【負の閃光:2】〜真実を知る者
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■シリーズシナリオ
担当:月乃麻里子
対応レベル:8〜14lv
難易度:やや難
成功報酬:4 G 98 C
参加人数:10人
サポート参加人数:-人
冒険期間:02月19日〜02月26日
リプレイ公開日:2008年02月27日
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●オープニング
かのモナルコス反乱を鎮圧した後――――。
邪悪で非道なカオス勢力に組みしたヘルメス卿を見事討ち取った英雄として、オークランド卿は冒険者とともに王宮内にその名をとどろかせた。
だが実際には、あの時ヘルメスの部下たちが掴んでいた情報は、『オークランド卿の一派がカオス勢力に通じている』というものだった。
ヘルメスら増援部隊が村に足を踏み入れたところ、村の村長以下主だった者たちがヘルメスに面会を求め、兵舎でのオークランド一派の尋常ならぬ横暴振りを涙ながらに語った。中にはカオス兵が兵舎に出入りするのを見たと話す者も、複数いたという。
状況を重くみたヘルメスは、王宮の指示を待たずに、まずモナルコスを制圧し、騎士たちを監禁した。その後、彼は使者を立てて王宮へ報告を上げたはずだったのだが、どういうわけか、ヘルメス卿が反乱を起こしたという情報が上に伝わり、冒険者ギルドからの依頼が出されたというわけだ。
そして、情報がすり替えられた事に目をつけて調査に乗り出した琢磨が消息を絶った――。
「なぜ王宮はもっと踏み込んだ取調べを行なわないのですか? これでは妥当な裁判にもかけられずに殺されたヘルメス卿が浮かばれないでしょう」
とエドガー。
「あの時ヘルメスに従っていた騎士たちは皆、無罪放免になっている。それはオークランド卿が雄弁を振るって、公然と彼らを庇ったからだ。もしオークランド卿に逆らえば、自分たちもヘルメスと同じように殺される――そう思った彼らが口をつぐむのは当然だ」
と、カフカ・ネールが眉間に皺を寄せながら答える。金髪の美しい貴族男が憂いを含んだ表情をみせると、ふたりの会話をこっそり扉の影から覗き込んでいたKBC本部の乙女らが皆一様に感嘆の溜息をもらしたが、運悪く、彼女らはそこを通りかかったジョゼフに一掃された。
「でも、あなたはその情報を手にした。つまり、密告者がいたわけでしょう? 誇り高いメイの騎士が、己可愛さに事実を隠蔽するなど、私は認めたくはありませんね」
エドガーもいつになく厳しい口調で訴えた。あの用心深い琢磨が任務から戻らないのだ。平静を装ってはいても、エドガーもこの件についてはひどく過敏になっていた。
「もちろん、彼らに良心の呵責がないなどと私も思ってはいない。だが‥‥『反逆罪』という罪はあまりに重い。おのれひとりで片が付くならともかく、その罪は一族郎党にも及びかねないのだよ。しかも、オークランドにはある有力な貴族の後ろ盾までついているようだし‥‥」
「有力な貴族?」
「いや、ただの噂だ」
カフカはふと頭を振って、言葉を濁した。
「それで、今日はそんな愚痴をもらしに来られたわけではないでしょう? あなたも多忙な方だ。そろそろ用向を話して頂けますか」
エドガーは一旦席をたつと、部屋の扉を開いて廊下に誰もいないのを確かめてから、カフカにそう促した。
「さすがに穏やかそうに見えても、KBCの人間は鋭いな。それでは率直にこちらの用件を言おう」
カフカは出されたハーブティーに口をつけると、依頼の内容を掻い摘んで話した。
「近日、ある罪人が騎士団の手でオルボードの近くを通って、リザベ城へと護送される。貴族であり騎士である彼の容疑は、カオス兵から応酬した麻薬の横流し。この真偽をめぐって城内で裁判が開かれるわけだが、その罪人というのがヘルメスの元婚約者の弟なのだ」
「もと‥‥婚約者ですか?」
「さっきも話したが、反逆罪は重罪だ。ヘルメスの一族で要職にあったものは皆尽くその座を追われているし、僅かな領地も殆ど没収されてしまった。許婚が他界し、婚約も当然破棄。だが、ヘルメスを兄のように慕っていた彼は、秘密裏に事件の裏を調べていた形跡がある」
「伯爵は、捕まった騎士が麻薬の横流しをするような人物ではないと思っておられるのですか?」
「私も彼に会ったわけではないので、なんとも言えないが‥‥ただ」
「このタイミングが気になるのですね」
「そういうことだ。オークランドは頭が切れる上に、雄弁で剣の腕も確か。人の扱いも政治家並みに上手い。反乱部隊の鎮圧に留まらず、今も次々と前線のカオス勢力との紛争を鎮めて回っているし、この分ではそう遠くない未来に、大部隊を任される指揮官にもなり得るだろうな」
どこか冷ややかな口調でカフカが語る。
「この勢いを崩したくない彼としては、些細なゴシップでも芽が出ないうちに潰したいのが本音だと、私は思う」
「つまり、伯爵はオークランドを信用しておられないのですね」
エドガーの問いにカフカが頷く。
「ヘルメスを問答無用で斬ったことがまず気に入らないね。加えて、琢磨があの村で行方不明になったこと‥‥あれこれすっきりしない点が多いこの一件は、存外根が深いのではと、そんな気がしてならない」
琢磨が消息をたち、すでに幾日も過ぎている。
どこかで怪我を負って動けないでいるならまだしも‥‥嫌な想像が頭を過ぎりそうになるのを、美しい将校は懸命に堪えた。
「それで、具体的に、我々にどう動けと?」
真剣な表情のエドガーを前に、カフカがテーブルに少し身を乗り出す。
「その罪人を護送する騎士団に張り付いて、彼が無事にリザベ城へ送られるかどうかを見届けて欲しいんだ。オルボード付近はバの勢力が強いから、護送する騎士団が、ちょっとした小競り合いに巻き込まれないとも限らない。そしてもし有事の際は、護送される騎士の身柄の安全を優先して欲しい」
(罪人を守れとは、大胆なことを言う人だ――――さすがに琢磨くんの友人というか‥‥)
よほどヘルメスの一件が気に掛かるのだろう。カフカ自身も少しでも多くの情報が欲しい――否――事実が知りたいに違いない。
確かに、軍内部が些かでも不透明になることは、若きカフカ・ネール提督にとっても好ましいことではなかった。
「もし琢磨が戻ったら、私の館へ知らせてもらえるかな」
部屋を出る時に、少し寂しそうにカフカが呟いた。
「まったくどこで油を売っているのか‥‥停戦条約が無事終結すれば、色々とネタを提供してやろうと思っているのにな」
「早く両国の条約が結ばれるといいですね」
エドガーはカフカの名を伏せて、KBC経由で冒険者ギルドに依頼を発した。
騎士団に話を通しているわけではないので、これはあくまで彼らを後方から支援するという隠密行動となる。無事、護送が完了すればよし、もしカオス兵から攻撃を受けたなら、騎士団と罪人を守って交戦して欲しい。
また、琢磨が不在のため、KBCからはジョゼフがサポートにつくことになる。
追加情報として、彼らはリザベ城までの道中1、2泊野営を張ると思われるので、その間に護送中の騎士に何らかの方法を用いて接触するのはよしとする。ただし、絶対に騎士団とはもめないように――が条件である。
■依頼内容:リザベ城内まで罪人を護送する騎士団を密かに護衛する。
・護衛に当たる騎兵は多くて数名と思われる。
・凶暴な極悪犯を護送するわけではないので、騎士団は商人や旅人が使う道を通ると思われる。
・オルボードの付近では小規模のカオス恐獣部隊が確認されている。
・依頼の最終目的は裁かれる騎士を無事、城へ送り届けることなので、戦闘で護衛の騎士がひとりも動けなくなった場合に限り、冒険者が罪人をリザベ城まで護送し、城にて事情を説明(状況によりジョゼフが担当)する。
●リプレイ本文
●カフカと
「例のモナルコス反乱事件に君たちが関わっていたとは、奇遇だな」
海戦騎士団の提督にして伯爵の称号を持つ、一風変わりものの金髪美男子カフカ・ネール卿が冒険者たちに口当たりのよい軽めのワインを勧める。
先の依頼で騒動を鎮圧したという点において成功したものの、その影で敵方に上手く利用されてしまったことは冒険者にとって屈辱に等しいものだった。そこで、卿と面識のある四名が冒険者を代表して、オークランドと事件に関する情報を得るために王都にあるカフカの別宅を訪れていた。
「‥‥余りの間抜け振りに、久方振りに自己嫌悪だ。だが、恩義は数倍。怨恨は数十倍にして返すのが俺の流儀だからな」
ぐっと唇を噛み締めながらランディ・マクファーレン(ea1702)。目の前でヘルメス卿を殺されて、よほど悔しかったのだろう。その思いは皆同じだった。
やがて、彼らの真剣な眼差しを両の眼で受け止めたカフカが口を開いた。
「確かにオークランドのやり方は強引だが、ヘルメスに全く非がないわけではない。村人からの情報を鵜呑みにして、オークランドや騎士らを問答無用で監禁したのだからな。もちろん、ゴーレムの脅威がすぐ傍にあるのだからへルメスの取った行動もわからないではないが、あれでは結果的に反逆罪を適用されても仕方ない」
「その‥‥村人の情報とはいったい?」
詳しい状況を聞きだそうと、バルザー・グレイ(eb4244)がテーブル越しに身を乗り出し、カフカがKBCの本部でエドガーに話したことの一部を説明した。
「オークランド一派が村人に危害を加えていたことが証明できれば、ヘルメスも汚名を晴らせるんじゃないのか」
「そうです! その村人たちが公の場で証言すれば!」
納得がいかないという顔でアリオス・エルスリード(ea0439)と風烈(ea1587)も抗議する。
「騎士団も事情徴収に当ったが、残念ながらヘルメス側の人間が言うような、彼らに助けを求めた村人はただのひとりもいなかった」
「ひとりも?」
「そ、村長もですか?」
「そうだ。知らぬというものを証言させるわけにもいかんだろ」
「つまり‥‥全てはヘルメス卿の暴走だったと」
悲しげにバルザーが呟く。
「あの村が怪しいのはわかったが、王宮への状況報告が改ざんされたのはどの時点なんだ? 伝令役だった兵はなんと言っているんです?」
クーフス・クディグレフ(eb7992)がそこを気にしていたのを思い出して、アリオス。
「伝令使は死んだよ。首を吊ってね」
「なっ‥‥!!」
「家族へ宛てた遺書が残っていたから、自殺に違いないと断定された。明確な理由は記されてないそうだ」
「なんとも血生臭い事件だな」
今度は烈が肩を落として溜息をもらした。
「王宮にもたらされた情報と、ギルドで公示された情報は同じものだ。王宮内部で情報の改ざんなど有り得ないし、あればそれこそ一大事だ」
「なるほど。これで少しずつでも網は絞れるわけだ」
眉を顰めてでアリオスが宙を睨む。
『依頼に入る度に依頼情報を疑いたくは無いでゴザル‥‥』
そうもらしていた服部肝臓(eb1388)を少しは安心させてやれるかもしれない。
「ところで、琢磨殿がまだ王都に戻りません」
バルザーが琢磨に同行した兵のことを伝え、彼らの消息を追って欲しいとカフカに願い出た。
「私が貸していた物品が現場に残されていたのです。逆に考えれば、どこかに拉致監禁されてるだけやも知れません」
「そうそう滅多な事にはならないとは思うが、滅多な事に自分から首を突っ込む奴でもあるし‥‥無事なら良いが」
ランディの言葉に皆が頷いた。
その後、アリオスが素知らぬ顔でリザベの罪人の話を持ち出して、経路の地形について情報を得た。
また、烈も兵舎の中にカオスの魔物の気配があったことを伝え、今後の調査の助力を願い出た。
カフカは、現時点ではオークランドと魔物が繋がっている確証がないことを指摘し、慎重に事に当たるよう助言した。冒険者といえども、オークランドは己に刃向かう者を容赦しないだろう――と。
●オルボード
「うわー、ほんっとにいいお天気で良かったよね〜」
青く晴れ渡った空を見上げながら楽しげにエイジス・レーヴァティン(ea9907)。
冒険者一行はKBCのジョゼフを商人に仕立てて、隊商の護衛を装った。飾りつけはエイジスの担当である。
「エイジスって本当に器用ね(‥‥本物の隊商みたいよ‥‥)」
「エヘヘ〜ありがとう。琢磨さんも早く見つかるといいねっ!」
「う‥‥仕事中は禁句だって‥‥」
動揺を隠すフォーリィ・クライト(eb0754)の目にあるものが映った。
「みんな、オルボードの城壁が見えて来たわよ」
その声に反応するように、一行は足を止めて彼方にある建物を見つめた。かつては自分たちの物であった場所――今は、敵国に占領されているその場所を。
「春になれば、きっと我々が取り返してみせるさ」
聞きなれない声にはっとして、ファング・ダイモス(ea7482)が振り返った。
「これは、騎士団の皆さま、お勤めご苦労さまです」
恭しく頭を垂れるファングに騎士団の騎士のひとりが話を続けた。騎士は皆で四人。木の枠で作られた檻を載せた馬車を取り囲む形で並んでいる。
「見たところ商人の様だが、この辺りは物騒な土地柄だ。道中気をつけられよ」
「有難うございます」
「あのぉ‥‥あの人、なにやったんですか?」
馬車の檻の中の青年を指差して、フォーリィがちらりと尋ねると、若い騎士がすぐさま睨み返した。
「お前たちには関係なかろ‥‥」
「まあ、待て。あの男は町で30人の男女を斬った殺人鬼だ。うかつに近寄ると危ないぞ、お嬢さん」
横柄に返答しようとした騎士を制して、隊長風の中年男がにこやかに答えた。それなりに機転の効く男のようだ。
一方、檻の中の男は憔悴して背を丸める風でもなく、ピンと背筋を伸ばしたまま正面をきっと見据えていた。
「騎士団とは上手く接触できたようですね」
その様子を、街道から少し離れた岩場の影からイェーガー・ラタイン(ea6382)が確認する。
「こっちも今のところ異常はないでゴザル。問題は夜でゴザロウか」
セブンリーグブーツで前方の様子を見てきた肝臓が戻り、イェーガーはボトルに用意しておいた新鮮な水を肝臓に勧める。アリオスを含めた斥候の三人は仲間たちより少し先行して、そのまま歩を進めた。
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夕刻、街道沿いの荒野で騎士団が野営の準備に入ったので、隊商を装った冒険者もそれを真似て付近でテントを張った。すると、先ほどの隊長が冒険者に声をかけてきた。
「オルボードに関心があったようだが、近くに商用でもあるのか」
「我らは冒険者です。ゆえに少なからずカオス兵たちとは因縁があるのです」
「今回はさる商家の方をリザベに送り届ける役についておりますが‥‥」
さりげなくクーフスとバルザーが勲章を見せると、隊長は驚いた顔を見せ、その後すっきりした顔で豪快に笑った。腕っ節の強そうな彼らを『罪人の口封じに来た刺客』と疑っていたようだ。
夜間は冒険者が交代で見張りに立っていたので、幸い盗賊も現れなかった。
アリオスと肝臓は檻の中の男へ接触を試みたが、隊長が若い騎士たちにきっちり罪人を見張らせていたので、その夜は断念せざるを得なかった。
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明けて次の日、そろそろ昼時かと思う頃に、騎士団の先を歩いていた旅人たちが血相を変えて飛んできた。
「カ、カオスの兵隊が!!」
「通行料をよこせと‥‥奴ら、恐獣まで連れて‥‥どうか、お助け下さい!」
「通行料だと? なにをほざくか!」
隊長が声を張り上げたところへ、前方からカオスニアン兵士の集団がヴェロキラプトル三騎を連れてやってきた。
(こっちが刺客か?)
(いずれにせよ、このまま捨て置けないでゴザル!)
(それじゃ、俺は皆と合流して戦います!)
イェーガーが仲間の元へ走り、あとのふたりは罪人の守りに向かう。
「ヴェロキと戦うの、久しぶりね〜!」
「襲われているとあっては、見過せません。助太刀します!」
フォーリィとファングが真っ先に恐獣に向かって走り出し、戦闘となれば一転冷徹なマシーンへと狂化するエイジスが鋭い眼光を放ちながらそれに続いた。
だが、ランディやクーフスが旅人たちを庇って前に出る中で、数人のカオス兵と恐獣一騎がまっすぐに罪人の檻を目指す。
「どけえっ!」
「なにをするかっ‥‥!」
警護の騎士を蹴散らして、ヴェロキラプトルが檻に突っ込む。
「「そうはさせるかっ!!」」
烈の一撃が恐獣の額に命中するのと、イェーガーの矢が操者を射るのがほぼ同時だった。
だが、カオス兵は壊れた檻の中で手足を拘束され、逃げ出せないでいる罪人に向かって、長剣を振り上げる。
「殺させはしないでゴザルっ」
木の檻の傍に張り付いていたアリオスと肝臓が、襲い掛かるカオス兵を打ち倒した。
「あ、あなた方は‥‥」
「俺たちはオークランドに煮え湯を飲まされた者だ。あの事件の真相がどうしても知りたい」
「ヘルメス卿の無念を晴らすためにも、貴殿には必ず生きて証言台に立って欲しいでゴザル」
「義兄さんの‥‥わかりました。私もむざむざ殺されるつもりはありません。そのためにも裁判で身の潔白を晴らしてみせます!」
騎士団に怪しまれないよう二言三言だけ言葉を交わして、ふたりは檻から離れた。その頃には、相変わらず豪快に剣を振るうファングらの働きで恐獣部隊の一団は尽く捕縛された。
後でわかったことだが、彼らは罪人の首を刎ねれば、さる筋から高額な報酬をもらえるとカオスニアンの情報屋から聞いていたらしいが、それ以上詳しいことは知らされていなかった。
●リザベ
「やられっぱなしってのは面白くないけど、今回はちょっとすっきり出来たかな」
ヴェロキラプトルとカオス兵をぼこぼこにしたことで、憂さを晴らせたエイジスがにっこり笑う。
「後はついでに、行方不明になってる馬鹿の行方もわかればね」
「私が琢磨さんについていれば‥‥」
悔しそうにファングが一言呟いた。
一行は騎士団に連れ添って、無事リザベに入った。結局、騎士の中に刺客は潜んでいなかったが、獄中や裁判のことが気にかかる。
「じゃ、俺はこのままこっちに残るから」
ジョゼフが冒険者に別れを告げる。城内で明らかに怪しい奴がいたら、俺が仕留める――汚れ仕事は自分の役目だと言って、彼はほどなく姿を消した。
自分たちも残れたら‥‥と思うが、裁判についてはカフカの助力やKBCの働きを信じるしかなかった。
そして、舞台は新たな場所に移ることになる。