ゲートのことが知りたいだと? ……なるほど、殊勝なことだ。 たいして役に立つとも思えないが、精一杯説明してやるから、しっかり聞くんだぞ。 クリスティーナ・カーティス(jz0032) |
△ゲート内部のイメージ
ゲートとは、この世界と並行世界を結ぶトンネルのようなものであるとされています。
その実態は天魔の世界と我々の世界をつなぐ時空の穴であり、敵にとっては侵略の橋頭堡・エネルギー集積のための装置、サーバントやディアボロを排出するためのジェネレーター、結界を作成するための機関……など数多くの意味を持ち、撃退士にとって破壊しなければならない装置です。
ゲートそのものに厚みはほとんど存在しませんが、ゲートの内部は別空間につながっており、そのゲートを設置した天使・悪魔の力によって、入った瞬間に最深部が見えるものから一週間以上をかけて数百名単位で探索しなければいけないものまで深さが変化します。
また我々とは概念が違うのか、エレベーターのようなものは原則存在せず、最深部へは自分の足で行く必要があります。
内部のつくりはゲートの主により千差万別ですが、概ね植物と金属を組み合わせて出来上がったような材質でできており、傷つけても自動的に修復をするようになっています。
内部に満ちた空気そのものが人間には致命的な毒のようなものであり、一般人はゲートに侵入した瞬間に魂や精神力を奪われてしまいます。撃退士は、アウルで肉体を保護・適応させる事で死は避けられるものの、通常であれば戦闘に割り当てるアウルの一部を保護に回すことになるため、ゲート内では身体能力が低下してしまいます。
△ゲート
人間界と平行世界とをつなぐ『ゲート』。
作成することができるのは、天使・悪魔のほか、一部のヴァニタス・シュトラッサーであり、作成するにはそれまでその天魔が積んできた経験の2割を対価として支払わなければなりません。
単純な通り道として作成するには割の合わない創造物ですが、その大きな投資を補えるのメリットが存在します。
感情・魂は、天使・悪魔の力になるものです。価値のあるそれらを20も吸収すれば、もっとも弱い天魔であれば(3000吸収すれば上位天魔であっても)ゲート作成に費やした能力を取り戻すことが可能です。
仮に下級悪魔が人口10万人の都市の住人全員の魂を吸収した場合、一気に旅団長~少将クラスの力を持つことも可能です。
天使にとって支配の目的は、自らの力となる『感情』の吸収と、サーバントの原料となる『肉体』の回収にあります。
感情は、ゲートを設置した後であれば自動的に集積されていきますが、知的生物(地球では人間)の感情は、その他の生物のそれよりも遥かに良質なのです。
また、感情が抜けきった知的生物の肉体は、サーバントを作るための主原料となります。
そのため支配地域において無意味な殺戮が起こることはあまり多くありませんが、一方で、多くの人間のなかの一人や二人は彼らにとって誤差であるため、より強い感情を引き出すために『非人道的な方法』が取られることは珍しくありません。
悪魔にとって支配の目的は、自らの力となる『魂』の吸収と、ディアボロの素体となる『肉体』の回収です。
冥魔ゲートの中では、人間や動物の肉体から魂を引き剥がそうとする力が働きます。この効果を一定以上の期間受け続けることで、魂の定着率が下がると、魂は吸いだされてしまいます。
魂はゆるやかな支配の中で、肉体との定着率をじっくり下げてから回収したほうが、良質なエネルギーになるようです。
魂を吸い出す前に大量殺戮をしてしまうと、取得する魂そのものがなくなってしまうこともあり、理知的なデビルは一部の見せしめ的な処刑、脱出を図った者の粛清といった場合のみ殺戮をおこなうようです。
ゲートには作成時のリスクのほかにも、いくつかの問題点があります。
ゲートを維持するためには、内部に存在する『コア』と呼ばれる透明な物質に力を注ぐ必要があります。
しかしそのコアは非常にもろく、守りを失った場合、撃退士の攻撃を数発受ければたちまち壊れてしまうものがほとんどです。
一度コアが壊れると、
・結界が解除されてしまう
・集まっていた感情、魂が放出されてしまう
・ゲートの復活が基本的にはできなくなる
ゲート内で撃退士が戦闘を行なう際は、前述した理由により原則20%の能力低下という影響を受けます。
この能力低下はゲートの質やゲート主の性質なども影響し、若干の変化があることがありますが、基本的には装備コストを除いた全てのステータスに影響します。(ただし物によっては装備コストに影響がでるゲートも存在します)
そのため、コアを破壊するためゲート内部に踏み込む必要のある場合などは、通常よりも慎重な行動が求められるのです。