セクハラ 04南北アメリカ

種類 シリーズEX
担当 ゆうきつかさ
芸能 2Lv以上
獣人 2Lv以上
難度 普通
報酬 3.6万円
参加人数 6人
サポート 0人
期間 06/20〜06/24
前回のリプレイを見る

●本文

<応募資格>
 やる気のある方なら、誰でも応募する事が出来ます。
 年齢制限はありません。

<ドラマの内容>
 お色気学園ドラマです。
 スポンサーから提供された下着を身に着けてもらいます。
 ドラマの内容はチラリズムを重視したアメリカのハイスクールもの。
 下着のCMも兼ねているため、毎回必ず着替えのシーンが入ります。
 あまりにも卑猥なシーンが入った場合は、ごっそりカットされるので要注意です。

<各シーンの説明>
・シーン1 更衣室
 お約束の更衣室シーンです。
 今回はワイズマン校長の依頼で、新しい競泳水着を試着する所から始まります。
 ワイズマン教頭が選んだのは、アメリカの国旗をモチーフにした派手な水着(マテ)。
 今まで使用していた紺の水着(標準タイプ)と比べて、かなり派手になっています。
 その上、校長の権威を失墜させるため、瀬戸教頭の手によってビキニタイプ(切れ目あり)にすり替えられています。

・シーン2 校長室
 競泳水着があまりにもアレなため、抗議に行く生徒達。
 最近、ポリバケツにこだわりを持ち始めた校長がそこにはいます。
 校長としてはアメリカの国旗をモチーフにしたポリバケツが欲しいため、裏口入学を認める代わりに手に入れた資金(マテ)を使って業者に特注をしようとしています。
 ちなみに水着を着て抗議に言った場合は、ここで紐がぷちんと切れてしまいます。

・シーン3 ドタバタ
 誤解されたままポリバケツに入って逃げていくワイズマン。
 日頃の恨みを晴らすべき、ボコボコにしておきましょう。
 最後に瀬戸が現れ、美味しい所を持っていき、今回のシーンは終わります。

●今回の参加者

 fa0571 内藤裕樹(26歳・♂・トカゲ)
 fa1828 鐘下べる(20歳・♀・小鳥)
 fa2137 御神・由希(17歳・♀・ハムスター)
 fa2443 ステラ・ディスティニー(24歳・♀・パンダ)
 fa2585 ベリル・ライアン(24歳・♀・獅子)
 fa3148 ゴールデン・クイーン(24歳・♀・虎)

●リプレイ本文

●キャスト
 エリザベス・ゴールド(理科の教師)役:ゴールデン・クイーン(fa3148)
 クイーン・マスク(セクシー担当)役:ゴールデン・クイーン(二役)
 ベリル・ホワイトレオ(新任教師)役:ベリル・ライアン(fa2585)
 リサ・クロサワ(生徒)役:御神・由希(fa2137)
 エリカちゃん(生徒)役:鐘下べる(fa1828)
 アンナせんせい(先生)役:鐘下べる(二役)
 ステラ(生徒)役:ステラ・ディスティニー(fa2443)
 内藤先生(ワイズマンの取り巻き)役:内藤裕樹(fa0571)
 瀬戸教頭(今回の黒幕)役:瀬戸・カトリーヌ(fz1005)
 ワイズマン校長(今回の被害者)役:ワイズマン・エルマン(fz1004)

●シーン1 『続・更衣室は危険でいっぱいっ!?』
「皆さん、新しい水着が届きましたわよっ!」
 プールの時間に着用する水着がようやく届いたため、エリザベス・ゴールドが段ボール箱を持って女子更衣室までやって来た。
 学園で使用されている水着はワイズマン校長が選んでおり、彼の独断でスクール水着から競泳水着に変更された経緯がある。
 そのため、生徒達の間からスクール水着と比べて露出度が高くて、いやらし過ぎるといくつか不満が上がっていた。
「それじゃ、まずは私が試着してみますね」
 ガバッと勢いよく服を脱ぎ捨て、ベリル・ホワイトレオがニヤリと笑う。
 教師達にも生徒達と同様に新しい水着が用意されているため、いつでも着替える事が出来るように段ボール箱の前に立つ。
「どんな水着なんだろ? 何だか楽しみですね」
 ワクワクとした様子でエリザベスに駆け寄り、リサ・クロサワがカッターナイフを手渡した。
 エリザベスはリサからカッターナイフを受け取ると、手馴れた手つきでガムテープを切っていき、ダンボール箱の蓋を開けて中から新しい水着を取り出した。
「あれれ〜? 水着が入っていませんよぉ〜?」
 キョトンとした表情を浮かべ、エリカちゃんが首を傾げる。
 一瞬、ダンボール箱の中からアメリカの国旗が出てきたように見えたため、エリザベスが間違って別のダンボール箱を持ってきてしまったのだと勘違いしてしまったらしい。
「ま、まさか‥‥、これが新しい水着ですか? は、派手過ぎると思うんですが‥‥」
 信じられない様子で水着を見つめ、リサがダラリと汗を流す。
 ダンボール箱の中に入っていた水着は、アメリカの国旗をモチーフにしたもので、大胆なハイレグタイプのビキニである。
「確か、ウチの学園がスクール水着じゃなくなった理由って、ワイズマン校長が『スクール水着なんてものは、女子供の着るモノデェース』って言った事が理由よね? それまでは日本びいきの校長がスクール水着を推奨していたようだから‥‥。競泳水着になったのはワイズマン校長が就任した後だったから、手違いって可能性も低そうね。ウチの校長‥‥、アメリカが大好きだって話だから‥‥」
 水着をマジマジと見つめながら、ステラが呆れた様子で溜息をつく。
 きちんと人数分の水着が用意されているため、ステラの言う通り発注ミスである可能性は低そうだ。
「‥‥と言うか、私達って女の子なんですけど‥‥。それじゃ、ひょっとして新しい水着がアメリカンビキニに決まったのも、私達の事を女であるとは思っておらず、子供扱いもしていないっていう理由なんですか? どちらにしても素直に喜ぶ事が出来ないんですが‥‥。きっと悪い冗談ですよね、これ‥‥。本物はこの下にあるはずなんですが‥‥あれ? あ、ありませんね」
 ダンボール箱をガサゴソとやりながら、リサが他の水着がないか探してみる。
 しかし、ダンボール箱の中にはアメリカンの国旗をモチーフにしたビキニしか入っておらず、他の水着がコッソリと入っている様子もない。
「どうやら冗談じゃないようですねぇ〜? 本当にこれを着なきゃ駄目なんでしょうかぁ〜? ほとんど紐ですよ〜?」
 生地の部分に細工がしていないか調べるため、エリカちゃんがアメリカンビキニを引っ張り透かしてみる。
 よく見ると水着には切れ込みが入っているが、全員の水着に細工が施されているわけでも無さそうだ。
「ううっ‥‥、派手な上にサイズが小さい‥‥。こ、これじゃ、色々な部分が‥‥見えてしまいますよ‥‥。は、はうっ‥‥」
 布地が少ない上にバッチリ食い込んでいるため、ベリルが大鏡の前に立って汗を流す。
 普通に立っている分には問題ないのだが、激しく動くと色々な所が見えそうになってしまう。
「こ、こ、こんな派手な水着を着て、プールで泳ぐ事なんて出来ませんっ! ワイズマン校長は一体、何を考えているんですか!? いくらなんでも悪ふざけが過ぎますっ!」
 恥ずかしそうに頬を染め、リサが不満げに愚痴をこぼす。
 プールでグラビア撮影をするわけではないのだから、ここまで派手な水着を着る必要も無い。
「そんな事はありませんわ。だって、みんな素敵ですもの。もっと胸を張るべきですわ」
 満足した様子で笑みを浮かべ、エリザベスが新しい水着を絶賛した。
「あ、あら‥‥? 何か間違った事をいいましたか?」
 次の瞬間、冷たい視線がエリザベスに集中し、彼女が気まずい様子で視線を逸らす。
「それって、つまり先生もグルって事ですか? それなら色々と納得する事が出来るので‥‥」
 いちいち説明するのも面倒なため、ステラが要点だけを述べてツッコミを入れる。
「ま、まさか!? わたしだってダンボールの中身は初めて見ましたのよっ!? こ、これはきっと、あのワイズマン校長の仕業ですわ! こ、抗議しに行きましょう!!」
 だんだん嫌な雰囲気になってきたため、エリザベスが慌てた様子で女子更衣室を出て行った。

●シーン2 『校長室は危険がいっぱいっ!?』
「ワイズマン校長っ! 一体、これは何の冗談ですかっ!? 単なる冗談だとしても、悪ふざけが過ぎていますっ! 少しでも反省しているのなら、言い訳は聞いてあげますけど‥‥」
 不機嫌な表情を浮かべて校長室の扉を開け、アンナせんせいがズカズカと部屋の中に入ってくる。
 しかし、校長室にワイズマン校長の姿はなく、ポリバケツだけが置かれている。
「‥‥何故、ポリバケツなんでしょうか? ‥‥いえ、それは置いておいて‥‥あれ? エリザベス先生も来ていない‥‥」
 先に行っていたはずのエリザベスの姿が無かったため、リサが心配した様子で彼女を捜す。
 校長室の中にはポリバケツしかないため、エリザベスがいるとすれば、この中しかないはずだ。
「‥‥まさか、ね」
 苦笑いを浮かべながら、リサがポリバケツの蓋を掴む。

 ガタッ‥‥。

「う、動いたぁっ!? ひょ、ひょっとして、この中に隠れているんですかっ!?」
 警戒した様子で後ろに下がり、リサが近くにあったダンベルを掴む。
 ポリバケツはガタゴトと揺れた後、飛び跳ねるようにして校長室を出て行こうとした。
「その動き‥‥、間違いなくワイズマン先生ですね。‥‥隠れていたって分かります。そこまでポリバケツを自在に操れる人が、この世に存在しませんから‥‥」
 行く手を阻むようにして扉の前に立ち、アンナせんせいがポリバケツの蓋を開ける。
 ポリバケツの中にはワイズマン校長がギュウギュウになって詰まっており、アンナせんせいに気づくと生ゴミのフリをして表情を強張らせた。
「‥‥誤魔化しても無駄です。観念して出てきてください」
 冷たい視線をワイズマンに送りながら、アンナせんせいがワイズマンの鼻を摘む。
 それと同時にワイズマンが飛び上がり、ポリバケツの中から抜け出した。
「はぁはぁ‥‥、ワタシの完璧な変装が見破られてシマウとは‥‥。な、なかなかヤリますネ‥‥。アナタならポリバケツ・クイーンとして世界を統べる事が出来るデショウ。‥‥どうですか? ワタシと一緒に世界をポリバケツで埋め尽くしマショウ。そして、ワタシが世界を征服した暁には、アナタに世界の半分を差し上げマァース!」
 ハァハァと息を吐きながら、ワイズマンが埃を払って立ち上がる。
 ワイズマン校長にとってポリバケツは身体の一部と同じなので、変装を見破ったアンナせんせいに対して敬意を払っているらしい。
「残念ですが、お断りさせていただきます。ハッキリ言って馬鹿らしい話ですし、ポリバケツだけで世界を征服する事なんて出来ないと思っていますから‥‥」
 真面目に相手をするのも馬鹿らしいと思ったため、アンナせんせいが呆れた様子で答えを返す。
「な、な、な、何デスとぉー!? ワタシの誘いをコトワルとは‥‥。信じられマセェーン!」
 驚いた様子で後ろに下がり、ワイズマン校長が拳をワナワナと震わせる。
 よほどアンナせんせいの答えがショックだったのか、気絶しそうなくらいに驚いているようだ。
「一体、何を騒いでいるんだっ! ここは校長室だぞっ!?」
 廊下を歩いている途中で騒ぎを聞きつけ、内藤先生が校長室に入ってきた。
「オゥ、イイトコロにキマしたネ。コノ人達がワタシをワルモノ扱いするのデェース! ワタシはコンナに善人なのに‥‥。ガラスのハートがボロボロですYOッ!」
 大粒の涙を浮かべながら、ワイズマンが内藤先生の後ろに隠れる。
「‥‥本当に困った人達ですね。ワイズマン校長は多忙なんですよ。しかも、その格好は何ですか!」
 不機嫌な表情を浮かべながら、内藤先生が生徒達をジロリと睨む。
 内藤先生は詳しい話を知らないため、ワイズマンの言葉をすっかり信じているようだ。
「‥‥理由を聞きたいのは、こっちです。新しい水着がアメリカンビキニになったわけを教えてください。普通の競泳水着なら分かりますが、こんな派手な水着を着てプールなんて泳げませんっ!」
 バスタオルを使って胸元を隠したまま、ステラが内藤先生達に対して文句を言う。
 ステラは更衣室で着替えている暇が無かったため、バスタオルの下は薄緑のハーフカップブラとショーツのみである。
「‥‥んなっ!? ワ、ワイズマン校長、これは一体どういう事なんですか? 私との打ち合わせの時はアメリカンの国旗をモチーフにした競泳水着を発注していたはずですが‥‥」
 納得のいかない様子でワイズマン校長を睨みつけ、内藤先生が詳しい話を聞こうとした。
「いや、それに関してはワタシもよく分かりまセン‥‥。内藤先生の言う通り、発注した時までは、フツーのアメリカンな競泳水着だったはずなんですが‥‥」
 まったく身に覚えが無かったため、ワイズマン校長がポリバケツの中に逃げ込んだ。
「一体、この水着の何処がフツーなんですかっ!? こういう水着はプレイメイトが着るものですよっ!」
 ビキニ姿で校長室の机をバンバンと叩き、リサが大きな胸をたゆんたゆんと激しく揺らす。
 次の瞬間、ビキニの紐がぷちんと切れ、校長室にリサの悲鳴が響き渡る。
「わ、私は何も見ていませんからねっ! そ、そうだっ! これを使ってくださいっ! あっ‥‥!」
 ポケットの中から淡い桃色のハーフカップブラを取り出し、内藤先生が驚いた様子で汗を流す。
 どうやら此処に来る途中で廊下に落ちていたものを拾っただけのようだが、モノがモノだけに何を言っても言い訳にしか聞こえない。
「やっぱり、あなたもグルだったんですねっ! 絶対に許しませんっ!」
 不機嫌な様子で内藤先生の胸倉を掴み、ベリルが胸元の異変に気づく。
「いやあああああああああああああああああああああああああああああん!!!!」
 それと同時にビキニの紐が弾け飛び、ベリルが悲鳴を上げて内藤先生を放り投げる。
「ご‥‥、誤解だっ!」
 校長室に飾られていた絵画に頭から突っ込み、内藤先生が魂の抜けた表情を浮かべて口を開く。
 その隙にワイズマン校長が扉を開けて、校長室から逃げ出そうとした。
「おーほっほっ! 一体、何処に行くつもりなのかしら、子猫ちゃん。それとも発情した犬という表現の方が正しいのかしら? どちらにしても薄汚いゲス野郎である事は確かだけど‥‥」
 含みのある笑みを浮かべながら、クイーン・マスクがボンテージ風のセクシーな黒下着をつけてセクシーにポーズを決める。
 彼女の正体は先程から姿の見えないエリザベスであるが、マスクをつけているためかワイズマンだけは彼女の正体に気づいていない。
「いっ、一体、アナタは何者デスカ! ワタシは何も悪い事などしていまセェーン!」
 驚いた様子でクイーン・マスクを睨みつけ、ワイズマン校長が悲鳴を上げて尻餅をつく。
「ふふっ‥‥、紹介が遅れていましたわね。わたくしの名はクイーン・マスク。学園の悪を許さない! クイーン・マスク参上っ!!」
 ワイズマン校長の前に立ち、クイーン・マスクが堂々と胸を張る。
「マ、マサカ‥‥!? ワタシが裏口入学を認める代わりに得た資金を使って手に入れた(アメリカの国旗をモチーフにした)ポリバケツを奪うツモリでイルのデスネ! そ、それだけは絶対に渡しませんYO! ‥‥命に懸けて!」
 金庫に隠してあったアメリカンポリバケツの中に入り、ワイズマン校長が飛び跳ねるようにして逃げていく。
 ポリバケツのデザインにアメリカの国旗が使われているためか、ワイズマン校長の動くスピードも3倍増しになっているようだ。
「こ、こんな物のために、私までとばっちりを‥‥。恨みますからね、ワイズマン校長っ!」
 呆れた様子で溜息をつきながら、内藤先生が全速力で逃げていく。
 このままだと生徒達に捕まってワイズマン校長の代わりに八つ当たりを喰らってしまうかも知れないのだから‥‥。

●シーン3 『ポリバケツは危険過ぎるっ!?』
「こらぁ〜、待ちなさ〜いっ! 逃げても無駄ですよ〜、ワイズマン校長〜っ!」
 ポリバケツの中に入ってワイズマン校長が逃げ出したため、アンナせんせいが拳を振り上げて追いかけていく。
 恥じらいもなくスカート姿で走ったため、今にもスカートの中が見えそうである。
「だからとイッテ、立ち止まるワケにはイキマセェーン! ワタシは無実なのデスカラ‥‥。そんな事をしたらボコボコにされてトーキョーワンに沈められてしまいシマァース!」
 先日、テレビでやっていた『極道侍コシモト』の内容を思い出し、ワイズマン校長が飛び跳ねるスピードを上げていく。
 ポリバケツを捨てて逃げれば、もう少し早く走る事が出来るのだが、興奮しているためかポリバケツに入ったままで逃げている。
「まずは、そのポリバケツから破壊する必要がありそうね」
 先回りしてワイズマン校長の逃げ道を塞ぎ、ベリルが勢いをつけてポリバケツを蹴り上げた。
 それと同時にワイズマン校長の入っていたポリバケツが宙を舞い、火花を散らせて滑るようにして床に落ちる。
「HAHAHAHAHAッ! アナタもナカナカやりマスネ! デスガ、その程度でワタシのポリバケツを破壊する事はデキまセェーン!」
 不敵な笑みを浮かべながら、ワイズマン校長がバチバチと火花を散らす。
「ワ、ワ、ワイズマン校長っ! まだ生きていますね。私にだけ本当の事を教えてくださいっ! 今なら助ける事が出来ますからっ!」
 ズタボロになってポリバケツにしがみつき、内藤先生がワイズマン校長を説得しようとする。
「申し訳ありませんが、ワタシは無実デェース! 何処かで水着をすり替えたわけでもアリマセンし、罪を認めるつもりもアリマセェーン。‥‥デスカラ、内藤先生。このポリバケツをヨロシクお願いシマァース! これほど素晴らしいポリバケツはアリマセェーン」
 内藤先生にポリバケツを手渡し、ワイズマン校長が雄叫びを上げて、全身の筋肉を隆起させる。
 ワイズマン校長にとってポリバケツは命より大切なものなので、ここで破壊されるわけにはいかないようだ。
「わっ、わっ! ワイズマン校長が本気を出してしまったですよぉ〜!」
 ただならぬ気配を感じ取り、エリカちゃんが悲鳴を上げる。
 ワイズマン校長はワイシャツをビリビリと引き千切り、殺気に満ちた表情を浮かべてエリカちゃん達に迫っていく。
「そこまでしてポリバケツを守りたいなんて‥‥。あのポリバケツはよほど価値のあるモノなのね」
 驚いた様子でポリバケツを睨みつけ、ステラがゴクリと唾を飲み込んだ。
「‥‥生徒達を苛めるのは、そのくらいにしておきなさい。これ以上、酷い目に遭いたくなかったら‥‥」
 愛用の鞭を使ってワイズマン校長の首を締め上げ、クイーン・マスクがニヤリと笑う。
 クイーン・マスクはモデル歩きで近づくと、ワイズマン校長の首をジリジリと締め上げていく。
「ぐおっ‥‥、ここで負けるワケにはイキマセェーン‥‥。ワタシは無実なのデスカラ‥‥」
 険しい表情を浮かべながら、ワイズマン校長が鞭をギュッと握り締める。
 何とか鞭を外そうとしているようだが、首に深く食い込んでいるため外せない。
「ふふっ‥‥、本気でそう思っているのなら、可愛そうな人ですわね。素直に罪を認めれば、痛い目に遭う事もなかったのに‥‥。よほど死にたいようですわね。すぐにでも、わたくし達の恐ろしさを思い知らせてやりますわ」
 ベリルにむかって合図を送り、クイーン・マスクがポリバケツを蹴り上げる。
 一応、ポリバケツは内藤先生によって守られていたが、クイーン・マスクの蹴りを喰らい彼も一緒に宙を舞う。
「ノ、ノォォォォォォォォォォオ! それだけは駄目デェース!」
 悲鳴を上げて内藤先生を弾き飛ばし、ワイズマンがポリバケツを受け止めようとした。
「‥‥油断しましたね。はっ!」
 すぐさまワイズマン校長にジャーマン・スープレックスを仕掛け、ベリルがクイーン・マスクめがけて放り投げる。
 それと同時にクイーン・マスクがラリアットを放ち、必殺のツープラトン技『私ごと狩れ』を炸裂させた。
「ううっ‥‥、ワタシは本当に無実なのに‥‥。む、無念デェース‥‥」
 魂の抜けた表情を浮かべ、ワイズマン校長がげふっと血反吐を吐いた。
「‥‥ご苦労様。ようやく犯人が捕まったようね。後始末は私の方でしておくわ。あなた達は何も知らなかった。‥‥それでいいわね?」
 気絶したワイズマン校長を縛り上げ、瀬戸教頭がずるずると引っ張り何処かに連れて行く。
 今まで何処かに隠れていたのか、ワイズマン校長がした事も分かっているようだ。
「‥‥あのー、それで新しい水着は結局どうなるんでしょうか‥‥?」
 バスタオルで胸元を隠し、リサが恥ずかしそうに口を開く。
 その後、リサ達は瀬戸教頭の用意したスクール水着を受け取り、プールの授業に参加するのであった‥‥。