【生育歴】
リアルブルーの日本の出身。本名不動紫音。アジアの裏社会で名の知れた暗殺者一族「不動一族」の長女で、転移前はアジア各地の暗黒街を駈け廻っては法で裁けぬ悪党どもを制次々制裁する「処刑人」だった。幼いころから暗殺者としての多彩なスキルを叩き込まれ、剣術、槍術、射撃術、体術など様々な武術をそつなくこなす。その優れた才能と技術から、父より一族の首領の座を継承する予定だったが、父が病に倒れると、犬猿の仲だった叔父に組織を乗っ取られてしまう。それ以降彼女は生きた戦闘兵器として扱われ、人間らしい生き方を許されなかった。消耗品扱いされる理不尽な生活に業を煮やし、兄弟らとともに反乱を決起。死闘の末組織からの離脱に成功するが、兄弟の生死は今だ不明のままで、彼女はもう死んだものとして振り返らずに前に進もうとする。

【ハンターになった経緯】
組織を離反しながらも、元々戦闘兵器として育てられた彼女は一般社会での生活に馴染むことはできず、生きる場所を探しながら一人放浪していた。しかしある日、ふとしたきっかけでクリムゾンウエストへ転移する方法を見つけ、これまでの生活と決別するがごとく転移。「戦わなければ生きていけない」という自身のアイデンティティを満たすべく、ハンターとして立ち上がる。何かを守りたいという想いもなく、世界の平和にもあまり興味がないが、クリムゾンウエストの人々にからの恩恵に報いるため、最低限の義理は果たすつもりのようだ。

【性格】
クールな一匹狼タイプで、あまり馴れ合いを好まず、口数も少なめ。感情の表出が乏しいが、戦闘になると獲物を見つけた狼の如く血気盛んになる。また戦闘そのものをゲームのように楽しむ狂気じみた一面もある。ぶっきらぼうで冷淡な反面、気を許した相手には面倒見が良い。人間らしい生活を望みながらも、本能的に戦わずにはいられないジレンマに頭を悩ませることも多い。意外と正義感が強く弱い者を放っておけない性だが、暗殺者という非合法の世界に身を投じてきたため、本人は正義の味方として扱われることを好まない。強敵を挫くことを至高の悦びとしており、あらゆる手を講じて敵を出し抜こうとするのが彼女の嗜み。自分を手こずらせる者に対しては好敵手としてある種の歪んだ敬意を払うが、自分が戦うに値しないと思った者に対しては、たとえ命乞いしようと容赦なく切り捨てる。

【容姿】
体格は長身で筋肉質。表情に乏しく、一見無愛想な印象を与える。髪は膝まで伸びた黒髪ロングストレート。目は蒼色で、氷の矢のような鋭さを持つ。仕事着はスーツ着用。目立つ格好を嫌い、黒い服を着ることが多い。

【趣味・嗜好】
自他共に認める大食いであり、特に肉料理が好物。野菜や穀物も普通に食べるが、肉がないと食欲を満たせないらしい。酒や煙草も好むが、本人なりに限度をわきまえている様子。趣味は武術の稽古と読書。青少年期にまともな学問を受けられなかった反動からか知への欲求は人一倍強い。勾玉や数珠などの和風のアクセサリーを身につける癖がある。

【戦闘】
様々な武器の扱いに長けるが、主に刀剣類を好んで使用する。一説では機銃弾の連射を剣で跳ね返すほどの腕前らしい。傷つくことを恐れず、「強い敵と戦った証」「生きている実感」としてむしろ傷つくことを歓迎するような一面も見られる。敵と認識した者はたとえ泣いて命乞いしても容赦なく抹殺する冷徹さを持つ一方、「いらぬ敵を増やすことになる」という理由で非力な一般人を戦いに巻き込むことは好まない。