セクハラ 03南北アメリカ

種類 シリーズEX
担当 ゆうきつかさ
芸能 2Lv以上
獣人 2Lv以上
難度 普通
報酬 3.6万円
参加人数 6人
サポート 0人
期間 05/17〜05/21
前回のリプレイを見る

●本文

<募集職種>
 下着姿になれるモデルか女優

<応募資格>
 やる気のある方なら、誰でも応募する事が出来ます。
 年齢制限はありません。

<ドラマの内容>
 お色気学園ドラマです。
 スポンサーから提供された下着を身に着けてもらいます。
 ドラマの内容はチラリズムを重視したアメリカのハイスクールもの。
 下着のCMも兼ねているため、毎回必ず着替えのシーンが入ります。
 あまりにも卑猥なシーンが入った場合は、ごっそりカットされるので要注意です。

<各シーンの説明>
・シーン1 更衣室
 更衣室のシーンです。
 今日は身体検査があるため、生徒達は下着姿で保健室へと向かいます。
 このシーンでは着替えるだけでなく、誰かがロッカーに隠れて覗きをしていたり、下着が盗まれたりするかも知れません。

・シーン2 身体検査
 身体検査のシーンです。
 このシーンでは誰かが身体検査の場所を変更して、生徒達を騙すシーンなどが出来ます。
 身体検査の途中で誰かが気づくまで、幸せな気分になれる‥‥かも知れません。

・シーン3 ドタバタ
 ドタバタシーンです。
 好き勝手な事が出来ると思うので、お色気重視でいきましょう。

●今回の参加者

 fa0383 ダイナマイト・アスカ(16歳・♀・竜)
 fa1732 林・蘭華(20歳・♀・狐)
 fa1828 鐘下べる(20歳・♀・小鳥)
 fa2137 御神・由希(17歳・♀・ハムスター)
 fa2585 ベリル・ライアン(24歳・♀・獅子)
 fa3366 月 美鈴(28歳・♀・蝙蝠)

●リプレイ本文

●キャスト
 エリカちゃん(生徒)役:鐘下べる(fa1828)
 アンナせんせい(先生)役:鐘下べる(二役)
 ダイナマイト・アスカ(生徒)役:ダイナマイト・アスカ(fa0383)
 リサ・クロサワ(生徒)役:御神・由希(fa2137)
 ベリル・ホワイトレオ(新任教師)役:ベリル・ライアン(fa2585)
 橘 花梨(歴史教師)役:月 美鈴(fa3366)
 神無月 瑞穂(保険医)役:林・蘭華(fa1732)
 謎の存在:超大物ゲスト!

●シーン1 『更衣室は危険でいっぱい』
「はやや〜、今回は身体測定ですか〜? そう言えば、最近3サイズとか測ってないですよ〜。せっかくなので、ついでに計って貰うですよ〜☆」
 学園で身体検査が行われる事になったため、エリカちゃんが他の生徒達と一緒に更衣室の中へと入っていく。
 彼女達の通う学園では身体検査の時に身長と体重を測るだけでなく、視力測定や病気の有無なども検査される事になっており、学園のコンピュータにすべてのデータが蓄積されている。
「多分、3サイズまでは測らないんじゃないのかなぁ? ミスコンをやるわけじゃないんだし‥‥。まぁ、この学園なら充分にあり得る話だけどね」
 溢れんばかりの巨胸を強調しながら、ダイナマイト・アスカが冗談まじりに微笑んだ。
 一応、身体検査で3サイズを測る事はないのだが、色々と妙な事件が続いているため、予想外の出来事が起こってもおかしくない。
「はやや〜、とっても大きな胸ですよ〜。どうすればこんなに大きくなるんですか〜?」
 羨ましそうにアスカの胸を見つめながら、エリカちゃんが瞳をランランと輝かせる。
「‥‥そう? こんなのあっても邪魔なだけよ。胸が重くて肩が凝るし、なかなか自分のバストにピッタリなブラジャーが見つからないし、マイナス面ばっかりね」
 大きな胸をぷるるんと揺らし、アスカが疲れた様子で服を脱ぐ。
 それと同時に黒の三日月ブラに姿を現し、エリカちゃんを再びビックリさせた。
「はやや〜、アスカさんは大胆ですね〜♪ 大人の女性って感じですよぉ〜」
 感動した様子でアスカの胸をマジマジと見つめ、エリカちゃんが拳をギュッと握り締める。
 アスカの下着は黒の三日月型のメッシュブラと同型のショーツとガーダーベルトで、学生にしては大人びた印象を受けるものばかりだ。
「こらこら、恥ずかしいから、あんまり見ないでね。エリカちゃんだって大人になれば、もっと大きくなるわよ」
 恥ずかしそうに頬を染め、アスカが慌てた様子で胸を隠す。
「そうですかね〜? 私もそのくらい胸がほしいですよぉ〜」
 ほにゃにほゃとしながら服を脱ぎ、エリカちゃんがワインレッドのハーフカップブラを露わにさせる。
 彼女はこの日のために一番大人っぽくて格好いい下着を選んでいたらしく、大胆さではアスカと競っている程だ。
「‥‥って充分、胸が大きいじゃない。それ以上、胸が大きくなったら、本物の牛になっちゃうわよ」
 驚いた様子でエリカちゃんの胸を見つめ、アスカが彼女にツッコミを入れた。
「いやいや、そんな事は無いですよぉ〜。アスカさんには負けちゃいますぅ〜」
 恥ずかしそうに頬を染め、エリカちゃんが胸元を隠す。
「お取り込み中、申し訳ありませんが、ふたりとも声が外まで漏れていますよ」
 入り口で聞き耳を立てていた男子生徒をポカンと殴り、リサ・クロサワが呆れた様子で溜息をつく。
 男子生徒達はリサに捨て台詞を残した後、教師に連絡される事を恐れて一目散に逃げ出した。
「はやや〜、それは一大事ですよぉ〜。あんな事や、こんな事まで聞かれちゃいましたかねぇ〜」
 慌てた様子で悲鳴をあげ、エリカちゃんが更衣室の中をパタパタと走る。
 まさか更衣室の外まで会話の内容が漏れていたとは思ってもいなかったため、恥ずかしさのあまり顔から火が出そうな勢いだ。
「この様子じゃデジカメの出番はなさそうですね」
 苦笑いを浮かべながら、リサがカバンの中にデジタルカメラをしまい込む。
 その代わり肉眼で他の生徒達の下着をチェックし、心のアルバムに次々と記録していった。
「はぁ〜い、皆さん、準備は出来ましたか? そろそろ保健室に行きますよ」
 更衣室の扉を勢いよく開け、ベリル・ホワイトレオが生徒達に向かって声を掛ける。
「あらあら、みんなまだのようですねぇ〜。せっかくですから、私達も着替えてしまいましょうか? これ以上、他の生徒さんを待たせるわけにも行きませんし〜」
 のほほんとした表情を浮かべ、橘 花梨が更衣室の中に入って服を脱ぐ。
「せ、先生‥‥。大胆すぎませんか、その下着?」
 大人しそうな外見に似合わず、花梨が黒のガーターベルトを身につけていたため、リサが驚いた様子で目を丸くする。
「そんな事は無いですよぉ〜。今日は身体検査だから、特別なだけです〜」
 大きな胸を揺らしながら、花梨がさらりと答えを返す。
「まぁ‥‥、こういう時だからこそ、オシャレしなきゃって気持ちも分からなくはありませんが‥‥」
 納得した様子で微笑んだ後、ベリルがするりっと服を脱ぐ。
 彼女の下着はシンプルな黒の下着だが、ボディラインが美しいため、それだけでも彼女の魅力が十分に引き出している。
「それにしても何だか妙な視線を感じますね〜? このところお天気が良かったせいでしょうか? 何処かに変態さんが隠れているのかも知れませんね〜?」
 誰かの視線を感じたのか、美鈴が辺りを見回した。
「‥‥今回は撮影していませんよ?」
 キョトンとした表情を浮かべ、リサが不思議そうに首を傾げる。
「気のせいじゃないんですか? 私は何も感じませんが?」
 辺りをキョロキョロと見回しながら、ベリルがあちこちの扉を開けていく。
「きゃああああああああ!」
 それと同時にアスカが悲鳴を上げてその場に倒れ、まわりにいた生徒達が慌てて彼女に駆け寄った。
「どうやら貧血のようですね。すぐに保健室まで運びましょう」
 そう言ってベリルがアスカの事を抱きかかえ、保健室に向かって迷う事なく走っていく。
 更衣室の中に覗き魔が隠れていた事に気づかぬまま‥‥。

●シーン2 『危険な罠』
「‥‥あら? 諸事情により保健室が使用できなくなったようですね。えっと‥‥、身体検査の行われる場所は‥‥と」
 保健室の入り口に貼られた張り紙をマジマジと見つめ、ベリルが移動先となった場所を確認する。
 移動先となっている場所は、何故か体育館倉庫となっており、ここからだと廊下を移動しなければならない。
「わざわざ体育館倉庫まで行かなきゃならないなんて‥‥、ちょっとおかしくありませんか? これじゃあ、男子生徒達に下着姿を見てくださいって言っているようなものですし‥‥」
 納得のいかない様子で張り紙を見つめ、リサがブツブツと愚痴をこぼす。
 先程まで彼女達が服を脱ぐのに使っていた更衣室は保健室の隣にあるため、ここまで移動をするのもそれほど恥ずかしくは無かったが、身体検査を受けるために廊下を移動しなければならないとなると話が別だ。
「確かに妙な話ですねぇ〜。体育館で身体検査をやるのなら、何となく話が分かるんですが、体育館倉庫となると狭くて測りづらいと思いますしぃ〜。こんな格好で廊下を移動したら、風邪を引いてしまうかも知れませんよ〜」
 困った様子で張り紙を見つめ、花梨が身体を震わせる。
 体育館倉庫に行くためには、いったん外に出る必要もあるため、身体が弱ければ風邪を引く。
「‥‥そういう問題じゃないと思いますよ」
 花梨が軽くボケたため、リサがクールなツッコミを入れた。
 リサの場合は風邪を引く事よりも、男子生徒のいやらしい視線を浴びる方が嫌なようだ。
「と、とにかく彼女だけでも保健室に運びましょう。このまま体育館倉庫に連れて行くわけにもいきませんし、ベッドに寝かせておけば意識が戻ると思うので‥‥」
 気絶したアスカの意識が戻らないため、ベリルが張り紙を無視して部屋の中に入って行く。
 部屋の中には神無月 瑞穂が座っており、生徒達の検査カードを確認している最中だった。
「一体、何の騒ぎなの? これじゃあ、うるさくて仕事にならないわ」
 鬱陶しそうな表情を浮かべ、瑞穂がジロリとベリルを睨む。
 瑞穂はずっと仕事に集中していたため、ベリル達が何を騒いでいたのか分からない。
「‥‥あれ? 身体検査の行われる場所が変更されたはずですよね? それなのに、どうしてここに瑞穂先生がいるんですか?」
 アスカをベッドに寝かせた後、ベリルが入り口に張られた張り紙を渡す。
「‥‥何の事? 悪いけど私はこんな張り紙を貼った覚えは無いわ。それにこんな汚い字を書いた記憶もないし‥‥」
 張り紙の内容を確認しながら、瑞穂が呆れた様子で溜息をつく。
 念のためテーブルの上にあったノートを開いて張り紙と見比べてみせたが、やはり彼女の文字とは大きく異なっている。
「それじゃあ、張り紙を書いた人が他にいるって事になりますよねぇ〜? しかも、わざわざ体育館倉庫に誘うなんて‥‥、何だか犯罪の香りがプンプンしますぅ〜」
 凶悪な犯人像を思い浮かべ、花梨がダラリと汗を流す。
 いまのところ犯人の特定には至ってないが、ここまで巧妙な罠を張っているという事は、相手もそれなりに場数を踏んできている可能性が高い。
「しかも身体検査が行われる日を知っていたわけですから、内部犯の可能性が高そうですね。念のため男子教師のリストをアップしておきましょうか?」
 愛用のノートパソコンを起動させ、リサがキーボードを叩いていく。
 男子教師の中に犯罪歴のある者はいないが、どの教師も一癖ありそうな感じである。
「それにしても、この文字‥‥。何処かで見た事があるんですよね‥‥。しかも、つい最近だった気が‥‥」
 張り紙に書かれた文字をもう一度確認しながら、ベリルが記憶の引き出しを次々と開けていく。
 しかし、記憶にモヤが掛かっているため、ハッキリと思い出す事が出来ない。
「ひょっとして、ワイズマン校長の文字じゃないかしら? さっき体育館倉庫の方に行ったみたいだし‥‥」
 ハッとした表情を浮かべ、アンナせんせいが保健室の中に入っていく。
 彼女も校内を巡回中に異常を感じたため、瑞穂に相談するため保健室に来たようだ。
「‥‥なるほど。確かに言われてみれば、ワイズマン校長の文字ね。こんな事をして、一体何を考えているのかしら?」
 もう一度、張り紙の文字を確認した後、瑞穂が拳をワナワナと震わせる。
 以前からワイズマン校長には黒い噂があるのだが、いつも証拠を掴む事が出来なかったため、ある意味でチャンスになりそうだ。
「とにかく体育館倉庫に急ぎましょう。最初の犠牲者が出る前に‥‥」
 そう言ってベリルが他の教師達を連れて体育館倉庫に急ぐのだった。

●シーン3 『危険な雰囲気漂う、体育館倉庫』
「うっ‥‥、何よ、このニオイッ! まるで犬小屋ね‥‥」
 体育館倉庫を開けた瞬間、むせ返るほどの悪臭が漂ってきたため、瑞穂が険しい表情を浮かべてゲホゲホと咳き込んだ。
 倉庫の中には体育の授業で使用している道具類が仕舞ってあるのだが、生徒達の汗と涙が染み込んでいるせいか物凄い臭いが漂っている。
「ここに犯人さんが隠れているんですかねぇ〜?」
 怯えた様子で瑞穂の後ろに隠れながら、エリカちゃんがキョロキョロと辺りを見回した。
 体育館倉庫の明かりは電球を取り替えていないため、チカチカと点滅しており沢山の蛾が集まっている。
「皆さぁ〜ん、そろそろ服を着ませんかぁ〜? そんな格好じゃ風邪を引いてしまいますよぉ〜」
 苦笑いを浮かべながら、花梨がエリカちゃん達の服を持ってきた。
 みんな痴漢を捕まえる事しか頭に無かったためか、更衣室で服を着替えている余裕がなかったようだ。
「わ、私とした事が‥‥。興奮していて、つい‥‥」
 恥ずかしそうに頬を染め、ベリルが服を受け取った。
 ここまで移動している途中で、やけに視線を感じていたため、余計に恥ずかしくなってきたようだ。
「とりあえず下着姿を見た男子生徒はデジカメで撮っておきました。元々、この学園の生徒ではないようですし、処分の方はお任せします」
 男子生徒の姿が映ったデジタルカメラを渡し、リサが気まずい様子で視線を逸らす。
 リサの渡したデジタルカメラには、何人かの男子生徒が映っているが、どの生徒も学園で見かけた事の無い顔ばかりで、中には学生服を着た髭面のオヤジや老人までもが映っている。
「‥‥というか、男子生徒という時点で、この学園じゃ特別だものね。ハーレムだと喜んでいるのは最初だけよ。そんなに甘いものじゃないんだから‥‥」
 今まで編入して来た男子生徒の末路を思い出しながら、瑞穂がデジタルカメラの中身を確認していった。
 その中には変質者リストに名を連ねている者も多く、何度か警察の厄介になっている男も映っているようだ。
「シッ‥‥、誰かいますっ!」
 体育館倉庫に置かれていた跳び箱がガタガタと動いたため、ベリルが警戒した様子で拳をギュッと握り締める。
 彼女の声に驚いたのか、跳び箱は再び動かなくなり、張り詰めた空気が辺りの空間を支配した。
「そこに隠れているのは、誰っ!?」
 デジタルカメラを握り締め、瑞穂がダラリと汗を流す。
 それと同時に跳び箱の中から、ビキニパンツ一丁でネクタイをつけたワイズマン校長が姿を現した。
「HAHAHAHAHAッ! バレてしまいましたネ! 実はこうやって罠を張り‥‥うごぉ!」
 話している途中でベリルの一撃を喰らい、ワイズマン校長が腹を押さえて膝をつく。
 普通に考えれば殴られて当然の格好をしているのだが、ワイズマン校長にとってビキニパンツは普段着なので、どうして自分が殴られてしまったのか分かっていない。
「校長という立場を利用し、生徒達に行為を強要しようとしていたんですねっ! 人間としても教師としても最低ですよ!」
 ワイズマン校長をジロリと睨み、ベリルが拳をブルリッと震わせた。
 本当ならボコボコに殴って病院送りにしたい気分だが、相手が自分の上司という事もあり、彼女なりに手加減をしているようだ。
「ち、違いマァ〜ス! ワタシは痴漢を誘き寄せるために、こうやって‥‥」
 慌てた様子で首を振り、ワイズマンが自分の無実を訴える。
「‥‥罠を張ったんですよね? 生徒達を襲っていやらしい事をするために‥‥」
 デジタルカメラを使ってワイズマン校長の姿を映し、リサがジリジリと彼に迫っていく。
 以前からワイズマン校長は評判が悪かったため、今回の事件も彼の仕業だと思い込んでいる。
「た、確かに‥‥、そのチラシを貼ったのはワタシですが、痴漢を誘き寄せるためであって、己の欲望を満たすためではアリまセェ〜ン! だからワタシの事を信じてクダサァーイ! この通りデェース!」
 瞳をウルウルとさせながら、ワイズマン校長が必死になって頭を下げた。
 しかし、リサ達はまったくワイズマン校長の言葉を信じておらず、誰かの許可さえあれがこのままドツキ倒す勢いだ。
「とてもビキニパンツ一丁で言う台詞ではありませんね。‥‥失望しましたよ、本当に‥‥。こんな事が瀬戸教頭の耳に知れたら、校長の地位も危うくなりますねっ!」
 冷たい視線をワイズマン校長に送った後、瑞穂が呆れた様子で腕を組む。
 ワイズマン校長にとって瀬戸校長は恐怖の対象でしかないため、名前を出しただけでも震えあがってしまう。
「そ、そ、そ、それだけはカンベンしてクダサァーイ! ワタシだって変態行為に及んでいれば、すぐにでも自分の罪を認めマスが、本当にワタシは何もシテいないのデェース。本当です。信じてプリーズ!」
 祈るような表情を浮べ、ワイズマン校長が必死になって頼み込む。
「悪い事を言うのは、この口ですかぁ〜」
 ワイズマン校長の口を横に引っ張り、花梨がクスクスと笑ってからかった。
「だ、だから誤解なのデェ〜ス」
 本当に痴漢をするつもりが無いのか、ワイズマン校長が涙目になって言い訳する。
「とりあえず‥‥絞めておきましょうかっ!」
 どうしてもワイズマン校長の言葉を信じる事が出来ないため、ベリルが得意の関節技を仕掛けて意識を飛ばす。
「その御仕置き‥‥、ちょっと待って!」
 それと同時に体育館倉庫の扉が開き、アスカが慌てた様子でワイズマン校長に駆け寄った。
「ワイズマン校長の言っている事は本当なんですっ! 本物の痴漢は更衣室に隠れて、私達が油断する隙を窺っていましたから‥‥」
 気絶したワイズマン校長を抱きかかえ、アスカが自分の目撃した出来事を語っていく。
「それじゃ、ひょっとして更衣室で気絶したのは、貧血のせいじゃなくて‥‥痴漢のせいだって事ですか?」
 キョトンとした表情を浮かべ、リサがアスカに確認する。
 その問いにコクンと小さく頷くアスカ。
「で、でも証拠が‥‥。ワイズマン校長が無実だって証拠にはならないじゃないですか」
 気まずい雰囲気が漂う中、リサが納得のいかない様子でアスカを睨む。
「‥‥その証拠がコレよ」
 アスカ達の手によってボコボコにされた痴漢を床に転がし、アンナせんせいが疲れた様子で溜息をつく。
「わ、私とした事がっ!? ワ、ワイズマン、校長っ! 生きていますかっ! ワイズマン校長っ! 起きてくださいよぉ〜っ! ワイズマン校長〜!」
 ‥‥そしてベリルの悲鳴が体育館倉庫に木霊した。