近江の豚鬼退治3
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■シリーズシナリオ
担当:凪
対応レベル:6〜10lv
難易度:難しい
成功報酬:4 G 3 C
参加人数:12人
サポート参加人数:3人
冒険期間:07月28日〜08月05日
リプレイ公開日:2005年08月05日
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●オープニング
●近江の3つの怪談
近江には3つの怪談話がある。
一つは月の無い夜に現れる屋台の蕎麦屋の食い逃げの幽霊の話。
一つは雨の降る夜に船を襲うと言う巨大蟹の話。
そして、最後の一つは蓬莱山に住むと言う伝説の鬼の話である。
そしてその、蓬莱山の豚鬼を退治するために、新たな部隊が発足された。
その名も鋼鉄山猫隊である。
●鋼鉄山猫隊(アイアン・リンクス)始動
近江の大津の北、坂下城。鋼鉄山猫隊の本部であり、お城である。
「ただいまぁ、戻ったぞぉ。これ、お土産の京漬けと奈良付け」
大和遠征より戻ったガン・サイ。漬け物の山を戦闘馬に括り付け、坂下城に凱旋である。
「おかえりなさい。っで、神楽坂隊長は?」
ガン・サイを迎え入れ、漬け物をポリポリとかじるニャオ・ファン。しかし隊長の神楽坂紫苑は居ない。
「何か色々用事があって京都に残った。豚鬼共に関しては戻るまでに適当に何かやっておけだそうだ。それでこれを預かった」
そう言ってガン・サイが差し出したのは錠前の鍵である。金箱の鍵である。
「でっかい胸の娘さんが黄泉将軍倒したから、ご褒美でももらってるんだろう? 先の戦でも将軍クラスは殆ど倒せてないんだろう?」
ガン・サイもそう言って漬け物をかじる。
「ふ〜ん。アンタ華国時代からボイン大好きだもんねぇ。話するとき目が輝いてるよ」
ガン・サイとニャオ・ファンはそう言いつつ金箱の金を確認した。
遊郭で一週間大宴会を開いても大丈夫な位のお金が詰まっている。
「‥‥このお金でオーク達誘って一晩中宴会開くってのはどう?」
唐突にとんでも無い事を口走るニャオ・ファン。
「いや、たぶん怒られるだろう? まぁ一当て、二当て、戦っとけって事じゃないか?」
くりやからおひつを一つ貰ってきて、ご飯と漬け物で飯を食いながら話を進める2人。
「冒険者を雇って適当にオークと戦えって事でしょう? 武道を重んじ、法と礼を大事にしながら‥‥、めんどくさい。山に火放って敵を全滅させる訳にはいかないのかな?」
ニャオ・ファンがガン・サイに質問する。戦術と言う面ではガン・サイは神楽坂紫苑の右腕にふさわしい才覚の持ち主である。
「わしゃぁ侍じゃないから、法も礼も分からんが、アレだろ? 敵を倒して自慢と言うか、手柄に成らなきゃ不味いんだろ? 火を放ったら敵を倒せるかも知れないが、全滅は難しいだろ? 奴らはやられたらやり返す学習能力がある。おそらく勝っても負けても近江は火の海になるだろう。それじゃ不味いんじゃないか?」
そう言ってガン・サイがキセルに火を灯し、食後の一服を楽しむ。
「しょーがない。じゃぁ正面からぶつかって、少し相手の戦力を殺ぐと同時に、敵と味方の戦力状況を確認するって事で良いよね?」
ニャオ・ファンの言葉にガン・サイは静かに首を縦に振った。
●リプレイ本文
●近江の豚鬼退治3
戦うべきは今なのだ。
蓬莱山は難攻不落の自然要塞である。
切り立った崖、急勾配の坂、水の流れる沢、滝、そして鬱蒼とした檜林。
身長2mの豚鬼達が何十年も人間の侵略を拒んできた、難攻不落の自然要塞である。
そこに攻め込む14人の男女。
「遅れて来るとか言っていたが、結局紫苑様は来なかったのぅ」
最前線でのんびりとキセルでタバコを吹かしているのはガン・サイ。その横で干した魚を七輪で炙ってかじっているのはニャオ・ファン。
一応戦支度はしてあるが、余りやる気はなさそうである。
「それでは、ガンサイさん。法螺貝お願いします」
ベェリー・ルルー(ea3610)がそう言ってガンサイに法螺貝を差し出す。
ガンサイとニャオファンは、隙を見てコッソリと、ベェリー・ルルーのバックパックに亀の甲羅らしき物をを押し込んでいたが、ばれたので慌てて戻ってきた。
「いや、ちがうんじゃよ。紫苑様からの極秘命令で、彼女が来たら鞄に盾を入れておいてくれと頼まれていたのじゃよ‥‥。それに、わしゃ法螺貝なんて吹けないよ。代わりお嬢ちゃんが吹いてくれるかな?」
ガンサイの希望により、今回も彼女が法螺貝係りに任命された。
法螺貝の音が山に響き渡る。
っと同時にオーク達の鬨の声がある。
戦闘開始である。
冒険者達は、盾を構え、矢を弾きながら前進する。そして森林地帯への数十メートルを一気に抜ける予定だ。
森の中に入ってしまえば弓は極端に戦術的価値を失う。そのための森への強行である。
「先陣は俺が斬る。後に続け」
両手に霧刀を握り、山崎剱紅狼(ea0585)がズイズイと前に出る。飛んでくる矢を刀でたたき落とし、前へ前へと進んでいく。
その傍らに居るのはニャオファン彼女も左右の手に握りしめた十手で飛来する矢をたたき落としながら進んで行く。
通常弓と言うのは武器では受けにくい。
ましてや撃ち手が見えない場合それは不意打ちになり、よけいに防御しづらい。
それでも2人はまるで気にもとめずに突き進んで行く。
達人のなせる技である。
「一番槍は、山崎剱紅狼が貰ったぁ!」
竹製の弓を持っていた戦闘の一匹を叩ききる山崎。
左右同時に振り下ろされた刀が、オーク弓兵を両肩を一度に切り裂く。
よし、今だ突撃するぞ。
右手に盾を装備し、ティーゲル・スロウ(ea3108)が先頭に立って皆を誘導する。
林の中に入ってしまえばこっちものだ。
そう思った矢先に鎧を纏い、棘槌を装備した一匹のオークが迫り来る。
鐵ではない‥‥が熟練の敵であることが足裁きで分かる。
凸凹した山岳地帯を平気で歩く足、一気に間合いを詰める度胸。幹部級であることは間違い無いだろう。
敵の攻撃に反応して、月詠葵(ea0020)が飛ぶ、一足飛びに敵との間合いを詰める。
敵の右腕が動く、敵の攻撃を察知した葵は、敵の攻撃よりも早くカウンターを放つ事を考える。
だが、カウンターは敵の攻撃を受ける刹那に放つ技である。
敵の攻撃が発動しきらなければその効果は望めない。それどころか敵がこちらの攻撃にカウンターを合わせてしまうことになる。
いや、敵よりも遅く剣の抜き、敵よりも早く敵の身体に刃を食い込ませるのは難しい。
カウンターの失敗に寄って、月詠葵は大きな棘槌の一撃を受けた。
世界が一瞬ぐらつき、林の中へと吹き飛ばされる。
絶体絶命‥‥そう思われた刹那。オーク戦士に対し加藤武政(ea0914)の跳び蹴りが炸裂する。
「キックは立ち技最強だ!!」
加藤がそう言って二発目の蹴りをオーク戦士にたたき込む。
ストライクの乗ったその蹴りは大きなダメージをオーク戦士に与えている。
木々を背にし、オーク戦士の攻撃を刀で受ける構えをとる加藤。
「ok、キックは立ち技最強です!!」
ニャオファンがそう言って何かを繰り出した‥‥が、見えない。見えない何かがオーク戦士の左脇腹で炸裂し、大きなダメージを与えている。
「あっ‥‥あれは‥‥」
コユキ・クロサワ(ea0196)の瞳にかろうじて映ったのは‥‥超高速で飛び蹴りを放つニャオファンの姿である。
そのあまりの速度にかろうじて彼女だけが、その動きを目で追うことが出来た。
倒れたオーク戦士に対して印を結ぶコユキ。
木々の根がオーク戦士にからみつき動きを束縛する。
だが、流石にオーク戦士。その木々を力で引きちぎり起きあがろうとする。
そんなオーク戦士の脇腹の鎧と肉の薄い部分を縫うようにして葵の小太刀が突き刺さった。
その一撃に血を吐き苦しむオーク戦士。
「動き止めてると‥‥的にされるぞ?」
飛来する2本の矢の直撃を受けるアリサ。
アリサが彼らとオーク弓兵の間に入り、壁に成ってくれているのである。
鎧の厚みと丸みに矢が弾かれる。それは彼女の鎧の前では涼風に等しかった。
「負傷者が居ないなら、兵力を一度下げろ。敵が深追いしてくれれば儲け物だ。出来るか? 葵」
懐かしむ旧敵に声をかけられ、葵はニパリと笑顔を見せた。
●獣がひそむ
百目鬼女華姫(ea8616)が森の中を移動する。情報偵察である。
戦闘が始まる前に偵察したかったが、法螺貝の前に森に入ることは危険であったために、法螺貝が鳴った後に別行動で森に潜入していた。
幸い敵の弓兵の攻撃は喰らわずに森へたどり着けたが、何かが彼女の後を追いかけているのが気配で分かる。
おそらく見張りの兵に見つかり追撃の兵に追われているのだろう。
彼女は気配のする茂みの中にそば粉の塊を投げつけた。‥‥目くらまし‥‥である。
「ぐわぁ、ぐおぉぉん」
茂みの中から現れたのは一匹の虎であった。熊よりでかい2m抜群の獣である。
飼い慣らされているのか、オニューの首輪を付けている。
「虎が居るなんて聞いてませんよ!?」
忍者刀を構えながら脱兎の如く逃げようとする百目鬼女華姫、だが彼女が逃げようとする方向にも一つの獣の気配が迫っていた。
●ぶつかり合う力対力
オークの一匹が雄叫びを上げ絶命する。
両手に爪を付けた一人の男‥‥風月陽炎(ea6717)がそのトドメを指す。
攻撃一辺倒。防御全くなし。
敵の攻撃をもろに浴び、返す攻撃でカウンターの両手の爪のダブルアタック+ストライク。
一兵卒のオークなど、物の数とは見ていないようだ。
ベェリー・ルルーがその攻撃のすさまじさに感服する。
「あっ、ちっちゃいお友達だ! 元気〜?」
森の奥の方からズルズルと何かが近づいている。
上半身が女性。下半身が巨大な蛇、そんな彼女は虎を引き連れ風月陽炎の前に躍り出た。
虎の口には何かがくわえられている。そう百目鬼女華姫である。
虎の攻撃は喰らった様だが、どうやら命に別状は無い様だ。
風月陽炎が飛び込みざまにダブルアタックで爪の一撃を放つ‥‥が、爪が蛇の鱗に寄って阻まれる。
彼女の蛇の身体で風月陽炎に巻き付くように襲いかかり迎撃した。
「蛇さんも虎さんも‥‥元気そうですね‥‥」
ベェリー・ルルーの言葉に手をフリフリしながら応える。
「今は豚さんの処で2人でお仕事してるの〜♪ 名前も貰ったのよ? 私がミケでこっちがタマ」
そう言って自分と虎を指さしてにっこり微笑む。
「っで、コレ落ちてたから拾ってきた。今お客様が来てるから、奥に進まれると困るから捨ててこいって鐵さまが」
そう言って、百目鬼女華姫をぽてりとベェリー・ルルーの前に下ろすタマと呼ばれる虎。
「ベェリー大丈夫?」
遠くでデュランダル・アウローラ(ea8820)の声がする。
今回の戦闘ではひとかたまりになっての移動が基本となっている。
地形と敵に寄って有る程度距離は取られているが、そこそこ距離は保たれているのだ。
デュランダルの目には、巨大な蛇が木々の間から現れたように見えたのだろう。
通常なら一気に駆け寄って間合いを詰める距離なのだが、デュランダルは重武装であるため、上り坂を登るのが大変なのである。
「オグ!! オグオグ!!」
近寄ろうとするデュランダルに対して、一匹のオークが棍棒片手に襲いかかる。
デュランダルはその一撃を避けようともせず、代わりに偃月刀を力一杯たたき込んだ。
「バーストセイバークロス!!」
スマッシュEXとカウンターアタックとデッドオアライブを合わせた彼最強の必殺技である。
それを胴に喰らったオークは、胴薙ぎにされ、一気に絶命ダメージを受けている。
「お客‥‥さま?」
流れを無視してルルーが質問する。
「そう、お客様。えーとみんなが黄泉人って呼んでる中でも偉い人。なんでも鐵様にお願いが有って来たんだって」
そう言ってミケと呼ばれている彼女は世間話でもするようにしてルルーの問いに答える。
「黄泉人の偉い人‥‥まさか黄泉将軍では!?」
騒ぎを聞きつけ、黒畑丈治(eb0160)がこちらに向かってゆっくりと全力疾走で突き進んでくる。
だが、先に旅立ったデュランダルもまだ強烈な上り坂に苦戦している。一向にたどり着く気配がない。
仕方ないので10秒かけて弓を構えさらに10秒かけて矢を放つ。
重藤弓での力強い一撃がミケ(自称)襲う‥‥が、これまた蛇皮の装甲で弾かれる。
ちなみに彼は魔法が使えない。コアギュレイトもホーリーも発動出来ない。
魔法の発動にはAP2が必須なのである。故に弓しか武器はない。
「装甲が厚いのか、魔法の武器しか利かないのか、どっちですかねぇ?」
風月陽炎が蛇の身体からやっと抜け出し苦笑する。
だが、長時間閉められていた為に、ダメージが身体に蓄積している。
やっと蛇女郎を間合いに納めたデュランダル。だがそんな彼に側面から攻撃が加わる。
赤く磨き上げられた鎖が林の中から飛来したのである。
鎖はデュランダルの偃月刀にからみつき、彼の動きを鈍らせる。
武器を捨てるか、鎖をほどく以外に脱出手段はない。
「オグオグ!!」
林の中から現れたのは、真っ赤の大鎧と武者兜で固めたオークであった。
武器を鎖で絡め取った事を確認し、伏兵の弓兵に合図を送る。
弓兵がデュランダルに対して矢を放った。逃れることは出来ない。
通常ならコレでかなりの傷を負うはずなのだが、デュランダルは鎧で身を固めている。
負傷の度合いは最小限に止めることが出来た。
「あっ、あちらは我が軍の知将、赤銅さまよ。前線指揮と鎖を使うのが得意なの」
回り無視してミケが赤銅を紹介する。
なるほど。鎖で動きを鈍らせてから矢を放たせる連携は流石である。
「お前も見てないで戦え!!(豚鬼訛りの鬼語)」
赤銅に言われてミケが印を結ぶ。
「目の前の、弓を持っている、人間の、男に、攻撃!!」
その言葉が終わると同時に彼女から光の矢が放たれ、木々をすり抜け黒畑丈治に直撃する。
‥‥が、子供が石を投げた程度のダメージなので、カスにさえ達しないダメージであった。
「何か楽しそうっすね。皆さん」
太たんこと、太丹(eb0334)が虎ととっくみあいの喧嘩をしている。
オーラパワーを付与した槍で攻撃したまでは良かったが、虎の攻撃回数はすさまじく、盾で受けきることも出来ずに苦戦している。
流石に虎と1対1で戦うのは分が悪い。
既に槍と盾を投げ捨て、虎にスープレックスをしているような現状である。
「がんばれ太、今回復してやるから」
白翼寺涼哉(ea9502)がそう言って血だらけの太に向かって回復の為に走り込む。
オーク弓兵が今度は白翼寺涼哉に構えを取る。彼は旅装束しか着ていない。当たればダメージは大きそうである。
「儂は不器用じゃきに、技が2つしか憶えて折らん。これがそのウチの一つ、ガンサイショット2号じゃぁ」
オーク弓兵に同時に三発の矢が突き刺さる。
ダブルシューティングEX、日本では中条流にしか伝わっていない幻の技である。
「わっ、血がもったいない」
ミケとタマが血まみれの太タンをぺろぺろなめ回している。いや舐めてるというか吸っている。
普段大食いの太たんだが、自分が喰われる立場に成ると少々問題である。
「蓬莱山ってのは‥‥ずいぶん面白い奴が多いんだな?」
ティーゲル・スロウがじろりと目線を送る。赤銅がその目線に視線を返す。
「オグ! オグオグオグオグ!!」
赤銅が何かを叫ぶと、茂みの中から4匹の弓オークが出現する。
「いかに持っていても、同時に4本の矢は防げまい?」
ミケが通訳する。ティーゲルの顔色がにわかに変わる。
「‥‥説明不足じゃったが、この技はこんな事もできるんじゃぞい?」
ガンサイがそう言ってダブルシューティングEXを水平発射する。
発射されたそれは、同時に3匹の弓オークに、1本づつ矢を突き刺した。
残りの一匹が矢を放つが、それをティーゲルは盾で受け止める。
「オグ! オグオグ!!」
赤銅が撤退命令を発して鎖を解く。
だが、タダ逃げる訳ではない。
ちゃんとしんがりに成る部隊を用意しておいたのだ。
それは、黄泉人の能力に寄って作られた、生きる屍、豚鬼死人憑きである。しかも4匹。
「また‥‥やっかいな物を‥‥」
デュランダルが一匹を一掃し、残りの敵も早い段階で倒すことには成功した。通常の豚鬼より撃たれ強いと言うだけで、全然強くは無かったが、逃げるための時間稼ぎは与えてしまった。
残ったのは虎と蛇女郎だけである。
「それじゃ私もそろそろ前線基地に帰るから、まてね♪」
太たんを持って帰ろうとするが、流石にそれは止められて、渋々帰っていく2匹。
初めての戦いにしては十分な戦果を上げるには至ったが、課題も多そうである。
●戦果凱旋
「今日はぼく4匹も豚鬼を倒したですよ」
「俺なんか7匹叩き斬ったさ」
法螺貝の音を合図に人間達が山を下りる。
後ろから矢を撃てば一掃出来るが、オーク達は律儀に山の奥へ帰って行く。
月詠葵と山崎剱紅狼が倒した敵の数を自慢げに話ながら止めておいた馬達の手入れを行う。
「武家屋敷に行ったら、一緒にお風呂に入ろうか?」
すっかりニャオファンに気に入られたコユキ・クロサワは彼女に離して貰えないご様子。
負傷者の傷は白翼寺涼哉によって回復され、一同は疲れた身体を引っ張って、坂下城の武家屋敷を目指すのでありました‥‥。
無論こんな日々があと5日ほど続くのである‥‥。
どっとはらい