かうんたーあたっく・六 果たし状
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■シリーズシナリオ
担当:松原祥一
対応レベル:5〜9lv
難易度:難しい
成功報酬:2 G 19 C
参加人数:10人
サポート参加人数:-人
冒険期間:01月10日〜01月15日
リプレイ公開日:2005年01月21日
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●オープニング
宿場町での鬼骨坊を名乗る賊との戦いが終って。
「お前達、俺に何か隠しごとをしているのでは無いか?」
その数日後、パラ侍の戸川月斎がギルドに冒険者たちを訪ねてきた。この戸川は先の依頼で冒険者と共に戦ったが、時間が経つうちに色々と思うところがあったらしい。それを確かめようと江戸に出て来たのだが、生憎と前回の者達は出払って留守だった。
「何かありましたので?」
代わりに手代が話を聞く。
「うむ、実はな‥‥いや、また来る」
この時に彼が話していれば、話は変わっていたろうか。
それから暫く時が過ぎて、冒険者達はギルドに集まった。
「今日も番頭さんに呼び止められてまして。いつまで待てばいいんだ、暖簾に泥工だ、給金泥棒だと‥‥終いにはお前が依頼を受けてみろと‥‥ま、それが出来れば皆様を呼びだてする用もないんですが」
この手代は、依頼に問題が重なると愚痴が出た。それで仕事を回さなくなったりはしないので冒険者の耳には右から左だ。
「まあ今回の仕事には間違いは無いと思いますが‥‥簡単な依頼です」
依頼の内容は、江戸から徒歩2日のある場所に書簡を届けて欲しいというもの。
「それだけか?」
冒険者の1人が首を捻る。江戸に名の知れた冒険者達を集めて、依頼が飛脚では不思議に思うのも無理は無い。
「はい。私もそう先方に申したのですが、どうしても仰られましてな」
手代の知る限り、その付近に凶悪な山賊や怪物が出没したという話は無かった。すると依頼人は、こう言ったのだそうだ。
「危険な依頼ゆえ、この仕事はあの鬼骨坊を退けた高名な冒険者達に頼みたい」
‥と。
「あの賊は、二度も取り逃しておきながら‥‥人の噂とは分からないものです」
気になって冒険者の1人が依頼人のことを尋ねた。
「岡田宗房と申されるご浪人様です。なかなか腕の立つお方とお見受けしましたが」
「ふーむ」
人相風体を聞いて、何人かに思い至る所があった。
(「あの荒れ寺にいた浪人ではあるまいか?」)
「そうそう、戸川様もご一緒でございましたな。ひょっとして、お知り合いでしたか?」
さて、どうするか。
依頼の話を聞いた直後、ギルドに戸川の友人である浪人、寺田奈美がやってきた。
「月斎から手紙を預かっています」
それは果たし状だった。
「お前達とは知らぬ仲でも無いが、岡田殿より仔細を聞き、此度は武士として助太刀をする事とした。依頼の儀、場所にて待つ。尋常な立会いにより、決着をつけよう」
時刻は早朝とされ、手紙には参加者の名前も記されていた。
長べえに雇われていた三人の浪人、岡田宗房、城村倉之助、藤井修理。
そのほかに事情を聞いて助っ人に回ったのが4名。渡世人の島造、志士の望月小源太、それに戸川月斎、寺田奈美。
「俺達が来なければどうなる?」
「怒るでしょう。何をするか分かりませんが、来るか来ないかはそちらの自由」
他の者が来ても斬られることは無いだろうと寺田は言った。
ちなみに依頼で指定された場所は何も無い原っぱであるらしい。
●リプレイ本文
●決闘
「まずは依頼を済ませておこうか」
風月皇鬼(ea0023)はギルドで受け取った書簡を浪人、岡田に差し出した。まるで茶番だが、浪人は素直に書簡を受け取りつつ聞いた。
「何か話すことがあるのか? 最後になるのだ、言いたい事があれば聞いておこう」
「そうだな‥‥まず」
皇鬼が決闘の方法を問おうとしたが、その前にシャクティ・シッダールタ(ea5989)が話させて欲しいと前に出てきた。その目は戸川と寺田を見つめている。
「わたくしは決闘をおこなうために来たのではありませんわ。あなた方に思い留まって欲しいと思うから来たのです」
シャクティは彼女が風月達から聞いた二つの村で起きた悲劇を包み隠さず話した。話が長べえ殺害に及ぶと御藤美衣(ea1151)は体が震えたが、今回は鬼子母神豪(ea5943)がその手を握った。
「美衣殿‥‥」
「あたいは大丈夫よ。あんたこそ、顔色悪いんじゃない」
シャクティの話を聞き終わった戸川たちに変化は無い。浪人達から聞いた話も内容は変わらなかったのだろう。
「しかし、不意打ちをするでもなく俺達を待って、決闘か‥‥律儀なものだな」
狩野響(ea1290)は言った。今回の依頼、冒険者の中には悩んだり浪人達の義憤に共感したりした者達も少なくないが、響はただ面倒な話だと思っていた。
「どうせ説得などしても無駄なのだろうが、いい加減、こういうのはやめにして郷里にでも帰ったらどうだ? その命を落とす前にな」
「なんだとっ!」
血気に逸る彼らを志士は無表情に見返した。狩野も血の気は多い方だが、その性質は異なる。
「どうしてもやらぬと気が済まぬのか‥‥ならば受けるしかあるまいな」
「まったくよ〜、たかだかおっさん一人殺した事にこだわりやがって‥‥」
ヴァラス・ロフキシモ(ea2538)はボソリと呟く。助っ人の志士がピクリと動いた。なし崩しとなる前に風月が待ったをかけた。
「待て! 始める前に確認をしたい。此度の決闘、両者の勝敗、生死如何に関わらず今後に遺恨を残さないものと約束しろ。これが俺が受ける条件だ。そして其方はここに居る者のみで間違いは無いのだな?」
これは中立の立場を表明したシャクティや御藤も譲れない条件と考えていた。生死問わず、は不服な者もいたが殺さない決闘では相手が承知しないと皇鬼は計算した。
「言うまでもなきこと」
話は決まった。あとは決闘の形式だが浪人側は助っ人を入れても7人。冒険者側はシャクティが中立で天城烈閃(ea0629)も欠席したが、代わりにヒース・ダウナーを呼んでいたので9人いる。
「ヒースは立会人だ」
狩野が言うと、傭兵は黙って後ろに退いた。ヴァラスには不満だったが、万が一の備えであり、双方に禍根が残らない為には必要な配慮と考えた。7対8、団体戦ということで決まる。
「殺すのは駄目だよ」
「相手が殺す気で来るのに、それでは戦いにならんぞ」
「元々の非はこちらにあるんだし、殺したくはありませんよ」
ここで冒険者達は少し揉めたが、「出来るだけ殺さない」で一致する。
●7対8
集団戦といったが、戦う前に概ね相手は決まった。これが長年の同輩ならチームワークで戦ったのだろうが、相手も味方も寄せ集めだからそこは以心伝心して自然と分かれる。
皇鬼、美衣、豪の三人はそれぞれ浪人の城村、藤井、岡田。ヴァラスは戸川、クリス・ウェルロッド(ea5708)は寺田、そして響、漸皇燕(ea0416)、神楽聖歌(ea5062)の三人は島造と望月を相手にする。
まずは助っ人同士の戦いから。
「やれやれ。何だかね‥‥我々が悪人街道まっしぐらという感じだ。そりゃあ惣雲坊に気に入られるわけだ」
皇燕は敵を見つめて、苦笑いを浮かべる。響と皇燕はあの場にいたが長べえ殺しには直接関係が無い。先の口上は黙って聞いていたが心情的には響と同意見だ。それでも憎まれ口を叩くのは、皇燕の性分だろう。
「仔細は存じませんが、全力でお相手します」
大鎧に身を包んだ聖歌は迫力があった。重装備は裏目に出る事もあるが、使い方を知っているなら鎧は無いよりあった方が良いに違いない。
「‥‥散れ!」
場所を選ぶ間に相手の志士が呪文を唱えたのに狩野は気づいた。望月は火系だ。
「遅いっ」
志士は呪文の詠唱に時間をかけなかった。高速詠唱で、突き出された指先から火炎弾が飛び、冒険者達の直前で爆発した。
「むぅぁっ」
反応が遅れて響と聖歌は炎を浴びる。響の掛け声で反射的に動いていた皇燕だけは地面を転がり、火球の圏外に逃れていた。望月に向って走る。
「おっと、俺もいる事を忘れてもらっちゃ困るぜ」
小太刀を構えた島造が皇燕の進路を塞いだ。
「いいだろう、相手をしてやる‥‥」
島造の連続突きに皇燕はカウンターを合わせた。
「ぐはっ」
堪らず退く島造。だが皇燕も同じだけの傷を受けている。
「勝てねえと思って相討ち狙いか‥」
「まさか。そんな野暮なことは考えてもいないが、試してみるか?」
島造を皇燕が止めている間に、響は望月に迫っていた。
(「あれだけの魔法の冴え‥‥だが、接近してしまえばっ」)
肉薄した響に望月は再び呪文を使った。地面から激しいマグマが吹き出す。
「ぬぉわっ」
肉が焼かれる激痛に耐えて、響の右手が閃いた。軌道をずらした変化の刀が二度望月を打ち、返す刃で志士の足をすくった。倒れた志士の首筋に刀を突きつけて響は相変らずの無表情で言った。
「まだやるか?」
「‥‥参った」
望月が降参した時、皇燕も地面に倒れ伏していた。しかし。
「お覚悟を」
何度もカウンターを食らった島造には聖歌の剛剣を相手にする力は無かった。
「正直に言うと、貴女には関わって欲しくない。いや、関わってはいけない。私達のような、血塗られた道に巻き込みたくない」
「おチビちゃ〜ん、まさかおめーをブッた切れるチャンスが訪れるなんてよぉ〜、俺ってついてるよなァ? 前から気に入らなかったんだよぉ、おめーのその正義感あふれたキラキラした目がよォ〜ッ!」
クリスとヴァラスは互いの相手に対照的な台詞を投げかけていた。
寺田と戸川は相手に合わせて分かれた。この戦いは事実上の一対一になる。
「ここで私が貴女の為にも終止符を打たせて頂く。それで、何で戦いますか。私は貴方に合わせますよ」
寺田についての情報は無い。クリスは二つの選択肢を用意していた。
「‥‥私の武器はこれです」
それを見てクリスは我が目を疑った。絵筆を握る細い腕や憂いを含んだ表情とはアンバランスだが、寺田の手には鉄弓が握られている。
「‥‥使えるんですか、それ?」
「人並には」
クリスは両手のナイフを捨てて、ミドルボウと矢を持てるだけ掴んだ。軽口を叩く余裕は無い。目の前にいるのは紛れも無く強敵だ。
「主よ‥‥。全ては貴方の命のままに‥」
クリスが放った先制のダブルシューティングを寺田はあろう事か鉄弓で弾き落とした。間合いを詰められたら終りだ、クリスは次の矢を番えながら必死に後退する。
(「ああ、駄目だ‥‥」)
弓の腕前ならクリスが上だ。しかし、相性の悪い相手というのは存在する。弓越しに見詰め合って、クリスは負けを悟った。同時に矢を放つ。
「あーん? おめー、武器はどうした?」
ヴァラスと対峙した戸川は丸腰。エルフの殺し屋は不機嫌そうに鼻を鳴らした。
「ムケケ、まさかおっぱじめる前から命乞いかぁ?」
「最近新しい技を覚えたんだ。遠慮せず掛かって来い」
パラは無手で構える。ヴァラスは唸った。ソニックブームだろうか、だとすれば相性は良くない。しかし、臆する男でもない。
「ムエリィアアアア――――ッ!」
怪鳥の如き奇声と共に双刀の戦士は地を駆けた。
「たぁーっ」
パラの掌中から光が真っ直ぐ伸びてヴァラスの体を貫いた。
「ムガッ、オーラ使いだぁ? 身の丈に合わねえ技使いやがって!」
ヴァラスは強引に前に出る。パラに肉薄してヴァラスは体を捻った。敵の前で背中を見せる彼に戸川は面食らう。
「シャアアーーーッ!」
後ろ向きのままヴァラスは刀で斬りつけた。命中するが腕に伝わる感触が生身のそれではない。オーラの防御に舌打ちするが、体を回転させて戸川の背後に回る。振り向きざまにオーラを撃とうと突き出した腕をナイフで弾いた。
「反応が遅いぜぇッ!」
刀で斬る。やはり硬いがダメージが入らないほどではない。
目まぐるしい攻防の末にヴァラスは足元に倒れた戸川を見下ろした。
「てこずらせやがって‥‥がっ」
ヴァラスの背に、クリスを倒した寺田の矢が刺さった。
「やる前に一言良い?」
「なんだ」
美衣は浪人達に言った。
「これ以上他の人間巻き込まないようにして欲しいんだけど」
「くどいな。是非もない」
その通りではある。だが美衣は本来関わりのない者達を巻き込んだ事が嫌だった。本当なら彼女と豪、それに精々入れてもヴァラスの三人と浪人達だけで済んだ筈の話で、美衣も覚悟をしていた。シャクティには「もう御藤さん達だけの問題では無いのです」と言われたが、納得はしていない。
「じゃ、ケリをつけるよ」
御藤は藤井を狙った。弓使いに対し、回避力の高い自分なら有利との考えだが、それは過信だ。弓の専門家を相手に剣士が無傷で懐に飛び込むのは至難。矢止めの技を習得しているか、まだ皇鬼のような体力自慢の方が良かったかもしれない。藤井の矢が何本も美衣の体に吸い込まれた。
「俺の相手はお前だろう‥‥決着がまだだったな」
皇鬼は前回打ち合った城村と戦った。共に小細工の無い戦闘スタイル。手数も攻撃方法も殆ど同じ。今回も数合打ち合い、同じ流れとなった。しかし、実力が拮抗した相手でも決着はつく。
「‥‥バカな、俺の方が強かったはずだ‥‥」
「‥‥俺もそう思うよ」
実力はやや城村が上だったが、紙一重の差で皇鬼が勝った。
「‥殺せ」
呟いた城村の喉元に皇鬼は鉤爪を向けた。
(「あの村での出来事から拙者は悩んでいた‥‥」)
二刀流の岡田と対峙した豪は溢れる懊悩とも戦わねばならなかった。恨みの連鎖に対する自戒の念は岡田に向けた刃を揺らした。
「なんだ? 震えておるのか、貴様‥‥長べえ殿を殺した時のこと、よもや忘れたとは言わせぬぞ!」
岡田は日本刀を両手に持っていた。大刀二刀流、おそらく攻撃的な剣が来る。手数で負けては話にならない、豪は勝ちを捨てた。
「全力で行くでござる」
そして豪は勝てなかった。だが負ける前に彼の体が反射的に動く。
「貴様っ!?」
岡田に切られた豪は飛び退いて藤井の前に体を曝した。美衣の動きを止める筈の矢を受けて豪は倒れる。その隙に美衣は藤井を倒す。
「まだ勝負は終わっておらんぞ!」
岡田は刀を美衣と皇鬼に向けた。三人とも傷を負っているが岡田の傷が一番浅い。勝敗は分からない。
「お願いがござる」
血塗れで倒れた豪が声を振り絞って言った。
「本当ならばここで拙者を斬れと言いたい‥‥だが拙者が斬られればそれはまた恨みの連鎖が続く。拙者のやったことはこの程度で許してもらえるとは思ってない。だけどもう誰にもこれ以上無益な血を流して欲しくない‥‥もう刀を納めてくれ‥‥」
地べたを這って、許しを請う豪の姿は惨めであった。その言葉も心に響くほどのものではない。図々しい物言いと言ってしまえばそれまでだ。
だがふと岡田を正気に返す効果はあった。見回せば味方で立っているのは彼と寺田の二人のみ。戦えば何人か道連れにして屍を累々と重ねるしかない。
「‥‥分かった」
岡田は剣を下ろし、決闘は終わった。
「素晴らしいですわ。因縁の連鎖を断ち切るとは!」
見届け人のシャクティは手に爪が食い込むほど我慢していたが、戦いの終りにホッと息をつく。激しい戦いは無傷の者は一人もいなかったが、倒れている者も全員生き残った。
「これも御仏の慈悲ですわ、乾坤の投げ技を使うまでもありませんでしたね」
彼女は敵味方のわけ隔てなく負傷者を治療した。回復するや否や、ヴァラスは挑発的なポーズで言った。
「今後一切この俺に付きまとうんじゃあねーぜ、マヌケ」
「‥‥憎しみは消えぬが、もう貴様らを追うことはせぬ。長べえ殿への義理は果たした」
浪人達は言葉すくなに立ち去った。
冒険者達も江戸に帰還する。
さて、その頃‥‥。
ひとり江戸に残った天城烈閃は。
「どうにも腑に落ちない‥‥」
盛り場や港、下町を烈閃は歩きまわった。
「前回は相手が山賊団の残党という事で俺達が呼ばれた。しかし、それは偽の噂だった。俺達を呼び寄せる格好の餌が山賊団だという事をあの浪人達は知っていたという事になる。その情報を、あいつらはどこから手に入れた? 今回も今回だ。まるで、こちらに雇われるのを待っていたかのような態度じゃないか? 村での一件といい、山賊団との争いの折りといい、俺達はいつもヒースの情報に踊らされて動いていたように感じる」
イギリス出身の流れの傭兵、最初は山賊団の仲間として冒険者達と戦いながら山賊団を離反し、今ではいつのまにか彼らの身近にいる。そんな輩は江戸には掃いて捨てるほどいるが、ヒースの場合は出来すぎているように感じていた。
「ヒース? 最近見ないなぁ」
彼の評判は毀誉褒貶が激しい。頼りになる戦士と褒める者がいるかと思えば裏切り者と罵る者も多かった。無理に平均を取れば評判は悪かった。烈閃はヒースの棲家を探したが‥‥。
「何をしてる?」
ヒースは定宿を持たないようだったが、それでも最近使っている宿を探し出した烈閃は予定より早く帰還した本人とバッタリ出くわす。
「調べてた。利用されっぱなしでは気分が良くないからな」
烈閃は淡々と答えた。
「暇な奴だ。この国の連中は皆同じだな、お前も二君に仕えずとかいうのか?」
「どこの国でも信頼できる仲間か違うかは重要だ」
烈閃が見張っている間に、怪しい風体の人物が二、三度この宿を訪れていた。
「余計なことだ。これはお前の為に言ってやるが、俺は金を貰えばそれだけの仕事はする。信頼などいらん、信用して使え。それだけでいい」
出て行こうとするヒースの腕を掴んだ。
「お前は山賊団とまだ関係があるんじゃないのか?」
「‥‥」
つづく。