竹之屋敏腕繁盛記♪  水無月の献立

■シリーズシナリオ


担当:小沢田コミアキ

対応レベル:フリーlv

難易度:易しい

成功報酬:0 G 52 C

参加人数:9人

サポート参加人数:2人

冒険期間:07月06日〜07月11日

リプレイ公開日:2006年07月12日

●オープニング

竹之屋敏腕繁盛記♪  水無月の献立
  [題字:鷹見沢桐]

 江戸の下町に軒を構える小さな居酒屋、竹之屋。その2号店が軒を構えるのは冒険者街の人形町。庶民の味をモットーに昼はお食事処、夜は居酒屋として街の人々に親しまれている。慌しい一年が過ぎて、春の訪れとともに竹之屋にも新しい出会いが舞い込んだ。暖簾をくぐると今日もそこには笑顔が絶えない。
 さて、そんな竹之屋で今日起こります事件とは‥‥。


「これまで催しに来て貰う事で、名を広めていったけど、今度は江戸から一歩離れた所にワイらが出張してみてはどうや」
 江戸の近隣へ出張で店を出してはどうか。竹之屋では先日からその話が持ち上がっていた。本店店長のやっさんとも何度となく話し合いが行われている。
 先日店を訪れたある冒険者からは、上野に店を出さないかと話を持ちかけられてもいる。上州南端の金山という街では、冒険者を交えて急速に街作りが進められている。産業を活発化させるために江戸の老舗の誘致をしているといのだ。
 これまでに何度なく積極的に催しを行って、着実に評価を重ねてきた。今度は江戸だけでなく、そのほかの町でも竹之屋の味で勝負をしたい。
「だがな。方々で仕事しようってンなら、それだけ足代もかかる。向こうで新鮮な食材を手に入れるためにも相当苦労がいらぁな。考えてるより、こりゃ、随分と骨が折れると俺は思うね。更に店を構えるとまでなりゃあ、どんだけの資金がいることか。その当てはあんのかい?」
「せやけど、少しでも大勢の人に料理を味わってもらいたいんや。やっさんも、料理人ならそう思うやろ?」
 その言葉を聞いて、やっさんは感慨深そうに目を細めた。
「料理人、か」
 用心棒としてこの店に入って一年余。
 そんな言葉を口にする日が来ようとは、誰も思いもしなかっただろう。
「料理人としてってんならよ。そらぁ、もう、雇われの分を超えてらぁな。朱やんも男なら、このまま雇われ店長のまま終わる訳にもいかねぇだろ」
「わ、ワイが‥‥」
「決める時は一人前の男として決めな」
 竹之屋二号店がスタートしてもう半年と半分。本店では二号店の皆の代わりに入った新人が成長し、随分竹之屋も充実してきたようだ。
 二号店では今日もお千が仕事に精を出している。常連のドラ息子は連れないお千ちゃんに根気よくアピールを続けているようだが、よくもまあめげないものだ。年長の店員が苦笑交じりに溜息をついた。
「あいつも悪い奴じゃないんだけどね」
 最近では昔と比べて少し距離が縮まってきたように見えるが、奥手のお千相手にはなかなか厳しい道のりのようだ。もっとも、あのお千ちゃんからすればああして普通に話せるようになっただけでも随分進歩したものだ。この先もまだまだ時間がかかるのだろう。それこそ、亀の歩みのように。
 気の毒なドラ息子のことを思い、思わず洩れるのは悪戯めいたイジワルな笑み。
「もっと、あの二人の場合は。まずは相手を知ることから、ってところかね」

●今回の参加者

 ea1170 陸 潤信(34歳・♂・武道家・人間・華仙教大国)
 ea7692 朱 雲慧(32歳・♂・武道家・人間・華仙教大国)
 ea8432 香月 八雲(31歳・♀・僧兵・人間・ジャパン)
 ea9861 山岡 忠臣(30歳・♂・志士・人間・ジャパン)
 eb0240 月 陽姫(26歳・♀・武道家・人間・華仙教大国)
 eb1484 鷹見沢 桐(28歳・♀・志士・人間・ジャパン)
 eb2357 サラン・ヘリオドール(33歳・♀・ジプシー・人間・エジプト)
 eb3862 クリステル・シャルダン(21歳・♀・クレリック・エルフ・イギリス王国)
 eb4803 シェリル・オレアリス(53歳・♀・僧侶・エルフ・インドゥーラ国)

●サポート参加者

夜久野 鈴音(eb2573)/ 紅谷 浅葱(eb3878

●リプレイ本文

 鬱陶しかった梅雨もようやく終わろうとし、これから夏本番へ向けて店も賑わいを増してきた。日課の朝の掃除を終えた鷹見沢桐(eb1484)が軒先へ暖簾をつるし、今日も竹之屋の一日が始まる。
「夏か。じきに大暑へ入って夏本番ともなれば、もっと忙しくなるのだろうな」
「もうそんな季節ですか! 二号店が開店してから、かれこれ10ヶ月くらい‥随分と経つんですね! 正に『光陰矢の如し』ですね! 」
 厨房の掃除を終えた香月八雲(ea8432)が表へ顔を出し、桐の横へ並ぶ。
 あれからもうじき一年を前にし、竹之屋は上野で店を出さないかと持ちかけられるまでになった。やっさんは反対しているが、そういう話を持ちかけられることそれ自体は嬉しいことだ。
「そういえば金山というのはどんな所なのでしょう??」
「ふむ。言ってみる物ね」
 そこへシェリル・オレアリス(eb4803)が店の前を通りかかった。
「清クンの金山に竹之屋さんができたらとっても 素敵だと思うの。このままでは物凄く、むさくて胡散臭い街になりそうなんだもの」
 店先からは明るい談笑が洩れ、耳を傾けていた厨房の朱雲慧(ea7692)はふと手を止めた。
(「‥‥一人の男として決めな、か」)
 邪念を追い出すように首を振ると仕込みの作業へ集中する。その横顔を見ていた桐がふと口許を緩めた。小さく頷くと、残りの仕事を片付けるため店の裏手へと消える。昼の開店まで、店員達には仕事が残っている。シェリルは話を早めに切り上げて店を後にする。
「それじゃ、私はちょっと寄っただけだから。またお昼に寄らせてもらうわ♪」
「お待ちしてます!」
 入れ替わりに桐が店の裏から大きな竹を抱えて戻ってきた。七夕の催しのために昨晩の内に用意しておいた笹だ。
「短冊は用意しておいたアル」
 月陽姫(eb0240)が短冊を入れた籠を抱えてやって来た。桐が店の椅子を店先へ引っ張り出すと陽姫がそこへ籠を乗せ、短冊の重石にしていた硯を手に取った。
「七夕の特別メニューを頼んでくれたお客さんに、短冊を1枚付けるアル」
「なるほど、流石に華人は商売がうまいな。自分も見習わねばな」
 じきに昼時を迎え、今日も竹之屋は賑わいを見せる。山岡忠臣(ea9861)も相変わらず入り浸りだ。今日は生憎お千は休みで、所在なさげに店先の七夕笹を目に映している。
「もうすぐ七夕か。いやあ、今年はどんな事をやろうかねぇ」
(「ってやっべー! 俺とお千ちゃんってば、一年近く何の進展もねー!?」)
 八雲にお熱だった時から進歩のない自分に愕然としたのか、机へ突っ伏してがっくり肩を落としている。隣ではクリステル・シャルダン(eb3862)が居合わせたサラン・ヘリオドール(eb2357)と談笑している。暫く通う内に常連客とも顔見知りになったようで、他の客から七夕の由来について話を聞きながら、八雲達と千羽鶴を折っている所だ。
「七夕にはほおずきを飾るものなんですわね。そうですわ、ちょうど友人がたくさん仕入れたところでしたわね。今度竹之屋さんにも持っていきますわ」
「それは有り難いな」
 桐がそこへお盆を運んできた。クリステル達の席へ配膳すると、忠臣を振り返る。
「山岡殿にも昼食の膳だ。いつものメニューを選んでおいたので‥‥‥‥ん‥‥?」
 ガタンと音を立てて忠臣が急に席を立った。
「決めたぜ!こいつはもう一歩踏み込んだアピールをするしかねーぜ! そうとなったら、こうしちゃいられねえ。今から準備だ! 桐ちゃん、勘定はここに置いとくぜ」
 慌しく忠臣が店を後にし、その背を見送りながらサランがクスリと笑みを零す。
 翌日も竹之屋は例日の賑わいを見せた。近頃通い詰めているシェリルが今日も顔を見せている。
「もちろんよ、暇さえあれば毎日通っちゃうわ。竹之屋さんのメニューを制覇よ♪」
 陽姫と朱、二人の華人料理人が腕を振るって作る異国ののさまざまな料理技法を取り入れたメニューが竹之屋2号店の味だ。一つひとつこっそり採点してみているが、レパートリーの広さには舌を巻くばかりだ。
「竹之屋の料理人さんは本当に勉強熱心なのね。いろんな国の料理のテイストがアレンジされていて本当に驚かされるわ」
「どういたしましてアル。母親が西洋人アルからな。それに美味しいって言ってお客さんが笑顔を見せてくれると嬉しいアル。自然といろんな料理を覚えたアル」
「ふふふ♪ 今日もしっかり癒されてリフレッシュして帰るわよ」
 人形街の憩いの場となっている竹之屋からは今日も笑い声が絶えない。ただ朱だけが思い悩んだ様子でいる。それ以外はいつもと変わらぬ日常の風景だ。桐もいつもと変わらず黙々と仕事に励んでいる。店内では八雲が七夕の飾り付けを急いでいる所だ。
「無病息災の紙衣と、後は商売繁盛や方策祈願に巾着と投網、最後はくずかごも忘れちゃいけませんね!」
(「飾り付けついでに竹之屋の願掛けもこっそりやってしまいましょう」)
 客席ではクリステルがやり方を教わったばかりのほおずきおを鳴らしている。サランが器用にそれへ合わせてアンクレット・ベルで拍子を取って踊り出すと喝采があがる。竹之屋では、今日もいつもと変わらぬ心地よい時間が流れていった。

 そんな竹之屋へ、ある日、懐かしい顔が訪れた。朱とは旧知である陸潤信(ea1170)だ。
「なんや、陸か。久々に憎たらしいヤツが来よったで」
 二人は、昔は互いに拳を競い合った仲。紅い狂犬と呼ばれていた荒んだ華国時代の朱を知る人物だ。陸は、閉店後、陸は近くの社の境内に呼び出されていた。
「ムシャクシャしとる時は陸、おまえとの喧嘩や。今日こそは勝ち星もらったるで!」
 いきなり襲い掛かった朱。その拳を陸は掌で包み込むように受け止めた。
「もう私と違う道を歩きつつあるキミが拳を振るうべきではありません。貴方の手は何かを奪うのでなく、産み出す手に変わっている。‥‥だから、私を負かしたいなら、その手で私に“美味い”と唸らせて下さい」
 それだけ伝えると陸は踵を返した。握った拳を見詰めながら朱が呟く。
「産み出す手か‥‥」
 その朱を残して、陸は一人町を後にした。
(「かわったな〜彼も‥‥用心棒だった彼が今や料理人。何が彼を変えたんでしょう?」)
 ふと思い出すのは、店へ立ち寄った時に見た八雲の明るい笑顔。陸は満足げに拳を握った。
(「‥‥また、一回り大きくなった貴方と拳を合わせるのを楽しみにしていますよ」)
 竹之屋を流れる時間は緩やかに変化の時を迎えている。翌日、忠臣は店へ大きな花束を抱えてやって来ていた。
「え‥‥お千ちゃん、今なんて‥‥??‥」
「だから、その‥‥いいですよ」
 いつもの歯の浮く台詞でデートに誘うと、意外にもよい返事。逆に忠臣の方が狼狽してしまっている。
「あ、でも七月はいろいろお店が忙しそうですから、もしかすると来月になるかもですけど」
「勿論だぜ、お千ちゃんとならいつだって構わねーぜ! ホントに、お千ちゃんを想う気持ちは嘘や冗談じゃねーし、なんならもうこのまま祝言を上げてーくれーで――」
「もぅ、相変わらずなんだから。それじゃ、まだ仕事もありますから戻りますね」
 一方、八雲は珍しく一号店を訪れている。目当ては、本店の常連でもある界隈のシマを仕切っている侠客だ。
「‥‥という訳なんです。どんな土地柄なのか気になってしまって‥」
「金山か。上州は俺たちみたいなヤクザ者が多いと聞くな。
「ま、ヤツなら心配はいらねェだろうよ。だが、イイのか? 店を出すンなら奴とは――」
「そ、そういえば、そうなったら朱さんとは離れ離れに‥‥!」
 途端に表情を曇らせた八雲をヤの字が肘で小突いた。振り返ると朱が立っている。ヤの字が気を利かせて席を離れると、朱は口を開いた。
「ワイは決めた。ワイは金山に自分の店を持つ。やっさんにもこれから話す。八雲はん。この出店が叶うたら、一緒に来て欲しいんや」
「わ、私は‥‥」
 八雲の声が上ずる。朱が真っ赤になった顔を起こすと、八雲もおんなじくらい赤面している。搾り出すようにその言葉を口にする。
「これからもずっと、‥‥ずっと朱さんについて行きますから!」
 同じ頃、店内では。
「朱さん達はどうやら決心をしたみたいアルね。アタシも向こうの店が立ち上がるまではお手伝いするアル」
 陽姫がやっさんと話込んでいた所だ。表を覗き見ると、陽姫はやっさんへ一言残して部屋を後にする。入れ違いにやって来た朱がいつになく真剣な顔で切り出した。
「やっさん‥‥ワイの一生一代の頼み、聞いて貰えへんか? 竹之屋の暖簾、ワイに分けして欲しい」
 朱の脳裏に浮かぶのは、初めてやっさんに食べさせて貰った賄い飯。
 アレが原点。
「ワイはあんな心意気を広めたいんや。それを受け継ぐためにも、竹之屋の名前は必要なんや。あの名前やなきゃ意味がない。後生や!」
「頭を上げな」
 恐る恐る顔を起こす。朱の顔を覗き込むやっさんは、いつにない笑顔だ。
「嬉しい話じゃねェか。遂にオレの店から一国一城の主が生まれンだぜ。朱やん、この先の道はもっと険しいぜ。気合入れて励むンだぜ?」

 朱と八雲が2号店へ戻ると、閉店時刻を過ぎたのにまだ灯りが点っている。
「おめでとう、月さんから話は聞いたわよ。朱さんも遂に自分のお店を持たれるのね」
 店にはまだ常連客が残っていた。サランが代表して、朱へ重たそうな袋を手渡した。
「新店舗の資金の足しに、皆で集めたカンパよ。いつもお世話になっているもの。私たちお客さんで竹之屋さんにご恩返ししたいものね」
 朱の力になれないかとサラン達が竹之屋の皆には内緒で集めたものだ。一回の食事代ほどの小さな額を皆で寄せ合ったものだが、シェリルや忠臣達も援助して実に百両近くの額がある。
「それから、お祝いに暖簾も贈らせていただきますわ」
 刺繍された竹之屋の屋号は、クリステル達常連が店のほかの客へも頼んで人針ずつ縫って貰ったもの。素人仕事なので少々不恰好だが、とても気持ちが篭もっている。梵字に詳しいシェリルも商売繁盛の神様の文字を刺繍している。暖簾を飾る竹の刺繍は、クリステルが昨晩の内に夜なべして仕上げたものだ。
「竹之屋さんを応援する皆さんの気持ちよ。八雲さんのことも含めて頑張って」
 朱が店員の皆の顔を見回すと、桐が無言で頷いた。
 この一年近く仕事を共にしてきて、朱の熱意は肌で感じている。
「店長が納得いくまで考えて出した答えなら、口を挟むべくもない。自分が見聞を広めるにも、竹之屋が更に規模を広げるにも良い機会。止めるつもりはない」
「鷹見沢はん」
「覚悟はついている。新天地でも力になろう」
「江戸から離れるアルか。まあそれもいいかもしれないアルね」
 2号店のメインスタッフが抜ける分は、陽姫が伝を辿って後釜を探してきている。最初は苦労するかもしれないが、本店の協力もあるし何とかなるだろう。
「それにしてもこんな遅くまでご苦労さまアル。お腹も空かないアルか? 素麺を茹でておいたアル」

 七夕セット

 特製素麺:
  天の川のように流れるまっしろ素麺の上に散りばめられたのは、小口に切った星型オクラ。
  馴染み深い鰹出汁のツユか、竹之屋特製のピリ辛華国風ゴマダレでどうど。


「薬味には生姜と葱も用意したアル。ゴマダレもピリ辛で食欲のない人にもお勧めアルよ」
「竹之屋さんの味が広まるのはいいことだと思うわ。親しみのある竹之屋さんのお料理ならどこでも受け入れられる筈だわ」
 サランが口にすると、ふとクリステルがぽんと掌を打った。
「そうですわ、せっかくの機会ですし、皆さんで七夕のお願い事を短冊へ書いては如何かしら?」
 桐が最初に書いたのは『竹之屋金山店が大繁盛しますように』。
「気が早いくらいで丁度良いだろう」
 陽姫も『竹之屋の皆が仲良く健康に過ごせますように』と願い事を書いた。皆も思いおもいに短冊へ筆を走らせる。
「竹之屋さんにも随分とお世話になったわ。今までありがとう。これからも、どうぞよろしくね」
「朱さん達でしたら、きっと素敵なお店を作られるのでしょうね。開店されましたらぜひお邪魔したいですわ」
「おおきにや、サランはん、クリステルはん」
 これから先、まだまだ困難は待ち受けているかもしれない。だが客の笑顔と支えてくれる仲間がいれば、どんなに辛くてもきっとやっていける筈だ。
 桐が眩しそうに目を細める。
「竹之屋にとっても、私達にとっても、何かが変わる。そんな夏になりそうだな」
 そんな中、陽姫はひっそり店を後にしようとしている。外で待っていたやっさんが声を掛けた。
「‥‥陽姫ちゃん、いいのかい?」
「朱さんのことはあたしも嬉しいアル。てもそこから先は関われないかも知れないアルね。竹之屋さんにはお世話になったし楽しかったアルけど旅立つ事にしたアル」
「ま、まだ話が決まっただけで皆すぐ金山に移るって訳でもねェ。決めたことなら止めやしねえが、その時まではウチでゆっくりしていくといい」
 店内では遅くまで楽しげな声が洩れている。
「短冊がなくなってしまいましたね!すぐに補充しないと!」
「いい機会ですわ、私も一緒に短冊を作ってみたいですわね。だって、その方が願い事がかないそうな気がいたしますものね」
「そうですね!それに今覚えておけば、来年からの七夕がいっそう楽しめますよ!  孫子もこう仰いました!祭事に勝る願掛け無しと!」
 これから金山店スタートのため本格的に竹之屋も慌しくなるだろう。この夏の盛りを前に、竹之屋の物語は大きな転換期を迎えたのだ。