セクハラ 02南北アメリカ

種類 シリーズEX
担当 ゆうきつかさ
芸能 2Lv以上
獣人 2Lv以上
難度 難しい
報酬 3.9万円
参加人数 7人
サポート 0人
期間 04/14〜04/18
前回のリプレイを見る

●本文

<応募資格>
 やる気のある方なら、誰でも応募する事が出来ます。
 年齢制限はありません。

<ドラマの内容>
 お色気学園ドラマです。
 スポンサーから提供された下着を身に着けてもらいます。
 ドラマの内容はチラリズムを重視したアメリカのハイスクールもの。
 下着のCMも兼ねているため、毎回必ず着替えのシーンが入ります。
 あまりにも卑猥なシーンが入った場合は、ごっそりカットされるので要注意です。

<各シーンの説明>
・シーン1
 今回のテーマは入学式。
 学園に新しい生徒達が入ってきます。
 期待に胸を膨らませて、学園の門をくぐる新入生。
 欲望に瞳をギラつかせ、新入生を狙う先輩方。

・シーン2
 何も知らずに先輩達に勧誘される新入生。
 誘われる場所は体育館倉庫。
 何だか危険な雰囲気が漂っています。

・シーン3
 先輩方に襲われる生徒達。
 お色気は下着まで。
 裸にはなりませんので、ご安心ください(何
 ここで通りすがりの誰か(DAIMYOU&PET SHOP関係とのコラボもOK)が助けてくれます。

●今回の参加者

 fa0571 内藤裕樹(26歳・♂・トカゲ)
 fa1704 神代タテハ(13歳・♀・猫)
 fa1732 林・蘭華(20歳・♀・狐)
 fa1828 鐘下べる(20歳・♀・小鳥)
 fa2137 御神・由希(17歳・♀・ハムスター)
 fa2759 稲荷 華歌(14歳・♀・狐)
 fa3366 月 美鈴(28歳・♀・蝙蝠)

●リプレイ本文

●キャスト
神代タテハ(新入生)役:神代タテハ(fa1704)
アンナせんせい(先生)役:鐘下べる(fa1828)
エリカちゃん(生徒)役:鐘下べる(二役)
橘 花梨(歴史教師)役:月 美鈴(fa3366)
神無月 瑞穂(保険医)役:林・蘭華(fa1732)
リサ・クロサワ(生徒)役:御神・由希(fa2137)
稲荷 華歌(新入生)役:稲荷 華歌(fa2759)
内藤裕樹(先輩?)役:内藤裕樹(fa0571)

●シーン1 『入学式は危険でいっぱい☆』
「今日から高校生かぁ♪ これからの新生活が楽しみだな〜♪」
 満面の笑みを浮かべながら、神代タテハが学園の門を潜っていく。
 入学式までもう少し時間があるため、このまま学校内を見学するのも悪くない。
「うっ‥‥、何だか妙な視線が‥‥。やっぱり新入生って珍しいのかな? ここって女子高らしいから、女の子なんて珍しくないと思うんだけどなぁ‥‥。それとも他の学園から編入して来た格好いい男子生徒が何処かにいるとか‥‥? う〜ん、どっちにしても気になるなぁ‥‥」
 ハンターの如く鋭い目をした先輩達から品定めをされていたため、タテハが引きつった笑みを浮かべて辺りを睨む。
 しかし、まわりにはタテハ以外に誰もおらず、自分が狙われているとしか思えない。
「入学早々‥‥、先輩達のイジメにあったりするのかな? ここの学園って先輩がとっても優しくて、色々と面倒を見てくれるって聞いたけど‥‥。やっぱり、あの噂は本当だったのかな‥‥?」
 嫌な予感が脳裏を過ぎり、タテハがダラリと汗を流す。
 とある知人から聞いた話なのだが、この学園の先輩達は新入生を『食べて』しまう事で有名らしい。
「もしも、その噂が本当の事なら、とんでもない所に来ちゃったなぁ‥‥」
 魂の抜けた表情を浮かべながら、タテハが疲れた様子で溜息をつく。
 先輩達に迫られたら立場上、拒否する事が難しいため、何らかの回避法を考えておく必要がありそうだ。
「‥‥何か困っているようね? 良かったら、先生に話してくれるかしら?」
 タテハがションボリしていたため、アンナせんせいが心配した様子で声を掛ける。
 アンナせんせいは新入生の誘導と教育を任されていたため、真っ赤なスーツをビシィッと着て、ずっと校門の前に立っていたのだが、タテハに気づいて声を掛けてきたようだ。
「えっ? あ、あの‥‥そのぉ‥‥」
 しどろもどろになりながら、タテハが気まずく口篭る。
「とりあえず落ち着きなさい。私に話してくれるかしら? 何か心配事があるんでしょ?」
 タテハの両肩をガシィッと掴み、アンナせんせいが口を開く。
「えっと、ここの先輩達って‥‥、怖い人達ばかりなんですか? 新入生をイジめたり、変な事をしたりしませんよね?」
 警戒した様子で辺りを睨み、タテハがボソリと呟いた。
「ふふっ‥‥、大丈夫よ。みんな、あなたを歓迎しているんだから‥‥。酷い事なんてするわけないでしょ」
 含みのある笑みを浮かべながら、アンナせんせいが瞳をキラリと輝かせる。
 随分と面白そうな娘が学園に入ってきたと思いつつ‥‥。
「ほ、本当ですか♪ ‥‥良かったぁ。せんせい、ありがとう♪」
 ホッとした表情を浮かべながら、タテハがスキップで学園の中に入っていく。
 この学園で色々な経験をする事になるとは思わずに‥‥。

「あらあら、今年も元気の良い子が入って来ましたわね〜」
 のほほんとした表情を浮かべ、橘 花梨がニコリと笑う。
 新入生が入ってきた事で、先輩達も気合が入っているため、何だか楽しくなってきたようだ。
「そうも言ってられないわ。この時期になると、他校の男子が編入生として学園に忍び込み、新入生を騙したりするんだから‥‥。気を抜いていたら、新入生達が被害に遭うわ‥‥」
 険しい表情を浮かべながら、アンナせんせいが校門に向かって歩き出す。
「このまま何も起こらないといいんだけど‥‥」
 心配した様子で校門を見つめ、神無月 瑞穂が疲れた様子で溜息をつく。
 ただならぬ気配を感じたため、辺りを警戒しているのだが、なかなか相手も尻尾を出さない。
「‥‥残念ですが、そうも行かないようですね」
 校庭をジロリと睨みつけ、リサ・クロサワが何かに気づく。
「まさか‥‥、誰かを見つけたの?」
 ハッとした表情を浮かべながら、瑞穂が慌てた様子で辺りを睨む。
「‥‥建物の陰に男子生徒が隠れています」
 男子生徒の隠れている場所を指差し、リサが瑞穂を見つめてボソリと呟いた。
「あらあら、不純異性交遊かしら? 青い果実の誘惑に誘われて、そのまま破廉恥な展開に‥‥。それとも、飢えた狼が子羊ちゃんを狙っているとか‥‥。どちらにしても面白い事になりそうですね〜」
 妄想をドンドン膨らませ、花梨が楽しそうに鼻歌を歌う。
「笑っている場合じゃないわ。何かあってからじゃ、困るんだから‥‥。それに、このまま放っておけば、色々と面倒な事が増えるのよ、シャレ抜きで‥‥」
 ジト目で花梨を睨みつけ、瑞穂が頭を抱えて溜息をつく。
 あまりにも被害が多いと学園の名にも傷がつくため、このまま見逃すわけにはいかないようだ。
「とにかく後をつけてみましょうか。現場を押さえない限り、彼を捕まえる事が出来ませんし‥‥」
 そう言ってリサがデジガメを構えて校庭にむかう。
 ある意味、スクープなのだから‥‥。

●シーン2:表 『乙女のハート、体育館倉庫』
(「‥‥困りましたね。このままじゃ、誰かに見つかってしまう‥‥」)
 編入生に扮して学園内に潜入し、内藤裕樹が困った様子で溜息をつく。
 この学園は女子高という事もあり、編入生以外の男子を生徒として認めていない。
 そのため、裕樹もわざわざ学園の制服を裏ルートから購入し、生徒として学園に潜入する事に成功した。
「遅刻、遅刻、大遅刻やぁ〜! 入学式で遅刻なんてシャレにならんっ! これも目覚まし時計が悪いんやっ! なんで設定した時間に起こしてくれんのや〜!」
 大粒の涙を浮かべながら、稲荷 華歌がダッシュで走る。
 本人は設定しておいた時間に目覚まし時計がならなかったため、遅刻したものだと思い込んでいるのだが、実際は目覚まし時計が鳴ったのと同時に彼女のチョップが直撃して壊れた事が原因なので、目覚まし時計には何の罪もない。
「‥‥って、目の前に人がっ! うわっ、わああああああっ!」
 目の前で祐樹がボーッとしていた事に気づかず、華歌が悲鳴を上げてそのまま彼にぶつかった。
「あいたた‥‥、ごめんなさいっ! まさか人が出てくるなんて思ってなくて‥‥」
 大袈裟に尻餅をつきながら、華歌が祐樹にペコペコと頭を下げる。
「い、いや、構いませんけど‥‥それ‥‥」
 驚いた様子で目を丸くさせ、祐樹が恐る恐る彼女の事を指差した。
「へ‥‥? ひょっとして、まさか‥‥!? 見るなあああああああああああああああ!」
 ようやくスカートの中身が丸見えになっていた事に気づき、華歌が悲鳴を上げて祐樹の頭をポカスカと殴る。
「別に私が望んでやったわけじゃないっ! ‥‥勝手に見せただろ」
 あまりにも華歌がパニックに陥っていたため、祐樹が納得のいかない様子で愚痴をこぼす。
「セ、セクハラした挙句、乙女のハートを粉々にするなんて、男の風上にもおけん奴やなっ! 絶対に許さへんでぇ〜!」
 こめかみをピクピクとさせながら、華歌が祐樹を蹴り始める。
「そんな事をしたら余計に‥‥。とにかく話を聞いて‥‥ぐはっ!」
 顔面をモロに蹴り飛ばされ、祐樹がげふっと血反吐を吐いた。
「ま、また見たんかっ! このスケベがぁ〜!」
 自分でスカートの中身を見せていた事にも気づかず、華歌が怒りのすべてを祐樹にドカスカとぶつけていく。
「だから話だけでも聞いてください。私は無実ですって!」
 不機嫌な表情を浮かべ、祐樹が華歌の拳をガシィッと掴む。
「‥‥よっしゃ、話だけは聞いてやるっ!」
 祐樹の実力を多少なりとも認めたのか、華歌が納得した様子で殴る事を止める。
「実は日本文化研究サークルの代表をしているんですが、もし良かったら日本の文化について語りませんか」
 妙に爽やかな表情を浮かべながら、祐樹が真っ白な歯を輝かせる。
「あ、新手のナンパか!? やっぱり乙女のハートを弄ぶ悪党やなっ!」
 警戒した様子で祐樹を睨み、華歌がダラリと汗を流す。
「とにかく詳しい説明をするから、こっちに来てくれませんか。決して怪しい者じゃありませんから‥‥」
 半ばヤケになりながら、祐樹が華歌を体育館倉庫に連れて行く。
 自分の不幸を呪いつつ‥‥。

●シーン2:裏 『目撃者達』
「‥‥ん? こんなところで何するんだろ? ひょっとして倉庫パーティ?」
 体育館の入り口を捜している途中でふたりを見つけ、タテハが不思議そうな表情を浮かべて後をついていく。
 そろそろ入学式が始まるため、早く体育館に行かなければならないのだが、ふたりが妙に気になって仕方がない。
「‥‥何だか妙に怪しいなぁ。やっぱり先輩達による過激な新入生歓迎会とかあるのかな?」
 ゴクリと唾を飲み込みながら、タテハが建物の陰に身を隠す。
 それと同時に背後から何者かに襲われ、片手で口を封じられてしまう。
(「な、何っ!? まさか、このまま食べられちゃうの!? う、嘘っ! せっかく高校生になったのに‥‥!!」)
 自分の身に何が起こったのか理解する事も出来ぬまま、タテハがジタバタと暴れて逃げ出そうとした。
「シッ‥‥、静かにしていてください。これ以上、大声を出したら、相手に気づかれてしまいますっ!」
 辺りの様子を気にしながら、由希が人差し指をピンと立てる。
(「い、一体、何が起こっているの!? あ、相手って誰‥‥!? ううっ、どうなっちゃうんだろ、本当に‥‥」)
 誰かに口を塞がれているため、タテハが何とか状況を理解しようとした。
 しかし、後ろを見る事が出来ないため、だんだん不安になっていく。
「決して怪しい者じゃないわ。この学園の保険医よ」
 タテハが落ち着くのを待ってから、瑞穂が彼女の事を解放した。
「ほ、保険医‥‥!? どうして保険医がここに‥‥。ひょっとして、先生もグルだったの‥‥!?」
 青ざめた表情を浮かべながら、タラハがダラダラと汗を流す。
 すっかり瑞穂の事を危険人物だと思い込んでいるためか、早くここから逃げ出したくて仕方がない。
「とりあえず冷静になって。私達はこれから悪い奴を退治しに行くつもりなの。だから邪魔をする気なら帰ってくれる?」
 タテハの顔をマジマジと見つめ、瑞穂が疲れた様子で溜息をつく。
 説明するのも面倒になってきたため、彼女に返って欲しいらしい。
「‥‥分かったよ。一緒についていく。ひとりくらい増えても大丈夫だよね?」
 このまま帰るのも気分が悪いため、タテハが申し訳無さそうに呟いた
「その代わり途中で大声を出したりしないでくださいね」
 このままだと華歌が襲われてしまうため、リサが適当に返事をしたあと体育館倉庫にむかって走り出す。
 それと同時に、行く手を遮るようにして黒い影が道を塞ぐ。
「何だか楽しそうですよ〜。私も仲間に入れてくださいですよ〜♪」
 瞳をランランと輝かせ、エリカちゃんがニコリと微笑んだ。
 まさかリサ達が祐樹を追っているとは思わないため、まったく躊躇せずに能天気な声をあげている。
「ば、馬鹿っ! 大声を出しちゃ駄目」
 カッターのように鋭い視線をエリカちゃんに放ち、瑞穂が慌てた様子で彼女の口を塞ぎに行く。
「邪魔をしたらコレだそうですよぉ〜」
 一から説明するのが面倒になったため、花梨が喉元を掻っ切るようなジェスチャーをしたあと微笑んだ。
「うっ‥‥、分かったですよ〜」
 何か恐ろしい事をされてしまうと思ったため、エリカちゃんがコクコクと頷いた。
「このまま帰しても面倒な事になりそうだから、一緒に来てくれますか?」
 そう言ってリサがエリカちゃん達を引き連れ、体育館倉庫の中に入っていく。
 祐樹の野望を砕くため‥‥。

●シーン3:表 『愛と欲望の体育館倉庫』
「なぁ‥‥、ここって体育館倉庫やろ? 一体、こんな場所で何をするんや? そろそろ入学式が始まる時間やで?」
 腕時計を気にしながら、華歌がボソリと呟いた。
 彼に出会った時から何か怪しいと思っていたため、だんだん嫌な予感がしてきたらしい。
「ははっ‥‥、すぐに済みますから。‥‥出来れば私の言う通りにしてくれますか? なるべく手荒な真似はしたくないので‥‥」
 含みのある笑みを浮かべながら、祐樹が後ろ手で体育館倉庫の扉をカチャリと閉める。
 これで彼女が逃げる事も、誰かが助けに来る事も出来なくなった。
「な、なんやっ!? 何だかさっきと雰囲気が違う気が‥‥。ま、まさか、体育館倉庫に呼び出したのは‥‥いやらしい事をするためやったんか!?」
 ようやく祐樹の思惑を理解し、華歌がダラリと汗を流す。
 ある程度は予想していたのだが、まさかここまでお約束にコトが進むとは思っていなかったらしい。
「いまさら気づいても手遅れですよ。ここにいるのは、私達だけなんですから‥‥。例えここで君が叫んだとしても、誰も助けに来ない事くらい、貴女にだって分かるはず‥‥。しかも今は入学式の真っ最中なんですからね」
 妖しく両手の指を蠢かせ、祐樹がジリジリと迫っていく。
「そ、そ、そんな目で見るんやないっ! ひ、人を呼ぶでっ! ‥‥誰も来ないかも知れんけど‥‥」
 祐樹の言っていた言葉を思い出し、華歌がションボリと肩を落とす。
「‥‥ご安心ください。こちらの希望さえ聞いてくれれば、決して酷い事はしませんからっ!」
 彼女の逃げ道を塞ぐようにして迫っていき、祐樹がニヤリと笑って眼鏡をキラリと輝かせる。
「き、希望‥‥? なんや、それ! えっちぃ事だったら、本気でドツキ倒すでぇ! いや、ヤダ‥‥来ないで‥‥このロリータコンプレックス‥‥!」
 恐怖に身体を震わせながら、華歌が大声を上げて祐樹を睨む。
「ロ、ロ、ロリータコンプレックスッ!? し、仕方がありませんね。私も暴力だけは振るいたくなかったのですが‥‥」
 華歌の言葉がグサリと心に突き刺さり、祐樹が興奮気味に彼女の服を破っていく。
「だ、誰かあああああああああああああああ!! 助けてええええええええええええええええええええええ!」
 そして彼女の悲鳴が体育館倉庫に木霊した。

●シーン3:裏 『乙女の悲鳴』
「クッ‥‥、どうやら手遅れだったようね」
 華歌の悲鳴が体育館倉庫の外まで響いたため、瑞穂がチィッと舌打ちする。
 体育館倉庫には内側から鍵が掛けられているため、入り口のドアから中に入れない。
「‥‥どうしますか? このままじゃ、中にいる女の子が酷い目に遭ってしまいますが‥‥」
 デジタルカメラを構えながら、リサがダラリと汗を流す。
 特ダネをモノにしたい気持ちはあるのだが、中の状況次第では諦めるしか無さそうだ。
「まさか体育館倉庫であんな事や、こんな事がっ!」
 色々とえっちなシーンを思い浮かべ、タテハが顔を真っ赤にした。
 妄想の中では救出に向かった瑞穂も襲われており、目張りの入った祐樹が欲望の限りを尽くしている。
「縁起でもない事を言わないでください。確かにあり得る話ですが‥‥」
 青ざめた表情を浮かべながら、リサが気まずく視線を逸らす。
「きっと、こんな事をされているですよ〜」
 あまり危機感を感じていないのか、エリカちゃんがタテハの胸を揉む。
「きゃあ!? せ、先輩っ! いきなり何を‥‥!」
 ハッとした表情を浮かべながら、タテハが悲鳴を上げて頬を染める。
「あらあら、先生も仲間に入れてもらおうかしら? やっぱりお互いを理解しあうのって大事よね」
 冗談まじりに微笑みながら、花梨がタテハの耳を噛む。
「きゃっ! どうして‥‥!? いやにゃー! やめてにゃー!」
 納得のいかない表情を浮かべながら、タテハが嫌々と首を横に振る。
「えーっ、コホン。そろそろいいですか?」
 ふたりの頭をコツンと叩き、リサが呆れた様子で溜息をつく。
 どうやら抜け道が見つかったらしく、タテハ達を呼びに来たらしい。

●シーン4 『追加シーン(ぇ』
「そこまでよっ!」
 抜け道を通った体育館倉庫に忍び込み、瑞穂がビシィッと祐樹を指差した。
「あっ‥‥」
 祐樹はメイド服とゴスロリ衣装を持ったまま、瑞穂に気づいてダラリと汗を流す。
「た、助かった〜! 本当に怖かったんやでぇ〜! こいつは筋金入りのロリコンや!」
 下着姿で祐樹の股間を蹴り上げ、華歌が瑞穂の後ろに隠れて彼を睨む。
「ご、誤解ですっ! 私はただ‥‥、この服を着てもらおうと思っただけで‥‥」
 険しい表情を浮かべて股間を押さえ、祐樹が激しく首を横に振る。
「両方とも可愛らしい服ですよ〜♪」
 祐樹の持っていた衣装を見つめ、エリカちゃんが瞳をランランと輝かせた。
「ほ、ほら‥‥。彼女だって喜んでますし‥‥。私は怪しい者じゃありませんよ」
 引きつった笑みを浮かべながら、祐樹が必死になって自分の無実を訴える。
「まぁ、服の事は見逃すとしても‥‥。あなたはこの学校の生徒じゃないでしょ?」
 ジロリと祐樹を睨みつけ、瑞穂が妖しくニヤリと笑う。
「うぐっ‥‥、それは‥‥」
 気まずい様子で視線を逸らし、祐樹がモゴモゴと口篭る。
「どうやら、この学校の生徒じゃないようね」
 新入生リストの顔写真を確認し、アンナせんせいが呆れた様子で溜息をつく。
「ア、アンナせんせい!? ‥‥どうして、ここに?」
 驚いた様子でアンナせんせいを見つめながら、リサ達が彼女のところに駆け寄った。
「何だか騒がしかったから‥‥。それに入学式に参加していない生徒がふたり‥‥」
 華歌とタテハを交互に指差し、アンナせんせいがニコリと笑う。
「「あっ!」」
 ハッとした表情を浮かべながら、ふたりが一斉に声をあげる。
 どうやら入学式がある事をすっかり忘れていたらしい。
「そういうわけだから、ふたりとも貰っていくわね」
 ふたりの肩を抱きながら、アンナせんせいが体育館倉庫を出て行った。
「す、すみませんが、私も用事を思い出したので失礼させていただきます」
 申し訳無さそうな表情を浮かべ、祐樹がアンナせんせい達の後をついていく。
「‥‥待ちなさいっ! まだ話は終わってないわよ」
 祐樹の腕をガシィッと掴み、瑞穂がジロリと睨みつける。
「うっ‥‥、やっぱり駄目ですか」
 ガックリと肩を落としながら、祐樹が疲れた様子で溜息をつく。
「逃げようとしたって無駄ですよ。こっちには証拠だってあるんですから‥‥」
 デジタルカメラをチラつかせ、リサが体育館倉庫の入り口に立つ。
「うぐっ‥‥。い、いつの間にっ! か、返しさて貰いましょうか」
 悔しそうな表情を浮かべながら、祐樹がリサからデジタルカメラを奪おうとする。
「きゃあっ!? もう許しませんよっ!」
 デジタルカメラを守ろうとして服を破られ、リサが怒りに満ちた表情を浮かべてドロップキックを炸裂させた。
「げふっ‥‥」
 リサの一撃をモロに喰らい、祐樹がグルグルと目を回す。
「それじゃ、生徒指導室まで来てもらうわよ」
 祐樹の体をロープで縛り、瑞穂が腰に手を当てる。
「は、離せっ! 私にはやるべき事がっ!」
 ジタバタと暴れて大声で叫び、祐樹が何とか逃げようとした。
「フフ‥‥、優しく可愛がってあげるわね。せっかくだから、この服を着てもらおうかしら♪」
 含みのある笑みを浮かべながら、花梨が祐樹をズルズルと引きずっていく。
 色々な意味で危険な妄想を膨らませ‥‥。