轟!義侠塾!! 〜襲愕虜皇〜

■シリーズシナリオ


担当:小沢田コミアキ

対応レベル:フリーlv

難易度:やや易

成功報酬:4

参加人数:10人

サポート参加人数:-人

冒険期間:05月08日〜05月13日

リプレイ公開日:2005年05月16日

●オープニング

「義侠塾壱号生はただちに校庭へ集合せい!!」
 あの死闘の日々から数ヶ月が過ぎた。束の間の安息は終わり、これから義侠塾生へ更なる試練が降りかかろうとしていた。
「いいか貴様ら! 遂に明日からは待ちに待った京都への襲愕虜皇(しゅうがくりょこう)じゃあっ! 貴様らに塾長からのありがたいお言葉がある! 耳をかっぽじってよぉく聞けぃ!」
「京都は今や魑魅魍魎が跋扈し亡者の彷徨う魔都と化しおった。今、神皇家をお救い申し上げずして、何の日本男児か! 各自、これまでの教練で磨き上げた技の全てを尽くすがよい!」
 塾長が頷き、鬼髭が声を張り上げる。
「じゃが貴様らごとき若輩が神皇様をお救い申し上げるなど、恐れ多いにも程がある! そこで、貴様らがそれに足るだけの実力を実につけておるか、その修練の成果を屠殺魔割遺変闘にて試すこととする!」
 屠殺魔割遺変闘(どさまわりいべんとう)とは、王城の地・京都を目指す者の前に降りかかるとされる伝説の試練である。彼らの前には神奈川・名古屋・大阪と3人の刺客が立ちはだかるとされている。目的地に至るまで各地で刺客と転戦しながらの旅路は過酷を極め、無事に京都の土を踏めるものはごく一握りであったという。その大半は力尽き屍と成り果てることからこの名がついたのである。
 近年、北は北海道から、神奈川・名古屋・大阪と京都へ向けて列島を縦断するかたちのイベントが見られるが、これが屠殺魔割遺変闘の名残であることを知る者は少ない。現代語のイベント、おべんと、ユベントスなども全てこれに由来する言葉である。
「屠殺魔割遺変闘の第一回は神奈川会場、貴様らの相手をするのは惨号生筆頭、毅業院じゃあ!」
「うむ。既に奴は神奈川で貴様らを待ち構えておる! 壱号生十数人がかりで奴を倒せぬようでは先はない! 心して掛かるがよい。わしが塾長の雄田島である!!」

●今回の参加者

 ea0270 風羽 真(36歳・♂・浪人・人間・ジャパン)
 ea0452 伊珪 小弥太(29歳・♂・僧兵・人間・ジャパン)
 ea0561 嵐 真也(32歳・♂・僧兵・人間・ジャパン)
 ea0639 菊川 響(30歳・♂・侍・人間・ジャパン)
 ea2406 凪里 麟太朗(13歳・♂・志士・人間・ジャパン)
 ea3865 虎杖 薔薇雄(35歳・♂・浪人・人間・ジャパン)
 ea6381 久方 歳三(36歳・♂・浪人・人間・ジャパン)
 ea6402 雷山 晃司朗(30歳・♂・侍・ジャイアント・ジャパン)
 ea8968 堀田 小鉄(26歳・♂・武道家・人間・華仙教大国)
 eb0568 陰山 黒子(45歳・♂・僧兵・人間・ジャパン)

●リプレイ本文

「さて、襲愕虜皇か‥‥」
 毅業院先輩の麓にある神社には雷山晃司朗(ea6402)を初めとした壱号生が集合していた。
「わー、僕こういうの楽しみだったんですー!」
 堀田小鉄(ea8968)は初めての襲愕虜皇ということで浮かれた様子だが、久方歳三(ea6381)は緊張した面持ちだ。
「‥まずは神奈川、相手は惨号生筆頭・毅業院先輩でござる‥‥」
 尽忠報国の士たる為には京都で苦しんでおられる神皇様を一刻も早くお救い申し上げねばならない。その資格が彼ら壱号生にあるか否か、毅業院先輩に実力を示さねばならないのだ。
「我ら壱号生が力を合わせれば、必ずや毅業院先輩は認めてくださるであろう」
「ここで後ろを見せるは義侠道不覚悟、胸張って前進するでござる」
 計り知れない強敵だが、こちらも数多の死線を共に潜った仲間達だ。どんな相手だろうと恐れなどない。それがあの毅業院であろうとも。前に訪れた時はまだ冬化粧に包まれていた毅業院先輩だが今日では雪もすっかり解け、剥き出しになった岩肌へは温かな日差しが降り注いでいる。新緑の気配は山笑うの風景だ。木々の足元には早咲きの花が顔を覗かせている(人物描写です)。
「春の花に彩られているのか‥‥なんか嫌な表現になったな」
 浮かんだ苦笑いを噛み殺して、菊川響(ea0639)は表情を引き締める。
「男子三日会わずば克目して見よとの諺どおり、先輩も以前のままではない、心してかからなければ。だが俺も以前のままではない!‥‥装備が」
 青い外套の裾を持ち上げ、何だかちょっと照れ交じり。
「ふっ、久しぶりの行事が何かと思えば、まさかどさ魔割遺変闘とはね‥‥中々楽しそうではないか。今回も美しく行こうではないか皆」
 虎杖薔薇雄(ea3865)は難しい漢字が掛けないのか平仮名になってちょっと微妙。
「私にとって初めてのどさだ、優しくして欲しいものだね」
 ぽっと頬を赤らめる薔薇雄。‥‥何だこの空気は。
 とりあえずそんなこんなで遅刻者も出ずに無事に集合。いよいよこれから神奈川襲撃だ!

 ***襲愕虜皇の死嗚裏(しおり)***
 ■起床は日の出と共に。→ クリア!


「京じゃ魑魅魍魎が俺達義侠塾壱号生を呼んでるんだな! しゃらくせー、那須の雄々大魔転死の時の様に蹴散らしてやるぜ!」
 事前の班分けにより先頭は伊珪小弥太(ea0452)。
「ってことで毅業院! その為にまずテメーをぶっ潰す!」
 びしっと頂を指差して啖呵をきると毅業院先輩へ分け入っていく。
「毅業院先輩の相手をするのは、何時ぞやの戴逝災以来か‥‥ふむ、初っ端からこれはまた難敵だな。だが、たとい何者であろうと我らが道、阻むならば倒させてもらおう」
 いつかの苦い記憶が過ぎり、嵐真也(ea0561)は苦々しげに奥歯をかんだ。以前は先輩の奥義に不覚を取ったが、あれから幾多の死闘を経てきた。無論、借りは返させて貰うつもりだ。
 こうして始まった遺変闘だが、ただ今までと同じように先輩へ挑むというのでは芸がない。凪里麟太朗(ea2406)からは何か提案があるようだ。
「毅業院先輩が相手なら、山野で行われる闘技『雄履閻手餌綸愚(オリエンテーリング)』で挑むのが相応しい」
 琥魅卦壱藩餐苛煮(こみけ・いっぱんさんかしゃ)という伝説上の生き物をご存知だろうか? 華国の古い伝説によれば彼らは普段は世界中に散らばっているとされる。だが年に2度の聖戦の日にだけは決戦の地に大軍をなして集結し、戦場を人の波に埋めるのだ。その彼らが使うとされる戦術が雄履閻手餌綸愚であるとされている。その骨子は至極明快。灼熱の炎天下や台風のド真ん中、寒波・猛吹雪の中であろうが指示された道筋を辿り、ひたすら障害に耐え、ひたすらに進むのだ!
 まあ大体いつもと同じみたいだ。
「大丈夫です! こんなこともあろうかと猟師の修行をしてきたので毅業院先輩までの道のりはオッケイです! きっと毅業院先輩を超えた先に京都があるんですねー、楽しみですー!」
 下調べも済ませ、小鉄の準備は万全だ。
「道中は食料も調達しなければなりませんよね。あ、でも先輩の麓では食料になりそうなものが一杯ありましたよね、保存食つくって持っていきましょー!」
「心配には及ばぬでござるよ」
 と久方。
「保存食を忘れた方には拙者から真桑瓜を分けてあげるでござるよ。襲愕虜皇に真桑瓜はつきものでござるからな」
「ん? 真桑瓜??」
 それは置いといて。
「ふっ。私のも食べてくれたまえ。ご飯がなくてひもじいよお母様、なんてことにならないように多めに用意しておいた」
 薔薇雄も90人分も用意しているので今回も食料で困ることはなさそうだ。
「でござるがおやつは‥‥」
 この量だと5G近くするがオヤツでないしギリギリセーフということで。

 ***襲愕虜皇の死嗚裏***
 ■おやつは3Gまで(高っ) → クリア!


「これまでに俺達は毅業院により闘死(凍死)させられてきたが、これを破らねば俺達は前に進めねー。先輩の懐に飛び込み、なんとしてもコイツを破ってみせるぜ!」
「僕も先輩の闘死(凍死)でやられましたー、喉が痛いですー。でも対策に良い事を聞きました。葱を喉に巻くといいそうです! 早速僕も装備完了です!」
 小鉄に至っては葱まるごと一本を首にあててサラシで巻いたりする。先頭では伊珪がずんずん先へと進んでいく。
「これまでの経験から毅業院のあの技は冬に限られていた。ってことは今の季節ならその技は出せないハズ! 勝機は今しかねー!」
「うむ。相手が相手だ。悠長に構えていたら被害は広がる一方だな。しかし、この先輩‥‥どうやって倒せばいいのだ‥‥」
 嵐は表情を険しくさせながらで頂を仰ぐ。
「とりあえず、頂上を目指そうか、うん」
 無理やり納得すると嵐は先を急いだ。他の塾生も黙々と歩みを進める。
「だが敵を知ることは必要、襲愕虜皇のしおりはよく読み込んでおかねば」
 勉強熱心な菊川が配布された死嗚裏を開くと‥‥

 ***襲愕虜皇の死嗚裏***
 ■スズメバチ、マムシ、ヤマカガシ等、春の山では危険な生き物も目を覚まします。事前に万が一の対処法を確認しておきましょう。→ 出現!


「うわー。出ましたー!」
 現れたのは雀蜂の大群だ。
「皆、ここは惨面拳が一人であるこの私が引き受ける!」
 依頼予・定頁が皆を庇うように殿に立った。
「貴様らと過ごしたこの数ヶ月、忘れはしない! 行け同輩達よ!」
「ふっ、君たちの美しい犠牲は無駄にはしない! さあ、進もう皆! より熱く美しい物語を目指して!」
 定頁の尊い犠牲で難を逃れた一行。だが毅業院は追撃の手を緩めない。
「流石は毅業院先輩‥‥春になって色々と大変なことになっていそうだね。例えば熊とか熊とか熊とか」
 今度はすっかり先輩の飼ってる熊さんに囲まれた壱号生達。嵐が霞刀を抜いた。
「立ち塞がる障害は、切り伏せるのみ。皆、我らの実力を見せてやろう」
「‥‥襲愕虜皇の為のとっておきの技を早くも使うことになるとは‥‥」
 皆を庇うように前へ出ると、久方は手荷物へと手を伸ばした。
「秘技『真桑瓜』!」
 真桑瓜とはその名の通り真桑瓜を相手の口の中に無理矢理詰め込む技である。それにによって攻撃を封じる攻防一体の技らしい。ていうか枕投げと勘違いしているらしい。
「歳ちゃん感激〜っ!」
「春になって楽しいことになっているのは何も先輩だけではない‥‥私の薔薇たちも力強く咲いてくれている。よって私が負ける事などありえない!」
 熊の攻撃をくねりと美しくかわすと薔薇雄も獲物を抜いた。そこから繰り出されるのは美しき秘奥義。それは愛と友情のツープラトン辺流砕油の薔薇!
『暗奴隷!』
『雄狩ー!』
 辺流薔薇で薔薇雄が華麗に舞い、小鉄も小さな体を活かして龍飛翔で応戦する。だが襲い来る熊の勢いは止まらない。
「妙だ、俺たちの実力はこんなものではないはずだ!」
「そう、まるで私たちの美しさが発揮しきれていないような‥‥」
 いつの間にか辺りから春の陽気は消え去り、冷たい空気が山を覆っている。
「これはもしや‥‥」
「知っているのか伊珪」
「苦有羅亜(クーラー)攻撃だな。これじゃ体が冷えて力が出し切れないぜ! くそっ、流石は惨号生筆頭毅業院。技のキレは相変らずだな!」
 いつのまにか中腹に差し掛かる頃には解け残りの雪が見られるようになった。所々はぬかるみになっている。
「だがひたすらに前に進むだけだ!」
 菊川が皆へ檄を飛ばす。とはいえ五月とあれば時期に梅雨を迎える頃合だ。雄闘死大魔を飛ばした際の汗を拭いきれず地盤が緩んでいるとしたら‥‥? それに毅業院先輩のスギ花粉症が完治していないのなら厄介だ。総代の花粉症となればさぞ豪快なことだろう。危険だ。
「そして、感知役として先行させておいた黒皇が戻らない訳だが‥‥」
 愛馬の戻る気配が見られず、凪里が額に汗を伝わせる。不意に毅業院岳を地響きが木霊した。火山灰で緩んだ地盤と雪解け水による地下水の増加は、やがて土石流を引き起こす。これぞ秘奥義、鷹射死・示威獲須泥!
「雪崩れが土砂崩れにかわったところで、ただひたすら前に進むのみだ!!」
 菊川が皆を鼓舞する。しかしあの激流を前にしては余りに危険! そこへ飛び出したのは伊珪だ。
「俺も伊達に暗黒流奥義継承者じゃねー! 食らえ! 暗黒流奥義・巣位置悪腐(すいっちおふ)!!」
 巣位置悪腐は手先の器用な子のための奥義なんだ! ちゃんと使えるようになるにはたくさん練習をしないとだめなんだけど、達人になると指一本で何でも止めちゃえるんだ! やっぱり臭い物と悪い物は元から断つのがいちばんだネ!
 ――――(暗転)――――
「消灯時間過ぎたら本当の襲愕虜皇の始まりですよねー!」

 ***襲愕虜皇の死嗚裏***
 ■酉の刻には就寝。建前では。→ クリア!


 結局土石流に押し流された壱号生一行。彼らが目覚めたのは深夜のことであった。ちなみに襲愕虜皇で先に寝てしまった者は顔に落書きされても文句を言えないのが暗黙の掟である。
「引くならばそれで良し。我らの目的は、先輩のみなのだからな」
 嵐(ひょっとこ)が皆を振り返る。何はともあれ森の熊さん達から逃げられたので結果としてはそれでよし。
「そういえば雷山殿らの姿が見えないようでござるが」
 久方(額に瞼)が見渡すがその姿は見えない。その頃彼らはどうしていたかというと。
 どんどこどこどこ‥‥
 麓に太鼓の音が響き渡る。雷山は慈勇路漢(じゆうじかん)を利用して鼓打駆讃(こだくさん)神社で願掛けの最中だ。
「塾長殿や塾友に早く次代の日本男児を見せたくもあるしな」
「‥‥ふむ、晃司朗は神社で子宝祈願の願掛けか‥‥なら、ちょいとそれに便乗させてもらうか!」
 この神社で大太鼓を叩く願掛けを行うと子宝に恵まれるという言い伝えがある。話を聞いて風羽真(ea0270)も褌一丁で一緒に大太鼓を叩いている。効き目は抜群と噂される願掛けだが、その成就には大太鼓を担いで山頂まで登っていかなければならない。その代わり願掛けに際して神主から二人へ秘伝の丸薬が与えられるという。その効力はもうなんというか絶倫。
「風羽殿の分だ」
「ありがとよ」
 丸薬を受け取ると二人は頷き合った。真にもつい先日に京へと旅立った恋人がいる。結ばれた二人これからの二人に。それぞれの将来の祈願のために。
「では行こうか」
「‥‥なぁに‥鍛えてるから‥なっ!」
 雷山も嫁さんの土産に簪を買い、準備は万全。褌一丁で大太鼓を担ぐと、二人は山頂を目指して走り始めた。同じ頃、頂上では遂に死闘の幕が開けていた。
「流石は毅業院‥‥強敵だな」
 凪里(肉)を始めとする壱号生による一斉攻撃だ。山頂の巨木は血痕式の折に菊川(ぐるぐるほっぺ)が植え直している。とりあえずその巨木を上ってみる一行だが、時折辺りを揺るがす地響きで足元も不安定。苦戦を強いられていた。
「強敵だが‥‥ふっ。この美しき薔薇雄にはそのくらいの試練が丁度いい!」
 薔薇雄(美しい鼻毛)も枝にしがみ付きながら天辺を目指す。だがその前で無情にも鯖刻狂が足を滑らせた。
「鯖さんが落ちましたー!」
 小鉄(もみあげ)の絶叫が山頂に木霊する。その時だ。
 どんどこどこどこどこ‥‥
 突如、毅業院岳に太鼓の音が木霊した。
「猛火怒涛の型! 豪火連舞の型!」
 現れたのは真と雷山。途切れる事無い大太鼓は友へのエール!
「‥‥そして爆裂強打の型っ!! これが俺の響きだっ!!」
「その心意気、確かに受け取ったぞ風羽! 修行の成果を見せてやるさ‥‥バーストアタック‥‥」
 嵐(ひょっとこ)が霞刀を振りかぶった。
「否。山を砕くべき一撃、『覇悪守屠・魔雲天(ばーすと・まうんてん)』だ!!」
 得意とする跳躍技で飛び上がった彼は、その落下の勢いで真下の岩肌へ斬撃を浴びせる。その一撃は遂に毅業院を砕いた! 大木の脇には巨大な穴が穿たれ、勢いよく温泉が噴出した!
「俺達の敵となった時点でその命運は決まっていた。残念だが、俺達はこんな所で立ち止まるわけにはいかんのだからな」
「毅業院、今日への切符は頂いたぜ!」
 伊珪(泥棒髭)が勝利を宣言し、守譚譜等履(すたんぷらりい)の儀で資格認定。
「守護する者の認めの印を預かって全部揃ったら塾長に見せますですー!」
 神奈川土産に鎌倉彫も買って、全てを終えた一行は毅業院の湯で傷を癒している。
「ふっ。しかし毅業院先輩は何故何時も動かないのかな。もっと花を咲かせれば美しいのに」
 薔薇雄が美しい裸体を惜しげもなく晒しつつ湯浴みする横で凪里が『割賦倫愚(カップリング)』におびえたりとか。ついでに真の太鼓演舞も。
 そうして汗を流した後。
「かつて戦勝祈願として鞍を投げ合い、その卦を読んだという。やっぱお約束って事で馬鞍納卦(まくらなげ)だな」
 真に促されて凪里が黒皇の鞍を取る。放物線を描いた鞍は転がりながら麓へと消えていった
「あの方角は‥‥」
「うむ。次の名古屋会場は地下だな」
 えー。
「勝利の暁には京への道が開けているハズだぜ! 襲愕虜皇の死嗚裏にはそう書いてあった!」
 めくると‥‥
『遂に幕を開けた襲愕虜皇。だが毅業院との死闘はこの試練の幕開けでしかない!』
 死嗚裏を作ったのは勿論この人、陰山黒子(eb0568)だ。班分けやら「雄狩」の合いの手を打ったり果ては落書きまで今回もお疲れ様だ。遂に毅業院岳の踏破に成功した義侠塾壱号生。だが彼らの行く手にはまだ見ぬ二人の刺客が待ち受けている。激闘の果てに、君は心の京都を見るか――。
『轟!義侠塾!!〜襲愕虜皇〜 次回、名古屋に撲り込みだぎゃ!』


 依頼予定頁、死亡確認
 鯖重過、死亡確認
   →TO BE CONTINUED...