【鬼種の森】挑むべき危険〜迎撃〜
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■シリーズシナリオ
担当:やなぎきいち
対応レベル:1〜5lv
難易度:難しい
成功報酬:2 G 10 C
参加人数:10人
サポート参加人数:5人
冒険期間:04月09日〜04月17日
リプレイ公開日:2005年04月17日
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●オープニング
鬼種の棲む森、オーガの巣と呼ばれる場所がある。
そんな場所でも、宙に浮いているわけではない以上、どこかの領地に組み込まれているわけで──当然、領主というものも存在する。
街道が走っている周辺、交易の基盤を中心として住み着いてしまったオーガ種によって領地の交易収入は圧迫され、蹂躙するオーガ種によって近隣の村の生活は脅かされ、しかも繁殖してしまって駆逐もできず、と、領主にとっては頭痛の種でしかありえなかった。
パリから北西の方角にあるその領地を治める領主の館は、爽やかな春の日差しに似つかわしくない、殺気立ったとても慌しい雰囲気に包まれていた。
金属の鎧の音が、長靴の音が、館中に響き渡り、メイドたちは息を殺して目立たぬように日々の作業をこなしている。
「西の村のゴブリン退治、完了いたしました」
「また現れました、オークの群れです!」
「ゴブリンの群れが現れたそうです!」
「西の村へ行っていたザクファンの部隊をオークの群れの方へ回せ」
ワインを傾けるような間もなく、次々に届けられる報告とシフール便に目を通してゆく。
そんな間にも、オーガの巣へ隣接している村から被害報告と派兵の要請が届けられる。
「北西の村へオーガの群れが現れたそうです!」
「この城の警備は手薄になっても構わん、オーガどもの群れへ派兵しろ! 騎士を送れ!」
「しかし、警備が減っては‥‥万一の事態に対処しきれません」
「領民がいなければ、領主が残っても意味がなかろう! 何のための領主だ!!」
この領主に領主としての自覚があるとは、執事は思っていなかったに違いない。声を荒げるところも初めて見たほどだった。
その晩、月明かりのバルコニーに立ち、鬼種の棲む森の方角を睨みながら思索に耽る領主がいた。
鬼種の森からオーガ種たちが現れることは日常茶飯事だったが、波状攻撃のように次々と襲い掛かってきたという前例はない。
彼が本気で、しかしどこか楽しみながらギルドに提示してきた依頼、二度に渡る鬼種の森への侵入調査がオーガ種を刺激した──としか思えなかった。
「そうだな、責任をとる必要がある、か‥‥」
遊ぶためには金が要る。
だが、彼の仕事は遊ぶことではなかった。
「領内の騎士で間に合わなければ‥‥冒険者の手を借りねばならんか」
自嘲気味に片頬を歪めて笑う領主の手には、冒険者から送られた鬼種の森の詳細な地図と‥‥提案の記された羊皮紙が握られていた。
そのうちの一枚、回復を担当する人員の確保を要請する羊皮紙に視線を落とす。
「‥‥金だけは、充分にあるのだからな。全てが金で解決できるのならば楽なものを」
同じ月に照らされているはずの鬼種の森は彼の居場所からは遠すぎて、その片鱗すら窺い知ることは出来なかった。
同時刻、鬼種の森付近の村では、自警団が警鐘を鳴らしていた。
夜の闇に紛れていたが、月明かりに照らされ村へと近付いてくるのが明らかになったのは、屈強なオークと、それに率いられたオークの群れだ。
「オークが来るぞー!!」
「女と子供、年寄りは教会へ!! 戦えるものは村を守れ!! 領主様に早馬を!」
篝火が焚かれ、警戒態勢が敷かれる。弱者対強者の、長い戦いが始まろうとしていた。
●リプレイ本文
●領地の港で
往路は慌しいことこの上なかった。
「鬼種の行動が迅速化しているような気がしますね‥‥鎧や盾の普及率が高いような気もしますし」
「どーせ、ボロ武具だって。今までのヤツから考えろよ」
領主に進言すべきかどうか、クライフ・デニーロ(ea2606)は船を降りてもまだ迷っていた。その背中を勢い良く叩くアリア・プラート(eb0102)は首やら肩やら、あちこちを解している。関節が痛むのは船旅の疲れではなく、出発前に着物の女性から攻撃を受けたからだ。
「あ〜、まだ少し関節がギクシャクしやがる。アイツ、手加減しねぇんだよなァ‥‥ちくしょう」
「大丈夫ですか? リカバーが必要なら早めに言ってくださいね、現地では余裕がないでしょうから」
潮風で乱れた髪を手櫛で整えながらサーシャ・ムーンライト(eb1502)が声をかけるが、アリアは苦笑しながら大丈夫だと片手を振った。
「サーシャ殿、ファーディナンドをお連れしたぞ」
「ありがとうございます、オリバー様」
サーシャの愛馬・ファーディナンドと自分の馬の手綱を引いたオリバー・マクラーン(ea0130)に続いて、ルシファー・パニッシュメント(eb0031)とウェルナー・シドラドム(eb0342)も自分の馬を引いて下船する。
「僕はまだ、オーガの巣については不勉強ですし‥‥皆さんの作戦通りにしておきますね。そうすれば、きっと‥より多くの人を救えるでしょうから」
「作戦も何も、オークを倒せば良いだけだが?」
「なるほど。迷惑をかけているのはオークですしね」
どちらかというと戦闘が目的のルシファーと正義感に燃えるウェルナーとでは動機は全く異なるのだが、導かれた結果が同じなので会話が成立してしまっている。ターニャ・ブローディア(ea3110)はルシファーの頭上でパタパタと羽を羽ばたかせながらしばらく会話を聞いていたが、やがて王 娘(ea8989)の引くドンキーの背に降りた。
「娘ちゃん、船はもう大丈夫なの?」
「ああ、流石に慣れてきた。乗り降りの時だけは気を使うがな」
「しかし、ドンキーを預けるのがあのように面倒だとは思わなかったな」
近藤 継之介(ea8411)が眉をしかめると、クライフも思いだして渋面を作った。確かに棲家に置けば良いのかもしれないが‥‥冒険者のためのギルドとはいえ、冒険者たちのペットを片端から預かれるほどの広さも、人手も、暇もない。嫌な顔をされた上に次回からは有料だと釘を刺されてしまった。実際、安くはない金額で預けている冒険者もいるのだから、嫌な顔の一つや二つで預けられただけ幸運なのかもしれないが。
馬やドンキー、そして全員の荷物も無事に船から下ろされるのを確認し、竜胆 零(eb0953)はオリバーを振り返った。
「時間が惜しい、急ごう」
「では、予定通り私と竜胆殿、サーシャ殿、近藤殿の4人で先行しよう」
「ああ、少し待ってください」
早速移動の準備を始める4人にクライフが待ったをかけた。そしてスクロールを取り出しそこに描かれた難解な文字の助けを得て、バーニングマップを発動させた。地面に置いた地図が燃え、残った灰が村までの最短ルートを示す。
「この道の方が近いようです」
「ではそうさせていただこう」
「よろしくお願いします、僕たちも可能な限り急ぎますので」
近藤が別の地図に灰の示したルートを書き込むと、4人は最低限の荷物以外を馬車に預け、疾走の術を唱えた竜胆を戦闘に走り始めた。
「ありゃ? ターニャはどうしたんだ?」
「‥‥」
シフールを見失ったアリアの言葉に娘がすっと片手を上げた。指が示したのは、オリバーたち4人が残した土煙。仲間たちの上空に小さく、消えそうな人影が見えた。ニヤリと笑ってアリアは先行した仲間を見送った。
「抜け駆けか。なかなかイイ根性だな」
●襲われし村で
「うわぁぁ!!」
先行した5人を迎えたのは村人の悲鳴だった!!
「──テレスコープ! みんな、こっちだよ!!」
ターニャが上空から上り始めた太陽を使い、悲鳴を上げた村人の下へ仲間達を誘導した。そしてオークの姿を確認すると呪文の詠唱に入る。
オークは3匹、襲われている村人は鍬を抱えているものの、たった1人。躊躇わずオークと村人の間に入り、竜胆は自らを盾とする!
「大丈夫ですか!? すぐに回復魔法をさしあげますわ」
白い服が汚れるのも厭わずに村人を助け起こしながら、サーシャはさっとその体を見た。幸い、大きな傷は無いようだ。
間をおかず近藤が左のオークへ狙いを定めたのを確信し、サーシャはリカバーの詠唱を開始する。
「古い武具とて、鬼種に持たせておくわけにはいかぬ!!」
バーストアタックEXにスマッシュを重ね、薄汚れた戦槌ごとオークを打ち据える近藤!!
──ガキィィン!!
一撃の下に使い込まれた戦槌が破壊され、袈裟懸けに斬られたオークの胸元からも血飛沫が吹き上がる!!
「いつまでもお前たちの好きにさせておくわけにはいかないのでな!!」
負けじとオリバーもロングソードをしっかりと握り、戦場に駆け込んだ勢いを乗せ、チャージング・スマッシュEXの一撃を見舞う!!
『GYAAAA‥‥‥!!』
深く抉りこんだ一撃は免れえぬ死の一刀。断末魔の叫びを上げるオークに、竜胆と対峙していたオークは一瞬動きを止めた。
「防御を優先する主義だが‥‥決して、攻撃を疎かにしているわけではないのだよ」
「──マジカルミラージュ!」
ターニャの呪文が完成し、土煙を上げてこの場へと寄って来る冒険者たちの大群が映し出される!
その幻影を目にし、動きを止めたオークは躊躇うことなく、脇目も振らずに逃げ出した!!
「──御免!」
近藤とオリバーが前後から死の一太刀を浴びせ、武器すら失ったオークもその生命活動を終了した。
「母なるセーラ様のご加護を──リカバー」
サーシャの体が白い光に包まれ、村人の傷が癒える。この村人の命を救うことができだけでも、先行してきた意味はあった。
「ありがとうございます、助かります‥‥」
礼を述べ続ける村人を制し、ターニャが他に襲われている村人のいないことを確認すると、人々が避難しているという教会へと案内してもらうことになった。
●教会にて
先行した冒険者が教会を訪れてから程なく、馬車の仲間たちも村に到着した。
「うわあ、ターニャお姉ちゃんすごい!」
ターニャが得意の踊りを披露する。冒険者が訪れ、怪我を癒され、温かな食事と体を清める水を用意され、村人にも精神的な余裕が出来たのだろう。踊りに笑みを零し、温かな空気が教会を満たす。
「ありがとうございます。井戸まで行くのも恐ろしくて‥‥食事もままならないような状態だったのです」
司祭と村長が頭を下げる。サーシャや村の女性陣の行う炊き出しを手伝っていたウェルナーが、慌てて二人を止めた。
「僕たちは、領主様から頼まれて来たんです。お礼は領主様に言ってください」
「‥‥それも、オークどもを追い払ってからだがな」
愛らしいフードが気になって仕方ないらしい子供たちを近付かせないように鋭い視線で牽制しながら、娘はウェルナーの言葉に釘を刺した。依頼が達成されなければ、礼の報告など彼らにとっても領主にとっても全く意味のない行為に過ぎないのだ、と。
「僕たちが間に合ったのは、皆さんがずっと火を焚いていたからだと思います」
クライフは昼夜を問わずに火を焚くと提案するつもりだったが、それは村人が獣を追い払う要領で、もう行っていたことだった。もっとも、相手は生半可な獣よりも強かったため、その炎を食事に利用するところまでは行っていなかったので、彼の行う仕事はまだ沢山残されていたのだが。
「充分な急速を取る間もなくて申し訳ないのですが、これを見ていただけますか」
クライフが提示したのは、入手した船乗りのお守りを握りしめながら、船の中で必死にまとめた森の地図だ。
「オークの現れた方角はこちらですよね。ですから、進入を妨害するために‥‥この辺りにバリケードを築きたいと思います」
鬼種の巣に関する情報は領主の依頼で集めたものであり、報酬を支払われた以上は領主のもの。命がけだったとはいえ、調べた冒険者が余所に洩らせるものではない。
だが、情報を洩らさずとも作戦を立て、村人でも行える対策を講じることはできる。顔を見ると角を付き合わせてきた竜胆とも、その一点では合意した。防衛策は彼女と立てたものであるし、バリケードの作り方も村人に教えられる程度にはレクチャーを受けた。
当の竜胆は後発隊が村に着くのを待ち、休む間もなく森へと罠を仕掛けに出かけていった。行動範囲が広く、疾走の術を唱えた彼女に追いすがれる仲間はいない。また、彼女と同レベルの隠密行動が行える者もいない。
「単独行動の危険は承知しているが、一人ならば逃げ切れる」
その発言を裏付けるだけの実績を重ねてきた彼女を、クライフも信用した。
「ここの警護にも人手を割きたいので‥‥村の方で、元気な人はバリケードを作る手伝いをして欲しいのです」
武器といっても農耕具程度で、負っていた怪我を癒されたばかりの自警団員たちが挙手をした。
「力仕事で自分達の村が守れるなら、いくらでもやるさ!」
微笑み、頷くクライフを横目に‥‥娘、近藤、ルシファーの3人は村の見回りに出発していった。なんともマイペースな3人である。
●訪れし豚鬼
弛んだ体に下顎から長い牙の突き出した、豚の頭のついた大柄のヒュ−マノイド──オークたちが群れとなって再び村を襲撃したのは翌日のことだ。
「再三再四、夜陰に乗じてこそこそと襲撃しただけでは飽き足らないか‥‥クク‥」
ルシファーが喉奥で小さく笑った。戦うことを考えれば纏まって襲ってきたほうが倒しがいはあるが、個別撃破の方が楽ではある。そして何より、闇という場に乗じて優位に立とうという姿勢が、ルシファーは嫌いではなかった。
しかし、いくら姿勢が嫌いでなくとも、オークに与することはありえない。片ひざをつき、昨晩自分で仕留めたオークに触れる。
「悪いな、覚えたばかりの呪文‥‥試させてもらうぞ。──クリエイトアンデッド」
ルシファーが一瞬淡く黒い光に包まれ、乾いた血のこびりついたオークの死体が愚鈍な動きで立ち上がった。アリアが短く口笛を吹く。
「やるじゃん、ルシファー。あたいもちょっち気合い入れっかな♪ っても、しばらく出てこないよーにさせりゃいーだろ」
「撃退でも殲滅でも構わん、失敗さえしなければな」
娘に睨まれながら、前線から退く。ターニャの連絡を受けたサーシャが訪れるまで、自分の身は自分で守らなければならない‥‥つまり、詠唱どころではないのだ。
「気力‥開放‥」
「いくぞ、娘」
「うむ」
オーラパワーの付与が完了するのを待ち、短く言葉を交わすと娘と竜胆がバリケードに沿って先行し、左右からオークの集団の中ほどへ突っ込んだ!!
飛び込んできた小柄な女性たちに優位を感じたか、戦槌を握ったオークたちが下卑た嗤いを浮かべて歩みを進め、武器を振るう!!
「甘いな」
軽やかに避けた竜胆の足元を戦槌が穿つ!! 大きく抉れた地面に、娘が視線を走らせた。
(「重いな‥‥あの攻撃を3度、4度程度喰らったら、私も竜胆もクリエイトアンデッドの世話になるのか」)
ふむ、と自分の思考に頷く娘。竜胆は娘やオリバー、他の冒険者も目を見張るほどに軽やかに避けるが、娘はそうはいかない。数匹のオークが自分をターゲットに選んだことを確認すると見切りをつけ、隊列を離れた。娘が少し離れるまで待ち、遅れて竜胆も群れから引く。アリアの方へ向かったオークを割って入ったウェルナーが引き受ける!!
「アリアさん、護衛します!」
「お、ウェルナー気が利くな。つかてめえら隙だらけだぞ、吹っ飛んどけ!! ──シャドウボム!」
それぞれ、女性達を狙ったオークが突出し、薄くなった中央のオークの足元をアリアがシャドウボムで爆発させ、追い討ちをかけるように近藤がスマッシュEXの威力を乗せたソニックブームを放つ!!
オークを蹴散らすよう命令を与えたオーク・ズゥンビの後ろでミミクリーを唱えるルシファー。愚鈍だが盾としては充分な効力を発揮しているオーク・ズゥンビをそのままに、腕を伸縮させ自在に射程を変え、ロングスピアで娘を囲うオークへスマッシュを放つ!!
「危険な役目ばかりですまんな、この借りはいずれ!」
竜胆の引き連れてきたオークに狙いを定めるオリバー、オリバーに背中を預け離脱する隙を計る竜胆。ふっと笑い、改めて表情を引き締めたオリバーはオークどもへ向かい、吼えた!!
「さあオークどもよ、お前達の天敵が帰ってきたぞ。守りたいものの為に立ち上がる勇気こそがお前達を倒す!」
言葉の通りに、長期戦を見据えた防御主体の攻撃で地道にオークの体力を削いでゆく。
「遅れました!! ウェルナー様、代わります。オリバー様の援護を!」
「わかりました。サーシャさんも無理はなさらずに!」
ウェルナーの対峙していたオークを引き受けたサーシャは、普段の穏やかな表情とは一味違う凛々しい表情で剣を振るう!
「母なるセーラの名にかけて此処を通すわけにはいきませんっ!」
背後には作戦のキーになるアリアが、そして村人の隠れる教会があるのだ!
「──サンレーザー!!」
上空からはターニャの魔法で湾曲集中された太陽の光がオークを焦がす! ダメージは通っていないようだが、オークの意識が逸れた瞬間、娘が飛び蹴りから鳥爪撃への連携を叩き込む!!
「輝鳥双撃‥‥!! ‥‥ふん」
無様に倒れたオークを一瞥し、次のオークに狙いを定める。
一方、防御主体のオリバーにウェルナーが加わり、オフシフトに合わせたカウンターアタックで次々と体力を削っていく!
「うまく行きすぎたら救出プリーズ、な? ──チャーム」
サーシャに洩らした言葉は、アリアの僅かな不安の現れだったのかもしれない。オーク戦士が戦意を喪失し、アリアは予定通りに戦場の只中へ歩んで行く。
「さあ、そろそろ家に帰る時間だぜ───‥‥♪」
アリアが戦闘の無意味さを、家の温かさを、そして不安を織り込んだ呪歌を歌う‥‥
三味線の音に乗せて朗々と響く歌声に促され、オークの群れは、森へと引き上げていった。
入れ替わりに、教会から護衛に残ったクライフが現れた。充分な成果に穏やかな笑みが浮かぶ。
「ご無事でなによりです。サーシャさん、後で皆さんにリカバーをお願いできますか」
オークを追い払い、自衛の策も残した。残るは領主の領分だ‥‥この村に平和が戻る日も遠くはないだろう。そう、思えた。