セクハラ 05南北アメリカ
種類 |
シリーズEX
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担当 |
ゆうきつかさ
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芸能 |
2Lv以上
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獣人 |
2Lv以上
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難度 |
普通
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報酬 |
3.6万円
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参加人数 |
6人
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サポート |
0人
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期間 |
07/10〜07/14
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前回のリプレイを見る
●本文
<応募資格>
やる気のある方なら、誰でも応募する事が出来ます。
年齢制限はありません。
<ドラマの内容>
お色気学園ドラマです。
スポンサーから提供された下着を身に着けてもらいます。
ドラマの内容はチラリズムを重視したアメリカのハイスクールもの。
下着のCMも兼ねているため、毎回必ず着替えのシーンが入ります。
あまりにも卑猥なシーンが入った場合は、ごっそりカットされるので要注意です。
<各シーンの説明>
・シーン1 出発
瀬戸教頭の誕生パーティも兼ねて、みんなで海水浴に行く事になったため、みんなで専用のバスに乗り込みます。
ちなみに7月7日は瀬戸教頭を演じる瀬戸・カトリーヌの誕生日なので、一緒に祝ってしまおうという考えがあるようです。
・シーン2 ビーチ
ビーチには仮設された更衣室があります。
この更衣室の中で生徒達は着替える事になりますが、ある程度の時間が経つとコントの如く、更衣室がパカッと開くようになっています。
・シーン3 誕生パーティ
今回のメインは瀬戸の誕生パーティになっています。
そのため、いつもよりお色気度が低い‥‥かも知れません。
●リプレイ本文
●キャスト
リサ・クロサワ(生徒)役:御神・由希(fa2137)
シャリー・ロリポップ(生徒)役:キャロル・キャンディー(fa4003)
アンナせんせい(先生)役:鐘下べる(fa1828)
エリカちゃん(生徒)役:鐘下べる(二役)
ステラ(生徒)役:ステラ・ディスティニー(fa2443)
ジルバ・ロッティー(社会科新任教師)役:リップ・ザ・ウルフ(fa3589)
ジャック・ボカード(バスの運転手:探偵)役:ダン・バラード(fa2603)
瀬戸教頭(誕生日)役:瀬戸・カトリーヌ(fz1005)
ワイズマン校長(要注意人物)役:ワイズマン・エルマン(fz1004)
●シーン1 『危険な荷物チェック』
「おはようございまーす。晴れてよかったですね」
元気よくワイズマン校長に挨拶した後、リサ・クロサワがバスに乗り込んだ。
ワイズマン校長は瀬戸教頭と一緒に荷物のチェックをしており、バッグをチェックするたびに生徒達からドツキ倒されている。
「お、お、おはようゴサイマァース。えっと‥‥、物騒なモノは持ってきていませんネ?」
彼女から受け取ったバッグを見つめ、ワイズマン校長が心配した様子で口を開く。
海水浴に行く前からドツキ倒されて弱っているため、出来る事ならバッグを調べたくないらしい。
「そんなに生徒達を信用する事が出来ないのなら、自分の目で確かめてみる事をオススメします。ただし、余計な事をしたら、こちらも容赦はしませんけどね」
ワイズマン校長が妙にオドオドとしていたため、リサが笑顔を浮かべて警告する。
一応、しおりで禁止されているものは持ってきていないのだが、ワイズマン校長が余計な事をしそうなので警戒だけはしているようだ。
「うぐっ‥‥、だからソレがコワイのデスYO。ワタシが必要なコトだと思っても、皆サンにとっては余計なコトだったりしますからネ。そのせいでさっきからドツキ倒されてイマスし、このままじゃ海水浴に行く事すらデキマセェーン!」
疲れた様子で溜息をつきながら、ワイズマン校長がブツブツと愚痴をこぼす。
瀬戸教頭だけでは荷物のチェックが間に合わないため、一緒に手伝う事にしたのだが、それがそもそもの間違いだった。
生徒達のバッグの中には替えの下着が入っているので、慎重にチェックをしていかないとウッカリ下着を掴んでしまう。
「ワイズマン校長‥‥、動かすのは手だけにしてくれますか? いくら口を動かしたところで、荷物のチェックは終わりませんので‥‥」
クールな表情を浮かべながら、瀬戸教頭がワイズマン校長にツッコミを入れた。
最近、ワイズマン校長が不祥事ばかり起こしているため、立場的にも彼女の方が強くなっているようだ。
「そうですよ、ワイズマン校長。荷物のチェックが終わらなきゃ、いつになっても出発する事が出来ないんですからね。もっとやってください」
出発の時間が迫っているため、リサがワイズマン校長を急かす。
ワイズマン校長はリサのバッグをガサゴソと漁り、替えの下着を掴んで悲鳴を上げた。
「こ、これは偶然‥‥。いや、誤解なのデェース! わざとやったワケじゃありマセェーン! だ、だから、そんなにコワイ顔をしないでクダサーイ! 許してプリーズでぇーす!」
青ざめた表情を浮かべながら、ワイズマン校長が必死になって言い訳する。
下心があって彼女の下着を掴んだわけではないため、本当に申し訳ないと思っているようだ。
「さっき‥‥、言いましたよね。余計な事をしたら、容赦はしないって!」
恥ずかしそうに顔を真っ赤にしながら窓から飛び降り、リサがワイズマン校長の顔面に飛び蹴りを炸裂させた。
ワイズマン校長は彼女のバッグを持ったまま、グハッと血反吐を吐いて吹っ飛んだ。
「‥‥自業自得です」
強引にワイズマン校長かにバッグを奪い取り、リサがフンと鼻を鳴らす。
その間も瀬戸教頭が生徒達のバッグを黙々と調べていく。
「‥‥あら? これは海水浴に必要なものじゃないわね。きちんとしおりを読んでいれば、こんなミスは犯さないはずよ?」
シャリー・ロリポップのバッグをパカッと開き、瀬戸が呆れた様子で溜息をつく。
バッグの中には海水浴とは関係ないものが入っており、瀬戸がシャリーの名前が書かれたシールを貼って没収箱に放り込む。
「あ〜、それはシャリーちゃんにとっては、大切なものなんですよぉ〜。それだけでも返してください〜。お願いしますぅ〜」
今にも泣きそうな表情を浮かべ、シャリーが没収箱からヌイグルミを取り返そうとした。
しかし、瀬戸教頭はシャリーの腕をガシィッと掴み、クールな表情を浮かべて首を振る。
「‥‥駄目です。規則ですからね。海水浴が終わるまで没収します。恨むのなら、こんな規則を作ったワイズマン校長を恨みなさい‥‥」
没収箱の蓋を閉めて念入りにテープを貼っていき、瀬戸教頭が腰に手を当て答えを返す。
これ以上、無駄な時間を過ごしたくないためか、瀬戸教頭の答えは必要以上にクールなものであった。
「ちょっ、ちょっと、待ってクダサーイ! この規則はワタシではなく、瀬‥‥ノオオオオオオオオオ!」
予想外の答えが彼女の口から出たため、ワイズマン校長が納得のいかない様子で口を開く。
しかし、ワイズマン校長の抗議は彼女の心には届かず、代わりに必殺のボディブローが彼の腹に炸裂した。
「はぁ‥‥、いつもの事とはいえ、どうにかならないものですかねぇ‥‥。これじゃあ、生徒達に対する教育にまで影響が出そうだわ‥‥」
惨めな格好のままノビているワイズマン校長を見つめ、アンナせんせいが呆れた様子で溜息をつく。
アンナせんせいは生徒達の見本となるべく、髪をちゃんとアップにして眼鏡を掛け、校門の所で出欠を取っていたのだが、一番の見本となるべく校長がミスを犯しているため、だんだんヤル気がなくなっている。
「‥‥先生、そろそろ時間です‥‥」
このままでは予定の時間に間に合わなくなるため、ステラがアンナせいせいの服を引っ張った。
既に荷物の検査も終わっているため、後はワイズマン校長を乗せるだけである。
「そ、そうですね。それじゃ、皆さん。出発しますよ〜」
そう言ってアンナせんせいがワイズマン校長を引きずって、バスへと乗り込むのであった。
●追加シーン 『誰かの視線』
(「‥‥あれが瀬戸か。思ったよりも無防備だな」)
バスのミラーを使って瀬戸教頭の様子を窺いながら、ジャック・ボカードが隠しカメラを使って彼女の姿を撮っていく。
ジャックはワイズマン校長に雇われた探偵で、瀬戸教頭の事を調査するため、バスの運転手に変装して彼女の動向を探っている。
「‥‥何か妙な視線を感じるわね」
険しい表情を浮かべながら、瀬戸教頭が辺りを見回した。
今のところジャックの視線には気づいていないが、何か嫌な予感がしているらしい。
「(マ、マズイ! このままだと気づかれる‥‥)」
慌てた様子で盗撮を止めてイヤホンを取り出し、ジャックがデジタルオーディオを聞くフリをして彼女達の会話を盗聴する。
彼女達の会話は他愛もない話ばかりであったが、それが後で貴重な情報になる可能性もあるため、念のため会話をすべて録っておく。
「気のせいだと思うですよぉ〜」
満面の笑みを浮かべながら、エリカちゃんがお菓子を食べる。
その言葉を聞いて、ホッとした表情を浮かべるジャック。
瀬戸教頭もエリカちゃんの笑顔を見て、少しずつ警戒心を解いていく。
「一体、何をピリピリしているんだ? ひょっとして『アレ』じゃねえか。『アレ』だよ、『アレ』!」
いやらしい笑みを浮かべながら、ジルバ・ロッティーが瀬戸をからかった。
「ア、アレじゃないわよ! 生徒達の前でそんな事を言わないでちょうだい! か、勘違いされたら、どうするのよっ!」
恥ずかしそうに頬を染め、瀬戸がジルバを睨みつける。
ふたりの間に何かあったのか、瀬戸がやけに動揺しているようだ。
「‥‥大人の関係なのですね」
納得した様子でふたりを見つめ、ステラがチョコレートをかじる。
「お、大人の関係って‥‥。ひょっとして、『アレ』って事ですか!? い、いけません。そんな事! だって、それじゃ、ふたりは‥‥あうううう」
想像力が豊かなせいか、シャリーが顔を真っ赤にした。
この様子では想像が膨らみ過ぎて、歯止めが利かなくなっているようだ。
●シーン2 『運命の女神は誰に微笑むのか?』
(「今度はしくじらないようにしておかねば‥‥」)。
目的地に到着した後、ジャックがバスから降りて監視小屋の鍵を開けた。
監視小屋にはジャックによってコンピュータが運ばれており、砂浜に作られた簡易更衣室の隠しカメラと繋がっている。
「ねぇ‥‥、誰かに覗かれていない?」
何者かの視線を感じたため、ステラが警戒した様子で辺りを睨む。
幸い監視カメラの存在には気づいていないが、その気配だけはハッキリと分かっている。
(「マ、マズイ‥‥。このままじゃ、バレる!? い、いや‥‥、俺はここにいるわけだから、隠しカメラが見つかるだけか‥‥。それなら大丈夫‥‥じゃないぞっ! マズイ! マズ過ぎるっ! ちょっと調べれば、すぐにこの場所がバレちまうっ! ち、畜生‥‥。まだ肝心な部分が撮れていないのに‥‥っ!」)。
青ざめた表情を浮かべながら、ジャックが監視小屋の中であたふたとした。
監視カメラの線を辿って行けば、そのまま監視小屋まで行く事が出来るため、早く逃げないと捕まってしまう。
「えっ? えっ? 何処ですか? 一体、誰が覗いているんですか!?」
慌てた様子で胸元を隠し、シャリーが辺りを見回した。
しかし、監視カメラは巧妙に隠されているため、ざっと見ただけでは分からない。
「何処も異常はありませんよぉ〜?」
パタパタと走って更衣室の窓を調べていき、エリカちゃんがニコリと微笑んだ。
監視を続けているジャックにとってはハラハラものだが、エリカちゃんは監視カメラの存在にまったく気づいていない。
(「バ、バレていないだと‥‥!? き、奇跡だ‥‥。奇跡としか言いようが無い! こんな事があるなんて‥‥。まるで夢を見ているようだ。よぉし、このまま監視を続けるか! 運命の女神様‥‥、感謝するぜ!」)。
モニターに映るエリカちゃんに感謝しながら、ジャックがホッとした様子で更衣室の監視を再開する。
今までいくつもの修羅場を潜り抜けてきたが、ここまでツイていた事は一度も無い。
「多分、気のせいだと思いますよぉ〜。ロッカーに誰か隠れている様子もありませんし‥‥」
眼鏡を外してゆっくりと服を脱ぎ、シャリーがフリルのついた下着姿でバッグを掴む。
シャリーのロッカーから監視カメラの位置は近いのだが、眼鏡を外しているためか気づいていない。
(「きょ、今日の俺はツイている! これなら絶対に気づかれねえ! これで瀬戸が来ればバッチリだな。‥‥たくっ! 瀬戸は何処に行ってやがる! アイツさえ来れば、すぐにでもここからトンズラ出来るのに‥‥)。
イライラとした様子でモニターを見つめ、ジャックが拳をぶるりっと震わせた。
なかなか瀬戸が現れようとしないため、だんだんストレスが溜まっている。
「でも、確かに‥‥誰かの視線が‥‥」
納得のいかない様子で辺りを見回し、ステラが黒のブラジャーを外す。
「大丈夫だって! そんなヤツがいたら、あたいがすぐにシメてやらぁ! だから余計な事は考えるな。そんなに暗い顔をしていたら、海水浴を楽しむ事なんて出来ねえぞ! それとも『アレ』か? あんたも意外と大人だなぁ〜」
思わせぶりの演技で服を脱ぎ捨て、ジルバがステラの肩を抱く。
(「ぬおおおおおお‥‥。コ、コイツ‥‥、カメラに気づいているのか!? い、いや、そんなわけがないっ! カメラ目線ってわけでもないしな。‥‥となると、これは運命の女神からのプレゼントって事か!? やっぱり日頃からの行いがイイからな。たまにはこういう事があってもイイよな?」)。
興奮した様子でモニターをガシィッと掴み、ジャックが瞳をギラギラさせる。
とりあえず録画のボタンをオンにして、プライベート用に持ち帰る事にした。
「そ、そんなんじゃ‥‥、ないわよ‥‥」
乱暴にバッグをロッカーに押し込み、ステラが顔を真っ赤にする。
普段は寡黙な彼女だが、ここまで言われて我慢が出来ない。
「落ち込んでいたら駄目ですよ〜」
ステラの胸を横からつつき、エリカちゃんが飛びついた。
そのせいで縞のセパレートが宙を舞い、危うくステラの胸が見えそうになる。
「あ、あの‥‥、エリカちゃん!? そんなに胸を揉んだら‥‥ああっ‥‥」
突然の出来事に驚きながら、ステラが胸元を隠して悲鳴を上げた。
エリカちゃんはステラとじゃれ合っているつもりだが、彼女は何が起こったのか分からず頬を染めている。
(「こ、これは監視どころじゃないな。まさかここまでツイているとは‥‥。運命の女神に感謝しておかないとな‥‥」)。
今日という日に感謝しながら、ジャックが煙草に火をつけた。
なぜか瀬戸教頭は来ていないが、ここまでツイているのなら問題ない。
「‥‥!! あ、あの‥‥アレ! アレを見てくださいっ!」
ハッとした表情を浮かべながら、リサがロッカーの上を指差した。
ロッカーの上にはダンボールが置かれており、よく見なければ分からないほどの小さな穴が開いている。
「こ、これって監視カメラじゃないんですか!? な、なんでこんなところにっ! 一体、誰が仕掛けたものなんですか!?」
眼鏡を掛けて目を凝らし、シャリーが悲鳴を上げて胸元を隠す。
ダンボールの中には監視カメラが仕掛けられており、彼女達の着替えをずっと隠し撮りしていたようだ。
「お、おいっ! このカメラ、何処かに繋がっているぞ!」
監視カメラのコードを見つめ、ジルバが力任せに引っ張った。
それと同時に更衣室の壁が音を立てて倒れていき、海水浴に来ていた客の視線がジルバ達に集中する。
「きゃあああああああああああああああああああああ!」
そして生徒達の悲鳴が辺りに響くのであった。
●追加シーン 『ジャックの最後』
「‥‥畜生っ! さっきまでの幸運は何だったんだ! ‥‥ツイてねぇ!」
隠し撮りしていたテープを回収し、ジャックがチィッと舌打ちする。
隠しカメラが見つかった時に備えてトラップを仕掛けておいたが、急がないとすぐにこの場所がバレてしまう。
「おらっ! 出てきやがれ! ここにいるのは分かっているんだぞ!」
監視小屋の扉をガツンと蹴り、ジルバが不機嫌そうに大声を上げる。
あれからすぐに監視カメラのコードをシャリーが見つけ、そのままの格好で監視小屋まで来たようだ。
「チッ‥‥、もう気づかれたか。まさか、ここまでツイていないとはな。さっきのアレで運を使い果たしちまったのか? こうなったら意地でも逃げ切ってやるっ!」
険しい表情を浮かべながら、ジャックがモニターを壊して裏口にむかう。
しかし、裏口には既にリサ達が待ち伏せしており、ジャックが踵を返して入り口から逃げようとする。
「‥‥残念だったな! 命が惜しかったら、いますぐテープを返しやがれ! それが嫌なら死ぬよりも恐ろしい目に合わせてやらあ!」
行く手を阻むようにして入り口を塞ぎ、ジルバが不機嫌な表情を浮かべてジャックを睨む。
「おっと‥‥! それ以上、俺に近づくな。近づけば‥‥、ここが火の海になるぞ!」
油の入ったドラム缶を蹴り倒し、ジャックがライターに火をつける。
本当に火をつけるつもりは無いようだが、逃げる事が出来なくなったら、覚悟を決めるしか無さそうだ。
「そ、そんな事をしたら、貴方まで死んじゃいますよ。命は惜しくないんですか!?」
何処か悲しげな表情を浮かべながら、シャリーがジャックの説得をし始める。
「惜しいさ、俺だって‥‥。だが、依頼主を裏切るわけにはいかねえんだ‥‥がふっ!」
シャリーに答えを返している途中でジルバのラリアートを喰らい、ジャックが血反吐を吐いて壁に突っ込んだ。
「‥‥んな事は関係ねーんだよ。テープさえ返してもらえればな」
そう言ってジルバがジャックからテープを回収するのであった。
●シーン3 『瀬戸教頭の誕生日』
「教頭先生、お誕生日おめでとうございまぁ〜す♪」
瀬戸教頭の誕生パーティを祝うため、生徒達が一斉にクラッカーを鳴らす。
ジルバ達の活躍でジャックはリサ達にドツキ倒された後、そのまま警察に突き出されてしまったらしく、問題のテープはすべて回収されている。
そのため瀬戸達は何の心配もする事なく、誕生日パーティを行う運びとなった。
「みんな‥‥、本当にありがとう」
誕生日ケーキのローソクに息を吹きかけ、瀬戸教頭が感動した様子で涙を拭う。
瀬戸教頭はバスを降りてすぐに運転手の素性を調べ、ワイズマン校長が探偵を雇った事を知って本人を問い詰めていたらしい。
そのため、彼女は更衣室に来る事が出来ず、ワイズマン校長が本当の事を話すまで、ボコボコにしばき倒していたらしい。
「それにしても災難でしたねぇ。まさか瀬戸教頭を狙う人がいたなんて‥‥」
真っ白なビキニに極彩色のパレオを捲き、シャリーがホッとした様子で溜息をつく。
シャリーも被害者のひとりなので、ジャックが捕まり安心しているようである。
「まぁ、いいじゃねえか。瀬戸は後で俺の部屋に来てくれよ。とびっきりのプレゼントがあるからさ」
含みのある笑みを浮かべながら、ジルバが瀬戸にワインを渡す。
ワインの中にはとある薬が入っており、瀬戸が彼女の部屋に来る頃までに効果が出るようになっている。
「とびっきりのプレゼントねぇ‥‥。それならこんな小細工は必要ないわ。そういうの‥‥、嫌いじゃないから」
ジルバの渡したワインを飲まず、瀬戸がクスリと笑ってジュースを飲む。
「何でもお見通しって訳か。やっぱり『アレ』だな」
苦笑いを浮かべながら、ジルバが自室の鍵を彼女に渡す。
「‥‥で、結局『アレ』って何ですか?」
未だに『アレ』の意味が分からず、アンナせんせいが不思議そうに首を傾げた。
その間もエリカちゃんはステラと一緒にジュースを飲み、幸せそうな表情を浮かべている。
「『アレ』は『アレ』さ。決して悪い意味じゃねぇ。色々な意味で『イイ』意味さ」
面倒臭そうな表情を浮かべ、ジルバが適当に答えを返す。
最初から深い意味は無いのか、詳しく説明しようとしない。
「それじゃ、記念撮影をしますよ。皆さん、位置についてください」
そう言ってリサがデジカメを用意する。
今日という日を思い出として写真で残しておくために‥‥。