発注に際しての注意など
●主人公の性別
男女問いません。人外もそれなりに書けます。
年齢は、やや若いほうが書きやすいかもしれません。
●作品の傾向など
【得意ジャンル】
・ファンタジー
(ハイファンタジー/エブリディマジックどちらも。設定次第では異世界転移なんてものもありかも知れません)
・ほのぼの
・切ない系
・何気ない日常(学園ものなど)
・恋愛
(ボーイミーツガールや、甘酸っぱいものを好みます。ほんわかとした空気を大事にします)
・和風
・歴史(西洋史>日本史)
・時間もののSF(年齢操作やちょっとした時間移動など)
・妖怪など
・ほんのりホラージャパネスク系
【苦手ジャンル】
・戦闘描写
・ミリタリーもの
・スプラッタ系
・えっち系
・同性愛描写
いずれも過度の描写は好みません。
ほんのりと匂わせるくらいでしたら、大丈夫です。
※また、作品傾向として、童話っぽい言葉遣いをわざと用いることがございます。
もしご希望ありましたら、発注文の冒頭に【童話風】のタグを入れて頂きますと、それっぽく描写するようにしたいと思います。
こだわりのある方などはこちらに掲載しているサンプルなども参考にしていただけると、とてもありがたいです。
文体としては、主に三人称小説です。
指定ありましたら、一人称小説、軽めのザッピングなどもある程度は可能かと思います。
●発注の際に出来れば記載をお願いしたいこと
複数人数でのノベルの場合、呼称がわかりますととても助かります。
ない場合はこちらが雰囲気で決めてしまうこともありますので、こだわりがある場合は記述をおねがいいたします。
また、固有名詞が難読だったりする場合、ふりがなについての注意書きがあると嬉しいです。
!注意!
現在、MS業務も行なっております。
そのため、MS業務との兼ね合いも考え、以降はノミネートで少数受注→納品を主とさせてもらいたく思います。
もし、どうしてもとおっしゃる方がいらっしゃいましたら、ファンレター等であるいは相談にのらせていただきます。
過去、テラネッツ時代にも僅かな期間ではありましたがMS業もしておりました。正直あまり参考にはならないですが、世界観を把握しやすい立場にあリますので、ご参考までに。
男女問いません。人外もそれなりに書けます。
年齢は、やや若いほうが書きやすいかもしれません。
●作品の傾向など
【得意ジャンル】
・ファンタジー
(ハイファンタジー/エブリディマジックどちらも。設定次第では異世界転移なんてものもありかも知れません)
・ほのぼの
・切ない系
・何気ない日常(学園ものなど)
・恋愛
(ボーイミーツガールや、甘酸っぱいものを好みます。ほんわかとした空気を大事にします)
・和風
・歴史(西洋史>日本史)
・時間もののSF(年齢操作やちょっとした時間移動など)
・妖怪など
・ほんのりホラージャパネスク系
【苦手ジャンル】
・戦闘描写
・ミリタリーもの
・スプラッタ系
・えっち系
・同性愛描写
いずれも過度の描写は好みません。
ほんのりと匂わせるくらいでしたら、大丈夫です。
※また、作品傾向として、童話っぽい言葉遣いをわざと用いることがございます。
もしご希望ありましたら、発注文の冒頭に【童話風】のタグを入れて頂きますと、それっぽく描写するようにしたいと思います。
こだわりのある方などはこちらに掲載しているサンプルなども参考にしていただけると、とてもありがたいです。
文体としては、主に三人称小説です。
指定ありましたら、一人称小説、軽めのザッピングなどもある程度は可能かと思います。
●発注の際に出来れば記載をお願いしたいこと
複数人数でのノベルの場合、呼称がわかりますととても助かります。
ない場合はこちらが雰囲気で決めてしまうこともありますので、こだわりがある場合は記述をおねがいいたします。
また、固有名詞が難読だったりする場合、ふりがなについての注意書きがあると嬉しいです。
!注意!
現在、MS業務も行なっております。
そのため、MS業務との兼ね合いも考え、以降はノミネートで少数受注→納品を主とさせてもらいたく思います。
もし、どうしてもとおっしゃる方がいらっしゃいましたら、ファンレター等であるいは相談にのらせていただきます。
過去、テラネッツ時代にも僅かな期間ではありましたがMS業もしておりました。正直あまり参考にはならないですが、世界観を把握しやすい立場にあリますので、ご参考までに。
ノベルサンプル1(現代モノファンタジー掌編・男性一人称)
サンタさんなんか、いないんだよってみんなは言う。
でもそういうことを言われても、クリスマスはあるわけで。
「……寒い」
ぼくはわずかにぶるっと震えながら、外出着に着替える。
普通はクリスマスなんて、家族や恋人と過ごすのだろう。
まあ、ぼくには残念ながらそんな相手はいない。
だから気楽に外出もできるわけなんだけど。
「それにしても雪が降りそうだなぁ……ホワイトクリスマスか」
東京でホワイトクリスマスなんて、何年ぶりの話だろう? ぼくはちょっとそれには胸踊らせつつ、アパートのカギをかける。
街は光の渦だった。いわゆる、クリスマス・イルミネーション。あちらこちらでケーキも売ってるし、美味しそうなチキンの匂いもする。いや、ターキーだろうか?
まあ、ぼくはそんな食事にも、縁はないんだけどね。そうつぶやきながら街をぼんやりとうろつく。もちろん目的地はあるのだけど、まだそこに行く時間じゃないし、たまにはこうやって街の喧騒を眺めるのもいいだろう。
あ、あの手袋はとてもあたたかそうだ。
自分へのご褒美で買ってしまおうか……ちょっと悩む。
寒さに負けて入ったカフェで、ポケットに入れていたケータイが鳴る。
そろそろ集合の時間らしい。
ぼくは手にしていたキャラメルマキアートをがばっとあおると、ぼくは立ち上がってゴミを片付け、そして店の重い扉を開けた。
吹き込んでくるのは冷たい風――ではなく、春のようなやわらかな日差し。
「メリークリスマス」
ぼくはそうそっと呟いて、扉の奥へと。
サンタクロースなんかいないんだよって、みんなは言う。
でもそれじゃあ、いまのぼくは何だろう。
白い髭を蓄えて、赤い上下を着て、トナカイがひくソリに乗ってる。
……メリークリスマス、世界のみんな。
みんながサンタなんかいないといっても、ぼくは、サンタクロースは確かにいる。
証明する手段はあまりないけれど、でもきっと、君も待っていて。
ぼくらサンタクロースは、みんなを等しく愛しているから。
でもそういうことを言われても、クリスマスはあるわけで。
「……寒い」
ぼくはわずかにぶるっと震えながら、外出着に着替える。
普通はクリスマスなんて、家族や恋人と過ごすのだろう。
まあ、ぼくには残念ながらそんな相手はいない。
だから気楽に外出もできるわけなんだけど。
「それにしても雪が降りそうだなぁ……ホワイトクリスマスか」
東京でホワイトクリスマスなんて、何年ぶりの話だろう? ぼくはちょっとそれには胸踊らせつつ、アパートのカギをかける。
街は光の渦だった。いわゆる、クリスマス・イルミネーション。あちらこちらでケーキも売ってるし、美味しそうなチキンの匂いもする。いや、ターキーだろうか?
まあ、ぼくはそんな食事にも、縁はないんだけどね。そうつぶやきながら街をぼんやりとうろつく。もちろん目的地はあるのだけど、まだそこに行く時間じゃないし、たまにはこうやって街の喧騒を眺めるのもいいだろう。
あ、あの手袋はとてもあたたかそうだ。
自分へのご褒美で買ってしまおうか……ちょっと悩む。
寒さに負けて入ったカフェで、ポケットに入れていたケータイが鳴る。
そろそろ集合の時間らしい。
ぼくは手にしていたキャラメルマキアートをがばっとあおると、ぼくは立ち上がってゴミを片付け、そして店の重い扉を開けた。
吹き込んでくるのは冷たい風――ではなく、春のようなやわらかな日差し。
「メリークリスマス」
ぼくはそうそっと呟いて、扉の奥へと。
サンタクロースなんかいないんだよって、みんなは言う。
でもそれじゃあ、いまのぼくは何だろう。
白い髭を蓄えて、赤い上下を着て、トナカイがひくソリに乗ってる。
……メリークリスマス、世界のみんな。
みんながサンタなんかいないといっても、ぼくは、サンタクロースは確かにいる。
証明する手段はあまりないけれど、でもきっと、君も待っていて。
ぼくらサンタクロースは、みんなを等しく愛しているから。
ノベルサンプル2(和風時代物ファンタジー掌編・女性一人称)
おかげまいり
背負っている風呂敷包みのなかには、当座の着物と枕。
なるべく荷物の量を減らすよう――そう、旅の経験がある人たちに言われていた。道程の途中にある宿場町で、必要なものは揃えられるからと。
それでもなんとなく心配で、懐にこっそり忍ばせているものがある。おっかさんが小さい時に作ってくれた、小さな守り袋だ。
おっかさんは私が幼い頃――先だって言った守り袋をくれてまもなくだ――に儚くなった。その後、おとっつぁんに言われて奉公に出るようになったのだけれど、奉公先の呉服店はもともとおとっつぁんとも親しい仲だったらしくとても優しくて、文字の読み書きも満足に出来なかった私に読み書き算盤を叩きこんでくれた。年頃になると、やがて夫婦になる相手にも引きあわせてくれた。
といっても相手も呉服店でやはり奉公していた丁稚上がりの人で、私ともそう浅い付き合いではない。自分も、好ましく思っていた相手だった。
でも、まだ夫婦になるのがなんとなくおっかなびっくりで、せめてものわがままで、私は結納の前におかげ参りに行きたいと言った。この機会を逃せばきっと行くことも難しくなるだろうから。何故か急に行きたいと思ってしまったのだ。旦那様や仲間たちは驚いたようだったけれど、清い身体のうちに見てみたかったのだ。念のため、おとっつぁんにもそのことを言うと、一瞬びっくりしていたけれどすぐに何か察したように認めてくれた。
「おまえのおっかさんもきっと喜ぶだろうよ」
それにしても、女の一人旅は危険じゃないのかと何度も諭された。
それでも私は何故か行きたくてたまらなくて……おっかさんの守り袋を胸に押し抱いたまま素直にそう言うと、旦那様も納得してくれたようだった。
まるでおっかさんが、守ってくれているかのように。
それは旅の途中でもそうだった。おかげ参りは人も多くて大変だと聞いていたが、なんだかするすると順調に進んで、ふと気がつくともう伊勢は目の前だった。人の波にうまく乗れたのが逆に良かったのかも知れない。でも、おっかさんの守り袋のおかげの気もして、私はぎゅっと懐に入れてあるそれを握りしめた。
そしてとうとう、お伊勢さんに到着した。
私はその瞬間、身体がふっと軽くなった気がした。まるで憑き物が落ちたかのように。
私は空を仰いだ。お天道様が輝くその周りで、ぴかぴかと光るものが見える気がする。それに目を凝らしてみると、遠い昔に見たっきりのおっかさんの笑顔が浮かんでいた。
「おっかさん……?」
私は手を伸ばす。でもそれはするりと抜け落ちてしまう。
悔しくて、悲しくて。私は守り袋を握りしめて、必死になって叫ぶ。
「おっかさん……!」
するとおっかさんはふわりと近づいてきた。そして、私が握っている守り袋にそっと触れる。随分くたびれていたはずのその守り袋は、その一瞬で純白の輝きを取り戻した。
そして――唐突に頭の中がいっぱいになった。
お伊勢さんの巫女の家系であったおっかさん。
ある日、若い頃のおっかさんは、若い侍と恋に落ちる。――おとっつぁんだ。
巫女としての力はそれでもなお失うこと無く、しかし江戸の暮らしはおっかさんの身体を蝕んでいって。
私にくれたお守りは、そんなおっかさんが最後の力で作ってくれたもの。
……気がつくと、私の目には涙があふれていた。
……おっかさん。おとっつぁんと幸せそうに暮らしていたおっかさん。過去を全部捨てて、江戸で暮らしたおっかさん。
そしてその巫女の力は、きっと今は私の中にある。私は戸惑った。だって、おっかさんの力は大きすぎて、私が使えるとは思えない。
すると、天女のようなおっかさんが微笑んだ。
……このお守りに、力を封印してあげる。また。
おっかさんの透き通る指が、お守り袋にまた触れる。澄んだ氣がその守り袋に一瞬にして閉じ込められた。
――これで大丈夫。
おっかさんは微笑んでいた。
そして――私は江戸に帰り、約束通り結納を行い、祝言を上げた。
おっかさんの守り袋は今も懐に入っている。
もうすぐやや子が生まれるけれど、その子が男の子であることを祈っておこう。
巫女の血は、女によって受け継がれるものだから。
背負っている風呂敷包みのなかには、当座の着物と枕。
なるべく荷物の量を減らすよう――そう、旅の経験がある人たちに言われていた。道程の途中にある宿場町で、必要なものは揃えられるからと。
それでもなんとなく心配で、懐にこっそり忍ばせているものがある。おっかさんが小さい時に作ってくれた、小さな守り袋だ。
おっかさんは私が幼い頃――先だって言った守り袋をくれてまもなくだ――に儚くなった。その後、おとっつぁんに言われて奉公に出るようになったのだけれど、奉公先の呉服店はもともとおとっつぁんとも親しい仲だったらしくとても優しくて、文字の読み書きも満足に出来なかった私に読み書き算盤を叩きこんでくれた。年頃になると、やがて夫婦になる相手にも引きあわせてくれた。
といっても相手も呉服店でやはり奉公していた丁稚上がりの人で、私ともそう浅い付き合いではない。自分も、好ましく思っていた相手だった。
でも、まだ夫婦になるのがなんとなくおっかなびっくりで、せめてものわがままで、私は結納の前におかげ参りに行きたいと言った。この機会を逃せばきっと行くことも難しくなるだろうから。何故か急に行きたいと思ってしまったのだ。旦那様や仲間たちは驚いたようだったけれど、清い身体のうちに見てみたかったのだ。念のため、おとっつぁんにもそのことを言うと、一瞬びっくりしていたけれどすぐに何か察したように認めてくれた。
「おまえのおっかさんもきっと喜ぶだろうよ」
それにしても、女の一人旅は危険じゃないのかと何度も諭された。
それでも私は何故か行きたくてたまらなくて……おっかさんの守り袋を胸に押し抱いたまま素直にそう言うと、旦那様も納得してくれたようだった。
まるでおっかさんが、守ってくれているかのように。
それは旅の途中でもそうだった。おかげ参りは人も多くて大変だと聞いていたが、なんだかするすると順調に進んで、ふと気がつくともう伊勢は目の前だった。人の波にうまく乗れたのが逆に良かったのかも知れない。でも、おっかさんの守り袋のおかげの気もして、私はぎゅっと懐に入れてあるそれを握りしめた。
そしてとうとう、お伊勢さんに到着した。
私はその瞬間、身体がふっと軽くなった気がした。まるで憑き物が落ちたかのように。
私は空を仰いだ。お天道様が輝くその周りで、ぴかぴかと光るものが見える気がする。それに目を凝らしてみると、遠い昔に見たっきりのおっかさんの笑顔が浮かんでいた。
「おっかさん……?」
私は手を伸ばす。でもそれはするりと抜け落ちてしまう。
悔しくて、悲しくて。私は守り袋を握りしめて、必死になって叫ぶ。
「おっかさん……!」
するとおっかさんはふわりと近づいてきた。そして、私が握っている守り袋にそっと触れる。随分くたびれていたはずのその守り袋は、その一瞬で純白の輝きを取り戻した。
そして――唐突に頭の中がいっぱいになった。
お伊勢さんの巫女の家系であったおっかさん。
ある日、若い頃のおっかさんは、若い侍と恋に落ちる。――おとっつぁんだ。
巫女としての力はそれでもなお失うこと無く、しかし江戸の暮らしはおっかさんの身体を蝕んでいって。
私にくれたお守りは、そんなおっかさんが最後の力で作ってくれたもの。
……気がつくと、私の目には涙があふれていた。
……おっかさん。おとっつぁんと幸せそうに暮らしていたおっかさん。過去を全部捨てて、江戸で暮らしたおっかさん。
そしてその巫女の力は、きっと今は私の中にある。私は戸惑った。だって、おっかさんの力は大きすぎて、私が使えるとは思えない。
すると、天女のようなおっかさんが微笑んだ。
……このお守りに、力を封印してあげる。また。
おっかさんの透き通る指が、お守り袋にまた触れる。澄んだ氣がその守り袋に一瞬にして閉じ込められた。
――これで大丈夫。
おっかさんは微笑んでいた。
そして――私は江戸に帰り、約束通り結納を行い、祝言を上げた。
おっかさんの守り袋は今も懐に入っている。
もうすぐやや子が生まれるけれど、その子が男の子であることを祈っておこう。
巫女の血は、女によって受け継がれるものだから。