1皿目「キャラ作成はアズキチョコ味」
お待たせしました! 『恋と冒険の学園TRPG エリュシオン』のwebリプレイがスタートです。ビター&スイートな二人のキャラクターを中心に、久遠ヶ原学園で巻き起こる大騒動!
第1回は、キャラクター作成の様子をお送りしましょう。
「今日のテーマは、食べ物です!」
「食べ物! スイーツはありますか!?」
「ありますとも! 今、このテーブルに載っているようなものも出てくるかもしれません!」
「おおおおお!」
ここは練馬区、大泉学園のとある屋敷。テーブルの上には、おいしそうなケーキやお菓子。 そしてそれを見つめるのは……今回のリプレイに参加する面々!
■メンバー紹介
中恵光城:声優。他にも様々なスタイルでの歌唱提供やCDリリース、バンド活動など幅広く活躍中ですよ!
個人サイト( http://shule-aroon.sakura.ne.jp/ )、ツイッターアカウント( @tareko_mitsuki )
さいとうよしえ:
声優とTRPGにダブルデビューしたばかり。これからの活躍にご期待ください!
ツイッターアカウント( @saitoyoshie )
河嶋陶一朗:
冒険企画局のゲームデザイナーにして『恋と冒険の学園TRPG エリュシオン』デザイナー。
ブログ( http://d.hatena.ne.jp/garapa/ )、ツイッターアカウント( @higetoboin )
大高直樹:
冒険企画局の通称「期待されるほど期待値が高まる男」。
著書『迷宮キングダムリプレイ 辺境王国とチーズの森』ほか発売中!
「Role & Roll」のエリュシオンTRPGの記事もよろしくです!
ツイッターアカウント( @ootaka70k )
富永民紀:
冒険企画局のツイッター部員。
公式ツイッターアカウントは( @Bouken_jp )ですが、もちろん中の人なんていません!
※文中に出てくるこのようなリンクは、クリックすると注釈に飛ぶことができます。
河嶋:
今日は、いよいよ『恋と冒険の学園TRPG エリュシオン』を遊ぶ日でございます!
一同:
よろしくお願いしまーす!
さいとう:
お菓子沢山でゲームを遊ぶの、いいですね〜☆
大高:
テンションが上がりますよね!
中恵:
もしかして、ゲームの中にお菓子が出てくるまで食べられなかったりしますか?(笑)
富永:
大丈夫ですよ! どうぞどうぞ。
中恵&さいとう:
よかったー!
富永:
え、笑顔がまぶしいっ!
河嶋:
落ち着きましょう。こんな時はサイコロの目を数えるんです。
富永:
そうだ! 1、2、3、4、5、6……ああびっくりした……ええと、今日のセッションでは、僕がゲームマスター(GM)をすることになりました。よろしくお願いします。
一同:
はーい。
河嶋:
中恵さんと、さいとうさんをメインに、いろんな形でキャンペーンシナリオを遊ぶのもいいなあ、なんて考えているんですよ。
中恵&さいとう:
期待してます! いつかGMにも挑戦してみたいんですー。
富永:
そうでしたか! 参考にしてみてくださいね!(うわあ責任重大じゃんか……どきどき)
■まずはお菓子でウォーミングアップ
富永:
(さっそくケーキを選びつつ)食べたい種類のケーキがあれば、どうぞどうぞ。
中恵&さいとう:
ありがとうございます♪ あと、こちらでもお菓子を持ってきたのでどうぞー。
大高:
アルフォートがあるじゃないですか! 素晴らしい。
河嶋:
セッション向きの食べ物を、よくお分かりで!
中恵&さいとう:
いろいろ予習してきました、特に食べ物は!
富永:
ありがとうございます。いただきまーす (はぐはぐ)。『エリュシオン』の世界について、ちょっとおさらいをしましょうか。
さいとう:
さんせい〜! o(^_^)o
大高:
(モグモグ)えーっと、「偶然、この久遠ヶ原学園にやって来た僕たち私たちは……」
中恵:
ぜんぜん偶然じゃないと思います(バッサリ)。
大高:
素早いツッコミありがとうございます!
富永:
久遠ヶ原学園は、人類の敵である「天魔」と戦う人を育成する組織でございます。天魔とは、天使や悪魔と呼ばれる異世界の存在です。天魔たちが、人類を勢力拡大のための資源にしてしまうため、人類は存亡の危機に立たされているのです。
中恵:
そして、私たちみたいに天魔と戦う人は、撃退士(ブレイカー)って呼ばれるんですよね?
富永:
はい。皆さんは一人前の撃退士になるべく、この学園に入学したのでした。
さいとう:
世界を守る大事な役なんですよね! ポヤポヤッとしてるキャラでも大丈夫なんでしょうか〜?
中恵:
平気だよー、きっと何とかなる!
大高:
油断してはいけません。天魔との戦いは大変ですからね。
河嶋:
天魔との戦いが大変になるのは、GMさんのせいもあると思いまーす。
中恵:
そういえば、大高さんもエリュシオンTRPGのGMをしてますもんね?
大高:
お気づきになりましたか……ふふふ、今回は僕もプレイヤーで参加するのです。最強の敵になれる男こそ、最強の味方になる! 連載っぽくて燃えませんか?
富永:
その連載だと、「奴は、GM最強四天王の中でも一番の小物よ……」とか言われちゃう危険があるような。
さいとう:
「最強四天王」っていう言葉が、すでに何かおかしい気がしますよ〜?
富永:
とにかく、大高さんのポジティブエナジーは伝わりました!
河嶋:
そんなこんなで今回は、富永さんのGMはいかがかなと!
富永:
はいー。こういう時に備えて、夕方のファストフードに毎日通ってましたから! 学生成分はがっつり補充してますよ。
大高:
僕は、皆さんのお役に立つ後輩キャラをばっちり作りますよ!
さいとう:
もちろん、私たちも張り切ってキャラクター作りますよ〜 o(^▽^)o
中恵:
前にルールをチラ見した時から、変わっている所もあるかもだね!
富永:
(ドキッ)そろそろ始めましょうかねー!
■入学開始!
富永→GM:
エリュシオンTRPGのキャラクター作成は、次のような手順で進めます(基本ルールブックp14を参照。以後、「p○○」表記は基本ルールブックのページ数を指します)。
(1)レベルの決定:撃退士の強さを表します。作成時にはレベル1となります。(p14)
(2)学籍情報の決定:名前、国籍、性別、年齢、ジョブ(才能の分野)などを決めます。(p14)
(3)スケジュールの決定:授業や放課後のスケジュールを決めます。(p18)
(4)内申の決定:能力値、副能力を決めます。(p40)
(5)健康状態の決定:《生命力》、《アウル》を決めます。(p40)
(6)携行品の決定:アイテムを決めます。(p40)
GM:
まずは、レベルの決定です。今回はレベル1から始めてみましょう。
一同:
はーい。
GM:
次に、学籍情報です。久遠ヶ原学園は世界中から人材が集まるので、名前も国籍も自由です。初等部から大学院まであるので、年齢を参考にしつつ、どこで学んでいるかを決めます。年齢は、「外見の年齢」を指すと考えてください。
中恵:
つまり、見た目は16才だけど中身は……ということができるんですよね?
GM:
はい。ズバリでございます。
中恵:
了解です。イメージ固まってきました。
GM:
もし名前を変えたければ、「苗字決定表」や「名前決定表」で決めてもいいですよ?(p16をチラッと見せつつ)
さいとう:
前に考えてみたキャラが、わりとお気に入りなので、そのままいきます〜。
大高:
あっ、僕もキャラの名前は決めてきちゃいました!
GM:
(そっと表をしまいつつ)了解ですー。このペースなら、学籍情報は早く決まりそうですね。ジョブに進みましょう。
■わくわくジョブタイム
GM:
基本ルールブックのジョブは、7種類あります。
(1)ルインズブレイド:攻守で活躍できる剣士(p26)
(2)インフィルトレイター:射撃戦のエキスパート(p28)
(3)ダアト:攻撃と支援に長けた秘術使い(p30)
(4)ディバインナイト:光の加護で高い防御力を誇る騎士(p32)
(5)アストラルヴァンガード:回復や防護が得意な光の術師(p34)
(6)阿修羅:闇に属する物理接近戦の達人(p36)
(7)鬼道忍軍:古来より続く忍者の一派(p38)
中恵:
鬼道忍軍でゆきます。密やかにガツンと狙います。たぶん。
さいとう:
ディバインナイトにします。ガッチリ守りますよ〜╰(*´︶`*)╯
中恵:
うまくコンビネーション決めたいね!
河嶋:
ちょうど、お二人が光(ディバインナイト)と闇(鬼道忍軍)に分かれていて、いいですね。
大高:
ふむふむ。ではこちらは……(書き書き)。
GM:
大高さん、隠さなくてもいいんですよ?
■何年何組? なにが好き?
GM:
ジョブが決まったら、皆さんのクラス、学園に来た経緯、好きなものと嫌いなものを決めます。
中恵&さいとう:
好きなものと嫌いなものは決めてありまーす!
GM:
早っ! そ、そうですか。クラスは同じにしましょうか?
中恵:
はい、高等部の3年26組でお願いします。サイコロで何となく決めてみました。
さいとう:
3年26組の仲間たち、ですね☆
河嶋:
「我々は、この人間たちと行動を共にするぞ」
GM:
何ですか急に。
河嶋:
分かりにくいですか? では「ワレワレハ、コノニンゲンタチト……」
中恵:
声がすっごい不自然!
GM:
自分のことを「我々」って呼ぶ時点で、地球外なサムシングを感じるわけですが。
河嶋:
はい、そんな風に見えるキャラでいきます。
さいとう:
正体不明な人ですね (・_・;)
大高:
そもそも「人」なんですか?
GM:
もちろんですよ、宇宙人も「人」として認めてあげなければ。
河嶋:
宇宙人なんて言ってませんよ、留学してるだけ。ザ・留学生!
GM:
なるほど! 謎はそのうち明らかになるということで……えー、他の皆さんの経緯も決まっていたりしますか?
中恵&さいとう:
せっかくだから、サイコロも振ってみたいですね!
GM:
ありがとうございます! では「経緯表」(19p)があるので、それで決めましょう。6面体のサイコロ2個をご用意ください。
中恵&さいとう:
用意しましたー。
GM:
サイコロを2個ふって、小さい目を十の位、大きい目を一の位として読んでください。たとえば、1と5の目が出たら、「15」と読みます。この方法を、「D66方式」と呼びます(サイコロの読み方や、表の見方は、p9を参照)。
中恵:
はい。では振りまーす(コロコロ)……25です!
GM:
【野心】ですね! あなたのキャラクターは、地位、名誉、金を得るために撃退士になりたいようです。
中恵:
没落した名家という設定を考えていたので、ちょうどいいと思います。
(そう言いつつ、「あんこ」「お金」とつぶやいているキャラクター絵を見せる)
GM:
わ、わかりましたー。
さいとう:
次は私がいきま〜す(コロコロ)……55ですよ?
GM:
【好奇】です。あなたは好奇心が旺盛で、撃退士の養成学校がどんな所なのか知りたくてやって来ました。
さいとう:
珍しもの好きなんですね。じゃあ、いろんな食材を求めて学園をめぐりますよ〜。
GM:
ほう食材?
さいとう:
好きなものは料理なんです☆
大高:
中恵さんのキャラクターに興味をもったのも、好奇心なのかも?
河嶋:
違うタイプだからこそ強く惹かれる。ありですね。
■スケジュール:学園で何をしようかな?
GM:
学籍が決まったので、スケジュールに進みましょう。キャラクターシートのスケジュールの欄を使います。
中恵:
スケジュールって、学園ですることの予定を決めるんですよね?
GM:
です! 久遠ヶ原学園では、午前中に「授業」があり、放課後に「コミュ」があります。コミュというのは、部活や委員会などの活動ですね。ここでは、どんな授業やコミュをするかを選びます。
さいとう:
授業を受けないかもしれないけど〜、決めなくちゃダメなんですよね?
GM:
そうです。まずは授業について説明しましょう。久遠ヶ原学園の授業は、月曜日と火曜日は一般教養、水曜日と木曜日は専門科目、金曜日は自由選択になります。各曜日の授業を一つずつ選んで、スケジュールの授業欄に書き込んでください(p18)。スタート時の授業レベルは1になります。
一同:
はーい(シートに書き書き)。
GM:
授業を受けるとメリットがありますけれど、セッション中の皆さんは授業を受けないことも選べます。
中恵:
やっぱり、授業どころじゃなくなったりするのかな(笑)。
大高:
予言しましょう。きっと何かが起きます!(笑)
GM:
ちょっと何言ってるかわかりませんので、先に進みますね?(笑顔)
大高:
アッハイ。
GM:
では次に、放課後のコミュを決めましょう。月曜日と火曜日に初期コミュを選んで、スケジュールの放課後欄に書き込んでください(p20)。
中恵:
ううん、これはキャラ立ちに関係しそう。
GM:
授業やコミュで何を選んだらいいか迷ったら、ランダムでも決められますよ。授業をランダムに決めるなら、各ジョブのページにある「初期授業表」を使ってください。コミュをランダムに決めるなら、「初期コミュ表」(p20)を使ってください。
さいとう:
な、何とかなりそうです。せっかくだから、ジョブだけが持ってる専門科目を自分で選びたいな〜と。
中恵:
だよね!
GM:
ですよねー。ディバインナイトはp33、鬼道忍軍はp39に専門科目がありますよ。
さいとう:
頑張ります!☆ え〜と…… _φ(・_・ )
■能力値と副能力値:学力、青春力、政治力
中恵:
(考えつつ)スケジュールが決まると、能力値が決められるんですよね?
GM:
はい。スケジュールが決まると、内申の所にある能力値や副能力が決まります(p40)。能力値には3種類ありまして、〔学力〕、〔青春力〕、〔政治力〕です。〔学力〕は学習能力や思考力、〔青春力〕は冒険心や好奇心、〔政治力〕は集団を使う能力ですね。
中恵:
ふむふむ。
さいとう:
う〜んと…… _φ(・_・;)
GM:
ジョブとスケジュールで、能力値が基本的に決まります。ジョブごとにカオスレートという数値があるので、自分のジョブを「能力値表」(p40)と照らし合わせてください。
中恵:
鬼道忍軍のカオスレートは「−1」だから……8、10、12を能力値に割り振っていいんですね。それなら、〔政治力〕を12にしますよ。忍者っぽく、闇の力で学園に生きるって感じで!
GM:
かっこいいですね! そして副能力は、キャラクターの個性的な力を表すもので、友人を助けたりする時に役立ちます。授業やコミュの効果で副能力を獲得できるので、全てのキャラクターが持つわけではありません。
中恵:
せっかくだから、〔政治力〕につながりやすそうなコミュを選びたいです。部活がいいかなあ?
さいとう:
……うむむん _φ(-_-;) だいたい授業とコミュを選びました! チェックお願いしま〜す。
中恵:
わっ、早いよー!?
さいとう:
あれ、でも、もしかして説明を聞きのがしちゃった〜? (〃´・ω・`)ゞ
GM:
あわわ、先に話しちゃってごめんなさい!(汗) では、今度はさいとうさんに説明をば。
さいとう:
は〜い (*´□`*)
中恵:
その間に、授業とコミュを決めて追いつきまーす。
大高:
人によって、先に聞きたいところや決めたいところって違ったりしますよね。
河嶋:
わからないところはどんどん聞いてくださいねー。
中恵:
ありがとうございます!
■健康状態:《生命力》と《アウル》を決めよう
GM:
さて、スケジュールと内申が決まったので、健康状態を決めましょう。(p40)
さいとう:
だいぶキャラクターが出来てきましたね〜 p(^_^)q
中恵:
うん、折り返し点をすぎた! がんばろう。
GM:
健康状態では、《生命力》と《アウル》を決めます。《生命力》は肉体や精神の耐久力で、〔青春力〕が基本になります。これに、授業やコミュの効果による修正があれば足してください。
中恵:
たとえば、放課後に【バンド】のコミュに入っていれば、〔青春力〕に修正が入るから、《生命力》も高くなるんですよね?
河嶋:
そういうことです。バンドは生命(いのち)!
GM:
セッションの最中に授業やコミュに出ると、授業やコミュのレベルが上がる時があります。レベルが上がると修正が変わって、《生命力》や《アウル》の上限が上がる場合があります。
河嶋:
授業やコミュに真面目に出れば、その点でお得なのです。
さいとう:
《アウル》って、撃退士の特別な力でしたよね〜?
GM:
ですです。天界や冥界の影響を受けて発現する力です。ディバインナイトのさいとうさんは天界、鬼道忍軍の中恵さんは冥界の影響を受けていることになります。《アウル》は、他のキャラクターを助けたり、スキルを使ったりすると消費します。
さいとう:
私は天界系だから、《アウル》の色もパール系だったりするかも!
GM:
雰囲気が出てきましたねー。さて、《アウル》の基本は、〔学力〕と〔政治力〕の判定値の平均になります。
中恵:
うーん! やっぱり《アウル》は沢山は持てないんですね。
大高:
スタート時には全員1点ずつあるので、大事に使ってくださいませ。
■アイテム:これでひとまず作成終了!
GM:
さあ、そろそろ終わりですよ! 携行品の決定です。(p41)ここで始めに持っているアイテムを決めます。ジョブの「初期アイテム表」(p42)に書いてあるアイテムをゲットしてよいですよ。
さいとう:
やったぁ! ϵ( 'Θ' )϶
GM:
それから、「初期アイテム決定表」(p43)で、さらにアイテムをゲットできます。〔政治力〕の判定値と同じ数まで使えますよ。
中恵:
〔政治力〕が高いからうれしい! けどアイテムの数には上限があるんですよね……。
GM:
はい。基本的に、お一人様6個までです。
さいとう:
あとはポーションがあればうれしいかな〜☆ 中恵ちゃんがんばれ! あたしもがんばる。
河嶋:
うまくサイコロの目を合わせてみてくださーい。
中恵:
頑張らねば……(コロコロ) 6! ……いきなりお酒が出た!? 飲まないよー(笑)。
そのあと、どうにかポーションも出たりしつつ、キャラクター作成は無事(?)終わりました。お菓子を食べて休憩したら再開です。
GM:
キャラクター作成、お疲れ様でした!
中恵:
思っていたより早いですねー。自分で考えるのに悩んだら、表で決めればいいし。
さいとう:
うん☆ 計算も難しくないし。
河嶋:
よかったぁー(ホッ)。
大高:
ジョブとスケジュールが決まれば、能力値と副能力、スキルとアイテムが決まりますもんね。さらに能力値と副能力が決まると、《生命力》と《アウル》が決まるようになってますから。
GM:
では、皆さんのキャラクターの自己紹介タイムといきましょう。まずは中恵さん、お願いします!
■キャラクター紹介 鈴子(りんこ)[鬼道忍軍]
中恵:
はい! 名前は鈴子です。日本人の女性で、16才の鬼道忍軍。忍者の名家の出身なのですが、家が没落してしまいました。そこで再興の資金や力を得るために、撃退士の道を選びました。
GM:
ふむ、撃退士となったのも、お家を再興するための一歩なんですね。
中恵→鈴子:
はい。好きなものは「お金」と「あんこ」。嫌いなものは「リンゴ」と「野蛮な存在」です。
大高:
リンゴが嫌いなのは、もしかして名前と音が似てるから……?
鈴子:
そういうことです。不必要に目立ちたくないので、名前に似ている言葉を聞くのも嫌です(笑)。口調は「だ、である調」でツンツンしています。ツン盛りとかツンダクです。
GM:
ツンが解けるタイミングに期待してます。好きなものの「あんこ」は、甘いあんこのことですよね。
鈴子:
はい。あんこが好きすぎるあまり、「あずき委員会」を立ち上げてしまいました。
一同:
あずき委員会?
鈴子:
(口調をキリッと変えて)「あずき委員会とは、あずきの研究にいそしみ、全世界にあずきの素晴らしさを広めるための組織である!」
一同:
おおーう(笑)。
鈴子:
それから、将来のために「帝王部」という部活に入っています。我が家系を盛り立てるには、人についても知らねばいけませんからね。
河嶋:
ふむ。〔政治力〕の高さが、委員会や部活の選択に表れているんですね。
鈴子:
はい! 帝王学を学ぶのは好きだけど、目立ちたくない。そんなお年頃ということでお願いします。
GM:
あずき委員会のほうでは、心地よい「あずきザザー」の音がするように、あずきの粒を研究してたりするのかも?(笑)
大高:
いい音が録れたら、放送部の「お昼の環境音楽タイム」で使うとか。
GM:
そういえば、そういうアプリもありますよね。
さいとう:
あたしは甘いものが好きだから、あんこが好きなら相性がいいね!
鈴子:
食べるのはもちろん好き! 色や音にもうるさいですよー。
大高:
オハギとか、和菓子コンビネーションでいけそうですね!
GM:
そういえば鈴子さんは、苗字が「鈴」なのですか?
鈴子:
実は……鈴子というのは通り名で、本名は秘密です。自分の過去を知られたくないので、鈴子としか呼ばせません。
河嶋:
【秘密】、いいですねえ! 忍者っぽい(笑)。
大高:
「私の真の名を知った者は消す!」みたいな。
GM:
学生寮でも、自分の部屋番号を知られないようにしてたり。
大高:
一緒に帰ろうとすると、いつの間にかいなくなってるとか(笑)。
河嶋:
隠しているのは、鈴子さんの家が没落した原因と関係があるのかもしれない(注釈:TRPGでは、キャラクター作成の時に皆で雑談しながら設定を考えることもある。使いたい設定があれば、ありがたくいただこう。)。
さいとう:
おお〜、どきどきしますね ∧( 'Θ' )∧
鈴子:
まだ探らないでくださいねー(笑)。
GM:
いつか、明らかになる日は来るのでしょうか? ……というわけでお次は、さいとうさんどうぞ!
■キャラクター紹介 加糖 ちよ子(かとう ちよこ)[ディバインナイト]
さいとう:
は〜い。加糖ちよ子です! 日本女子の18才、ほやほやのディバインナイトです。好きなものは「甘いもの」と「お料理」☆
GM:
見るからに甘そうな名前。ひょっとして、料理ってスイーツ専門とかでしょうか?
さいとう→ちよ子:
しょっぱい料理も好きですよ☆
河嶋:
しょっぱい料理っていうと、違う意味にも聞こえます(笑)。
ちよ子:
でも、やっぱり基本は甘味系かな? 盾がチョコ製だし。
GM:
防具がチョコレートなんですか?
ちよ子:
はい、チョコのシールド。見た目は柔らかそうでも頑丈なんですよ。世界一硬いチョコかも☆
大高:
チョコレートにネフィリム鋼が練り込んであるとは、さすがディバインナイト(笑)。チョコにも《アウル》を宿らせる!
鈴子:
お菓子の家とかに住んでそうだねー。
ちよ子:
いいね! じゃあ、自作したお菓子の学生寮に住んでいることにしましょ〜。
一同:
うわあ(笑)。
ちよ子:
あっ、でも家具は普通でお願いします。……こんなに勝手に決めちゃって、いいんでしょうか?
GM:
オッケーでございます! 生徒がいろいろ好き勝手しているカオスな巨大学園ですから。
河嶋:
みんなでワイワイと設定を膨らませるのも楽しいですよね。
ちよ子:
ありがとうございます〜。コミュでは、レシピ研究会に入りました。好奇心旺盛なので、放課後にいろんなレシピを試してます。だから、副能力は「レシピ力」! Ψ(^_^)
大高:
いろんな味の探求をしちゃうんですね。
ちよ子:
はい〜。きっと、すごい味とかもありますよ! あと、何でもレシピで考えるかもです。
GM:
何でもレシピで?
河嶋:
「スキルの組み合わせのレシピを考えよう〜♪」とか。
大高:
「キャラ同士の掛け算のレシピは何だろう〜?」とか。
GM:
そんな感じもありかもですね! 後者は「デート表」を使ったりして。
鈴子&ちよ子:
(まだキャラ作成なのに飛ばしてるなあ〜)
GM:
はい、お騒がせ失礼しましたー。
ちよ子:
じゃあ、続けますね〜? 口調は元気で、のんびりほんわか。「がんばりましょ〜☆」みたいなイメージです。でも、食べ物を粗末にする人は容赦しませんよ! 戦闘では盾役だから、いつも鉄壁のチョコで仲間をがんばって守ります。
GM:
食べ物を粗末に扱うのは、たしかにいけませんよね!(……今日のシナリオの内容、怒られませんように……)
河嶋:
ほんわかしてる所が、光の《アウル》っぽくていいと思いますよー。
GM:
鈴子さんと、ちよ子さんのキャラクターがはっきり分かれていてありがたいです! それではお次、大高さんの出番ですよっ。
■キャラクター紹介 草薙恋慈朗(くさなぎ れんじろう)[アストラルヴァンガード]
大高:
お待たせしましたぁー! 草薙恋慈朗といいます。日本系の男性で17才ですよ。サポートキャラをする気が満々なので、ジョブはアストラルヴァンガードにしました。
GM:
あれ? 17才だとメンバーの中では上の方ですね。後輩にするって言ってませんでしたっけ。
大高→恋慈朗:
ええ、後輩キャラですよ。相手が同学年だろうが後輩だろうが後輩キャラ! クラスメートの皆に「先輩」とつけて呼んでます(笑)。
GM:
ほうほう(梟)。たしかに、同学年だから後輩キャラができないというルールはありませんねー。
河嶋:
それって、パシリ的な……?
恋慈朗:
いやいやいや!(笑) 久遠ヶ原学園に来たのが最近だから、撃退士の皆は人生の先輩なんですよ。まだ戦闘にも慣れていなくて心配性なので、仲間をアシストしまくります。いつでも呼んでください!
GM:
アシストをする動機付けを、キャラクターの設定で補強しているんですな。
恋慈朗:
その通りです。顔はイケメン系で「しゃべらなければモテるのに」と言われるタイプ。口調は朗らかで、「俺が協力しますよ、せんぱーいっ!!」みたいな感じ。
鈴子:
んー、ありがたいような迷惑なような。鈴子の性格としては、「余計な助けは不要だ」(ピシッ)みたいな反応です。
恋慈朗:
うお、冷たい!
ちよ子:
あたしは盾役だから、「恋くん、サポートよろしくありがと〜☆」と言ったりするんじゃないかな?
恋慈朗:
わあ、温かい! しかしこうして素敵な声で2通りの反応をもらうと、なんとも選び難い……。
ちよ子:
「どっちつかずは嫌われますよ〜?♡」(上目遣いで)
鈴子:
選んでくださいというか、「選べ?」(にっこり)
恋慈朗:
そんな風に言われるとますます悩む……くうぅぅぅぅぅうおぉぉぉぉぉおいぃぃぃぃぃい!!
GM:
はい、そろそろレフェリーストップ(笑)。恋慈朗の好きなものと嫌いなものは、どうなりました?
恋慈朗:
……あ、ありがとうございます。好きなものは「スイーツ」と「美少女」、嫌いなものは「こわい人」と「辛いもの」です。学園の素敵な生徒をチェックするのが日課で、その時に鈴子先輩や、ちよ子先輩に出会いました。
GM:
出会ったというか、クラスメートじゃなかったっけ?
恋慈朗:
そうでした! 普段はあまり教室にいないので気がつかなかったんですよ。ある日、恋慈朗はハッとしたのです。「いつも気になっていたかわいい女子が、実は同じクラスだったなんて!」(笑)
GM:
本当に大切な人は、すぐそばにいたんだね……って、どんだけ授業に出てないんだよ!
鈴子:
えーと、喜んでいいんでしょうか?(笑)
ちよ子:
じゃあ、出会いはそうゆうことで〜 (^_^;)
■キャラクター紹介 宇宙山 グレイ(そらやま ぐれい)
GM:
カオスな空気が温まってきたところで、河嶋さんお願いしまーす。
河嶋:
はい。空気を冷やして恐縮ですが、シリアスキャラでいきます。名前は、宇宙山グレイです。15才の高等部男子生徒で、エリア51という海外から留学して来ました。細面で、肌が白くて目がぱっちりした美形ですよ。
(と言いつつ、イラストを見せる)
GM:
ちょっとーーーー!?
鈴子:
おもしろ枠ですね!
河嶋→グレイ:
シリアス枠ですよ?
恋慈朗:
キャラクターの性格はシリアスなのかもしれませんが……。
GM:
目がぱっちりした細面……ってこれ、天魔か?
ちよ子:
そっか〜! 天魔と考えれば納得ですね。宇宙って、天界系なんですか?
GM:
宇宙の山ってことは上の方だろうから、天界でもいいんじゃないでしょうか。
恋慈朗:
クリスタル・スカルの力とかで、異世界から来たのかも。
グレイ:
みんなひどい! 宇宙から来たとか一言も言ってないのに。
GM:
だって宇宙の山から来たんでしょ?
グレイ:
来てません! ひとの苗字を勝手にバラバラにするのよくない!
GM:
名前が紛らわしいんだってば! あと見た目とか、言葉遣いとか、つまり全部。
グレイ:
宇宙人だという証拠はあるんですか? 出典が示されていない説なので不備があります。
GM:
ウィキペディアですか!
恋慈朗:
グレイ先輩のイラストをニコ動にアップして、宇宙人かどうかで学生アンケートをとるのはどうでしょ?
グレイ:
晒すのよくない! あと、さっきも言ったように、自分のことを「我々」と呼びます。「我々の名は、宇宙山グレイ」。
鈴子:
思いっきり警戒します。「こいつ……もしかして群体生物か?」
ちよ子:
え〜と、私のキャラは好奇心があるので興味しんしんです。「グレイくん、何食べるんだろう……」
グレイ:
「もちろん、我々は牛を好む」(笑)
GM:
ゲストのお二人のことを考えて、もっと薄いキャラにしてください。
鈴子:
いえ、いいんです! ここは手加減なしで!
ちよ子:
ま、負けませんよ〜! (>_< ;)
鈴子:
耐えきってみせます!
グレイ:
応援してます!
というわけで、みんなのキャラクター紹介が終了。久遠ヶ原学園の生徒らしい(?)楽しい四人が集まりました。
はてさて、どんな事件が彼女たちを待ち受けているのでしょうか?
……それは、次回のお楽しみ、ということで、今回のリプレイはここで終了と相成ります。次回は、いよいよ実際のセッションに突入です! お楽しみにー♪
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2皿目「冬はやっぱり冷やし中華だね!」
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注釈
*注釈0:そして、←の『*注釈番号』のリンクをクリックすると、読んでいたところまで戻ることができます。*注釈1:TRPGってどんな遊び? と思った方は、こちらのまとめもどうぞ。
*注釈2:この時、二人のキラキラスマイルに耐えきれなかった冒険屋敷の物の怪たちが、霧散したり避難したという。
*注釈3:TRPGを遊ぶことをセッションと呼び、遠距離の相手と通信でセッションをする時はオンラインセッションとも呼ぶ。エリュシオンTRPGでは「どどんとふ」というツールが公式で推奨されている。
*注釈4:キャンペーンシナリオを遊ぶ時には、セッションごとにゲームマスターを交代しながら遊ぶリレー方式もある。
*注釈5:TRPGセッションでは、小分けになったお菓子は手が汚れにくいので非常に重宝される。このため、カントリーマアムも人気が高い。ポテトチップス系は上級者向けとされる。
*注釈6:中恵さん、さいとうさんが参加した他のセッションでは、緑一色先生の『スピタのコピタの!』もあります。雑誌「Role & Roll」(新紀元社)のVol.100と101に掲載。おすすめ!
*注釈7:学校のホームルームで告発する感じの口調で朗読してみよう。
*注釈8:おかげでこの日のセッションは、GMがやたら脇道にそれたり雑談が長かったりしたという。
*注釈9:今後のサポートで追加予定です。ご期待ください!
*注釈10:困った時に流す魔法の言葉「なるほど!」。多用すると何にも考えていないのがバレるので、GMは使いすぎに注意しましょう。
*注釈11:思い通りのサイコロの目を出す方法については諸説あるが、それについて書くにはこのスペースは小さすぎるのだった。強いて一つあげるなら、『やっぱりRPGが好き!』(近藤功司/冒険企画局著、富士見書房)に書かれているという。
*注釈12:すごくいい笑顔。ゲームデザイナーはこういう感想を糧にしている生き物でもあるので、機会があれば楽しかった感想などを与えてあげてください。
*注釈13:小豆(あづき)は、『古事記』や『日本書紀』にも記述がある、いにしえよりの植物である。神の遺体から発生したという神話がある。『古典植物辞典』(松田修著、講談社)なども参照のこと。
*注釈14:姉妹部活動として、賢帝部、愚帝部、暴帝部などがあるという。
*注釈15:このGMはよく話がそれるが、「あずきザザー」というアプリは実在する。発売元はPSOFT。
*注釈16:忍者でTRPGといえば、『シノビガミ』もよろしくお願いします!
*注釈17:バレンタインデー前になると、嫌な目に合わされた相手に復讐チョコを送る女子が、ちよ子のシールドから材料を借りるという噂もある。
*注釈18:撃退士の武器に使われる特殊金属。撃退士の武器は開発者の名をとってV兵器とも呼ばれる。武器の設定については、p74からのワールドセクションも参照。
*注釈19:なぜかミュージカル調で。ミュージカルといえば、『ヒーロー・イン・チロル』という映画が、局内の一部で流行った時は大変だった記憶がある。
*注釈20:二人一組の自由行動で使う表。p59。
*注釈21:梟の鳴き声のような相槌で、あやしげなロールプレイや提案を威嚇する時に使われる。
*注釈22:他のキャラクターの判定を助ける行動。p50を参照。助けるつもりが大惨事になったりもする。
*注釈23:ロダンの『考える人』のようなポーズを想像してみてください。
*注釈24:『ラオコーン像』みたいなポーズを想像してみてください。
*注釈25:恋慈朗は誰にでも先輩をつけて呼ぶので、聞いている方がだんだん混乱してくる。
*注釈26:GMが適当すぎる。プレイヤーの発言を拾うのは大事だが、拾いすぎると設定が事故を起こすので気をつけよう。
*注釈27:ヒント:映画『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』
*注釈28:全員の適当パワーが上がり、適当言葉の応酬が発生している。TRPGの108の醍醐味の一つである。
*注釈29:みんなで作る百科事典。
*注釈30:ニコニコ動画の略。冒険企画局は、蝉丸Pさんのニコニコ生放送にゲスト出演したことがある。その節はお世話になりました! それからUstreamの『砂時計ポッドキャスト』もよろしくお願いしまーす。
*注釈31:あずきの粒のようなチビグレイが集まって人型になっている様子を想像しているらしい。
*注釈32:珍しい動物に対するような眼差し。
*注釈33:宇宙人の中には、牛を好んで捕まえる一派がいるという説がある。そのため宇宙人に会いたいと願う学生の間では、牛型のかぶり物が流行しているという。
*注釈34:真顔。
*注釈35:騒ぎすぎて話題に出なかったが、宇宙山のジョブはダアトであることがのちに判明した。