南北アメリカ

種類 シリーズ
担当 ゆうきつかさ
芸能 3Lv以上
獣人 3Lv以上
難度 普通
報酬 9.4万円
参加人数 7人
サポート 0人
期間 12/25〜12/29
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●本文

<ドラマの内容>
 タロットカードの力を封印(もしくは解放)するために世界を回るアメリカンドラマです。
 基本的には何でもありの世界観になっていますが、現時点ではメイド役か執事役しか選べません。

●メイド派として参加する場合
<募集職種>
 清純派のメイド役からドジッ娘メイド役まで幅広く募集しています。

<基本設定>
 主人公はお坊ちゃまと、お嬢様。
 彼らの家は大金持ちで隣同士の許婚。
 ただし、屋敷の敷地が広いため、家の距離は離れている。
 ふたりとも年頃になって、相手が気になっているようが、意地っ張りな性格とプライド、気恥ずかしさのせいで、いつもトゲトゲしい態度をとってしまい、それが原因で、いつも喧嘩になってしまう。
 お坊ちゃまはタロットカードの力に危険なものを感じたため、選ばれた者達だけが使用できるように封印を施して行こうと思っています。
 そのため、お嬢様と対立する事に‥‥。

<お坊ちゃまの設定>
名前:御剣・翔(みつるぎ・しょう)
容姿:東洋系の顔立ちをしており、喋らなければ美男子。
   普段は眼鏡を掛けており、髪の色は銀色。神経質そうな雰囲気。
性格:現実主義でナルシスト。成績優秀で運動神経抜群。エリートタイプ。
口調:僕、君、だね、だろ?
年齢:17歳

●執事派として参加する場合
<募集職種>
 正統派の執事役から邪道な執事役まで幅広く募集しています。

<基本設定>
 主人公はお坊ちゃまと、お嬢様。
 彼らの家は大金持ちで隣同士の許婚。
 ただし、屋敷の敷地が広いため、家の距離は離れている。
 ふたりとも年頃になって、相手が気になっているようが、意地っ張りな性格とプライド、気恥ずかしさのせいで、いつもトゲトゲしい態度をとってしまい、それが原因で、いつも喧嘩になってしまう。
 お嬢様はタロットカードの力を素晴らしいと思い、その力を解放して行こうと思っています。
 そのため、お坊ちゃまとは敵対する事に‥‥。

<お嬢様の設定>
名前:パトリシア・ローズ
容姿:西洋系の顔立ちをしており、金髪、碧眼、縦巻きロール。
   見た目は育ちのいいお嬢様風。
性格:我侭で高飛車。好奇心旺盛で甘えん坊。
   寂しがり屋で意地っ張り。自己中な性格で口が悪い。
口調:わたくし、あなた、ですわ、でしょう?
年齢:17歳

●決めて欲しいもの
 自分の演じる執事がどんな設定なのかを教えてください。
 アンドロイド型や魔物型でも構いません。
 ただし、実在する歴史上の人物や有名キャラクターなどを使用しない事ようにお願いします。
 著作権の関係上、色々と問題が出てくる場合があります。
 執事達はタロットカードを使用する事で魔法を使う事が出来ます。
 最初に配布されるカードは一枚。
 キャラクターの性格によって、正位置か逆位置で使用する事が出来ます。
 どちらかいいか希望を書いた上で、自分が所有するカードを教えてください。

<テンプレート>
役名:演じる役名を記入。
性格:演じる役の性格を記入。
特徴:演じる役の特徴を記入。
見せ場:自分の見せ場を記入。
所有カード:所有しているタロットを記入(表か裏のみ)。
特殊能力:カードを使用した時に発動する能力を記入。
(注意:内容によっては修正される場合があります)。

●今回のシーン説明
・シーン1 メイドパート
 力のタロットカードを持つ者達によって、ニューヨークの町が破壊されていく。
 今度の敵はメイドと同じ能力者達。
 パンチ一発でビルを破壊する者達が敵。
 彼らはどこかを目指しているようだが‥‥。

・シーン2 執事パート
 キャサリンの死体が発見される。
 しかし、『女帝』の能力は消えておらず、ダミーであった可能性が高い。
 そのため、パトリシアはキャサリンの消息を断った場所へとむかう。

・シーン3 力パート
 力の能力者の襲撃。
 どうやら力のマスターカードを所有しているのは、戦車のマスターカードを所有していた男のアニキらしいのだが‥‥。
 そして、彼らの目的はキャサリン。

[愚者:ジョニー]
能力:相手の能力をコピーする力を持っています。
性格:自分勝手で自己中心、無鉄砲な風来坊。
口調:俺、お前、だ、だぜ

[魔術師:所有者:スミス(24歳)]
能力:地水火風の能力を自由に使う事が出来る。
性格:覚醒前なので不明。所有者の性格は真面目。
口調:(所有者)私、君、だろ、だ

[女帝:キャサリン]
能力:何者かの支配下に置かれている者達を呪縛から解き放つ。
性格:何事にも無関心で冷淡。
口調:私、あなた、です、ですね

[皇帝:ワイズマン(45歳)]
能力:不明
性格:横暴で自己中。
口調:ワタシ、アナタ、デス、デスネ

[法王、恋人、戦車:封印済]

●今回の参加者

 fa0043 皇・皇(21歳・♂・一角獣)
 fa0918 霞 燐(25歳・♀・竜)
 fa1695 羅蓮華(23歳・♀・狐)
 fa1828 鐘下べる(20歳・♀・小鳥)
 fa2668 大宗院・慧莉(24歳・♀・狐)
 fa3033 大宗院・真莉(30歳・♀・一角獣)
 fa3090 辰巳 空(18歳・♂・竜)

●リプレイ本文

●メイド・キャスト
 プラナス役:霞 燐(fa0918)
 ベル役:鐘下べる(fa1828)
 エリー役:大宗院・慧莉(fa2668)

●メイド・パート
「‥‥そんな馬鹿な」
 破壊されたニューヨークの町に立ち、翔が唖然とした表情を浮かべて汗を流す。
 タロットカードの力によって能力者達は秘められていた能力が覚醒し、本能の赴くままにニューヨークの街を破壊していった。
 それは『力』と『魔術師』と『愚者』のタロットカードが集まったからこそ成せる技。
 『力』のタロットカードによって能力に目覚めた者達が、『魔術師』のタロットカードの力を得て魔法を使い、『愚者』のタロットカードの力によって技を覚えていく。

 ‥‥新しい世界の始まり。

 認めたくは無かったが、既にキッカケの種は撒かれている。
「うわぁ、何か本当にぐちゃぐちゃだね」
 廃墟と化したニューヨークの町を眺め、エリーが驚いた様子で口を開く。
 他のメイドからの報告を受けて現場に駆けつけてはみたものの、住民達は既に避難した後なのか、何処を捜しても見当たらない。
「まさかニューヨーク市民が全員能力者になったってわけじゃないよね?」
 嫌な予感が脳裏を過ぎり、エリーがボソリと呟いた。
 これほど派手に破壊活動が行われていたにも関わらず、ニューヨーク市民の死体が見当たらないのだから、その可能性も否定する事は出来ない。
「‥‥最も危惧していた事態になったか‥‥」
 携帯電話を握り締めながら、プラナスがニューヨークの街を睨む。
 ニューヨーク市民を避難させるため、アメリカ大統領であるワイズマンと連絡を取っていたのだが、暴動が確認されたのと同時にニューヨーク市警察と連絡が取れなくなり、派遣した軍隊まで消息を絶っているらしい。
「はやや〜パンチ一発でビルを破壊してるですよ〜。それにしても、何処に向かっているんでしょうねえ?」
 不思議そうに首を傾げ、ベルが翔にしがみつく。
 能力者達はみんな同じ咆哮を目指して破壊活動をしているらしく、ビルの破壊された跡がまるで道のようになっている。
「‥‥行こう。何か手掛かりがあるはずだ」
 そう言って翔がゆっくりと歩き出す。
 その先に何が待っているのか、知るために‥‥。

●執事・キャスト
 マコト役:皇・皇(fa0043)
 リャン役:羅蓮華(fa1695)
 エルティーシャ役:大宗院・真莉(fa3033)
 村井 琢磨役:辰巳 空(fa3090)

●執事・パート
「‥‥何だよこれ。まるでカードの力を表の世界にまで知らしめたいみたいじゃないか」
 信じられない様子でキャサリンの死体を見つめ、マコトが拳をぶるりと震わせる。
 キャサリンの死体が発見されたのは、つい明け方。
 彼女の死体を目の当たりにしてパトリシアも言葉を失っている。
「まだ、『女帝』の能力は使える様ですので、消滅したわけではない様です」
 自分のカードの力を感じ取り、エルティーシャが辺りを見回した。
 どうやらキャサリンは『愚者』達に命を狙われている事を察知して、新たな身体に力を移し変えた後らしい。
「それじゃ、彼女が何処に消えたのか捜しだす事が出来るの?」
 ハッとした表情を浮かべ、パトリシアがエルティーシャを睨む。
「とりあえず、試してみます‥‥」
 『女帝』のタロットカードに念を込め、エルティーシャがゆっくりと目を閉じた。
 ‥‥廃墟と化したニューヨーク。
 暴徒と化した能力者達‥‥。
 ‥‥ビルの上に立つ占い師‥‥。
 そこで『女帝』の気配は途絶えた。
 彼女に気づかれたのかも知れない。
 何らかのプロテクトが発動し、『女帝』の居場所が分からなくなった。
「どうやら駄目だったみたいだね。‥‥お嬢様。どうしますか?」
 後ろからパトリシアに抱きつき、リャンが妖しく耳元で囁きかける。
「ひょっとして、あなた達には見えなかったの?」
 キョトンとした表情を浮かべ、パトリシアがエルティーシャの顔を見た。
 どうやら『女帝』のヴィジョンを見る事が出来たのは、ふたりだけだったようである。
「‥‥ニューヨークですか。正直言って、あの町は嫌いです。‥‥人間の虚栄が見える様で‥‥」
 何処か悲しげな表情を浮かべながら、琢磨が視線を逸らして溜息を漏らす。
 だからと言って、せっかくの手掛かりを無駄にするわけには行かない。
 仕方なく琢磨はパトリシア達と共にニューヨークの町に向かう事にした。

●シーン3 力パート
「捜せ! まだ、この近くにいるはずだ!」
 殺気に満ちた表情を浮かべ、アズエルが能力者達に命令を出す。
 能力者達は何かに取り憑かれたようにビルを破壊し、何処かに隠れているはずの『女帝』を捜していく。
「あなたが、ボスだね。カードの力をこんな風に使っちゃダメでしょ!」
 不機嫌な表情を浮かべながら、エリーが子供っぽく怒って『力』のタロットカードを解放する。
 それと同時に能力者達が反応し、一瞬にしてエリーの力を吸収した。
「‥‥エリーの力を吸収しただと!?」
 唖然とした表情を浮かべる翔。
 しかし、能力者達が容赦なく襲いかかってくる。
「きゃあ! 襲ってきたですよ〜!」
 すぐさま『太陽』のタロットカードの能力を解放し、ベルが一瞬にして能力者達の目を眩ませた。
「だ、駄目だ! 『太陽』の力まで取り込んでいる!?」
 唖然とした表情を浮かべながら、翔がチィッと舌打ちする。
 能力者達は全身に漲る力に興奮し、全力で攻撃を仕掛けてきた。
「こ、こっちに来ないで欲しいですよー」
 慌てた様子で『太陽』のタロットカードを掲げ、ベルが幻影を作り出して逃げていく。
 そのため、能力者達は血の飢えた獣のような咆哮を上げ、障害物となるものを木っ端微塵に破壊した。
「雑魚は私に任せて翔様はマスターカードを。なに、この程度の奴らに負けはしません」
 ローラーブレードの車輪を『戦車』の力で回転させ、プラナスが高速移動しつつ一気に間合いをつめ、『死神』のタロットカードを解放して能力者を倒していく。
「兎に角、少しでも何とかしないとね。『力』のカードの本当の能力は勇気なんだから!」
 『力』のタロットカードが一時的に使えなくなったため、エリーが別のタロットカードを使って能力者達の相手をする。
 その間に翔は能力者達の追撃から逃れ、アズエルの元へ走っていく。
「‥‥さて、始めようか!」
 そしてプラナスは『恋人』のタロットカードを解放して分身を作り、『皇帝』と『法王』の力を使って能力者達を足止めするのであった‥‥。

●シーン4 追加パート
「よぉ、坊ちゃん。俺達のショーを楽しんでくれたか? せっかくだからアニキの分まで楽しんでくれや」
 邪悪な笑みを浮かべながら、アズエルが翔を挑発する。
「悪いが、その『力』‥‥封印させてもらう!」
 すぐさまブランクカードを構え、翔がアズエルの力を封印しようとした。
 しかし、アズエルは全身の筋肉を隆起させ、必殺のパンチで翔の身体をふっ飛ばす。
「ぐはっ!」
 ビルに激突して血反吐を吐き、翔がショックで意識を失った。
「あちゃー‥‥、マズイところに来ちゃったな!」
 気まずい様子で視線を逸らし、マコトが頭を抱えて溜息をつく。
 『女帝』の気配を追って辿り着いた場所‥‥。
 ‥‥そこにはアズエル達がいた。
「気が進まないけど‥‥、助けましょう」
 手の甲に浮かんだ紋章を気にしながら、パトリシアがタロットカードの力を解放する。
 それと同時に能力者達が現れ、咆哮をあげて攻撃を仕掛けていく。
「‥‥何だか汗臭いなぁ。みんな、おフロに入っているの?」
 能力者達の攻撃をかわしていきながら、リャンがタロットカードの力を解放する。
 この場所に来てからパトリシアの様子がおかしいため、何処かに『女帝』が隠れている事は間違いないが、残念ながら彼女を捜している余裕は無い。
「‥‥どうやら冗談は通用しないらしいな」
 『法王』のタロットカードを解放し、マコトが広範囲に法の鎖を展開する。
 しかし、能力者達には通用せず、何故か吸収されてしまう。
「一体、どうなっているんだ!? あり得ない!」
 信じられない様子で能力者達を睨みつけ、マコトが汗を流して後ろに下がる。
 ‥‥何かがおかしい。
 うまく説明する事は出来ないが、今までとは何かが違う。
「みんな大丈夫!」
 何とか能力者達を倒し、エリーがマコト達と合流する。
 それと同時にアズエルが一気に間合いをつめ、拳に力を集めてエリーを殴ろうとした。
「ここで、私がいなくなってしまっては、今の私も消えてしまいます」
 『女帝』のタロットカードを解放し、エルティーシャがアズエルの力を封印する。
 そのため、アズエルは一瞬だけ『力』を失い、無防備な状態になった。
「あなたは‥‥、兄にも勝てなかったみたいですね。チェック・メイト」
 『運命の輪』を使って動きを読み取り、琢磨が『恋人』を兵器化した作ったレーザー砲付武装バイクで体当たりを仕掛ける。
「ぐわあああ!」
 『力』の暴走。
 その表現が最も分かりやすい表現であった。
 『力』のタロットカードが暴走した事でアズエルの身体はゴム風船のように膨らみ、『パァン』と派手な音を立ててふっ飛んだ。
「‥‥妙だな。封印する事が出来ない‥‥」
 ブランクカードを高々と掲げ、琢磨が不思議そうに首を傾げる。
 ‥‥封印する事が出来ない。
 つまりアズエルは囮だったと言う事だ。
「やはり、徐々に未来は変わっています。いい方向へ変わってくれているといいのですが」
 何処か寂しそうな表情を浮かべながら、エルティーシャが空を見上げて呟いた。
 何かをキッカケにして、未来が変わりつつある事は間違いない。