「私には地位も名誉も、ましてや勲章も要らん。奴らを葬り去る力とチャンスさえあれば良いのだ」

【生い立ち】
英国出身。海軍士官の娘として生まれたが、幼少期に父が特殊任務中に戦死。母も小学生の頃に病死した。以後妹とともに孤児院で暮らし、父の後を追って海軍士官学校に入学。卒業後は異例の速さで大尉に昇進し、特殊部隊の隊長を務めていた。

【惨劇】
そんな彼女に、悲劇は突然訪れる。英国海軍の駆逐艦が謎の生命体に襲われたという報告を受け、調査を命じられる。調査の結果その正体が歪虚だと知り、撤退要請を出すが聞き入れられず、指揮官が私情で命令を変更し、徹底抗戦を余儀なくされる。当時覚醒者でもなかった彼女の部隊は瞬く間に壊滅。同じ部隊にいた妹も犠牲になり、彼女自身も重傷を負った。

【決意、そして・・・】
入院中に彼女はいつの間にか覚醒者となっていた。怪我から回復した彼女は無茶な命令を出した上官に殴り込み、除隊届を出す。軍を離れた後は独自に歪虚について調査していたが、その過程でクリムゾンウエストに繋がるルートを発見する。妹と部下を奪った歪虚に復讐を果たすべく、クリムゾンウエストに転移することを決意する。

復讐は何も生まない？
復讐で死んだ者は生き返らない？
復讐で死んだ者は喜ばない？

皆知ったように口をそろえる。それがどうした？綺麗事も甚だしい。私は復讐で何かを生もうなどと思っちゃいないし、あいつらが生き返るとも思っちゃいない。それにあいつらが喜ぶか喜ばないかなど他の人間に分かるはずもない。私にはわかっている。今もあいつらの悲痛の叫びが耳に木霊して止まない。何度も夢に見る。あいつらの無念に苦しむ声はもう聞きたくない。

だからこそ・・・私は歪虚を倒す。歪虚を倒し、あいつらの無念を晴らす。そしてあいつらを守れなかった責任を果たす。そうしなければ、私が生き残った意味がない！

私にはもはや失うものなどない。失いたくないのは奴らを倒す力とチャンスだけだ。

必ず・・・必ず奴らを葬って見せる！


【容姿】
金髪のポニーテールで、ブルーグレイの瞳を持つ。戦闘服は真紅のロングコート。機能性重視で飾りっ気はほとんどない。

【性格】
クールで口数が少なく、一人でいることが多い。例の事件以降人間不信に陥り、あまり人と関わろうともしなかったが、ハンターとして戦っているうちに多くの戦友と出会えたことで元の心を取り戻しつつある。しかし戦友はあくまで戦友であり、馴れ合いや友情といった意識は希薄。友として認める価値基準は「自分の命を預けられるか否か」。戦友として認められない者には非常に冷淡でシビアに接し、足手纏いになれば躊躇なく切り捨てることも。戦闘では非常に苛烈で容赦がなく、冷酷無比。「良い歪虚とは死んだ歪虚のことだ」と豪語して憚らない。並々ならぬ憎悪を剥き出しにしているが、思考はあくまで冷静沈着で、自分が不利になるような行動はしない。また戦いには絶対に勝たなくてはならないという信念の下、安易な自己犠牲には否定的である。


【人物設定と元ネタ】
ファーストネームはアニメ「コードギアス」の登場人物、コーネリア・リ・ブリタニアから。奇しくも妹を亡くすという悲劇を味わう点で共通している。ファミリーネームは米南北戦争時のスペンサー騎兵銃から。英国貴族にスペンサーという有名な一族がいるが特に関係ない。

身内の復讐のために戦うという基本設定はアメコミヒーローの「パニッシャー」から。主人公のフランク・キャッスルは元海兵隊員。また上層部から惨い扱いを受けたという点は映画「ザ・ロック」のハメル准将を参考にしている。