【金山迷動】 上野に暮らせば 〜神無月
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■シリーズシナリオ
担当:小沢田コミアキ
対応レベル:フリーlv
難易度:やや難
成功報酬:1 G 23 C
参加人数:10人
サポート参加人数:7人
冒険期間:10月20日〜11月03日
リプレイ公開日:2006年10月30日
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●オープニング
上野国(こうづけのくに)の南端に位置する、金山。東国屈指の山城である金山城をいただく城下町は、南の登城口である大田口に栄えた大田宿だ。上州の乱の叛主・新田義貞を退けて新しくこの地を治めることとなった地頭の松本清は、次々と新しい政策を取り入れて金山の発展に乗り出した。そんな中、城の西に位置する金井口にかつて栄えた金井宿を復興する計画が持ち上がる。
戦で荒れた田畑を耕し、家屋を再建する。新しい金山の代官、松本清は本気だ。腹心の由良具滋と共に次々と新しい金山の街作りに取り組み始めた清は、自らの名を取ってその村を「豪腕☆キヨシ村」と名づけた――。
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G:豪腕☆キヨシ村へようこそ!
〜主な施設〜
寄合所:
西の村外れ、登城口に程近い所に立つ平屋。
街作り方針や、各種催しの話し合いはここでもたれる。
診療所:
貧しい人を対象とした無料診療所。
現在は人材不足により託児所として活動中。 医師はまだ募集中。
景大人邸宅:
華僑のボスである老人、景讃繁の住む屋敷。屋敷の離れは華僑自警団の詰め所となっている。
新たに金山へ移って商売を始めたいという後進の華国人へ、彼は大きな援助を与えることを約束している。
その他にも、お宿『歓楽街』にはキヨシ城の受付と物販ブース、義侠塾広報課もある。寄合所が完成したことで村も本格的に動き出し、キヨシ村の暫定村長としてこれまで村興しに従事してきたアトゥイが選ばれることとなった(といっても実際は寄合の進行役という貧乏クジだったりするが)。
現在、キヨシ村は来月に控えた秋祭り『キヨシ武勇伝祭り〜そして伝説へ〜(仮称)』に向けて動き出している。祭りの会場や舞台などを組んだり、神輿を作ったりと今月中に終わらせねばならないことは山積みだ。以前から併設イベントとしてペットコンクールを行えないかという話も持ち上がっており、こちらも具体的な進行などの話し合いを行わねばならない。
今度の秋祭りはキヨシ村初の祭り。村人総出でこれを成功させるのだ!
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H:竹之屋豪腕腕盛記♪ 〜長月の献立〜
江戸の下町に軒を構える小さな居酒屋、竹之屋が、遂に金山は豪腕☆キヨシ村に新店舗を出す。庶民の味をモットーに昼はお食事処、夜は居酒屋として江戸の人々に親しまれた竹之屋。その味がこの上州の地でも受け入れられるか、竹之屋の挑戦が始まる。
さて、そんな竹之屋で今日起こります事件とは‥‥。
資金難で止まっていた改装や厨房の増築などの工事は、景大人の援助により遂に再開を見た。階層に伴い大幅な増築が行われ、離れには店員の寝泊り用の小屋も立てられた。また後回しになっていた現地スタッフも大人の斡旋で数人の華人が暖簾を潜り、これまで心配の残った経理なども万全だ。
「竹之屋さんもこれで安泰ですね。後はこれにご記入頂けますか」
大人の使いで来たという賈という男が差し出したのは400両の証文。無利子の融資で、余裕がある時に返してくれればよいと賈は告げた。これにサインすれば、後は来月の開店を待つばかり。改修が完全に終わるのは来月の中頃。ちょうど秋祭りの頃がお披露目になるようだ。
と、全ては順調に見えるが、一つだけ不安なことがある。
例の野盗騒ぎだ。また金山への駅馬車が襲われ、旅荷や馬など全てを奪われたのだ。ただでさえ竹之屋は華国風や欧風の料理などで珍しい食材を使う。こういうことが頻繁に続けば営業も困難だ。城は討伐隊を派遣するという話だが‥‥。
●リプレイ本文
野盗討伐隊の出発を前に、金山には多くの冒険者達が集まっている。陸潤信も討伐隊へ志願した一人だ。
「せっかくの民意の力で街が活気付こうとしている今を。それを妨げようとする者達を放って置く訳にはいきませんから‥‥」
討伐隊は彼ら冒険者の他、義勇兵、義侠塾の有志らが参加している。金山にとっては暮れの新田勢との戦い依頼の戦だ。戦を前に緊張と高揚の混在する街の様子を眺めながら飛鳥祐之心は遠い記憶の彼方の光景を思い出していた。
(「金山か‥‥将門の夢で関わったのはおぼろげに憶えているが、現実で金山の戦いに関わるというのも、何か変な感じを受けるな‥」)
これまで街の産業発展に尽力してきたシャーリー・ザイオンも、今回ばかりは弓を手にとって従軍を決意した。
「この手の事柄に関わるのは不得手ですが、今回は仕方が無いでしょう」
野盗のアジトはここから徒歩で3日の距離。判明している根城と周辺図を事前に押さえ、後は出発を待つばかり。ここ金井宿キヨシ村からも竹之屋が後方支援に名乗りを上げ、出発を間近に控えて慌しく準備が進められていた。
「後方支援って事だけど‥‥何だか良くある依頼とは勝手が違うみたいだねぇ〜敵も多らしいいし」
米や味噌は城の輸送隊が用意しているが、その他の特殊な調味料等は全て竹之屋の持ち出しだ。ミリフィヲ・ヰリァーヱス(eb0943)は大量に卸して貰った食材の整理に終われている。
そこへ月陽姫(eb0240)が駅から荷馬車を引いて戻ってきた。
「江戸に発注しておいた乾物も無事に届いたアル。今日明日中に仕込みを終えないといけないアルから、暫くはてんてこ舞いアルな」
海苔や餅、煮干などの一般的な食材の他、凍み豆腐、鰹節、それからパンと葡萄酒など。この日の為に考え抜いた献立にと買い付けた食材が荷車にぎっしりと詰まっている。定期便も野盗に襲われることなく到着し、まずは一安心。鷹見沢桐(eb1484)が胸を撫で下ろす。
(「竹之屋で使う珍しい食材など、野盗が手に入れた所で精々焼いて食べるくらいしかできないだろうに。粗野な連中には猫に小判。豚に真珠だ」)
食材の真価を発揮するか如何は料理人の腕があってこそ。手間隙かけて仕入れた食材を横から攫われるなど我慢ならないと息巻いている。
「誠にけしからんな」
「皆さんは野盗を捕まえに行くのですね! 孫子も『天の道に阻む物無し』と仰いました! 皆さんなら必ずやり遂げられます!頑張ってください!」
「‥‥まぁ、主戦場まで行く訳じゃないし大丈夫だよね? 驢馬のヲーヴァにもボク愛用のちゃぶ台を背負っていって貰わないとだしさ♪」
「一応冒険者アルから襲われても自分の身を守るくらいは出来るアルけど、何にせよみんなも怪我しないように気をつけて欲しいアル」
香月八雲は少し不安そうだが、従軍する予定の4人はいずれも冒険者として経験を積んだ者達。朱雲慧(ea7692)が不敵に頷いた。
「腹が減っては、なんとやらっちゅうやろ?」
この地で勝負に出た竹之屋金山店にすれば、金山とは一蓮托生だ。金山の危機を見過ごす訳にはいかない。竹之屋なりに金山に尽くすまでだ。留守番には山岡忠臣(ea9861)も駆けつけて後事も万全だ。
「店を完全に閉める訳にゃいかねーからなあ。それに俺様とお千ちゃんと八雲ちゃんの両手に花トリオになる訳だぜ。な、用心棒!」
「ぼん〜、まだワイは店員に採用って決めた訳やあらへんからな?」
意地悪な目つきで言うと、朱は中華鍋などの調理器具の準備の為に店の裏手へと消えてく。それを追って八雲が髪留めのリボンを解くと、そっと朱の腕に巻きつけた。
「朱さんが無事に帰ってこられるようおまじない、なのです」
照れまじりの八雲へ朱が返したのは力強い笑み。
「帰ってきたら真っ先に八雲はんに会いにいくわ。それまで、店のこと頼んだで」
「はい!」
さてこちらは診療所。
「しぇんまー?」
「是蜻! これはんなていうの?」
「犬だよ。名前は次郎丸っていうんだって」
庭先では今日も子供たちが華人倭人の別なく遊んでいる。覚えたての言葉で互いの言葉を教え合っているようだ。そこへミキを連れてアトゥイ(eb5055)が散歩がてらに顔を見せた。
「ぁぅー?」
「ミキちゃん、あれは犬ですわ。ほら、わん〜、ですわ」
「わぅーん?」
「これは暫定村長、診療所の視察ですかな?」
顔を見せたのは華僑のナンバー2と噂される大人の懐刀の賈だ。
「よいお天気ですわね、賈さん。ええ。散歩がてら村の見回りですわ。暫定村長になった以上、責務を果たしてみせますわ!」
「それは頼もしいことです」
小さく拳を握り締めたアトゥイへ笑いかけた賈は顔色が優れない。
「どうかされましたか? そういえばお顔が優れませんわ」
「ここの所、激務で疲れが溜まっている様だ。お気遣い、痛み入ります」
さて、その診療所には新たに門を潜る者がいる。七神斗織兄から方向音痴を心配されながらも無事に金山を訪れていた。
(「‥‥何でしょう? 金山には初めて来たハズなのにどこか何か懐かしい‥」)
暫定の医師となっていた所所楽林檎は専門的な訓練を積んだ訳ではない自分の腕に不安を持っていたが、これで漸く肩の荷が下りた様子だ。
「これ以上の喜びはありません。あたしは経営・運営の面で補助していければ構わないのです」
「医師として頑張りますのでよろしくお願いいたします」
他にも今日は3人の冒険者が駆けつけて、集まった村人へ講義を行っている。金山で生育している薬草の取り扱いや、簡単な応急手当。更には識字率の向上を狙っていろは歌の教授も林檎自ら教鞭をとって行われた。林檎自身も空いた時間を使って空間明衣ら講師から指導を受け、技術向上に努めている。
「出来るなら私がここの医者になるのも良いな」
「優秀な医師のご助力を得られるなら願ってもありません。皆さんの支えを励みに更に高みを目指せればと思います」
「識字率の向上に加え冊数を増やす手段として、写本を行うのも良いでしょうね。繰り返せば内容を覚えるのも早いでしょう」
「随分熱が入っとるのう。約束の医薬品を引き取りに来たんじゃが」
そこへ顔を見せたのは討伐隊の苗里功利だ。
「ご苦労様です。金山の為、ご武運をお祈り致します」
「代わりといっては何じゃが、この金は診療所の発展に使って欲しい」
彼ら冒険者から多額の寄付もあり、薬草園開園の計画は本格的に始動を見た。薬草園開園の計画は本格的に始動を見た。林檎の指揮で雑草の除去や開墾に取り掛かり、斗織もそれを補佐する。
「那須の薬草園でも馬の力は開墾に大きく役立ちました。ここでも必ず力強い味方になりますわ」
斗織の愛馬茶々丸を始め冒険者有志の力を借りて、キルト・マーガッツの案で保水力を高める低木の植樹も準備が進められた。茶の木が巧く育てば春には副産物も見込める。同時に、先月目録を記した薬草図鑑も、斗織の手で更に編纂が進められた。
「季節別の他に効能別にも纏めてあるのですね。薬草には幾つも効力がありますので、これなら薬効から逆引きできて便利ですね」
那須で薬草園造園に携わった経験もこれには存分に活かされた。
「後は薬草の紹介文と共に、副作用を抑えるために併用した方がよい薬を示すのも良いかと。早速取り掛かりますね」
数日後。
今日の竹之屋には常連の天山万齢(eb1540)やサラン・ヘリオドール(eb2357)の姿もみない。シェリル・オレアリス(eb4803)も太田宿の方に向かったらしく、ここへは顔を見せていない。朱達も討伐に出発し、いつもの賑わいからすると少し寂しいくらいだ。
それでも、今日も軒先には竹之屋の暖簾がかかっている。
「皆さんが出かけている間、竹之屋の留守を預かっておかなくてはですね! お千ちゃん、山岡さん、頑張りましょう!」
「お千ちゃん、八雲ちゃん、簡単な料理くれーなら出来るか?」
「凝った料理や創作料理は無理ですけれど、普通のメニューを作るなら他の人達にひけは取りませんよ!」
お千はまだまだ不安が残るが、八雲が厨房に立てば一安心だ。
「なら、念のため難しい献立は除いてお品書きを書いて、今日のメニューはこれだけ、っつー方向で開店してみっか」
「そうして貰えると助かります‥‥私ももっとお料理うまくなるように頑張らないと」
今日からは景大人の斡旋で華人店員も店に入ることになっている。彼らを集めて八雲が覚えたての華国語で挨拶し、互いに相手の国の言葉でコミュニケーションを図る。
「ダージャーハオ! チン ヅォ グアンザオ!!」
「こちらこそ、宜しくお願いします」
これから共に金山店を支える仲間達だ。八雲が接客や配膳の基本を説明し、忠臣もそれに混じって給士のお手伝いを努めた。厨房に立つ八雲やお千を時折盗み見ては鼻の下を伸ばしている。
「こんな機会は滅多にねーからな。眼福だぜ。さぁて、俺様も店長に認めて貰うために気合入れねーとな!」
そうして慌しく時は過ぎる。
八雲はふと手を止めて、空を仰いだ。
この同じ空の下で、今も朱は野盗討伐と竹之屋の為に体を張っているのだ。
(「どうか、朱さんが無事に帰ってきますように」)
一方。
景邸の華人自警団では、自警団の書記を通じた白九龍が組織の強化に努めている。
(「大巌組との交渉は既に決裂した‥‥以後、同胞に手を出すならば容赦なく当たらせて貰う」)
巡回体勢も更に強化したおかげで、太巌組も金井宿へは手が出せないでいるようだ。だが油断はできない。つい数日前の晩も、夜間に竹之屋を窺う怪しい影を見つけたばかりだ。
「団員も出来うれば太田自警団の三倍は欲しいところだが‥‥大人次第だな‥‥」
今の所、大人に増員の意思はないようだ。警邏時間外を使って実戦形式での格闘鍛錬を行うが、団員は他に本業もあるので万全とは言い難い。
ひとまず役職者へは白が直接稽古をつけている所だ。
「俺は他の者より少しばかり武術を嗜んでいる故、教授はするが、ここでは所詮、新参者だ。そのような者の指示に従うなど不本意であろう? 各隊及び団自体を率いていくのは貴様等だ。その為に、嫌でも強くなってもうらうぞ‥‥」
「熱が入っているようですね」
自警団の創設者である賈が様子を見に足を運んだようだ。
「ちょうどいい。治安を護る為には捕らえた者を収容しておく施設は必須。さもなくばその場で殺るしかありませんが、それが景大人の本意とは思えません」
「白、余り物騒な口を利くものではありません。城から我々に許されているのは集団自衛権まで。犯罪者を捕らえても後は城の手に任せなさい」
それより、と賈。
「今夜の活動は中止しなさい。明日の活動も午後からです。昼間では詰所へ来る必要もありません」
「しかし」
「これは命令です」
そこまでいうと、賈は額を押さえて軽くよろめいた。
眉を顰めると、有無を言わさぬ調子で釘を刺してその場を後にする。
「ともかく、明日は屋敷に立ち入ることのないよう。いいですね」
寄合所の前の広場では、来る村祭りの準備が徐々に進められている。
「お神輿は『百年後でも使用できるお神輿』という願いを込めて金箔で‥‥と、思いましたけれども、お金に余裕がありませんでしたわ」
がっくり肩を落としたアトゥイだが、神輿は清の「派手な色!」との希望により浮世絵のようにど派手な原色でカラーリングされることとなった。
祭りの目玉となる催しもペットコンクールに決定した。
ペットに芸をさせて優勝を競うという趣向だ。ペットの種類も馬程の大きさのものまでにしておけば然程危険もあるまい。審査員も、清、景大人、由良といった城の重鎮や街の名士に了解を取り付けた。
「まだこれからお手紙を送ることになりますけれど、鬼哭宿の重一お爺さんもお呼びしますわ。ミキちゃん、じぃ〜ですわ」
「じゅぃー?」
「そうそう、ミキちゃんはお利口さんですわね」
寄合所でキヨシ饅頭を頬張るミキを抱いて、アトゥイがその頭を母親のように優しく撫でた。
準備の方は華僑の手も借りて行わている。村娘の真砂も手伝いに駆けつけているが、作業は人手不足で難航しているようだ。
「こーゆーお祭りって初めてだから、すっごく楽しみー♪ ね、ミキちゃん♪」
「りぇん〜」
ミキは真砂の白髪を掴んで真砂の目を覗き込んでいる。真砂の唇の端へ人差し指を引っ掛けてひぱった。
「あいたたた。ミキちゃん、だめだよーオイタしちゃ」
「じゅぃ〜。りぇん〜」
そして数日が過ぎ。
診療所では不在のケイン・クロード(eb0062)に代わって林檎が無事に切り盛りし、林檎の一時江戸帰還を前に、講義の復習が行われた。
「来月までの課題です。抜かずに残した草をそのまま育成して下さい。届けられた保水用の低木を植え、この地に根付かせる。よろしくお願いしますね」
来月までには、発注しておいた井戸掘りの道具や茶の木も届くだろう。様子を見に来た賈も納得した様子だ。
「見事ですね。これなら今後も無事に――」
そこまで言って賈が苦しそうに眉を顰めた。
「どうされました!」
「賈さん――大変です、奥へ運んで下さい!」
急に倒れこんだ賈だが、診療所の前だったのが幸いした。斗織の診察では過労から来る一過性の発作ではないかとの診断だ。
「これはとんだご迷惑をおかけした。後は華人の掛かり医師に任せますので、心配は無用です」
「華国伝来の薬学の知識では、幾つかの薬草を組み合わせて処方すると思いも因らぬ効果があるそうですね。今度、是非その技術をご教授願いたいですわ」
そんなアクシデントはあったものの、金井宿は平和そのものだ。
竹之屋では討伐隊の帰還を明日に控えて急ピッチで祝勝会の準備が進められている。
「ちっと人数は多いが、料理の方はお千ちゃんと八雲ちゃんで準備しといてくれ」
大樽の酒を運び込んで、それから店内の飾りつけもだ。
「いくら飲まれても良いように、たっぷり用意しといたぜ」
「今回の主役は討伐に参加していた方々ですから、料理はつまみ程度でも大丈夫‥‥ですよね! 枝豆や玉子焼き、自由に取れるおにぎりなんかを沢山作っておきますね!」
「飾りつけは私がやりますね」
野盗討伐で金山は一丸となった。
そして、いよいよ来月は秋祭り。新生金山の初めて迎える祭りの季節だ。