孤高の魂3〜ジェラールの行く末
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■シリーズシナリオ
担当:立川司郎
対応レベル:7〜11lv
難易度:やや難
成功報酬:4 G 55 C
参加人数:6人
サポート参加人数:3人
冒険期間:08月08日〜08月14日
リプレイ公開日:2005年08月18日
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●オープニング
自分が騎士になるというのに、ジェラールは相変わらずぼんやりとその言葉を聞いていた。
直属の上司であるミシェル・サリサからその話を、小声で聞いていたジェラールは、ひょいと首を横に向けた。
目の前では司祭であるセールエルが、領主バーグに最後の言葉を述べていた。
教会の地下深く埋葬されゆくバーグの棺を見下ろしつつ、サリサはジェラールの首を前へと向けさせた。
それから、静かに言葉を続ける。
「騎士ともなれば、あなたはもっと責任ある立場を求められます。どうか、そのご期待を裏切らぬよう‥‥」
サリサはそう告げると、踵を返した。
サリサとて、この地を悪魔に蹂躙される事を望んでは居ない。権力争いに荷担するつもりはないが、騎士としてまたこの事態を憂いては居るのである。
葬儀が終わるのを見計らうと、サリサは久しぶりに城内を歩いた。
一週間後の騎士叙勲は、宰相ラルムが執り行うという。本来は領主であるバーグがそれを行うはずだが、バーグ亡き今その役目を担うのはアガートかラルムしか居ない。
正当なる血筋の男子たるジェラール‥‥彼の領主としての器はともかくとして、その行く末は気になる所‥‥。
それ次第で、この地の未来も決まる。
サリサが自己の身の振りを考えていた時‥‥事態は向こうから動いた。
「‥‥街道警備?」
サリサは思わず聞き返した。
ルナールは頷くと、すう、と笑みを浮かべた。
「このクレルモンとシャンティイの間の街道にインプが出現するそうだ。‥‥サリサ、貴公にはそのインプを処理してもらいたい」
「この大事な次期にか? ジェラールは私の部下だ、私には騎士叙勲を見届ける責務がある!」
「では、速く任務を終わらせればいいではないか? 間に合う事を祈っているよ」
ルナールはそう告げると、サリサに背を向けた。
サリサが騎士叙勲に立ち会わないかもしれない‥‥。
セレスティンはその話を聞いて、不安を感じた。
ルナールにとって、サリサとジェラールは邪魔な存在であるはずだ。騎士隊の中には、ルナールに次ぐ地位にあるサリサを信頼する者も多い。
サリサが動けば、部下であるジェラールも動く。長い間サリサの側に居たジェラールは、サリサを信頼していた。
もしサリサに何かがあれば、ジェラールの騎士隊に対する影響力が大きく損なわれる。
ジェラールとサリサは、絶対に離してはならない。それは自分が領主となる為にも、切り離せない関係だ‥‥。
ともかくサリサの任務をはやく終わらせ、騎士叙勲に間に合わせなければ‥‥。
それにしても‥‥こんな時期に都合良くインプが出没するとは。
暗闇に、ぽうっと光が落ちた。
自室に戻ろうとしたジェラールは、その光に目を向ける。
「‥‥ジェラール、サリサが任務に赴くそうね」
唇の端をつり上げ、彼女が聞いた。ジェラールはこくりと頷く。
「僕は留守番だそうです」
「そう、それは寂しいわね‥‥せっかくあなたも騎士になるんですもの、そろそろサリサから離れて独り立ちしてもいい頃よ」
アガートが言うと、ジェラールは首をかしげた。
「でも、サリサは僕の上司ですから」
「そうね‥‥あなたはサリサが大切なのね。今度私の所にいらっしゃいな‥‥その話がゆっくり聞きたいわ」
アガートは微笑を浮かべ、じっとジェラールを見つめた。
●リプレイ本文
剣が一つと、使い込まれた鎧。そして、野営の為の荷物。
馬は、彼女と長い間戦ってきた黒い馬が一頭。手綱を引くと、ミシェル・サリサは城の門をゆっくりとした足取りで、街の方へと向かっていった。
体つきは、細く締まっている。彼は、彼女の姿を見つけると、彼女の元へと歩を進めた。サリサの瞳が、自分を捕らえる。
「シャンティイ騎士隊のミシェル・サリサ殿‥‥ですね」
サリサ、彼、レーヴェ・ツァーン(ea1807)を見返す。それから、レーヴェが連れている仲間に視線を向けた。
一人は深くローブを被り、顔も隠している為によく見えない。かすかに、銀色の髪が見えた。
彼の後ろには、東洋の若い男が居た。とても元気がよさそうで、腰に金棒のようなものを下げて持っている。東洋人は、あんなものを武器として使うのだろうか? サリサは首をかしげ、最後に一番後ろに立っていたエルフの女性を見た。
落ち着いた様子で、穏和な表情を浮かべている。彼女はサリサと視線が合うと、微笑を返した。サリサはすぅ、と視線を落としてレーヴェに視線を戻す。
「確かに私がサリサだ。‥‥どこかで見た顔だな」
すぐには思い出せないが、確かつい最近‥‥。考え込んで、サリサははっ、と表情を変えた。
「そうか、お前達は‥‥」
そう言いかけてサリサが口を閉ざすと、レーヴェは言葉を返した。
「ギルドからの依頼で、この街道周辺に出没するインプ退治を引き受けた。サリサ殿もインプ退治に向かわれると耳にして、参った」
「相手は数が多い。‥‥あんたが協力してくれるなら、助かる」
銀髪の男ジラルティーデ・ガブリエ(ea3692)が言うと、サリサは厳しい表情となった。
「ギルドの者と共闘するつもりは、今は無い」
「だが、俺たちは既にインプの情報も集めて来た。手っ取り早く済ませるには、俺達と協力とあった方がいいのではないか?」
低い声でジラが言うと、サリサはじっと睨むようにジラを見返した。
それから皆に順に瞳を向ける。相手を計るかのように、サリサはそうして四人を見た後、気を静めた。
今はどうしても人手を割く事が出来ない。自分一人で向かわねばならない以上、彼らと協力しあって、一刻も早く任務を済ませる方がいい。
ややあって、サリサは頷いた。
一足先にクレルモンに到着して調査を進めていたサラフィル・ローズィット(ea3776)とジラによれば、インプが出没するのはクレルモンから馬で数時間の距離にある山間だった。
旅の者が利用する古い白派の教会があり、普段は人が居ないが、週末になれば近くに住む者が集まっている。
しかし、それ以外はこれとって特徴も無く、何か伝承にまつわるものがある訳でも無かった。インプが何故出没したのか、分かりかねる。
「今から出立すれば、昼過ぎには到着しますわ。それから夕刻までに全て倒す事が出来れば、今晩中に城に戻る事が出来るのではないでしょうか」
サラが言うと、ジラは少し考え込んだ。
「しかし、それでは猶予は数時間しかない。その間に全てのインプを倒したかどうか、確認もせねばならない。一晩明かす方がいいだろう」
「それに、帰り道に連中が襲って来るって可能性もあるぜ」
鉄劉生(ea3993)がジラに続いて言う。劉生の言う、連中というものがサリサには分からなかったが、その事には触れないでサリサは言葉を返した。
「ジェラールの騎士叙勲は、明後日の朝からだ。‥‥それまでに全て倒す事が出来ればいいが」
確実に間に合わせるのであれば、明日の朝に引き返す方がいいだろう。しかし、インプが本当に出没する以上、中途半端なままで投げ出す事も出来なかった。
街道は、いつものように人々が行き来している。休憩を取る合間サリサは、その様子を眺めていた。
サラは、そんなサリサの様子に気づいて、側に寄って小声を出した。
「サリサ様、わたくし達があなたをお助けに参ったのはセレスティン様のご指示ですわ」
サラの言葉に、ジラがちらりと顔を上げる。
セレスティン様が? と、サリサが聞き返す。何故ここでセレスティンが出てくるのか、分からないようだ。
今回の件について話すべきか、黙っておくべだったのか‥‥。レーヴェやジラには判断がつかなかった。しかし、サラは話しておくべきだと考えている。
幸い、今回の任務にはサリサしか付いていない。
「サリサ様、今回のインプ事件の裏には、悪魔崇拝団体フゥの樹が居るかもしれません。悪魔はクレルモンを狙っているようです‥‥どうか、お気を付け下さいませ」
「その情報は、どこから手に入れたのだ」
サリサが聞くと、サラはすうっとジラの方を見た。
そっとローブを降ろし、顔を隠していた布を外す。サリサは彼の顔を覚えていたのか、あ、と声をあげた。
「お前は‥‥」
「レイモンド卿の命で、セレスティンの側に潜伏している。彼女を領主にする為にな」
「卿が‥‥だと?」
「街の住民は、権力争いを憂いている。頼れない騎士や領主ではなく、悪魔や大麻に救いを求める者も少なくない。フゥの樹は、決して小さな組織でも力無き組織でもない。悪魔と戦うには、戦う意志と力が必要だ。‥‥そうでなくば、もはや悲劇しか生まない」
セレスティン様が、力だと?
サリサが疑問を込めて聞いた。サリサの中でセレスティンという選択肢は、最初から外されていたのかもしれない。
現場につくと、サリサはまず四人を二手に分けた。
地理に詳しい自分と、森林地帯での活動に長けたレーヴェを分散。それぞれにジラ、劉生、サラを配置した。
「お前はどうやら騎士位にあるようだからな‥‥他の者と違って、私がお前の戦闘行動を予測しやすい」
サリサはそう言って、ジラを自分と組むように指示した。
サラの術は、15m範囲にしか効果がなく、森の中ではインプを確実に見つけられるとは言い難い。
「あまり離れすぎず、まずは街道周辺で捜索を開始するのだ。インプは賢いデビルではないから、我々が森に侵入すれば必ず襲いかかってくる」
「分かった。‥‥ではサラ、劉生。行くとするか」
「はい」
サラはレーヴェに答えると、彼に続いて森に入っていった。後ろからととっ、と劉生が駆け寄って肩を軽く叩く。サラがふり返ると、劉生は笑顔でサラに話しかけた。
「そんな堅い顔するなって。お前の魔法詠唱の時間稼ぎしろ、ってヒルダに言われてるからな。安心しろ」
「は、はい」
ん? ヒルダに言われて時間稼ぎをする、という一言は余計だったかもしれない。だが、まあいいか。劉生はサラとともに、さっさと歩いていくレーヴェを追いかけて走り出した。
サリサも、森の中での捜索を開始する。まだ空は明るく、森の中を行き来する生物たちも彼女たちの目に映りやすい。
教会の近くでインプを二匹発見すると、サリサが正面で囮になり、ジラが背後から襲いかかった。
剣を納め、サリサが空を見上げる。
捜索しているだけで、こうして時間が過ぎていく。‥‥間に合うのだろうか?
騎士叙勲式の前日。
ジェラールは沐浴をして身を清めた後、礼拝堂で一晩中祈りを捧げる事になっていた。
朝から緊張した様子のジェラールの部屋を訪れると、彼が明日身につける衣装の確認をしている侍女達とともに、その様子をグリュンヒルダ・ウィンダム(ea3677)がじっと眺めていた。
ちょっと恥ずかしそうに、ジェラールが顔を赤らめる。
「な、何か?」
「いいえ、とても立派ですよ」
ヒルダが笑顔で言うと、ジェラールははは、と小さく笑った。
「そうかな? 僕、騎士になるなんて‥‥夢みたいだ」
夢であっては困るのだが。ヒルダは言いたい気持ちを抑え、侍女の様子をちらりちらり、と横目で見る。
やがて彼女たちが衣装を持って出ていくと、交代でアガートが入ってきた。
予想通り‥‥。ヒルダは、すう、と目を細める。アガートはヒルダが居る事に気づくと、扇でそっと顔を隠して笑った。
「これはグリュンヒルダ‥‥ジェラールに何かご用だったかしら。それとも、お邪魔?」
「ええ‥‥彼と相談があったものですから。セレスティンが無くした宝石を、探してくれているのです」
はっきりと肯定したヒルダに、アガートが鋭い視線を向ける。
「セレスティンとあなた、とても仲がよろしいものね。おまけにこんなお美しい方まで‥‥うらやましいわ」
だがヒルダは、さらりと受け流して答えた。ジェラールは、向こうで鎧を着せられている。こうして鎧や盾、剣を持つのは初めてであるらしく、鎧も皆真新しい。
ヒルダは彼に聞こえないように、アガートの側に寄った。
「そんな事はありません。‥‥彼は年上に興味が無いようですから」
肩をすくめて、ヒルダが言った。
今夜は礼拝堂に詰めっぱなしだ。
ヒルダからそれを聞いたオレノウ・タオキケー(ea4251)は、アガートを引き留めておく為に彼女の部屋を訪れていた。
アンリエットは相変わらず、オレノウの言葉をそっけなく聞き流し、彼を部屋に案内すると居なくなってしまった。
昼間、アガートがヒルダ達と話している間に、オレノウはアンリエットと話をしている。
どこと言って、彼女に怪しい素振りは見えない。この城のタブーがあるなら、禁忌に触れないように聞いておきたいと言ったオレノウに、アンリエットはただ“次期領主が決定すれば、また城内のしきたりもかわりましょうから”と言って話の本筋をかわした。
ルナールは明日の騎士叙勲を控えて、宰相のラルムや他の城内幹部と打ち合わせがあるらしい。おそらく、今日は来ないだろうとアンリエットは言っていた。
本当はジェラールの所に行きたいのであろうが‥‥オレノウにも、うまくジェラールと接触出来ない苛立ちが感じられる。
「ジェラール様は、明日騎士となられるのですね。次期領主をお継ぎになられるのでしょうが‥‥誰か後見人が必要でしょう」
そう言うと、アガートは少し表情をゆるめた。
「そうね」
アガートは、窓から外を長めながら、そこで口を閉ざした。オレノウはリュートを取ると、そっと指で撫でた。美しい音色がながれる。
アガートは、すうとふり返った。
それから長椅子に腰掛けたオレノウの横に座る。上着の下に、薄い彼女の肌着が見える。
‥‥いや、まずい。安易に流れされてしまったら、きっと明日は自分の命が無い。
リュートを奏でながら、オレノウは言葉を続けた。
「街の人々は、悪魔に怯えております。今の世に必要なのは、領民を救える力‥‥ではないかと」
すなわち、騎士。
アガートは満足そうにほほえんだ。
インプを一日がかりで捜索して倒したサリサ達は、夕刻からしばしの間休息を取って深夜、クレルモンへ向けて出立準備をした。
まだ月が空高くあるうちから、サリサは馬を連れ出した。レーヴェにたたき起こされた劉生は、目をこすりながら馬上のサリサ達を見上げる。
劉生は驢馬しか連れていないから、彼女達とともに馬で移動する事は出来ないのだ。サラは長距離移動に適した魔法物品を所持している。
「俺も朝までには到着するように、頑張ってみるよ。‥‥でも、そんなに騎士叙勲ってのは大事な事なのかねぇ‥‥」
ぽりぽりと頭を掻きながら、劉生が眠そうな声で聞く。
ジラは、先に行ってしまったサリサとレーヴェの方を気にしながら、劉生を見下ろした。
「騎士叙勲とは、騎士見習いが騎士として認められ、一人立ちする為の重要な儀式だ。人生最大の行事といっても過言ではない」
去っていくジラ達と駆けていくサラを見送ると、劉生は驢馬の手綱を取った。
‥‥そんなもんかねぇ。
騎士でもこの周辺の生まれでもない無い自分には、よくには理解出来なかったが。
シャンティイのレイモンド麾下の領地に属する騎士は、皆その剣を使うという。特にメテオールは、メテオールの紋章入りの特別にこしらえた剣を使っていると言われていた。
ジェラールは礼拝堂で、司祭のセールエルを前にして騎士としての誓いをたてる。
それから剣を受け取り、初めて騎士として認められるのだ。
剣を受け取ると鎧と盾を持ち、騎士と試合を行う。その後饗宴が行われ、晴れて社会に出ていく事になる。
一通り剣も馬も使えるとはいえ、人とこうして真剣に相対するのは初めてのようだった。
自分の時の事を思いかえし、ジラは思わず手に力を込めていた。ヒルダも、遠目にその様子をじっと見ている。
「なあ、あれって勝たなきゃならないのか?」
劉生がジラに、小声で聞いた。
「騎士叙勲の手順とは、各地で異なる。だが騎士となったばかりで熟練の者に勝つ事は、まず無理だ。これは儀式だから、必ずしも勝つ必要はない」
そう言っているうちにも、試合が開始された。相手は、騎士隊長ルナールである。
ジェラールはすっかり相手の気合いに呑まれてしまい、足がすくんでいる。ここで負ける事や、責任に萎縮しているのかもしれない。
「かかって来ないのかね」
ルナールに言われ、はじめてジェラールは剣を構えなおした。自分を奮い立たせるように声をかげて、ルナールに挑み掛かっていく。
しかし、あえなくその剣は弾かれ、ルナールに簡単に奪われてしまった。返す刃でルナールが剣を突く。剣はジェラールの鎧に当たり、彼を突き飛ばした。
地面に転がったジェラール。彼の視線の先で、セレスティンが眉を寄せて首をゆっくりと振った。彼女の怒りたるや、今すぐジェラールの剣を取ってルナールと対峙しかねない顔つきである。
だが、これはジェラールの為の試合。そうもいかない事は承知していた。
‥‥想像していた結果ではあったか。
はぁ、とヒルダとジラが深いため息をついた。
アンリエットを味方に引き込む事が出来れば‥‥。
そう考えていたオレノウは、翌朝昼頃になって侍女にたたき起こされた。
昨日、やたらとアンリエットの部屋でお茶を飲んで‥‥その後熟女の色気が‥‥ああ。
オレノウは、ようやく昨夜の悪夢(?)を思いかえし、自室のベッドの上で硬直した。
昨夜アガートの部屋を抜け出すと、オレノウは自室に戻ろうとしていた。あの未亡人の攻撃から逃れるのは、なかなか難しい。
廊下に出ると、オレノウの目の前にランタンを持ったアンリエットが映った。
驚いて声を上げたオレノウだったが、アンリエットは背を向けて‥‥ドアを開いた。
「すみません、驚かせしまいましたか」
「‥‥ああ、いえ。アンリエット、貴殿は夜遅くまでアガート様の為にご苦労なのだな。あなたがアガート様の身の回りの世話を、全てされているとか」
「ええ。一息つけるのは、この後の時間だけです‥‥後は全て、アガート様の御為」
お茶でもいかがですか、と言われて付いていったのが悪かったのかもしれない。
それにしても、体が重い。
もうそろそろ、式典が始まっている頃だ。オレノウは、重い体を起こした。
(担当:立川司郎)