CAT’S 08南北アメリカ

種類 シリーズEX
担当 ゆうきつかさ
芸能 2Lv以上
獣人 2Lv以上
難度 難しい
報酬 3.9万円
参加人数 7人
サポート 0人
期間 03/25〜03/29
前回のリプレイを見る

●本文

<募集内容>
 キャットファイトの出来る女性を募集しています。

<参加資格>
 女性のみ参加する事が出来ます。
 間違って男性が参加した場合はセコンドなどに限ってOKします。

<詳しい内容>
 正統派プロレスではなく、ショープロレスです。
 試合の勝敗は実力ではなく、その場のノリで決まります。
 基本的にはベビーフェイス(正義)とヒール(悪)の戦いになるため、自分がどちらのチームに所属するかを選んだ上で、試合に参加してください。
 試合は全部で4〜5試合(タッグマッチがある場合は別扱い)。
 対戦相手を選んだ上で一試合だけ参加してください。
 複数の試合に参加した場合は、こちらで適当に割り振られてしまうため、望むような試合は出来なくなります。
 また健康的なお色気を前面に押し出しているため、あまりにも卑猥すぎた場合はオーナーのワイズマン・ウォルター・エルマン(通称:WWE)から試合の中止を宣言されます。

<選択可能な試合一覧>
・追い剥ぎマッチ
 対戦相手の服を脱がして水着姿にする事が出来たら勝利です。
 専用のコスチュームを着て試合に参加してください。

・ローションマッチ
 全身にローションを塗りたくった上で試合をします。
 リング上にもローションが塗られているため、とても技が掛けにくくなっています。

・キャラクターマッチ
 レスラーのキャラクター性を強調した試合運びが可能となっており、架空の設定などを持ち込んで対戦相手と試合します。

・ガチンコマッチ
 ストーリー重視の試合になります。
 筋書きなどを決めた上で、魅せるプロレスを心掛けておきましょう。

・タッグマッチ
 今回から新しく導入されたジャンルです。
 所属の同じ者同士が組んで試合をします。

<テンプレート>
所属:
リングネーム:
試合形式:
対戦相手:
登場シーン:
登場時の台詞:
コスチューム:
アピールポイント:
得意技:
苦手技:
決め台詞:

<説明>
所属:ベビーフェイス側(正義)かヒール側(悪)のどちらを選んでください。
リングネーム:未記入の場合はPC名になります。
試合形式:追い剥ぎマッチ、ローションマッチ、コスチュームマッチ、ガチンコマッチのうち、どれかひとつを選んでください。
対戦相手:対戦相手の名前とPCIDを記入してください。
登場シーン:登場の仕方を教えてください。
登場時の台詞:キャラクターの口調でお願いします。
コスチューム:コスチュームの説明をお願いします。
アピールポイント:一番アピールしたいポイントは?
得意技:得意な技を教えてください。
苦手技:苦手な技を教えてください。
決め台詞:勝利した場合の決め台詞。

●今回の参加者

 fa0383 ダイナマイト・アスカ(16歳・♀・竜)
 fa0936 霧夜マイナ(17歳・♀・蝙蝠)
 fa1326 リン紅原(18歳・♀・竜)
 fa2137 御神・由希(17歳・♀・ハムスター)
 fa2585 ベリル・ライアン(24歳・♀・獅子)
 fa2979 Estrella(15歳・♀・虎)
 fa3148 ゴールデン・クイーン(24歳・♀・虎)

●リプレイ本文

●第1試合 『ガチンコマッチ ベリル・ザ・ゴールデン・レオVS霧夜マイナ』
「喧嘩上等! 逝きなさい!!」
 カウガールスタイルで馬に飛び乗り、ベリル・ザ・ゴールデン・レオことベリル・ライアン(fa2585)が撮影用のピストルを放ってリングに着地した。
 彼女のコスチュームは黒地に赤で『喧嘩上等』と金の獅子がプリントされたもので、勝ち誇った様子で笑みを浮かべて衣装を脱ぎ捨てる。
「ふふ、たまには真面目に行きましょうかしらね」
 急に照明が落ちた中を紫色のガウンを羽織って登場し、霧夜マイナ(fa0936)がテーマ曲とブーイングに包まれながら、優雅な雰囲気を漂わせつつリングに上がる。
「‥‥真面目にやって勝てるんですか? あなたにとって凶器は利き腕みたいなものなのに‥‥。会場のみんなだって、そう思いますよねー?」
 わざとマイナを挑発し、ベリルが観客達を嗾けた。
『頑張れ、ベリルさぁ〜ん!!』
 それと同時にベリルの言葉に賛同し、彼女のファンがマイナにむかってブーイングを浴びせつける。
「随分と嫌われてしまったようね。まぁ、試合が終わる頃までには、立場が逆転していると思うけど‥‥」
 彼らのブーイングをシャワーのようにして浴びながら、マイナが満足した様子でニヤリと笑う。
 彼女にとって観客達のブーイングは、心地よいメロディにしか聞こえないため、どんなに酷い言葉を聞いても動揺しない。
「それじゃ‥‥、行きますよっ!」
 マイナの膝を狙って低空のドロップキックを炸裂させ、ベリルが続けざまに攻撃を放とうとする。
「その程度の技じゃ、わたくしを倒す事など出来ませんわよ」
 すぐさまベリルの両足を掴み、マイナが雄叫びをあげて放り投げた。
「クッ‥‥、しまった!」
 うまく受け身が取れず、ベリルがマットに倒れ込む。
 彼女もすぐに立ち上がろうとしたのだが、マイナの空中殺法に阻まれ立ち上がる事が出来ないようだ。
「あらあら、どうしたんですの? 顔色が悪いようだけど‥‥」
 苦痛に歪んだ表情を浮かべるベリルを見つめ、マイナが容赦のない攻撃を炸裂させる。
「きゃああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」
 必要以上に痛がりながら、ベリルが悲鳴を上げて転がった。
「その表情‥‥、たまりませんわ。もっと、わたくしに見せてくれるかしら? あなたが屈辱的な敗北を味わう様を、ね‥‥」
 勝ち誇った様子でベリルの髪を掴み上げ、マイナが高笑いを響かせる。
「油断‥‥しましたね‥‥!」
 レッグ・シザースを仕掛けてマイナを倒し、ベリルがそのまま三角締めの体勢に持ち込んだ。
「クッ‥‥! 最初から、そのつもりで‥‥。きゃあああああああああああああああああああああ!!!!!!」
 悔しそうな表情を浮かべながら、マイナが激痛のあまり悲鳴を上げた。
 何とか技から逃れようとはしているものの、油断していたせいか彼女の技が完璧に決まっている。
「これでフィニッシュですっ!」
 マイナの動きを利用してサソリ固めを炸裂させ、ベリルがそこから体勢を変えてフォールに持ち込んだ。
「こ、こんな事って! ‥‥認めませんわっ!」
 しばらく天井の明かりを見つめた後、マイナが怒りと屈辱でグッと唇を噛み締める。
 予想外の‥‥敗北であった。
『勝者:ベリル・ザ・ゴールデン・レオ(ベビーフェイス) 決め技:サソリ固め』

●第2試合 『追い剥ぎマッチ EstrellaVSリン紅原』
「いっっち番星ぃ〜〜っ!!」
 観客達の歓声に包まれながら花道を一気に駆け抜け、Estrella(fa2979)がコーナーポストに上がって人差し指をピンと立てた。
 彼女のコスチュームは羽の飾りをあしらったツーピース。
 前回は怖がってばかりで本領を発揮する事が出来なかったため、今回はデビュー戦の相手をして貰ったお礼の意味も込めて全力で戦うつもりでいるようだ。
「たてつく者は排除するまで。また前回と同じ思いがしたいらしいな」
 花道にズラリとエキストラを並べ、リン紅原(fa1326)が女帝のような雰囲気を漂わせて堂々と歩いていく。
 その間、エキストラ達はずっと頭を下げており、決して頭を上げようとしない。
「それじゃ、始めようか。前のようには行かないからねっ!」
 少しずつ間合いを取っていき、Estrellaがニヤリと笑う。
 そう簡単に負けるつもりはないため、慎重に試合を進めていくつもりらしい。
「そんな事を言って大丈夫なのか? 後悔しても知らんぞ」
 含みのある笑みを浮かべながら、リン紅原(fa1326)がファイティングポーズを取った。
 Estrellaとは異なり、すぐに勝負を決めるつもりなのか、リン紅原の攻撃には容赦がない。
「ボクだって素人じゃないんだから、そう簡単には負けないよっ!」
 メキシカンストレッチを仕掛けるため、Estrellaが様子を窺った。
 しかし、リン紅原には隙がなく、なかなかタイミングが掴めない。
「‥‥面白い。ならば覚悟は出来ているなっ!」
 それと同時にリン紅原が正面から首極め腕卍を仕掛け、Estrellaの動きを封じ込めようとした。
「もちろんっ!」
 右脇から差し入れられたリン紅原の腕を掴み、Estrellaが雄叫びを上げてそのまま横に倒れ込む。
「なかなかやるじゃないか。だが、技を仕掛けるまでは行かなかったようだな」
 まったく動じた様子もなく、リン紅原がゆっくりと立ち上がる。
 右腕に多少のダメージがあったようだが、致命傷にはならなかったようだ。
「はあはあ‥‥、さすがCAT’Sの看板レスラーだね。この程度の攻撃じゃ、ほとんど意味がないようだし‥‥」
 ハアハアと息を吐きながら、Estrellaがダラリと汗を流す。
 うまく技を決める事も出来れば、一発逆転もあり得るのだが、彼女の方が経験豊かな事もあり、なかなか技が決まらない。
「次はどんな手で来るんだ? この短期間でよくやったと思うが、牽制ばかりじゃ俺を倒す事も出来ないぞ」
 勝ち誇った様子で胸を張り、リン紅原がニヤリと笑う。
 Estrellaは悔しそうな表情を浮かべているが、リン紅原はすべての技を避ける自信があるため余裕がある。
「それじゃ、行くよっ!」
 覚悟を決めてロープを飛び、Estrellaがコルバタの要領で飛びつき、そのままDDTの体勢に持ち込んだ。
「ぐはっ‥‥! ば、馬鹿な‥‥!」
 予想外の攻撃を喰らって血反吐を吐き、リン紅原がロープを掴んで技を逃れる。
 Estrellaの攻撃を喰らってコスチュームの一部が破れ、リン紅原が悔しそうな表情を浮かべて彼女を睨む。
「まずは一撃‥‥って、ところかな。もちろん、これで終わりじゃないよっ!」
 彼女にフィニッシュホールドを決めるため、Estrellaが変形スリングブレイドの体勢に入っていく。
「させるかぁ!」
 しかし、リン紅原は彼女の攻撃を力技でかわすと、彼女の両腕を掴み取り、獣の如く勢いでコスチュームを噛み千切る。
「ううっ、こんな事で‥‥負けるもんかぁ!」
 恥ずかしそうに頬を染め、Estrellaがマットに押し倒された。
 彼女も必死になって逃れようとはしているが、リン紅原の気迫に圧倒され全く抵抗する事が出来ない。
「‥‥残念だったな。俺にリベンジしようって心意気だけは認めてやろう。だが、相手が悪かったな。‥‥お前の負けだ」
 口の中に残ったコスチュームの切れ端を吐き捨て、リン紅原が拳を突き上げニヤリと笑う。
「う、嘘っ! まだ僕は戦えるのに‥‥」
 納得のいかない表情を浮かべ、Estrellaが慌てた様子で立ち上がる。
 それと同時にEstrellaのコスチュームがはらりと落ち、水色のチューブトップが露出した。
「確かにお前はまだやれた。しかし、追い剥ぎマッチのルール上、このまま試合を続ける事は出来ないからな。ある意味、ルールに救われたってところだな」
 次に戦う時は完璧な勝利をモノにすると心に誓い、リン紅原がゆっくりとリングを降りていく。
 Estrellaの身に纏っていたコスチュームの切れ端を握り締め‥‥。
『勝者:リン紅原(ヒール) 決め技:噛み付き』

●第3試合 『キャラクターマッチ 御神・由希VS雅・飛鳥』
「みなさ〜ん、おひさしぶりで〜〜す!」
 ハイスクール風のブラウスに身を包み、御神・由希(fa2137)が観客達に手を振った。
『お帰りなさああああああああああああああああああああああああいっ!!!!!!!!!!!!』
 長らくCAT’Sに参戦していなかった事もあり、由希を応援している観客達も妙に気合が入っている。
 やはりCAT’Sの看板アイドルの不在は、ファン達にとっても相当なショックだったのだろう。
 この日のグッズ売り上げは今期最大の伸びを記録した。
「みなさん、お久しぶりっす。ようやくレギュラーの座を勝ち取ったっすよぉ〜♪」
 満面の笑みを浮かべながら、雅・飛鳥がハイテンションでリングに上がる。
 今までは他のレスラーの代役としてしかリングに上がった事がないため、由希に指名された事が嬉しくて仕方が無いらしい。
「それじゃ、よろしくね♪」
 苦笑いを浮かべながら、由希がペコリと頭を下げる。
 あまりにも飛鳥のテンションが高いため、途中でついていけなくなったようだ。
「いいっすよ。オレは由希先輩の奴隷っす! きちんと首輪も嵌めてきたぜっ!」
 モジモジとした様子で彼女を見つめ、飛鳥が恥ずかしそうに首輪を見せた。
「あ、あの‥‥、言っている意味が分からないんだけど‥‥」
 困った様子で頬を掻き、由希がダラリと汗を流す。
 何となく彼女の言いたい事が分かるのだが、どういう理由でその結論に辿り着いたのかが分からない。
「遠慮する必要はないぜ。対戦相手にオレを指名したって事は、つまり‥‥そういう事だろ?」
 恥ずかしそうに顔を真っ赤にしながら、飛鳥が由希を見つめてコホンと咳をする。
「あのぉ〜‥‥、そういう意味じゃありませんよぉ〜。少なくとも今回は‥‥」
 飛鳥が何か勘違いをしていたため、由希がやんわりとツッコミを入れた。
「‥‥えっ? そうなのか!? そ、それじゃ、ちゅーとかしなくていいのか? オレは覚悟が出来ているぞ?」
 キョトンとした表情を浮かべ、飛鳥が目を丸くする。
「ち、違いますよぉ〜。そんな覚悟はしなくていいです〜」
 だんだん妙な方向に飛鳥が突っ走っていったため、由希が慌てて彼女をマトモな方向へと導いていく。
 しかし、観客達はキャラクターマッチの一環だと思っているため、ふたりのやり取りを楽しんでいるようだ。
「‥‥えっ? そうなのか? それじゃ、普通の試合って事か?」
 いまいち状況が理解できないのか、飛鳥が首を傾げて腕を組む。
「そうですよ。『普通』の試合です」
 普通の試合である事を強調し、由希が苦笑いを浮かべて溜息をつく。
「なぁ〜んだ、そういう事か。指名してくれた恩人を殴るのは、ちょっと気が引けるけど、試合だからな。恨みっこなしだぜ、本当に‥‥。それじゃ、遠慮なく行くぜ」
 ここでようやく理解する事が出来たのか、飛鳥も手の平をポンと叩いてニカッと笑う。
「お手柔らかにお願いしますね♪」
 ホッとした表情を浮かべながら、由希がペコリと頭を下げた。
「それじゃ、行くぜぇ! うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」
 それと同時に飛鳥が雄叫びを上げ、由希に向かって突っ込んだ。
「きゃあ!?」
 驚いた様子で横に避け、由希がダラリと汗を流す。
「うわ、わぁ、ああ〜!」
 飛鳥はそのままロープに当たり、その反動でフラフラと戻ってくる。
「ごめんなさいね♪」
 すぐさま飛鳥にラリアートを放ち、由希がそのままフォールを決めた。
「えっ!? う、嘘だろ! まだ何もしてないぞ!」
 納得のいかない表情を浮かべ、飛鳥がブツブツと文句を言う。
 しかし、既に試合が終わっているため、飛鳥の文句が聞き入れられる事はない。
「悔しい〜! ううっ、次があったら負けないからなぁ〜」
 大粒の涙を浮かべながら、飛鳥が捨て台詞を残して去っていく。
 まるで雑魚キャラのような雰囲気を漂わせ‥‥。
『勝者:御神・由希(ベビーフェイス) 決め技:ラリアート』

●第4試合 『ガチンコマッチ ????VSゴールデン・クイーン』
「女王様とお呼び!!」
 激しいロックの入場曲が流れる中、ピシリと鞭で地面を打ち、ゴールデン・クイーン(fa3148)が黒いマントに警官の帽子と鞭を持ってスモークの中を登場した。
 彼女は堂々とリングに上がると帽子とマントを脱ぎ捨て、水着っぽい黒革のボンテージ風衣裳に黒い編み上げのブーツを穿いた姿で辺りを睨む。
「ひょっとして対戦相手は遅刻ですか? ならば、わたくしの相手はさっきのお子様というわけね」
 リングに対戦相手がいないため、ゴールデン・クイーンが疲れた様子で溜息をつく。
 リング外で『お子様って言うな』と叫ぶ飛鳥がいるが、試合に出るような雰囲気はない。
「まさか私が出る事になるとは‥‥。社長に後で苦情を言っておく必要がありますね」
 眼鏡をキラリと輝かせ、瀬戸・カトリーヌ(fz1005)がモンローウォークで花道を歩いていく。
 元々、レスラーとして試合をするつもりがなかったのか、スーツ姿のまま堂々とリングに上がる。
「どういう事か説明してくださりませんか?」
 鋭い視線を瀬戸に送り、ゴールデン・クイーンが納得のいかない様子で腕を組む。
「ルール上、同じ選手が続けてリングに上がる事は出来ません。その結果、私がここにいるというわけです」
 眼鏡を外してスタッフに渡し、瀬戸が疲れた様子で答えを返す。
 キャラクターマッチではないため、タイトスカートもするりと脱ぎ捨て水着になった。
「‥‥あら? 随分と用意がいいですね。ひょっとして普段着かしら?」
 含みのある笑みを浮かべながら、ゴールデン・クイーンが腰に手を当てる。
「別に覚悟していたわけではありません。午前中は水着の仕事があっただけ‥‥。もうそろそろいいかしら。いまからは秘書ではなく、レスラーとしてアナタと話がしたいから‥‥」
 面倒臭そうな表情を浮かべ、瀬戸がヒールを投げ捨てた。
「ええ、もちろん。果たして何分、持つかしら? 素人である、あなたが戦って‥‥」
 すぐに決着がつくと踏んだのか、ゴールデン・クイーンがクスクスと笑う。
「‥‥そうね。持って5分というところかしら。でも、女の人と肌を触れ合う事は大好きよ」
 先程とは異なり間の抜けた表情を浮かべ、瀬戸がニコリと微笑みファイティングポーズを取った。
「何だか調子の狂う人ですね。まぁ、どちらにしても調教しなければなりませんね!!」
 それと同時にゴールデン・クイーンが裏拳と掌底を連打し、そこからローリング式エルボー・スマッシュを炸裂させる。
「痛っ‥‥。さすが本職は違うわね。こっちは素人なのよ。優しくして頂戴」
 鼻血をダラダラと流しながら、瀬戸がふらりと立ち上がる。
 元々、夜の格闘技以外は素人のため、ゴールデン・クイーンの攻撃を喰らって今にも倒れそうな雰囲気だ。
「本当にプロレスは素人のようですね。でも、リングに立った以上は味わってもらわねばなりません。骨の髄までジックリと‥‥」
 獲物を狙うハンターの目になりながら、ゴールデン・クイーンが自分の手の甲をペロリと舐める。
「‥‥これが追い剥ぎマッチか、ローションマッチだったら楽しめたのにね。ガチンコマッチじゃ、話にもならないわ。本気を出したって、きっとアナタには勝てないもの‥‥」
 悔しそうに鼻血を拭い、瀬戸が自嘲気味に呟いた。
「そんな捨てられた子猫のような顔をしないでください。もっと苛めたくなるじゃありませんか」
 舐めるような視線を送り、ゴールデン・クイーンがクスリと笑う。
「ベッドの上なら構わないわ。アナタって結構タイプだし‥‥。色々と教えて欲しいから♪」
 ウットリとした表情を浮かべ、瀬戸が彼女の耳元で囁いた。
「そこまで言われたら、仕方ありませんわね。一気にカタをつけてあげますわ」
 瀬戸との交渉が成立したため、ゴールデン・クイーンがジャンピング・パワーボムのゴールデン・ストライクでフィニッシュ・ホールドを決める。
「エクスタシ〜〜〜〜!!」
 恍惚とした表情を浮かべながら、ゴールデン・クイーンが気絶した瀬戸を抱き上げ、そのまま会場を去っていく。
 もちろん、このまま試合を長引かせる事も出来たのだが、瀬戸が完全な素人である事も考えると、まともな試合が出来るとも思えなかったため、彼女の選択は間違っていなかったと言えるだろう。
 控え室の戻った後、何をするかは別として‥‥。
『勝者:ゴールデン・クイーン(ヒール) 決め技:ゴールデン・ストライク』

●試合が終わり
「皆サァーーン、お疲れ様デェーース! 今回は、ザンネンなお知らせがアリマース! 最近、CAT’Sに参加してくれるレスラーが減っているため、最悪の場合はCAT’Sが終わるかも知れまセェーン。一応、次回のCAT’Sは4月5日に公開する予定ですが、それ以降のCAT’Sは参加レスラー次第という事でよろしくお願いシマァース。記念すべき第10回がフィナーレかも知れないので‥‥。それでは、また来週〜」
 そう言ってワイズマンが爽やかに手を振り、静まり返った会場を後にした。
 果たしてCAT’Sの運命は‥‥!?