正義南北アメリカ
種類 |
シリーズ
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担当 |
ゆうきつかさ
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芸能 |
3Lv以上
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獣人 |
3Lv以上
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難度 |
普通
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報酬 |
9.4万円
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参加人数 |
6人
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サポート |
0人
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期間 |
04/18〜04/22
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前回のリプレイを見る
●本文
<ドラマの内容>
タロットカードの力を封印(もしくは解放)するために世界を回るアメリカンドラマです。
基本的には何でもありの世界観になっていますが、現時点ではメイド役か執事役しか選べません。
●メイド派として参加する場合
<募集職種>
清純派のメイド役からドジッ娘メイド役まで幅広く募集しています。
<基本設定>
『運命の輪』が発動した事によって、追われる身となった御剣家とローズ家。
世界は『能力者』達によって支配されており、自分達の知っている世界とは明らかに違う。
翔達は元の世界に戻すため、その方法を探すのだが‥‥。
<登場人物>
名前:御剣・翔(みつるぎ・しょう)
容姿:東洋系の顔立ちをしており、喋らなければ美男子。
普段は眼鏡を掛けており、髪の色は銀色。神経質そうな雰囲気。
性格:現実主義でナルシスト。成績優秀で運動神経抜群。エリートタイプ。
口調:僕、君、だね、だろ?
年齢:17歳
<お嬢様の設定>
名前:パトリシア・ローズ
容姿:西洋系の顔立ちをしており、金髪、碧眼、縦巻きロール。
見た目は育ちのいいお嬢様風。
性格:我侭で高飛車。好奇心旺盛で甘えん坊。
寂しがり屋で意地っ張り。自己中な性格で口が悪い。
口調:わたくし、あなた、ですわ、でしょう?
年齢:17歳
●決めて欲しいもの
自分の演じる執事がどんな設定なのかを教えてください。
アンドロイド型や魔物型でも構いません。
ただし、実在する歴史上の人物や有名キャラクターなどを使用しない事ようにお願いします。
著作権の関係上、色々と問題が出てくる場合があります。
執事達はタロットカードを使用する事で魔法を使う事が出来ます。
最初に配布されるカードは一枚。
キャラクターの性格によって、正位置か逆位置で使用する事が出来ます。
どちらかいいか希望を書いた上で、自分が所有するカードを教えてください。
<テンプレート>
役名:演じる役名を記入。
性格:演じる役の性格を記入。
特徴:演じる役の特徴を記入。
見せ場:自分の見せ場を記入。
所有カード:所有しているタロットを記入(表か裏のみ)。
特殊能力:カードを使用した時に発動する能力を記入。
(注意:内容によっては修正される場合があります)。
●今回のシーン説明
・シーン1 メイドパート
追われる身となった翔達。
そこはすべてが逆転した世界。
今まで自分達の味方だった者達が敵として現れ、自分達が敵対していた存在が味方として現れる世界‥‥。
翔達は状況を把握するため、行動を開始するのだが‥‥。
・シーン2 執事パート
ワイズマン大統領が派遣したアルカナ兵(能力者)に追われ、ピンチに陥るパトリシア。
逃げている途中で翔達とはぐれてしまったため、何とか合流しなければならない。
絶体絶命のピンチにパトリシア達を助けてくれたのは、逆位置の存在として現れた愚者と魔術師であった。
彼らは翔達のいる場所まで案内してくれるというのだが‥‥。
・シーン3 正義パート
正義の使者、ジャスティーン。
翔達を抹殺するため、ワイズマンから差し向けられた刺客。
ジャスティーンは国民的英雄。
例え勝ったとしても状況が悪化するだけである。
しかし、ここで負けるわけにはいかないようだ。
[愚者:ジョニー]
能力:相手の能力をコピーする力を持っています。
性格:自分勝手で自己中心、無鉄砲な風来坊。
口調:俺、お前、だ、だぜ
[魔術師:所有者:スミス(24歳)]
能力:地水火風の能力を自由に使う事が出来る。
性格:覚醒前なので不明。所有者の性格は真面目。
口調:(所有者)私、君、だろ、だ
[女帝:キャサリン]
能力:何者かの支配下に置かれている者達を呪縛から解き放つ。
性格:何事にも無関心で冷淡。
口調:私、あなた、です、ですね
[皇帝:ワイズマン(45歳)]
能力:不明
性格:横暴で自己中。
口調:ワタシ、アナタ、デス、デスネ
[運命の輪:セバスチャン(66歳)]
能力:世界を操る力?
性格:おっとりとした性格。
口調:私、あなた、です、ですなぁ。
[正義:ジャスティーン(17歳)]
能力:変身能力
性格:真面目。
口調:俺、お前、だろ。
「法王、恋人、戦車、力:封印済 隠者:不明」
●リプレイ本文
●メイド・キャスト
プラナス役:霞 燐(fa0918)
ベル役:鐘下べる(fa1828)
エリー役:大宗院・慧莉(fa2668)
●メイド・パート
「はやや〜。一体、ここはどこなんですか〜? 私達の知っている世界と違うようですよぉ〜」
武装した能力者集団に追われ、ベルが慌てた様子で物陰に潜む。
ようやく元の世界に戻れたと思っていたのだが、状況を把握していくうちにパラレルワールドに飛ばされた可能性も高くなってきた。
しかし、元の世界に戻るための方法が分からないため、このままでは何をやっても埒が明かない。
「‥‥何がキッカケなのか分からないが、パラレルワールドに飛ばされてしまったか、もしくは歴史が変わってしまったのかも知れないね。単なる夢ならいいんだが‥‥」
不安そうな表情を浮かべ、翔がボソリと呟いた。
あまりにも今までの世界と掛け離れているため、なかなか現実を受け入れる事が出来ない。
「うぅん、何か頭がこんがらがっちゃうよ!」
大きなハテナマークをピコピコとさせながら、エリーが困った様子で頭を抱えて唸り出す。
何とか頭で理解しようとしているのだが、予想の範囲を超えているので受け入れる事が出来ないようだ。
「‥‥まさか、ここまで事態が悪化していたとは‥‥。これは、こちらが思っているよりも、大変な状況になっているのかも知れないぞ」
険しい表情を浮かべながら、プラナスが溜息を漏らす。
プラナスはこの世界に来て早々に黙って姿を消し、全身全霊をもって自身の築き上げた情報ネットワークを凍結するため暗躍していたのだが、見た事も無い情報が入っていたのでディスクに保存して持って行く事にした。
しかし、情報にはプロテクトが掛かっていたため、パスワードが分からない限り、どんな情報が入っているのか分からない。
念のため、情報ネットワークを凍結しておいたのでハッキングされる心配も無いが、この情報を流した誰かが居る事は確実である。
(「‥‥一体、誰がこんな真似を‥‥。だが、他の情報にアクセスした形跡は無い。こんな奇妙な贈り物だけを残すなんて‥‥」)
納得のいかない様子でディスクを見つめ、プラナスが色々な観点から推理をし始めた。
ネットワークに残された情報にウイルス感染している形跡は無かったが、そう簡単にアクセスする事が出来るほど単純なものではないため、何か貴重な手掛かりが眠っているのかも知れない。
後は何とかしてプロテクトを外すためのパスワードを得るだけである。
「とりあえず情報を集める必要がありそうですね〜」
警戒した様子で辺りを見回しながら、ベルが物陰から物陰へと移動していった。
自分達の置かれている状況をイマイチ理解する事が出来ていないが、武装した能力者達がウロついているため、ずっと隠れているわけにも行かない。
「まぁ、今できることをするしかないよね。がんばろう!」
拳をギュッと握り締め、エリーが仲間達に気合を入れた。
ただでさえ状況が悪化しているのだから、ここでへこたれているわけには行かない。
●執事・キャスト
マコト役:皇・皇(fa0043)
リャン役:羅蓮華(fa1695)
エルティーシャ役:大宗院・真莉(fa3033)
●執事・パート
「一体、どうなっているのよ! まったくワケが分からないわ! これは夢なの!? それとも‥‥、現実? 誰でもいいから、わたくしでも理解する事が出来るように説明しなさいっ!」
不機嫌な表情を浮かべながら、パトリシアがブツブツと愚痴をこぼす。
この世界に来てから、ずっと逃亡生活を続けていたため、ストレスが溜まって極限状態に陥っている。
「私達のいた世界と少し違っているようですが、確実に未来に向かって進んでいるようです」
何もかも理解している様子で辺りを見回し、エルティーシャがゆっくりと口を開く。
しかし、彼女の知っている未来とも異なっているため、何らかの力が加わったせいでこのような結果になったのは間違いない。
「もう少し噛み砕いて説明してちょうだい!」
エルティーシャの言っている事をまったく理解する事が出来なかったため、パトリシアが納得のいかない様子でジロリを睨む。
一応、パトリシアも頭で考えようとしているのだが、逃亡生活が数日間も続いていたせいで小難しい事が考えられなくなっている。
「つまり‥‥、この世界の人々は元いた世界と正反対の性格と言う事です」
苦笑いを浮かべながら、エルティーシャが分かりやすく説明した。
それでもパトリシアは理解する事が出来ず、髪の毛をワシャワシャと掻き毟って『う〜ん』と唸る。
「と、とりあえずボク達の知っている世界じゃないって事は確かみたいだね。色々と分からない事もあるけど、まずは元の世界に戻る方法を考えなきゃ」
ゴミ箱をガサゴソと漁って新聞を手に入れ、リャンがいくつか情報を手に入れた。
新聞にはパトリシア達の事が書かれており、国家に反逆した犯罪者となっている。
「この世界に送り込まれる前に‥‥、狭間の世界で『複数のカードが一つとなり、形を為す』映像が見えた‥‥。ひょっとすると、何かの手掛かりになるかもしれない」
ぼんやりとした表情を浮かべ、マコトがボソリと呟いた。
ここに飛ばされる前に見た映像が頭から離れず、何とかして頭で理解しようとする。
しかし、頭がズキズキと痛むため、苦戦を強いられているようだ。
「う〜ん、何だかボクまで頭が痛くなってきたよ。新聞に書かれている事は嘘ばっかりだし、これじゃ身動きが取れないよ」
魂の抜けた表情を浮かべ、リャンが新聞をゴミ箱に放り込む。
新聞記事の大半に検閲が入っており、リャン達の事を悪く書かれている。
そのため、記事を読んでも気分が悪くなるだけだった。
「‥‥何かカラクリがあるはずだ。こうなってしまった原因が‥‥」
何度も繰り返して脳裏に過ぎる映像を思い出し、マコトが元の世界に戻るための糸口を探す。
次の瞬間、何者かがマコト達の前に現れ、一瞬にして辺りに緊張が走る。
「‥‥早まるな、私だ。お前達の反応があったから確認に来たのだが、随分と苦戦しているようだな」
クールな表情を浮かべながら、プラナスがボソリと呟いた。
「く、苦戦どころじゃありませんわ! 訳の分からない状況になっている上に、マコトが妙な記憶があるって言い出すし‥‥」
イライラとした様子でプラナスを睨みつけ、パトリシアがブツブツと愚痴をこぼす。
よほどストレスが溜まっていたのか、話し出したら止まらない。
「へぇ‥‥、妙な記憶か。もし良かったら、俺にも話してくれるかな」
それと同時に一筋の光が走り、パトリシア達のいた場所が爆発する。
間一髪で攻撃をかわす事は出来たが、もう少し遅ければ死んでいた。
●正義・パート
「俺の名はジャスティーン! ワイズマン隊長の命を受け、お前達を倒しにやって来た。大人しく捕まるのなら、こっちも必要以上に危害は加えない。だが、このまま抵抗するつもりなら、俺も本気を出させてもらう!」
爽やかな笑みを浮かべながら、ジャスティーンが右腕を高々と掲げる。
それと同時にジャスティーンの右腕が眩い光を放ち、凄まじい衝撃波がパトリシア達を襲う。
「ちょっ、ちょっと嘘でしょ!?」
信じられない様子でジャスティーンを見つめ、パトリシアが悲鳴を上げて吹っ飛んだ。
次の瞬間、翔がパトリシアを受け止め、彼女の分までダメージを受けた。
「どうやら間に合ったようだね。それにしても‥‥、酷い扱いだな。僕達が犯罪者だなんて‥‥」
不機嫌な表情を浮かべながら、翔が『力』のタロットカードを解放する。
それに合わせてジャスティーンが自らの力を解放し、一気に間合いを詰めて必殺のパンチを放つ。
「やっぱりおかしいですよ〜。どうして正義の味方さんと闘わなきゃいけないんですか〜??」
納得のいかない様子でジャスティーンを見つめ、ベルが今にも泣きそうな表情を浮かべて瞳をウルませる。
「やめた、やめた。何だか君達は悪い人じゃ無さそうだ」
攻撃が当たる寸前で考えが変わり、ジャスティーンが溜息をついて拳を下ろす。
だが、しかし‥‥。
「ぐあああああああああああああああああああ!」
突然、ジャスティーンの身体を電流が駆け抜け、みるみるうちに表情が変わっていく。
「‥‥前言撤回。ワイズマン隊長の命令は絶対だ。正義の名の下に貴様等を始末する!」
邪悪な笑みを浮かべながら、ジャスティーンが再び力を解放する。
‥‥先程とは異なる禍々しい力。
途中で逆位置の力が目覚めたのである。
「貴方は正義を勘違いしていませんか? 正義とは誰かに押付けられるものではなく、自分自身の信念であるはず。それなのにどうして戦う必要があるのですか?」
一瞬だけエルティーシャの記憶が戻り、エリーがタロットカードの力を解放した。
しかし、ジャスティーンは不敵な笑みを浮かべたまま、休む事なく攻撃を仕掛けていく。
「いちかばちか‥‥。一つやってみたい事があるんだ」
『法王』のタロットカードを長杖に変化させ、マコトがプラナス達にむかって合図を送る。
彼女達にはそれだけで、マコトの言いたい事を理解した。
「うまく使え! サポートは当てにするなよ」
ジャスティーンの攻撃をかわし、プラナスが『死神』のタロットカードを投げつける。
それに合わせてリャンが『恋人』のタロットカードを解放し、3人で『アルカナの剣』を作って勢いよく振り下ろす。
「こ、これは‥‥!? ぐああああ!」
断末魔の悲鳴をあげ、ジャスティーンの身体が消滅する。
次の瞬間、物陰に隠れていた住民達が姿を現し、マコト達を指差して『悪魔だ』と叫ぶ。
「‥‥マズイ事になりましたね。これで私達は本当の意味で罪人となりました」
気絶したマコトを翔に背負わせ、エルティーシャが溜息を漏らす。
しかし、あのままジャスティーンを倒さなければ、命を落としていたのは自分達だったのかも知れない。
そんなジレンマに襲われながら、エルティーシャ達が逃げていくのであった。