1294 竜華(21歳・♀・虎)
 fa1326 リン紅原(18歳・♀・竜)
 fa2464 南 優香(21歳・♀・虎)
 fa2585 ベリル・ライアン(24歳・♀・獅子)
 fa2979 Estrella(15歳・♀・虎)

●リプレイ本文

●第1試合 『追い剥ぎマッチ EstrellaVSリン紅原』
「いっっっっち番星ぃ〜〜〜〜〜っ!!」
 花道を一気に駆け抜けトップロープに飛び乗り、Estrella(fa2979)がコーナーポストの上でクルリッと回ってポーズを決めた。
 Estrellaのコスチュームはラメの入ったメヒコの民族衣装。
 水着はイメージカラーであるスカイブルーのチューブトップとGストリングのショーツである。
「‥‥フン。出来の悪い子には教育的始動が必要だな。恥ずかしい思いをしたら、少しは考えを改めるだろ」
 鞭片手に高圧的な感じで入場し、リン紅原(fa1326)がニヤリと笑う。
 リン紅原のコスチュームは真っ白なブラウスにミニのタイトスカートで、真っ黒なストッキングを穿いてハイヒールをカツカツと鳴らし、伊達眼鏡を掛けて妖しく鞭をしならせている。
「う〜んと、よく分からないけど宜しくね」
 満面の笑みを浮かべながら、Estrellaがコーナーポストから飛び降りた。
「ひょっとして、俺の事を知らないのか?」
 伊達眼鏡をゆっくりと外し、リン紅原が呆れた様子で溜息をつく。
「知ってるよ♪ CATSを代表する看板レスラーのひとりでしょ? 何とか四天王とか呼ばれて雑誌に載っていたよ♪」
 少しずつ間合いを取りながら、Estrellaが答えを返す。
 何処かでリン紅原の載っていた記事を見ていたらしく、彼女については色々と知っているようだ。
「い、いつの間に‥‥!? 後でワイズマンにも灸を据えておかねばな」
 何の報告もなしに何とか四天王に祭り上げられていたため、リン紅原が不機嫌な表情を浮かべて観客席をジロリと睨む。
 観客席には『PET SHOP』の社長であるワイズマン・ウォルター・エルマン(通称:WWE)がお忍びで見物に来ており、頭に茂みの被り物を被って双眼鏡を覗き込んでいる。
「それじゃ、行くよ〜♪」
 楽しそうに鼻歌を歌いながら、Estrellaがリン紅原に飛び蹴りを放つ。
「‥‥甘いっ!」
 Estrellaを軽々とかわし、リン紅原がそのまま関節技に持ち込んだ。
「アイタタタタタタタッ! ちょっ、ちょっと待ってよ。これって追い剥ぎマッチだよね? ふ、服を脱がせるんじゃないの?」
 大粒の汗を浮かべながら、Estrellaがツッコミを入れる。
 思った以上にリン紅原の動きが速いため、反撃する事さえ出来ないようだ。
「‥‥分かっている。そんなに急かすな」
 含みのある笑みを浮かべながら、リン紅原がゆっくりと指を這わせて、強引に服を引き千切る。
「うわああああっ!? ちょっ、ちょっとタイム! これじゃ、僕の方が一方的にやられちゃうでしょ! し、試合なんだから、もっと見せ場を作らなきゃっ!」
 青ざめた表情を浮かべながら、Estrellaが悲鳴をあげた。
 Estrellaは飛び技が主体のため、関節技で動きが封じられてしまうと不利である。
「分かってないな。最初に言っていた事を忘れたのか? 恥ずかしい思いをしたら、少しは考えを改めるだろ‥‥ってな」
 ビリビリと服を破いていきながら、リン紅原が妖しく口元を歪ませた。
「う、嘘でしょっ!」
 すぐさまリン紅原に肘鉄を放ち、Estrellaが胸元を隠すようにして逃げていく。
「何をそんなに怖がっているんだ? せっかく再教育をしてやろうと思ったのに‥‥。まぁ、このくらいのハンデは必要かな」
 ブラウスのボタンをひとつずつ外していき、リン紅原がモデル歩きでEstrellaに迫る。
「こっちに来るなあああ!」
 怯えた様子で悲鳴をあげながら、Estrellaがリン紅原の右足をロックし、ドラゴンスクリューを鮮やかに決めた。
「ふふっ‥‥、やるじゃない。でも、いいのかしら? いままで手加減していたのよ。本気を出したら、どうなるかしらね?」
 ネットリとした視線を送り、リン紅原がニヤリと笑う。
「ま、負けないんだからっ!」
 素っ裸にされた自分の姿が脳裏を過ぎり、Estrellaが顔を真っ赤にしながら手を伸ばす。
「それじゃ‥‥、行くわよ」
 Estrellaにタイトスカートを奪われてしまったため、リン紅原が右腕を使って彼女の首を掴んで持ち上げ、ワンハンドネックハンギングツリーを炸裂させた。
「‥‥勝ったわ!」
 勝ち誇った様子で観客席を睨みつけ、リン紅原が引き千切った民族衣装を高々と掲げて叫ぶ。
「これに懲りたら少しは真面目になるんだな。そして、もっと強くおけ。‥‥楽しみにしているぞ」
 Estrellaにむかって声をかけ、リン紅原が満足した様子で会場を後にした。
 次に会う時を楽しみにしながら‥‥。
『勝者:リン紅原(ヒール) 決め技:ワンハンドネックハンギングツリー』

●第2試合 『追い剥ぎ+ローションマッチ 南 優香VS白炎』
「霧夜さんの前でみっともない姿は見せられません。‥‥って、何ですかアレは‥‥!?」
 入場した途端にハッとした表情を浮かべ、南 優香(fa2464)が驚いた様子で汗を流す。
 試合内容を伝える巨大モニターには、追い剥ぎ+ローションマッチという文字が浮かんでいる。
「だ、騙されました。完璧に‥‥」
 青ざめた表情を浮かべながら、優香がガックリと肩を落とす。
 事前に追い剥ぎマッチをやる事は分かっていたが、まさかローションマッチもやるとは予想もしていなかった。
 ちなみに彼女のコスチュームは透けやすい材質のタンクトップ風&スパッツ風の水着で、胸元にはジッパーがついており、いつでも着脱可能になっている。
「それじゃ、これから課外授業を始めるわね」
 猫耳、猫尻尾の生えた女教師姿で登場し、白炎こと竜華(fa1294)が指揮棒と出席簿を携え、堂々とした態度で花道を歩いていく。
 白炎のコスチュームは黒のベストにネクタイとミニスカート。
 袖なしのため脇が丸見えになっており、短い丈のせいでヘソも見えている過激なデザインだ。
「か、課外授業って‥‥。ううっ‥‥、やっぱり目の錯覚じゃなかったんですね。追い剥ぎマッチだけでも恥ずかしいのに、ローションマッチまで込みなんて‥‥。恨みますよ、ワイズマンさんっ!」
 大粒の涙を浮かべながら、優香が拳をギュッと握り締める。
 今回の件に関してワイズマンはノータッチだったのだが、日頃の行いが悪いため彼が裏で糸を引いているものだと思い込んでいるらしい。
「これから居残り指導をしてあ・げ・る♪」
 含みのある笑みを浮かべながら、白炎が優香にジリジリと迫っていく。
「こ、こうなったらヤラレる前に‥‥やるしかないっ!」
 自分自身に言い聞かせるようにしながら、優香が関節技を仕掛けようとして服を引き千切る。
「ようやく積極的になってくれたのね。‥‥それでいいわ」
 満足した様子で優香を見つめ、白炎が妖しくニヤリと笑う。
「ち、違いますっ! そういう意味じゃなくて! えーっと‥‥、覚悟してくださいね?」
 恥ずかしさのあまり自分でも何を言っているのか分からなくなり、優香が顔を真っ赤にしながら白炎のコスチュームを破っていく。
 しかし、白炎はまったく動揺しておらず、むしろ楽しんでいるようだ。
「本当は自分でも気づいているんじゃない。理性という名の檻に閉じ込められたケダモノを‥‥」
 腰に手を当て格好良くポーズを決め、白炎がゆっくりと目を細めた。
 白炎は試合に勝利する事よりも、ショープロレスとして観客達を満足させる事を目的としているためか、優香の戸惑う姿を楽しんでいる。
「ち、ち、違いますよっ! そんなんじゃありませんっ!」
 あたふたとしながら首を振り、優香が白炎の言葉を否定した。
「本当は嬉しい癖に‥‥。いいわ、解放してあげる。あなたが自由になれるように‥‥」
 それと同時に白炎が優香の服を引き千切り、そのまま鉄山靠を放って彼女を倒す。
「きゃあ!? やめてください!?」
 派手に尻餅をついて頬を染め、優香が立ち上がろうとする。
 しかし、ローションのせいで何度も滑ってしまうため、なかなか立ち上がる事が出来ないようだ。
「どうしたの? そんなんじゃ、あっという間に負けちゃうわよ。本気で掛かってきなさい! ‥‥命懸けでね」
 優香が立ち上がるのを待ってから、白炎がいきなり間合いを詰める。
「そうしないと‥‥恥ずかしい思いをするのよ、あなたなのよ」
 彼女の胸元にあるジッパーをゆっくりと下ろし、白炎が顔を近づけ耳元でそっと囁いた。
「や、やめてくださいっ!」
 顔を真っ赤にしながらジッパーを戻し、優香が白炎をジロリと睨む。
「‥‥我侭な娘ね」
 含みのある笑みを浮かべてジッパーを下ろし、彼女が元に戻そうとした瞬間を狙って白炎がキスをした。
「!!!!!!!!!!」
 何が起こったのか理解する事が出来ず、優香が目を丸くしたまま驚いている。
「‥‥いい娘ね。大人しくしてなさい」
 じらすようにしてジッパーを下ろし、白炎が彼女の服を脱がそうとする。
「きゃあああああ!?」
 途端に優香が我に返り、悲鳴を上げて白炎に抱きついた。
 既に上着は脱がされているため、彼女に胸を押しつけながら‥‥。
「‥‥そろそろワイズマンが動く頃ね。残念だけど、もうお終い。最後に残った、この一枚でね」
 そう言って白炎が乱暴に優香のスカートを破り捨てる。
 次の瞬間、会場を照らしていたライトが一斉に落ち、観客席から次々と真っ白なタオルがリングめがけて投げられていく。
 優香の裸を見せないために、ファン達が協力し合ってタオルを投げてくれたのだ。
『勝者:白炎(ヒール) 決め技:スカート破り』

●第3試合 『追い剥ぎマッチ ダイナマイト・アスカVS霧夜マイナ』
「今夜もアメイジン〜グ♪」
 ウエディングベルがカランコロンと辺りに響き、ダイナマイト・アスカ(fa0383)が漆黒のウエディングドレスを身に纏い、サンバのリズムに合わせて楽しそうに踊りながら現れた。
 アスカのコスチュームは花びらの様に沢山のパーツを止めているドレスで、引っ張ると魚の鱗の様にポロポロと取れてしまうもので、花道には真っ赤な絨毯が敷かれており、父親役のワイズマンが号泣しながら横に並んで歩いている。

『な、なんだありゃ‥‥』

『お、親子だったのか!?』

『そういやワイズマンには生き別れになった娘がいるとか』

『いや、それとは関係ないだろ。‥‥間違いなく』

 ‥‥妙にザワつく観客席。
 ワイズマンが余計な事をしたせいで、観客達の大半が混乱し始めている。
「うふふ‥‥、綺麗なドレスですけど、残念ですわね。すぐに脱がせてしまうんですから」
 会場の設置されたスピーカーから霧夜マイナ(fa0936)の声が響き、辺りの照明が一斉に音を立てて落ちていく。
 それと同時にクラシック風のテーマ曲が鳴り出し、霧夜マイナ(fa0936)がブーイングの嵐に包まれながら、リングに上がってスポットライトを全身に浴びる。
 彼女のコスチュームは血のように真っ赤なドレスで、柔らかい素材を使っているため破れ易い。
「‥‥妙な邪魔が入ったけど宜しくね」
 手始めにワイズマンをフランケンシュタイナーで血祭りに上げ、アスカがマイナを見つめて微笑んだ。
 ワイズマンは口からブクブクと泡を吐き、グッタリとした表情を浮かべている。
「プロダクションの所長だからと言って、手加減はいたしません事よ?」
 警戒した様子でアスカを睨み、マイナが徐々に詰めていく。
「モチロン、構わないわ♪ ‥‥というか手加減しなくていいからね。行くわよ、マイナ!」
 苦笑いを浮かべながら、アスカが先制攻撃とばかりにマイナのドレスを引き千切る。
「その言葉が聞けてホッとしましたわ。それじゃ、遠慮なくっ!」
 先程の一撃で露わになった胸元を隠し、マイナが反撃をしようとして右手を伸ばす。
 どさくさに紛れて水着まで剥ぎ取られてしまったため、観客達が総立ちになって試合の行方を窺っている。
「きゃあっ!? や、やるわね‥‥」
 引き千切られたドレスが花びらのように舞い、リングが黒と赤で彩られていく。
 しばらくの間、一進一退の攻防が続き、互いに疲労の色が見えてくる。
「まだまだこれからですわよ。‥‥きゃあ!?」
 話している途中でドレスを破られ、マイナがダラリと汗を流す。
 ふたりともドレスが破れ易い素材で出来ているため、試合が開始してからそれほど経っていないのに、半裸に近い状態になっている。
「今が試合中である事を忘れちゃ駄目よ」
 引き千切ったドレスに息を吹きかけ、アスカがマイナを見つめてクスリと笑う。
「うふふふふっ‥‥、分かってますわ」
 次の瞬間、マイナが隠し持っていた赤い糸を操り、アスカを転倒させて身動きが取れないように縛っていく。
「最初からこうする事が目的だったのね。‥‥いいわ。好きにしなさい」
 納得した様子でマイナを見つめ、アスカがゆっくりと目を閉じた。
「それじゃ、さっそくストリップショーの始まりですわ♪ 観客の皆さん、まずは何処から見たいですか〜?」
 満面の笑みを浮かべながら、マイナが観客達にむかって声を掛ける。
『乳っ! 乳っ! 乳っーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!』
 まるで呪文のように呟きながら、観客達は興奮した様子で立ち上がり、拳を握って涙を流す。
 既に妄想が大爆発を起こしているためか、そのままゴロンと落ちていきそうな勢いである。
『NOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!』
 それと同時にワイズマンが目を覚まし、全身の筋肉を隆起させてスーツを破り、ビキニパンツ一丁でアスカを抱き上げ全速力で逃げていく。
 どうやら最近、某団体(別名:奥様連合)からクレームの電話が殺到している事もあり、眠れない日々が続いているらしく『乳』という言葉に反応しやすくなっているようだ。
「せっかくいい所だったのに‥‥。色々と納得させなきゃいけない相手がいるようですわね」
 苦笑いを浮かべながら、マイナが黙ってリングを降りていく。
 ションボリとした表情を浮かべる観客達の姿を見つめ‥‥。
『勝者:霧夜マイナ(ヒール) 決め技:判定勝ち?』

●第4試合 『キャラクターマッチ ベリル・ザ・ゴールデン・レオVSロッカーマン』
「喧嘩上等! 逝きなさい!!」
 セコンド達と一緒に空手着姿で登場し、ベリル・ザ・ゴールデン・レオことベリル・ライアン(fa2585)が堂々とした態度で花道を歩いていく。
 彼女に同行しているセコンド達は何故か瓦を持っており、リングに上がって何やら準備を進めている。
「てめぇらのハートは、熱く感じているか!」
 続いてロッカーマンことMIDOH(fa1126)がギターを掻き鳴らし、バンドのメンバーを引き連れ、ヘビーメタルを歌いながらズンズンと花道を進んでいく。
 それと同時に観客達が立ち上がり、ヘビメタのリズムに合わせて、ノリノリでヘッドバッキングを始めている。
「派手に行こうぜっ!」
 全身から湯気が出るほど汗を流して歌を終え、ロッカーマンがギターを振り上げコーナーポストで叩き割り、ニヤリと笑って観客席に投げ込んだ。
『うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!』
 興奮した様子で拳を高々と突き上げる観客達。
 CETSの会場に今までには無かった新しい風が吹き荒れる。
「こんな短時間で観客達の心を鷲掴みにするなんて‥‥やりますね」
 観客席から響くロッカーマンコールに驚きながら、ベリルが相手を認めて上でクスリと笑う。
「何処だって同じさ。ステージでも‥‥リングでもっ!」
 黒い皮のジャンパーを脱ぎ捨て、ロッカーマンがファイティングポーズを取った。
「‥‥そうね」
 セコンド達に合図を送り、ベリルが目の前の瓦を叩き割る。
 続いてセコンド達の用意した板を突きと蹴りで真っ二つに割り、満足した様子でロッカーマンをジロリと睨む。
「どっちが強烈かリングで決着よ」
 拳をギュッと握り締め、ベリルが彼女に対して宣戦布告を行った。
「面白いじゃないか。やろうぜ! どちらか片方が倒れるまで‥‥!」
 それと同時にゴングの音が辺りに響き、ロッカーマンがベリルの懐に潜り込み、ヘッドバッキングで攻撃する。
「ぐあああああっ!」
 頭からダラダラと血を流し、ベリルが悲鳴を上げて膝をつく。
「‥‥効いたか? だが、このくらいで満足しちゃ困るぜ! 本番は‥‥これからだっ!」
 勝ち誇った様子でベリルの事を押し倒し、ロッカーマンが彼女の膝を集中的に攻撃した。
「‥‥当然です。試合はまだ始まったばかりですからね」
 すぐさまロッカーマンの足を掴み、ベリルがサソリ固めを炸裂させる。
「ば、馬鹿な! 俺の攻撃が効いてなかったのか!? 畜生っ! 騙しやがったな!」
 信じられない様子で汗を流し、ロッカーマンがマットを叩く。
「この試合がショープロレスである事を忘れましたか?」
 先程の仕返しをする勢いで、ベリルがギチギチと締め上げる。
「こんな所でやられてたまるかっ!」
 目の前のロープを掴んで技から逃れ、ロッカーマンが荒く息を吐きながら、ゆっくりと立ち上がろうとした。
「残念ですが‥‥時間切れです」
 ロッカーマンにむかって走り出し、ベリルがシャイニング・ウィザードから、飛びつき腕ひしぎ逆十字固めを仕掛け、次々と関節技を決めていく。
 その間もロッカーマンは技から逃れようとしていたが、ダブルアームスープレックスを喰らい、そのまま意識を失った。
「強烈なのは私に決定!!」
 そのままピンフォールに持ち込み勝負を決め、ベリルが観客席にむかって宣言する。
 途端に観客席から歓声が包み、幾つもの紙吹雪が舞い降りた。
『勝者:ベリル・ザ・ゴールデン・レオ(ベビーフェイス) 決め技:ダブルアームスープレックス』

●ワイズマン
「ヘェイ、皆さん。ゴクドーサン。日本語ムズカシクて、ヨク分かりませんが、ゴクドーサンは日本の挨拶デース。次回のCATSの予定ですが、コウノトリサンに聞いてみないとワカリマセェーン。早くて2〜3日‥‥。遅くとも来年までにはお知らせ出来ると思いマァース」
 能天気な笑い声を響かせながら、ワイズマンが空き缶のシャワーを浴びる。
 とりあえず2〜3日中には何とかするようだが、不慮の事故があった場合は何日か遅れると言いたいらしい。