孤高の魂4〜王冠は誰の手に

■シリーズシナリオ


担当:立川司郎

対応レベル:7〜13lv

難易度:普通

成功報酬:5 G 1 C

参加人数:6人

サポート参加人数:-人

冒険期間:09月08日〜09月14日

リプレイ公開日:2005年09月16日

●オープニング

 クレルモンは、領主バーグが死去して1ヶ月が経過しようとしていた。
 ジェラールが正式に騎士となり、いまだ空席のままの次期領主を選ぶ為、城内では会議の準備が行われようとしていた。
 長らく伏せっていたバーグからは後継者についての遺言も無く、彼の直系の子孫はセレスティンだけ。その為ほとんどの者は、次期領主はバークの甥であったジェラールか、騎士隊長のルナールが継ぐものと思っていた。
 だが、レイモンドはその会議の話を聞くほどに、口を閉ざす。
 静かに窓から庭をながめながら、レイモンドが目を細めた。
「‥‥さて、どうしたものでしょう」
 候補者決定会議に出席して可決するのは、八名。
 ジェラール、ルナール、セレスティン。そしてアガートにラルム。最後に司祭のセールエルと、助役のカシム、騎士隊長補佐役のサリサだ。
 会議で吟味の上、八人で可決を行って決定される事になっている。その際シャンティィから一人、レイモンドの命を受けてこの場に立会人が送られ、その内容から次期領主を決定する。
「事は簡単です。関わるか、流れにゆだねるか」
 壮年の男が、低く鋭い声色でレイモンドに言った。
「おそらく今のままでは、ジェラールが優位でしょう」
「あちらは、何も仕掛けて来ないのでしょうか」
「さて‥‥」
 レイモンドはテーブルに肘をついた。
「どのみち、あなたはクレルモンに行かねばならないのですから‥‥その時の結果を見て、適切に判断してくれる‥‥と信じていますよ。デジェル」
 メテオールの隊長として、とレイモンドは付け加えた。

「‥‥という訳で、セレスティン様。レイモンド様は何も仰いませんでしたけど‥‥どうなさるんですか?」
 レイモンドからの使い、シフールのリィが窓枠にちょこんと腰掛け、セレスティンを見上げた。
 セレスティンには悩んでいる様子はみられない。
 しかし、本当に自分の考えは正しいのか、どう決断するべきなのか、何度も考えているようだった。
「わたくしは領主になる。そう決めたの‥‥」
「どうなさるんですか? サリサ様はご協力頂けるかもしれませんが‥‥このままでは、ジェラール様がお継ぎになってしまいます」
「ジェラールに、わたくしを推させればいいのよ。これで同意者は二名ね」
 残りは、とリィが聞くと、セレスティンは強い光の籠もった目で、リィを見つめた。
「ルナールとラルムの可決権を剥奪するわ。‥‥過去の暗殺事件について、調べるのよ。もし二人との関与がある程度分かれば、それを理由に決定会議への参加を降ろさせる事が出来るわ。これで数の上では、わたくしの有利よ。‥‥あとは、ジェラールとわたくし、どちらが領主として相応しいと判断されるか‥‥」
 後継者決定会議開始まで、あと三日‥‥。

●今回の参加者

 ea1807 レーヴェ・ツァーン(30歳・♂・ファイター・エルフ・ノルマン王国)
 ea3677 グリュンヒルダ・ウィンダム(30歳・♀・ナイト・人間・ノルマン王国)
 ea3692 ジラルティーデ・ガブリエ(33歳・♂・ナイト・人間・神聖ローマ帝国)
 ea3776 サラフィル・ローズィット(24歳・♀・クレリック・エルフ・ノルマン王国)
 ea3993 鉄 劉生(31歳・♂・武道家・ジャイアント・華仙教大国)
 ea4251 オレノウ・タオキケー(27歳・♂・バード・エルフ・ノルマン王国)

●リプレイ本文

 後継者決定会議を明日に控え、城内は準備に慌ただしく追われていた。
 城内活動に向かったのが、セレスの側に付いているグリュンヒルダ・ウィンダム(ea3677)とジラルティーデ・ガブリエ(ea3692))。鉄劉生(ea3993)は、ヒルダに付いて城内に入り、そのままふらりと城内を歩いている。
 オレノウ・タオキケー(ea4251)は、彼らとは別にアガートの元へと向かった。
 残るうちレーヴェ・ツァーン(ea1807)は、一人だけ城内に入る術を持っていなかった。この間、城内で活動出来ないのは痛いが、サラフィル・ローズィット(ea3776)もまた城外での調査を行う考えを持っていた。
「シャンティィ会議においてジラ様が行われた調査において、殺人事件での被害者の間で大麻が流通している事が判明致しまして‥‥わたくしはその調査に向かおうと思います。フゥの樹の活動について、何か分かるかもしれませんし‥‥あとはアガート様が前回の事件の際、監獄跡に向かわれたかどうか、聞いておきたいのですが」
 かたやレーヴェは、色々考えては居たが、今の所彼が出来そうな事といえばインプ騒ぎがどこから流れた情報か、探る事だった。先月サリサがインプ討伐に向かった、その情報がフゥの樹から流れたものだと分かれば、それを追求する事が出来る。
 レーヴェはひとまず、街道近辺を透る商人達にインプ騒ぎについて聞いてみる事にした。
「ああ、そういえばそんな事があったなあ。最近はそんな事件が多いね」
 クレルモンで荷を解いている商人達をつかまえたレーヴェが聞くと、商人達が思いかえしながら答えた。
「先月騎士隊が出月する前、その情報は流れていたのか?」
 一人が仲間に聞くと、何日か前には知っていた気がする、と答えた。
 常に行き来する商人の間では、そういった情報が伝わるのは早い。しかしそれがいつだったか辿るのは難しい。
「モンスターが出れば、一応俺達もお役人に報告するさ。でも誰がいつ報告したのかは、ちょっとわからねぇな」
 一通りレーヴェが聞き回った所、彼らの内の何人かが城にインプの報告をしたのは分かった。夕刻レーヴェがサラと待ち合わせをすると、彼女はあちこち歩き回ったのか、少し疲れたような表情をしていた。
「すまんな、特に有益な情報は無かった」
「いえ‥‥あの、それでは出来ればこれから、少し調べ物をして頂けませんか?」
「調べ物? もしかすると、アガートが監獄跡に行ったのかどうかというものか?」
 レーヴェが聞くと、こくりとサラが頷いた。

 セレスに一言挨拶をした後、ヒルダはアガートの元を訪れていた。
 ヒルダはセレスの友人として、ラルムを告発させようと考えていると見せていた。
 セレスがラルムの罠に掛けられた件を話し、セレスを守る為にはラルムを陥れるしかない、と話したのである。
 かの事件により逮捕された賊等に聞き込みをするには、アガート経由でルナールを動かすのが一番である。むろん、ラルム派を陥れる事に反対しないはずはない。
 その事件に関わった一人として、ヒルダはルナールとともに捕縛した賊を尋問に向かった。
 その頃ジラは、サリサと接触する為に城内を歩いていた。
 ジラはメッセージを入れた刺繍のハンカチーフを持って、中庭を歩いていたサリサを呼び止めた。
 落とし物だ、とジラが綺麗に畳んだハンカチを差し出すと、サリサは少し首をかしげて受け取った。だが、それを少し広げて中を確認し、ふと苦笑した。
「それはすまなかったな」
「いえ、それでは俺はこれで」
 中に書かれていたのは、“あなたに会いたがっている人がいる”というものだった。
 待っているのは、むろんセレスであろう。
 中庭に立ったまま考えていると、廊下の向こうから白い影が現れた。
 彼女はすう、と一礼して近づいてきた。
「サリサ様、セレス様にお伝え頂きたい事があります。一つは、大麻についてです」
「分かった、伝えよう」
「それからサリサ様、セレス様をお守りください。あなたやセレス様を狙う者が居る事‥‥そして城内や街を蝕むものの存在。いずれも、背後に悪魔の影があります。悪魔の誘惑にうち勝つ意志なきものは、領主として適切であるとは思えません」
「‥‥分かっている」
 だが、それとセレスが領主という話は別‥‥。サリサはサラと分かれると、歩き出した。
 セレスと直接、話し合ってみるが一番だ。かくして彼女がセレスの部屋を一人、訪ねると、彼女はそこでジラとともに待っていた。
「サリサ‥‥今の騎士隊の中で、頼れるのはあなたしか居ないの」
「職務という点におけば、ルナール様とて仕事をしていない訳ではありません。‥‥また、ジェラール様を支えるラルム卿は狡猾な人なれど、愚鈍な人物ではありません」
 サリサが答えを返すと、セレスが即座に言い返した。
「違うわ。今必要なのは、悪魔から人民を守れる領主よ! 悪魔の誘惑と策略を見抜く事が出来る者なのよ。‥‥でも、支えてくれる者がいなければ、わたくし一人では何も出来ないわ」
 そう静かな口調に戻ってセレスが言った。サリサは、黙って彼女の様子を伺っている。
「あなたは、彼らより優れていると」
「そうよ。わたくしは自分に自信を持っているわ。でなければ、支えてくれる人たちに失礼でなくて? わたくしは、悪魔から人民を守りたいの‥‥どこの地位でもない、領主の座から!」
 セレスの強い情熱は、時として弱点にもなるかもしれない。
 サリサは、じっと彼女を見つめた。まだ幼げな表情に反して、彼女は自分の意志をはっきりとのべていた。
 サリサが静かに視線を落とすと、ぽつりとジラが口を開いて言った。
「ヒスとシシリーが街を徘徊していた時‥‥クレルモンの為に行動した貴族は、彼女一人だった」
 セレスが自分自身で話す事。どんな言葉より、それが一番強い言葉だと、ジラは信じている。あの時、自分たちがセレスを信じたように‥‥シシリーを追いかけ、そして領主になるという強い意志を、しっかりと受け取った。
 サリサはふ、と月明かりに浮かぶ薄い笑みを浮かべた。

 伝言をサラに頼むと、レーヴェは昼の鐘が鳴る城下街を宿の部屋から見下ろした。
 監獄に人が向かったのは、どうやら夜間の事らしい。それを確実に覚えているのは、監獄に住む老人だけである。
 彼が覚えているのは、香水の香りだけだった。このご時世、香水など使うのは高貴な身分の人だけだと決まっている。むろん裕福な身分の者であれば使うかもしれないが、この場合、城内の人間と考えるのが適当だ。
 聞き込みをした所、どうやらそれは深くローブで姿を隠した女性である事が分かった。
 しかし、夜間アガートが城を出た形跡は無い。レーヴェに分かったのは、そこまでであった。

 さて、皆がそれぞれの思惑で動き回って居た間。オレノウは何をしていたのかというと、アガートとギリギリの会話をしていたり、アンリエットに誘われていたり、それから庭で侍女達と話していたり‥‥。
 どうでもいいが、ここに来るたびに頭がぼうっとして来るのは気のせいだろうか。
「ふふ、おかしい御方ね」
 くすくすと侍女二人が笑い会う。二人は庭に腰掛け、オレノウの歌を聞いていた。時折旅の話を面白おかしく話したり、ちょっと危険な話題を持ち出したりすると、ころころと笑った。城内に住む彼女達は、結局この手の話題が好きなのだ。
 おまけに、チャームを掛けている為、オレノウへの印象はすこぶる良い感じだ。
「私は素晴らしい作品を紡ぎ続け、それをあなた方のような婦人に語り聞かせて喜んで頂くのが勤め‥‥」
「何でもいいわ。あなたの話を聞かせて」
「聞いてばかりというのもフェアではないな。‥‥今度は、あなた方に話を聞かせていただけないか。私としては、敬愛するアガート様のお話が聞きたい」
「アガート様?」
 と、少し顔色を変えた。やはり何かあるのか、彼女たちの口は重い。
「残念ながら私は、アガート様にとって一時の夢であるからな。まあ、私のような語り部は、常に流れていくものだ‥‥アガート様もまた、そのうちの一人かもしれぬな」
「あら心配しないで、アガート様の愛じ‥‥いえ、付き人ってよく変わるの」
 愛人と言いかけて、侍女が言葉を換えた。もう一人がこくりと頷く。
「たいていアンリエット様がまたお連れになるんだけど‥‥そういえば、あの方はアガート様にお仕えして長いのよね。城内の侍女でも古株よ」
 ルナールがアガートの愛人であるのは、彼女達は周知の事実であるようだ。彼女たちは誰かに話してしまいたかったのか、色々と語り出した。
 まず、アガートが最も信頼しているのがアンリエットである事。彼女がいつも、アガートとルナールの橋渡しをしている事。アガートの周りの侍女や使用人の人選も、彼女がしている事などであった。
 彼女一人で仕事をしている時もある。
 アンリエットが‥‥?
 オレノウは、彼女の事は気に掛けていた。アガートに関する話を聞くとしても、最後にしようと思っていた。それは、彼女に疑惑の目が向くと申し訳ないと思っていたからだ。
 だが‥‥何か違わないだろうか。
 それにここ最近の体調不良が、彼女に煎れてもらうお茶が原因だったとしたら‥‥。もしかすると、自分はとんでもなく大きな罠に向かって歩いていたのではなかろうか。
 オレノウは、さあっと青ざめた。

 ラルムに今日の会議の話を聞いて、ジェラールは困ったような顔で、テラスから下を見下ろしていた。あまり深くものを考える事がないジェラールにとって、そのような重責は、貰って困る物の一つだ。
「なんだ、ぼうっとして!」
 ばい、と背中を叩いた後、ジェラールがふり返った後ろに立っていた男ははっ、と息を飲んだ。しまった、いつものつもりで‥‥。
「あ、いや。‥‥あの、ジェラール様。あのさ、俺は劉生っていうんだけ‥‥いや、です。覚えててくれて‥‥マス‥‥か」
 考えながら言葉を話している劉生を見て、ジェラールはくすっと笑った。
「いいよ、僕も敬語って苦手だから」
「わりぃな、俺こんな言葉遣いしか出来なくてよ。‥‥騎士になったんだってな、おめでとさん!」
「ありがとう。‥‥でも頼りないって言われるけど」
 とジェラールが、苦笑する。すると劉生は、からからと笑って肩を掴んだ。
「まあ、そういうのはこれからボチボチ身に付いてくるさ。‥‥なんでもさ、そんなどんより落ち込んで弱気なまんまじゃなくてさ、もっと気構えがこう、必要なんだよ」
 劉生が言うと、きょとんとジェラールが首をかしげた。
「気構え?」
「そうさ。戦う前から、負けちまいそうな雰囲気じゃダメだ」
「うん」
 また落ち込んだ様子で、口を閉ざした。ジェラールはよっぽど領主になりたくないらしい。それを見ていると、劉生は自分もため息が出てきた。
「だからさあ、そんな顔するな。男ってのはなぁ、一つキメなきゃならない時があるんだ」
 人の意見を聞く事も必要だが、最後に決めるのは自分自身だ。
「自分で? ‥‥僕は」
 ジェラールが黙り込むと、劉生は続けた。
「お前もさ、周りで言ってる事‥‥少しは分かってんだろ? お前がこれから決めるのは、周りの人の人生も左右する大事な分岐点なんだ。だから、しっかり自分の意志で決めろよ!」
 いいか、お前で決めるんだぞ。
 劉生は念を押すと部屋を出ていった。
 ‥‥が、こっそり気になって付いていこうとして、騎士に見つかったというのは内緒だ。

 礼拝堂で一人、会議に向かう準備をしているセールエルを見つけ、ヒルダはドアの所に立ってその様子を見ていた。
 セールエルが気づくと、ヒルダはすうっと椅子にかける。セールエルが礼拝堂で話を聞くときにいつも使っている椅子であった。
「セールエル様、お話を聞いて頂けますか?」
 とヒルダがじっとセールエルを見上げる。セールエルは仕方なく頷くと、腰掛けた。
「ああ、セールエル様、その私の友であるセレスティン様がお悩みなのです。彼女はジェラール様と愛し合っておられるのですが、ラルム様はお認めにならないのです」
 ヒルダは、以前ラルムがセレスをなじった事について、セールエルに話した。
 白派のセールエルは、ラルムに荷担するわけにいかない。本当であるなら、ラルム卿は愛する二人を引き裂くのはよくない、などと語った。
「むろんそうです。ジェラール様はセレスティン様についても深くお考えで‥‥ラルム卿の件もあり、自分は領主になる訳にはいかないと申されておりました」
「い、いや‥‥それはよく領民の為にも考えねばならんな」
「ラルム卿の件など‥‥愛しいレイモンド様は、ご心痛であらせられます。セールエル様、どうかジェラール様とセレスティン様のこと、お願い致します」
 ヒルダは深く一礼すると、椅子から立ち上がった。
 レイモンドの名前を出しておけば、そうおいそれとラルムに報告に行ったり、ラルムに荷担したりは出来ないだろう。サリサやジェラールがセレスを推せば、なおさらセールエルは保身の為にもセレスを推さざるを得ない。
 にっこりと笑みを浮かべて会釈をすると、ヒルダはゆるやかな足取りで、礼拝堂の床を歩み出た。

 会議が始まると、案の定ラルムとアガーテの言い合いになった。双方の足の引っ張り合いが、デジェル・マッシュの前で続く。
 だが時期をみるとセレスは立ち上がり、領主として名残を上げた。アガートとラルムが、驚いたようにセレスを見る。セレスは正当なる領主の血筋。申し分は無い。しかしまだ幼い上、支持している者も少ない。
 黙って立って同意を示したのは、サリサであった。続いてセレスがちらりとジェラールを見ると、彼はそろりと父の顔色を見るようにして立った。
 ラルムが何やら怒鳴ったが、デジェルが静粛を促すと黙って椅子に掛ける。仏頂面でジェラールを睨んでいるが、ジェラールは視線を合わさないように顔を背けていた。
 だがちらりと顔をあげ、何かを思いだしたのか口を開く。
「みんなが望んでいるのは、今確かに命がけで守ってくれる、信頼出来る領主だから‥‥僕はセレスがいいと思う。僕はセレスみたいには出来ないよ」
 その時セレスがデジェルをきっ、と見据えた。
「マッシュ様、卿もご存じのように、現在近郊では大麻が悪魔組織により流通しております。それは、この城下も例外ではありません。悪魔組織はクレルモンを狙っていると思われます。わたくしが信頼出来る者に調べさせた情報によれば、大麻はかつての死臭アスターの被害者遺族達からもたらされているのではないかと判明しました。」
 アスターの事件の遺族‥‥すなわち、アスターの被害者の遺族がシシリーとも関係があるのではないか、という推測だ。
 そしてデジェルはしばしの間熟慮した後‥‥領主としてセレスティンが相応しいと判断を下し、クレルモンの領主が決定した。
(担当:立川司郎)