DOG’S 05南北アメリカ
種類 |
シリーズEX
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担当 |
ゆうきつかさ
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芸能 |
2Lv以上
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獣人 |
2Lv以上
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難度 |
難しい
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報酬 |
3.9万円
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参加人数 |
8人
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サポート |
0人
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期間 |
04/20〜04/24
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前回のリプレイを見る
●本文
<参加資格>
試合に参加する事が出来るのは男性レスラーのみ。
セコンドのみ女性も可。
<詳しい内容>
正統派プロレスではなく、ショープロレスです。
試合の勝敗は実力ではなく、その場のノリで決まります。
基本的にはベビーフェイス(正義)とヒール(悪)の戦いになるため、自分がどちらに所属するかを選んだ上で、シナリオに参加してください。
現時点で無所属は選べませんので、ご了承くださいませ。
試合は全部で4試合。
対戦相手を選んだ上で一試合だけ参加してください。
複数の試合に参加した場合は、こちらで適当に割り振られてしまうため、望むような試合は出来なくなります。
また、あまりにも危険であると判断された場合は、『PET SHOP』の社長であるワイズマン・ウォルター・エルマン(通称:WWE)から試合の中止を宣言されます。
<選択可能な試合一覧>
・チェーンデスマッチ
両選手の片手にチェーンを繋ぎ、試合を行う形式です。
チェーンは長めのものを使用しているため、武器として使用する事も出来ます。
・ケージデスマッチ
リングの四方を金網で囲み、逃げ場を無くして行う試合を行う形式です。
相手をKOすればケージから出れます。
・有刺鉄線デスマッチ
ロープの代わりに有刺鉄線を張ったリングで行う試合を行う形式です。
追加オプションで爆破や電流なども選べます。
・ガチンコマッチ
ストーリー重視の試合になります。
筋書きなどを決めた上で、魅せるプロレスを心掛けておきましょう。
<テンプレート>
所属:
リングネーム:
試合形式:
対戦相手:
登場シーン:
登場時の台詞:
コスチューム:
アピールポイント:
得意技:
苦手技:
決め台詞:
<説明>
所属:ベビーフェイス側(正義)かヒール側(悪)のどちらを選んでください。
リングネーム:未記入の場合はPC名になります。
試合形式:チェーンデスマッチ、ケージデスマッチ、有刺鉄線デスマッチ、ガチンコマッチのうち、どれかひとつを選んでください。
対戦相手:対戦相手の名前とPCIDを記入してください。
登場シーン:登場の仕方を教えてください。
登場時の台詞:キャラクターの口調でお願いします。
コスチューム:コスチュームの説明をお願いします。
アピールポイント:一番アピールしたいポイントは?
得意技:得意な技を教えてください。
苦手技:苦手な技を教えてください。
決め台詞:勝利した場合の決め台詞。
●リプレイ本文
●アクシデント
「NOOOOOOOOOOOOOOOOッ! これじゃ、試合になりマセェーン!」
唖然とした表情を浮かべながら、ワイズマン・エルマン(fz1004)がワナワナと拳を震わせる。
DOGSの試合に参加する予定になっていたレスラーのうち、4名が遅刻している事もあり、ワイズマンも生きた心地がしていない。
「今から代わりのレスラーを用意するとしても、2名が限度‥‥。今回の試合は中止すべきでは‥‥」
レスラー達のスケジュール表を確認し、瀬戸・カトリーヌが疲れた様子で溜息をつく。
しかも『PET SHOP』に登録されているレスラーのうち、確実に参加する事の出来るレスラーはひとりしかいない。
DOGSの主催者であるワイズマン、ただひとりだけ‥‥。
一応、もうひとりのレスラーもスケジュールは空いているのだが、今から会場に向かったとしても間に合うかどうか分からない。
「デスガ、いまさら試合を中止するワケにはイキまセェーン。‥‥だからと言ってワタシが4戦するわけにも行きませんし‥‥、うーむ」
険しい表情を浮かべながら、ワイズマンが困った様子で腕を組む。
主催者自らルール違反(ピンハネ騒動があったため)をするわけにも行かないため、最悪の場合は謎のマスクマンとして試合に参加する必要がありそうだ。
「仕方ありませんね。今回は緊急事態という事で、試合を減らすしかありません。それで観客達が納得してくれるかどうかは微妙ですが、今からレスラー達を集めても、時間が間に合いそうにありませんし‥‥」
携帯電話をポケットにしまい、瀬戸が残念そうに首を振る。
他のレスラー達は別の仕事が入っていたため、今から補充をするのは難しい。
普段は試合に出る事が出来ない新人レスラーを参加させるのなら話は別だが‥‥。
「うむむむむ、DOGS始まって以来のアクシデントですネ‥‥。せっかくDOGSの人気がガッツリ上がり始めた時ナノに‥‥。これじゃ、次の試合は何かイベントを考えなくてはなりまセーン!」
魂の抜けた表情を浮かべ、ワイズマンがガックリと肩を落とす。
人生ラクありゃ苦もアルが、という言葉の通り、ワイズマンにもとうとう『苦』の時が訪れたらしい。
●グリード(fa0757)の控え室
「何だとっ!? もう一回言ってみろっ!」
連絡に来た新人レスラーの胸倉を掴み上げ、グリードが納得のいかない様子でジロリと睨む。
今回の試合は、ほとんどのレスラーが遅刻しているため、ワイズマンからDOGSの中止が告知される可能性が出てきたらしい。
「お、俺もちょっと小耳に挟んだだけっすから‥‥。あの‥‥、よく分からないっす!」
青ざめた表情を浮かべながら、新人レスラーが気まずい様子で首を振る。
グリードに褒めてもらおうとして報告に来たため、彼の対応に驚き怯えているらしい。
「まぁ、いいや。あのオッサンが何と言おうが、このまま黙って帰るつもりはねぇ。少なくともレスラーが4人いるんだろ? だったら試合が出来るじゃねぇか? 俺が話をつけてやらぁっ!」
携帯電話を使って瀬戸に連絡を取り、グリードが試合の続行を要求する。
瀬戸はしばらく悩んでいたようだが、グリードの説得に応じて試合を4試合から2試合に変更させた。
●五条和尚(fa0360)の控え室
「‥‥随分と面倒な事になりましたね」
瀬戸から試合数を2試合に縮小するという連絡を受け、五条和尚が疲れた様子で溜息をつく。
DOGSは試合時間が深夜であるため、レスラーによっては仮眠したまま、朝を迎えてしまう場合もあるので、遅刻だけならよくある事だ。
しかし、今回は4人もレスラーが遅刻しているため、試合数を減らされても仕方がない。
「しかもヒールレスラーが3人とは笑い話にもなりませんね。ここで私がベビーフェイスとして出たとしても、残りのふたりがヒール同士の戦いになりますから、色々と問題がありそうし‥‥」
控え室にあるモニターを見つめ、五条和尚がクスリと笑う。
モニターにはリングに立っているワイズマンの姿が映し出されており、観客達に試合数が減った事を説明してブーイングの嵐を受けている。
この様子ではチケットの払い戻しにも応じねばならないため、ワイズマンのピンハネ騒動がなければ、レスラー達のギャラにも影響が出ていた事だろう。
●第1試合 『チェーンデスマッチ 五条和尚VSグリード』
(「‥‥まさか希望した対戦相手がふたりとも遅刻とは‥‥。これじゃ、笑い話にもなりませんね」)
自嘲気味に笑いながら、五条和尚がリングを睨む。
試合数が減った事で観客達のテンションが下がっているため、なるべく派手に登場して彼らのテンションを高める必要がありそうだ。
「さて‥‥、行きますか」
大きく深呼吸をしたあと気合を入れ、五条和尚がお経のBGMに合わせて虚無僧スタイルで登場した。
しかも五条和尚の背後には同じような虚無僧達が立っており、彼を先頭にして花道をズンズンと進んでいく。
(「まぁ、誰が相手になっても負けるつもりはありませんが‥‥」)
リングに上がって他の虚無僧達と一緒に天蓋を脱ぎ捨て、五条和尚がコスチューム姿になって拳を上げる。
観客達は五条和尚のファイトを期待し、何度も彼の名前を連呼した。
「随分と盛り上がっているじゃねぇかっ! こりゃあ、こっちも盛り上げなくっちゃならねえなっ!」
邪悪な笑みを浮かべながら、グリードがエキストラの女性を両脇にはべらせ、毛皮のコート姿で堂々と花道を歩いていく。
エキストラの女性は一流のクラブガールを使っているため、会場には甘い香水の匂いが漂っている。
「お前には悪ぃが本気を出させてもらうぜっ! 顔面がぶっ潰れても、恨みっこなしだからなっ!」
指の関節をポキポキと鳴らしたあと、グリードがニヤリと笑って毛皮のコートを脱ぎ捨てた。
それと同時にレフェリーが現れ、彼らの利き腕に頑丈なチェーンを繋いでいく。
「ええ、構いませんよ。その覚悟でリングに上がっていますから‥‥」
真剣な表情を浮かべながら、五条和尚がグリードをジロリと睨む。
デスマッチと聞いた時から、ある程度の怪我は覚悟していた事もあり、いまさら逃げるつもりはないようだ。
「それに、そう簡単にやられるつもりはありませんし‥‥」
含みのある笑みを浮かべながら、五条和尚がファイティングポーズを決めて間合いを取っていく。
「‥‥面白れぇ。だったら試してみようじゃないか。お前がいつまで立っていられるのか試してやるぜっ!」
それと同時にグリードがレフェリーにチェーンを絡ませ、背中を踏み台にしてシャイニングマフィアを放とうとした。
しかし、五条和尚はチェーンを強引に引っ張り、グリードがバランスを崩した瞬間を狙ってチョップを放つ。
「ヘッ‥‥、面白い事をするじゃねえか。だが、その程度じゃ、俺を止める事なんで出来ないぜっ!」
すぐさま背後に回り込み、チェーンを五条和尚の首に絡ませ、グリードがアルゼンチンバックブリーカーを炸裂させた。
「ノ‥‥NOッ!」
危うく意識が飛びそうになりながら、五条和尚がゲホゲホと咳き込み命乞いをする。
「まだまだこんなモンじゃないぜ!」
五条和尚が立ち上がる前に蹴りを放ち、グリードが次の技を仕掛けようとした。
「‥‥引っかかりましたね」
一瞬、レフェリーが視線を逸らした隙に、五条和尚がグリードの股間めがけてパンチを放つ。
「ぐわああああああああああああああああああっ! テ、テメェ! ふざけた真似を‥‥っ! 金的がルール違反だって事も知らねえのかっ!」
納得のいかない表情を浮かべ、グリードがブツブツと愚痴をこぼす。
さすがに股間を狙われるとは思っていなかったため、怒りで顔が真っ赤になっている。
「何の事だか分かりませんが‥‥。妙な言い掛かりは止めてもらえませんか?」
凍るように冷たい視線をグリードに送り、五条和尚がさらりと言い放つ。
レフェリーも五条和尚が金的をした事に気づいていないため、グリードに対して厳重注意を行った。
「へへっ‥‥、どうやらお前もこっち側のレスラーらしいな。面白れぇじゃねえかっ! ぶっ殺してやるっ!」
股間の痛みもすっかり忘れ、グリードが殺意のオーラを漂わせる。
「あなたと同じではありません。私は‥‥ベビーフェイスですからね」
天使のような笑みを浮かべながら、五条和尚がグリードめがけてタックルを放つ。
「させるかっ!」
それと同時にグリードが地獄突きを食らわせ、五条和尚が怯んだ隙にネックハンキングツリーを仕掛けてチェーンで受け身を封じると、そのままジャイアントスィングの要領で顔面を引き摺り、コーナーポストに激突させた。
「げほっ‥‥、げほっ! 許しませんよ、あなただけはっ!」
顔面からダラダラと血を流しながら、五条和尚が未洗濯の靴下をグリードの口に突っ込んだ。
「ぐはっ、てめぇ! どうやら、もう一度この技を喰らいたいようだな」
グリードはゲホゲホと咳き込み靴下を吐き出し、再び先程と同じ技を繰り出すと、そのままピシィッとフォールを決めた。
「はあはあ‥‥、こいつは別の意味で強敵だったな」
流血の海に沈んだ五条和尚をジロリと見つめ、グリードが疲れた様子で汗を拭う。
何とか勝利する事が出来たが、色々な意味でトラウマの残る試合であった。
『勝者:グリード(ヒール) 決め技:エグゼキュージョナー』
●白鳥沢 優雅(fa0361)の控え室
「今回の試合は随分とダーティなようだね」
控え室でフライデーの次回作について打ち合わせをしながら、優雅がモニターを見つめてクスリと笑う。
優雅主演のアクションドラマ『フライデー』は低予算でありながら、『DAIMYOU』の代表作になるほどヒットしたため、控え室では次回作の打ち合わせが続けられている。
「まぁ、治療代はこっちで持つから問題ないんじゃないかしら? 再起不能になるような怪我なら問題だけど、あの程度の怪我なら問題ないわ」
クールな表情を浮かべながら、瀬戸が企画書に目を通す。
『フライデー』は人気ドラマであるため、あちこちから企画書が送られてきているのだが、どれも内容がイマイチである。
「まあね。それと企画書についてだけど、もう少し様子を見た方がいいんじゃないのかな? この世界には、二作目は駄作って言葉もあるしね。そんなに急ぐ必要はないと思うから‥‥」
自分でも納得のいく企画書がなかったため、優雅がフライデーのマスク(ガスマスク)を被って立ち上がる。
フライデーとしてリングに上がるため‥‥。
●焔(fa0374)の控え室
「HAHAHAHAHAHAHAHAッ! 今回の試合はすぐにダウンしちゃ駄目デスよ。とにかく死ぬ気が頑張ってクダサーイ!」
高笑いを上げながら、ワイズマンが焔の肩をバンバンと叩く。
本来なら主催者がレスラー達の控え室に入る事は禁止されているが、わざとらしく宅急便の配達員を装い、焔にダンボールを届けるという名目で彼の部屋に入ってきたらしい。
「‥‥帰れ。鬱陶しいから‥‥」
面倒臭そうな表情を浮かべ、焔が疲れた様子で溜息をつく。
わざわざワイズマンから最高級のダンボール(無駄に頑丈)をプレゼントされているため、あまりぞんざいにも扱えないのだが、一緒の部屋にいるだけでもストレスが溜まるため、出来るだけ早く帰って欲しいと思っている。
「ホワイ? 何故ワタシを追い出すのデスカ? ワタシは君達の不安な心を取り除く、言わば愛情溢れるキューピットッ! 伊達にピキニパンツは穿いてまセンYO! HAHAHAHAHA!」
すぐさま上着を脱ぎ捨て全身の筋肉を隆起させ、ワイズマンがビキニパンツ姿でニカッと笑う。
「もういいっ! 俺が出るっ!」
そう言って焔がダンボールを頭に被って控え室を出て行った。
●第2試合 『キャラクターマッチ フライデーVSマスク・ド・ダンボール』
「フライデ〜!」
地獄の底から響くような恨めしそうな声を出し、フライデー(優雅)がフラフラと花道を歩いていく。
本来、キャラクターマッチはCATSのみで行われている試合だが、ワイズマンの一声でテストケースとして今回だけ導入された。
また最近になって『フライデー』のメディアミックス展開が行われているため、会場からフライデーを応援する声が響いているようだ。
「フライデ〜!」
両手を高々と掲げて観客達の応援に応え、フライデーがのっしりとリングに上がっていく。
ファンの中にはフライデーの素顔が美形である事を知っている者達もいるため、彼がリングに上がったのと同時にあちこちから黄色い悲鳴が響いている。
「‥‥」
次の瞬間、会場を照らしていた照明が次々と消えていく。
観客達は何が起こったのか分からず悲鳴を上げ、会場全体がパニックに陥っている。
「‥‥」
少し時間が経ってから、会場の明かりが一斉に点く。
キョトンとした表情を浮かべ、言葉を失う観客達。
気がつくとリングの上には、ひとりのレスラーが立っている。
「‥‥」
堂々とした態度でリングに立ち、マスク・ド・ダンボール(焔)がフライデーをジロリと睨んで腕を組む。
ちなみにマスク・ド・ダンボールの正体は不明となっているのだが、筋肉のつき方や体格からファン達の間では焔ではないかと噂されているようだ。
「フライデ〜!」
カクカクと奇妙な動きを繰り返し、フライデーがマスク・ド・ダンボールに襲いかかる。
今回はキャラクターマッチという事もあり、試合の勝ち負けよりもキャラクター性が重要になってくるため、優雅もフライデーの個性をぶつけていく。
「‥‥」
頭に被ったダンボールを守りながら、マスク・ド・ダンボールがフライデーの攻撃を受け止めた。
しかし、フライデーはそれでも攻撃の手を止めず、連続して強烈なチョップを放っていく。
「‥‥」
無言のままフライデーの腕を掴み取り、マスク・ド・ダンボールがテコの原理で放り投げた。
「フライデ〜!」
マットに叩きつけられて悲鳴を上げ、フライデーがムックリと立ち上がる。
設定上、フライデーは不死身のため、どんなに痛くても我慢しなければならない。
そのため倒れてもすぐに起き上がらなくてはならないようだ。
「‥‥」
ダンボールに空いたふたつの穴からフライデーをギロリと見つめ、マスク・ド・ダンボールがフランケンシュタイナーの体勢に入っていく。
それと同時にグギリと嫌な音が辺りに響き、フライデーが激しく悲鳴を上げる。
「フ、フライデー!」
‥‥物凄く痛かった。
対戦相手を怒鳴りつけたいほどに‥‥。
しかし、フライデーである限り、ここで『フライデー』以外の台詞は言えない。
それがフライデーを演じる悲しい性(サガ)。
『頑張れ、フライデー!』
フライデーの勝利を願い、観客達が立ち上がる。
拳をギュッと握り締め‥‥。
「フ、フライデー‥‥」
観客達の応援コールを耳にしながら、フライデーがふらりと立ち上がる。
朦朧とする意識の中で、フライデーがターゲットとして選んだのは、マスク・ド・ダンボールが頭に被っているダンボール。
これさえ奪う事が出来れば、マスク・ド・ダンボールのパワーを半減される事が出来るはずだ。
「フライデー!」
気合を入れてダンボールを狙い、フライデーが雄叫びを上げる。
そして、渾身のハンマーブロウ!
その一撃がスカッと爽やかに空を切り、フライデーが驚いた様子で目を丸くした。
どうやら、ここで『フライデー』のお約束である、あと一歩のところで大失敗が炸裂してしまったらしい。
もちろん、本人の意思を完璧に無視して‥‥。
「‥‥」
次の瞬間、マスク・ド・ダンボールが機敏な動きを見せ、フライデーにフランケンシュタイナーを炸裂させた。
『勝者:マスク・ド・ダンボール(ヒール) 決め技:フランケンシュタイナー』
●ワイズマンからの言葉
「皆サァーン、今回は色々とトラブルがありましたが、お楽しみいただけマシたかー? 最近、物騒な世の中になっていますので、今回DOGSに参加する予定だったレスラー達も、謎の集団に襲撃されたのかも知れマセンので、あまり怒らないでクダサァーイ! 今後はこのような事がないように、注意してイコウと思いマァース」
観客達の顔色を窺いながらマイクを握り、ワイズマンがホッとした様子で溜息をつく。
レスラー達が頑張っていてくれたおかげで、観客達も満足してくれたらしく、ワイズマンにブーイングを言っている者はほとんどいない。
「さて、次のDOGSについてデスガ、色々とトラブルが遭ったため、いつもと趣向を変えてミックスドマッチを行おうと思いマァース。その名も『PET SHOP 01』! 一応、予定ではCATSの女性レスラー VS DOGSの男性レスラーの対抗試合になると思いマァース。ただし、破廉恥な試合は禁止になるため、お色気重視の試合になると思い予定デェース」
満面の笑みを浮かべながら、ワイズマンが観客達の反応を窺った。
観客達はキョトンとした表情を浮かべたあと、だんだんザワザワと騒がしくなっていく。
「オヤオヤ、皆さん驚いているYOーデスネ。一応、DOGSは第5回。CATSに至っては第10回目デスから、ひとつの区切りとしても悪くはナイト思いマス。モチロン、今後のテストケースであるため、問題があれば中止されるコトになりますが‥‥。いまのところ5月5日頃から募集をかけようと思ってイマァース!」
そう言ってワイズマンがニカッと笑い、陽気にリングを降りていった。